仁川学院中高 今年も中学・高校入試ともに順調

2016年5月13日 金曜日

兵庫県西宮市の仁川学院中高の塾対象説明会、今年も本校内・コルベ講堂にて行われました。

大学合格実績についてです。

今春の国公立大合格者数は20名(うち浪人4名)となり、昨年21名・一昨年19名と安定しています。また、私立大においても、関関同立大81名・産近甲龍大179名となり、開始から7年目を迎える「学内予備校」や「特進Ⅱコース」の設置など、学校を挙げての取り組みが少しずつ功を奏しているように思われます。

これは合格実績数だけではなく、一般入試での進路決定割合が53%と年々上昇しているところにも表れており、学校全体に「一般入試で四大へ進学」という空気が広まっていると言えるでしょう。

仁川学院高の特徴の一つである「学内予備校」ですが、基本コンセプトを「基礎学力の定着→実践力の育成→第一志望校合格」とし、その実現のために「1.通常の授業を重視する」「2.予習・復習を徹底する」「3.高い目標を設定する」
ことを大切にしています。コースによっては習熟度別授業を開講する、希望があれば上位コースの講座を受講することも可能といった「きめ細やかな」内容となっているようです。2016年度は次のように「学内予備校」をより強化していくとのことです。
・高校1年生 進学・特進Ⅰコース…古文を習熟度別に開講する
・高校1、2年生 特進S、Ⅱコース…平日も英語を開講する
・高校3年生…講座内容を精選し、進路希望に即した講座の拡大を行う
次年度以降の大学合格実績に期待が寄せられます。来年が楽しみです。

2016年度入試結果です。

中学入試では、受験者数は昨年から7名増の159名、入学者数も79名(特進Ⅱ18名・特進Ⅰ30名・進学31名)と昨年から4名増となりました。プレテストは202名の申込を受け、当日は178名が受験しました。入学者数79名のうち60名がプレテストを受験していたとのことです。このプレテストはSABCの4段階で判定がなされます。どのコースで合格を勝ち取ることができるかの指標となりますので、受験を検討されている方はプレテストの受験もお忘れなきようお願いします。

さて、高校入試結果についてです。

今年の受験者数は2,931名(昨年3,030名・一昨年2,646名)、280名募集のところ322名(昨年354名・一昨年307名)の入学者数を集めました。入学者をコース別にみてみると、特進Ⅱコース16名・特進Sコース29名・特進Ⅰコース110名・進学コース167名となっており、ここ数年で上位コースである特進系のコースでの入学者数が堅調な伸びをみせています。

2017年度入試に向けた情報です。

中学入試においては「3コース制ならびに募集定員については今年度と同様」「入試日程は未定」「プレテストは引き続き実施予定」とのことです。高校入試については、特に発表はありませんでした。

最後に、2017年入試に向けた学校行事の日程です。近年、着実に注目を集めてきている仁川学院ですので、お時間の合うイベントがあるようでしたら、足を運んでみてはいかがでしょうか。

以上、仁川学院中高の塾対象説明会についてでした。

 

現役大学合格率(近畿圏)

2016年5月12日 木曜日

有名大学の合格者には浪人が多いのでは、という疑問にお答えするために、最難関国立9大学(旧七帝大+東京工大・一橋大)に限って現役率を出してみました。ここでも上位6位は私立が独占しています。難関大学では浪人が多いものですが、それでもこれらの高校からは9大学合格者の6割以上が現役で合格を果たしています。

このように私立進学校も公立トップ校をはるかに凌ぐ実績を出していますので、6年間という時間を生かした進学校特有の先取りカリキュラムやICTを利用した授業、プレゼン型のアクティブラーニングや体験型のイベントでモチベーションを上げるなどの方策も効果的であることがわかります。これらの実績を誇る私立中学は来年度入試でも人気が無くなる事は無いでしょう。

 

関西大学付属(系属)校の状況(2016)

2016年5月11日 水曜日

関西大学の付属中学は「関西大学第一」1校だった時代が長かったわけですが、6年前に系属校である「関西大学北陽高等学校」に中学を併設し、「関西大学中等部」も新設しました。この春の卒業生が初めてのこの2校の中学からの卒業生だったのですが、その進路はどのようなものだったのかをご紹介します。

ご覧のように、実質希望者はほとんど関西大学への入学を果たしたようですが、着目すべきところはそれ以上の大学(国公立大学)にも約1割が合格しているところです。大学併設、付属の中学・高校では、進路がある程度保障されているという安心感から生徒もあまり勉強せず、それ以上の大学への合格が難しいというイメージを持っている方も多いのですが、実際には充実した環境の下での6年間の教育成果が大学合格に繋がっているといえるでしょう。

この結果を見るまでもなく、教育活動に対する評価でしょうか中学受験者も安定して増加しています。関西大学中等部は新設効果によるブームが過ぎても安定して生徒を確保しています。


 

近畿圏 医学部合格ランキング(2016)

2016年5月10日 火曜日

今回は医学部(医学科)の合格実績に注目して整理してみました。学校の規模の違いによる有利不利を無くすために、今回も卒業者数を分母に、医学部医学科合格者を分子にして「占有率」を求め、ランキングを付けてみました。


