2024年8月28日
3泊のテント泊を含む4日間で行われる登山のインターハイは、この暑さですから、技術や知識だけでなく、体力も勝敗には大きく影響します。さて、全国から集まった登山部、山岳部、ワンダーフォーゲル部で総合成績上位3校を紹介します
【男子】
1位 北海道旭川東高等学校(北海道)
2位 愛媛県立松山南高等学校(愛媛県)
3位 秋田県立秋田高等学校(秋田県)
旭川東は121年前に開かれた旧制中学校、松山南は133年前に開かれた旧制高等女学校、秋田高校は151年前に設立された洋学校をそれぞれルーツに持つ、超伝統進学校が並んでいます。
【女子】
1位 長崎県立長崎北陽台高等学校(長崎県)
2位 北海道旭川東高等学校(北海道)
3位 岩手県立盛岡第一高等学校(岩手県)
旭川東は男子のところで紹介しましたが、盛岡第一高等学校も144年前に設立された旧制中学校がルーツです。登山には伝統校が強いのか?とおもいきや、長崎北陽台高校は創立45年の比較的若い学校です。しかし男女とも登山部は強豪で、女子は2年ぶり3度目の優勝です。3年生が多く参加していたようですが、この持久力と集中力は今後の進路決定にも生かされることでしょう。
因みに近畿圏の最高位は男女とも兵庫県立長田高等学校の山岳部(男子は15位、女子は11位)でした。そういえばこちらも104年の伝統を持つ進学校(2024年度合格実績=東大4、京大26、阪大41、神戸大50を含む国公立217)です。中学生諸君、進学校の登山部・山岳部をめざしましょう。
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2024年8月27日
2024年度の大阪府高校入試は段階的に導入されている授業料無償化の影響もあり、多くの公立高校で定員割れする事態となりましたが、それに対応するべく2026年度入試(現在の中学2年生が受験する入試)からの改革が検討されています。
そこで、府教育委員会は「府学校教育審議会」という諮問機関を作って、そこで制度設計を行ってきましたが、23日にその内容がマスコミ各社から報道されました。
ポイントは以下の3点です。各項目を番号、「発表内容」=理由と解説>このブログを書いている人の個人的な意見、の順番で紹介します
①「数週間程度早めることが望ましい」=入試日程を早くするということです。公立高校の志願者が減ったのは入試日程が私立よりも遅いから、との理由で、現時点では2月下旬に特別選抜と同じ日程での開催が提案されています。>いやいや、前期入試が導入されたこともありましたが、基本は何十年も日程は変わっていません。このことは今年公立志願者が大きく減った理由にならないと思うのですが・・・。それよりも2月に入試が終わるということは、中学校の3学期って実質1か月ほどしか授業ができなくなると思います。これは義務教育の質の低下につながるのではないでしょうか。
②「アドミッションポリシー選抜枠」(仮称)の新設=各学校が求める生徒像に合う生徒を優先的に合格させる「枠」を作ることが提案されています。>入試には公平性も求められると思うのですが、学力以外の基準で合格できる道をつくることで、その公平性は担保できるのでしょうか。そもそもですが現在発表されている各校の「アドミッションポリシー」はそれほど大きな違いはなく、各高校での運用も難しいのではないでしょうか。
③「複数校志願」制度の導入=第一志望校が不合格になっても第2志望の合否判定が受けられる、という制度が提案されています。近隣では兵庫県の学力検査や京都府の中期選抜でも行われている制度です。>②の枠によって各学校の特色・独自性を重視するという方針と矛盾する考え方だと思います。例えば京都府の制度では、募集定員の90%までは第一志望校の合格、残りの10%枠に対しては、他校で10%枠に入った人も含めて改めて選抜されるわけですが、これは「公立高校の教育内容はどこも同じ」との建前があるから成立している制度です。公立高校には特色や違いがあるよ、と言いつつ、空いている席があればそれと関係なく入れてあげてもいいよ、というのは高校の御都合主義ではないでしょうか。その学校の特色を理解して選択し、受験した生徒を不合格にして、他校を志願していた受験生を入学させる必要性は理解できません。公立高校の学費の安さというアドバンテージが無くなるわけですから「第一志望校ではないけれど、この学校も良さそうだ」との考えで選んだ私立高校に結果的に入学する事もある現在の制度で何ら問題は無いのではないでしょうか。