ご覧のように上位13位までは中高一貫校がメインの私立高校が独占しています。それに肉薄するのが堀川、北野、膳所、天王寺、神戸、長田と京都、大阪、滋賀、兵庫の公立トップ校が続いています。国公立の医学部(医学科)はセンターのボーダーが高いうえに2次試験でも厳しい戦いになりますので、高校内容を先取りする事ができる6年一貫の私立の方が有利になると考えられます。また医学部は他の学部よりも早くから志望が固まっている受験者が多いという特徴もありますので、中学入試に臨む段階から医学部進学を想定している小学生が、医学部への合格者が多い中学に集まるという効果が表れているのかも知れません。

 

立命館附属中高合同 学校説明会・相談会 当日の様子

2016年5月9日 月曜日

こちらのエントリー「立命館附属中高合同説明会のお知らせ」でご紹介をしました、立命館附属中高合同 学校説明会・相談会が2016年5月7日(土)に京都市勧業館みやこめっせにて開催されました。

当日の説明会は、午前の部で中学校を、午後の部で高校を説明する二部構成となっており、また同会場内の別ブースで学校別の個別相談会も開催されるということで、朝早くから数多くの生徒さんや保護者のみなさんがご来場になられておりました。

午前の部の中学校の説明会では、立命館宇治中・立命館守山中・立命館中の順で説明が行われました。トップバッターの立命館宇治中は、アクティブラーニングなど多様な取り組みを具体的に紹介しながら、学校の特徴を説明されていました。続いて立命館守山中では、生徒一人ひとりの習熟度に合わせた学習を行うことが可能となる独自のシステム「RICS」を用いたアダプティブラーニングの説明が印象的でありました。最後に登場された立命館中は、やはり2014年に長岡京キャンパスができたことを受け、施設面・立地面の良さをしっかりとアピールされておられました。

午後の部の高校の説明会でも、並びは同じく立命館宇治高・立命館守山高・立命館高の順で説明が行われました。まず立命館宇治高は、在籍生・卒業生ともに国内外問わず活躍している方が多く、大学卒業後の就職率も非常に高い(理系学部に進学し卒業した生徒は100%の就職率!!)ことを紹介されていました。次に登場された立命館守山高は、ICTを用いた学習の取り組みを映像を交えて紹介され、中でも英語のみで行われる授業の様子が印象深いものに感じました。大トリの立命館高は、SGHとSSHの両方を持つ私立高は京都では立命館高だけで、特にSSHに関しては指定の始まった当初から一度も途切れることなく指定を受け続けられている、全国でも唯一の学校であると説明されておられました。

いずれの学校も立命館大の附属校であるという最大の特徴を活かしつつも、それぞれの学校にしかない魅力を存分にアピールされていたように感じました。これは説明会冒頭の挨拶にあった、単に大学の附属校として進学できる学校にしたくない、という法人全体の考えに基づいているものと思われます。各校ともその思いのもと、中高の段階から自分のための学習に留まらず、他者の役に立つ人材の育成へ向け、さまざまな体験を通じて感じさせていく環境を整えられているのだと思います。

最後に、これも冒頭の挨拶の中にあったのですが、説明会の話だけで学校を検討するのではなく、実際に学校に足を運んで自分の目で学校を見て感じて欲しいとのこと。今後、各校とも多彩なイベントで受験生のみなさんを迎えられていますので、お時間の許す限りご参加いただきたいと思います。

以上、立命館附属中高合同 学校説明会・相談会の様子でした。
 

 

大阪私立女子中学校フェア2016 当日の様子

2016年5月7日 土曜日

こちらのエントリー「大阪私立女子中フェア 2016」でご紹介をしました、大阪私立女子中学校フェアが2016年4月29日(日)に大阪新阪急ホテルにて開催されました。

当日は多くの女子小学生・その保護者(と塾などの関係者)がご来場になっており、大変「大盛況」となりました。

当日配布されていたグッズは次の写真のとおりです。

会場は「個別相談ブース・交流コーナー」と「学校パフォーマンス会場」の二つに分かれており、各校とも趣向をこらしたプログラムとなっていました。生徒・保護者と学校の先生がお話を進めることができる「ブース相談コーナー」や、各校の先生や在校生の皆さんと一緒に英会話や手芸などを行う「交流コーナー」は、たくさんのご来場者が列を作っておられました。また「学校パフォーマンス」会場も、ダンスやコーラスといった各校の熱のこもった演技に、大きな拍手がおくられていました。

当日は「とにかく女子中のことに触れてもらう」ということに関して、しっかりと行うことができた学校が多かったのではないでしょうか。今回、受験生・保護者に対して学校のアピールに成功した各校が、今後もきっちりとアピールを続けることができれば、来春の受験者増につながることでしょう。注目していきたいところです。

 

大阪府内の高校の大学入試実績(2016年度)私立大編

2016年4月27日 水曜日

昨日に引き続き高校ごとの大学合格実績がまとまってきましたので分析してみました。

このリストは関関同立の4大学に加えて、近畿大学早慶上智などそれ以上、またはそれに準ずる首都圏・中京・九州の難関大学を加えた計16大学の合格者数を卒業者数で割った「占有率」の順に並べています。(この合格者数は「サンデー毎日」掲載の数値ですので、既卒生も含んでいます。)私立大学は一人で複数合格も可能ですので100%を超えた数値になります。

 

校名に黄色を付けているのは大阪府立で「文理学科」を設置している高校、いわゆる「Top10」と呼ばれる高校です。オレンジ色を付けているのはそれ以外の府立高校。ご覧のように5校がランクインしています。文理学科からは同志社大学の合格数が多いのに対して、(地理的に遠い岸和田高校以外は3ケタ合格!)それ以外の高校は関西大学や近畿大学で数値を伸ばしています。明星、付属池田、清風南海からは首都圏などの合格数が多く出ています。実際に何人の生徒が出した数値なのかはわかりませんが、比較的首都圏の大学に対する指向が強い高校だといえます。

 

大阪府内の高校の大学入試実績(2016年度)国公立編

2016年4月26日 火曜日

高校ごとの大学合格実績がまとまってきましたので分析してみました。
このリストは旧帝国大学の7大学に加えて、東京工業大学と一橋大学を加えた難関9大学の合格者数を卒業者数で割った「占有率」の順に並べています。(この合格者数は「サンデー毎日」掲載の数値ですので、既卒生も含んでいます。)

黄色を付けているのは大阪府立で「文理学科」を設置している高校、いわゆる「TOP10」と呼ばれる高校です。ご覧のようにベスト25位の中に見事に10校がすべてランクインしています。実際にはこの9大学以上の難易度である別大学の「医学部・医学科」への合格者や有名私大志向が強い生徒も居ますので、もっと多くの生徒が同レベルの大学に合格出来ることを表しています。
 

私立高校には「男子校」「女子高」「共学」の区別を付けていますが、女子高は大阪府下22校(来年度からは2校共学化しますので20校になります)のうち1校しかランクインしていません。女子は大阪府外の難関大学より自宅から通える範囲の大学を選ぶ傾向が強いのかも知れません。

 

KYOTO私立中学校フェア

2016年4月19日 火曜日

4月24日(日曜日)に京都、メルパルク京都で「KYOTO私立中学校フェア」という合同説明会が開催されます。京都の24校の私立中学が集うイベントで、各学校30分ずつの説明会の時間が設けられています。

このような合同説明会ではブース形式で質疑応答する形式が多いのですが、共通部分や学校の特色などはまず学校側から説明していただいた方がわかりやすいと思います。また、最初から各学校で行われる入試説明会に回るより効率的だともいえます。

ひとまず4月のこの説明会に参加したうえで志望校の候補を絞り込み、その後の各学校で行われる説明会で個別の事情や不明な点を質問するという使い分けがお勧めです。

KYOTO私立中学校フェア案内

 

羽衣学園にお邪魔してきました

2016年4月18日 月曜日

大阪府高石市にあります羽衣学園にお邪魔してきました。JR阪和線東羽衣駅、南海羽衣駅から徒歩4~5分ほどで到着です。

中学校から羽衣国際大学までが隣接して建っています。今中学校が使っている建物は、元は短期大学として使われていたものだそうで、教室の広さが普通の中学や高校と違いゆとりのあるつくりとなっています。

元々女子高でしたが、共学化して4年目、今では高校でも男子は4割ほど、中学では男女がほぼ半々となっていますので、男子が入学しても女子に圧倒される心配はありません。

まだ、全学年の授業が開始していない時期でしたが、校内のいたるところで部活にいそしむ生徒の元気な声が聞こえてきます。

体育館をのぞいてみました。1Fでは卓球部が練習している横でバトン部が、さらにその隣ではダンス部が、そして2Fの広い空間ではなんとバレー部とバスケ部が同時に練習しています。ここでは体育館をお互いに譲り合って順番に使うという不便はなさそうです。

テニスコートはなんと6面。硬式と軟式が3面ずつ使って練習しています。そしてそこには顧問の先生が何人も・・・。まるでテニススクールのようになっています。

そして全国レベルで有名なのはホッケー部。また別のグランドを使って練習しています。創部3年目には男子ホッケー部も女子の先輩の活躍に刺激を受けたのでしょうか、すでにインターハイ出場を達成しています。一段高くなった講堂の入り口では吹奏楽部の金管楽器が外向いて気持ちよさそうにパート練習しています。小柄なホルン女子、なかなか上手です。

その他、ダンス部や水泳部、ソフトテニス、ソフトボールなど全国レベルの強豪チーム揃い、そう思ってみれば真剣にみんな練習に取り組んでいます。多くの生徒が部活に参加しているようです。

 

これほどスポーツなどに取り組んでいる一方、新しく建てられた校舎は電子黒板や複数のプロジェクターを備えた最新鋭のICT教室があり、アクティブラーニングを中心とした最新の教育活動も行われています。

スパルタ方式ではなく生徒を生き生きとさせて力を発揮させる女子教育の伝統が、さらにいい形で共学になっても受け継がれている、そういった学校でした。