将来の15歳の子どもを不安にさせるような事のないように、今後の関係者による冷静かつ建設的な議論を期待したいと思います。

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2024年8月26日
長崎で開催されたホッケーの結果です。こちらは3位決定戦を行っていないので、ベスト4を紹介します。
【男子】
優勝 島根県立横田高等学校(島根県)
準優勝 富山県立石動高等学校(富山県)
準決勝出場 岩手県立沼宮内高等学校(岩手県)
準決勝出場 滋賀県立伊吹高等学校(滋賀県)
【女子】
優勝 福井県立丹生高等学校(福井県)
準優勝 岐阜県立岐阜各務野高等学校(岐阜県)
準決勝出場 富山県立石動高等学校(富山県)
準決勝出場 宮崎県立真鍋高等学校(宮崎県)
すべて公立高校。近畿圏からは伊吹高校だけとなっています。因みに大阪の羽衣学園もホッケーの強豪で知られていますが、今年は女子が準々決勝で惜しくも敗れています。恐らく高校入学後に初めてこの競技に触れたという選手も多いはずです。高校入学を機に新しい競技を始めてみるのも良いかもしれませんね。
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2024年8月23日
こちらは長崎で開催されたアーチェリーの団体戦の結果です。高校生も一般と同じく70m先に設置された的を射るわけですが、炎天下の屋外で集中力を維持するのも大変そうです。
【男子】
1位 愛知産業大学三河高等学校(愛知県)
2位 近畿大学附属高等学校(大阪府)
3位 広島県立佐伯高等学校(広島県)
【女子】
1位 聖マリア女学院高等学校(岐阜県)
2位 近畿大学附属高等学校(大阪府)
3位 大分東明高等学校(大分県)
男女とも近畿大学附属高等学校(学校の部活名は「洋弓部」)が2位というのは快挙ですね。この高校は毎年1000名前後が入学するマンモス校ですので、運動部だけでも20のクラブがあります。これは魅力的ですね。
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2024年8月22日
この夏も九州北部を主会場として全国高等学校総合体育大会(インターハイ)が開催されました。
ヨットに関しては和歌山で今週開催されました。そして学校ごとの総合順位のベスト3は以下の通り
【男子】
1位 霞ヶ浦高等学校(茨城県)
2位 慶應義塾高等学校(神奈川県)
3位 清風高等学校(大阪府)
確かに清風高校ヨット部は世界大会にも出場の強豪校ですから納得です。因みに清風高校のボート部も男子舵手つきクォドルプル(一人2本ずつのオールを持つ4名と舵手1名、計5名で戦うボート競技の花形)で全国3位になっています。5名のチームワークがものをいうこの種目は体力だけでは勝てません。さすが水都大阪代表校ですね。
【女子】
1位 山口県立光高等学校(山口県)
2位 千葉県立磯辺高等学校(千葉県)
3位 愛知県立半田高等学校(愛知県)
こちらはベスト3すべてが公立高校です。ヨットは艇庫の維持や練習場所への移動など費用が掛かりそうなイメージですが、これらの学校には何か特別な背景があるのでしょうか。因みに関西の学校での最高位は15位の兵庫県立西脇高等学校なのですが、西脇市には海がありません。これまた不思議。
小中学生の皆さん、このような種目の部活がある学校を選んでみても面白いかも知れませんよ。
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2024年8月21日
いやぁ今年の夏も暑いですな。もはや「異常」だと言っていても仕方がないので、こちらから環境に適応すべく、庭にバナナとタロイモ植えたら、食費が浮くかなと・・・
それはさておき9月15日(日)開催予定の「開成進学フェア2024」(大阪会場)は来場者の申し込み受付中なのですが、こちらも既に来場予約が3000名を超え、熱く盛り上がっています。
「高校入試分析会(大阪)」は3回に分けて開催する予定だったのですが、各回の定員700名(つまり合計2100名)がすべて満席となり、急遽あと1回分増設することにしました。
「公立高校教育講演会」も天王寺、住吉、市岡、四條畷の各校が満席、北野と生野も残席わずかとなっています。360名定員の「中学入試分析会(私立)」もそろそろ満席。この様子ですと過去最高の来場者数になるかも。
(ブース出展予定の私立中高教職員の方への業務連絡です。多くの来場が見込まれます。休憩時間を確保するために交代要員のご用意をお勧めします。休憩室はいつもの通りマイドームおおさかの8階にお部屋を用意しております。よろしければ1階のファミリーマートとミスタードーナツの特設店舗もご利用ください。)
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2024年8月20日
先週行われた吹奏楽コンクールの大阪大会の結果によって小編成は8月24日、A組は9月1日に行われる関西大会の代表校が決まりました。
いずれも強豪ぞろい。関西大会では素晴らしい演奏を聴かせてくれることでしょう。
高校A組に関して今年もチケットは発売後すぐに完売となると思いますので、8月24日(土)10:00の発売日時を押さえておきましょう。
大阪桐蔭は14日の甲子園での野球応援もしていました。部員全員が両方参加していたわけではないと思いますが、生徒さんはもちろん、72歳の先生も元気いっぱいの演奏は聴き応えがありました。9月1日も楽しみですね。
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2024年8月9日
いつも「学校選びの道しるべ」をご愛読いただきありがとうございます。このブログは個人の趣味で書いているとお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、実は社内審査を経て掲載されています。モノによっては数日かけて内容を吟味されています。
というわけで、会社全体が夏季休業期間に入りますと、この体制が取れないためブログの掲載ができなくなるというわけです。しばらくお別れとなりますが、皆様におかれましては猛暑の中無理をせず、ご自愛をお願い申し上げます(と書きながら、高校野球の近畿勢を応援するために甲子園には行くつもり)。
本ブログを楽しみにしていただいていた皆さんには申し訳ありませんが、次回の掲載は20日となります。
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2024年8月8日
オリンピックで寝不足なのに夏の甲子園まで始まってしまい、受験生にとっては誘惑の多い夏となってしまいましたが、同学年は同じ条件だから、その誘惑を振り切った者勝ちになるはず。
それはさておき何度もこのエントリーで紹介した大阪府吹田市の大和大学でもオープンキャンパスが開催されています。この週末を逃すと次は9月14日ですので、お忘れの方は是非お申し込みください。
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2024年8月7日
2024年度入試の一般入試だけでものべ出願数146,827件(近畿大学プレスリリース2024年3月28日)と11年連続で日本一を誇る近畿大学ですが、これだけの受験生を集めているのですから、大学側としては公募制推薦入試と一般選抜だけで十分だと思うのですが、何とあえて手間のかかる総合型選抜を本格導入するとの事です。まさに鬼に金棒、弁慶に薙刀、虎に翼・・・。
ご覧のように新たに4学部で導入とかなり本格的になってきました。総合型選抜の試験要項冊子も80ページととても詳しい内容となっています。
さて、総合型選抜といえば専願扱いの大学が多いのですが、近畿大学の総合型選抜は併願が可能です。この試験要項冊子の17ページに入学辞退に伴う返金の手順まで説明されています。というわけで、近畿大学志願者は受験機会を増やすためにも総合型選抜からチャレンジしましょう。そのためにはまず、この冊子を手に入れてくださいね。
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