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開成教育グループ


【速報】東京都 高校授業料実質無償化へ 来年度から所得制限撤廃で調整【朗報】

2023年12月6日

大阪の高校授業料完全無償化については【大阪府が大盤振る舞い】大阪府 高校授業料完全無償化【現高2生から順次】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)でお伝えしましたが、12月5日に東京都も高校の授業料に関し、今まで世帯年収910万円未満の家庭としていた所得制限を撤廃する方針であるとメディアで報じられています。

現行でも都民は都外の私立高校に通う場合も助成の対象となっていましたので、今回も同様に適用されると考えればこれはとてもありがたい制度です。先に大阪府が打ち出した所得制限撤廃の方針は、和歌山以外の他府県の私学から反対されるなど、まだごたごたしていますが、東京都はあっさりスマートに実現するのですね。例えば世帯収入が1000万円のご家庭に子どもが3人いたとして、3人とも高校は私学に通わせるとなったら単純計算で学費だけで450万円(50万×9か年)ほどかかるわけですが、これが都民だったら東京都から学校に直接支払われるため個人での負担がなくなるわけです。今は他県に住んでいてもこれを機会に東京に引っ越そうかな?というご家庭があっても不思議ではありません。

具体的な導入時期や制度について、続報が楽しみです。

【一般選抜は】京都女子大学 2024年度公募制推薦 結果【狙い目かも】

2023年12月5日

今年の3月にもこちらのエントリーで紹介した京都女子大学から、

【大学改革】京都女子大学 新学部設立【急加速】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)

公募制推薦の結果をいただきました。

すると、何ということでしょう、実質倍率に関して昨年度は9倍近かった家政学部食物栄養学科が2.15倍、同じく昨年は4倍を超えていた生活造形学科も1.84倍と落ち着いた倍率となりました。このような中ですが、今年からスタートの心理共生学部は2.58倍とすべての募集単位の中で最も狭き門となりました。

合格最低得点率も公表されていましたので、「基礎評価型」の最低得点率と実質倍率をまとめてみました。やはり心理共生学部は合格最低得点率をみても最難関となっています。

武庫川女子と同じようにこちらも年内日程で合格を多めに出すという方針なのでしょうか。ちょっと心配になって聞いてみたところ、実は指定校推薦の利用者が減少したので定員に余裕が出たとの事で、もうお席が埋まっているので一般選抜が難化するということは無いのだそうです。京都女子大学を敬遠していた受験生の皆さん、この合格最低得点率をみると勇気が湧いてきませんか?というわけで、心理はさておき、世界にお友達ができる現代社会学部や卒業後はひっぱりだこのデータサイエンス学部は狙い目かも、という情報でした。

【東京】順天中学校・高等学校と北里大学が合併【順天堂大学とは関係ありません】

2023年12月4日

東京都北区のJR王子駅前に王子神社がありますが、その隣という環境&利便性抜群な場所に順天中学校・高等学校はあります。実はこの学校、1834年(天保5年)に大阪市南本町(相愛中高の南側)に創設された私塾をルーツとしますが、1871年(明治4年)に東京に移転して旧制中学校へと発展し1953年(昭和28年)に現在の校地に移転したあと、なぜか一度女子校となります。その後1990年(平成2年)に共学化され、さらに中学校を併設してSGHにも指定されるなど発展を遂げてきました。卒業生数は毎年250名前後といった規模ですが、毎年国公立に30件前後、早慶上理ICUに70件以上といった合格実績の進学校です。ルーツとなった私塾のスタートから計算すると189年の歴史がある超伝統校ともいえます。

因みに医学部をはじめとする医療系の学部が多い「順天堂大学」とは関係ありません。

さて、この順天中学校・高等学校を運営する「学校法人順天学園」が北里大学を運営する「学校法人北里研究所」と法人合併に向けた協議を開始するとのお知らせが入りました。

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このニュースリリースによると存続法人は「学校法人北里研究所」になるとのことですので、実質的には順天中高が北里大学の傘下に入るという形になりそうです。

北里大学も医学部をはじめとする医療系の学部に加えて、獣医学部や海洋生命科学部など全国的にも珍しい学部も設置している大学で、進学校としての順天中高との親和性も高いのでしょうか。将来的には順天高から北里大学への推薦枠が設定されるかもしれません。そうなれば順天中高の人気がさらにUPするかも、というお話でした。

【今年は早めに】武庫川女子大学 公募制推薦(前期) 競争率【学生確保か?】

2023年12月1日

日本最大の女子大、武庫川女子大学の公募制推薦(前期)の結果も判明しました。

こちらも過去3年分のデータを紹介しておきます。

看護と薬以外は比較的落ち着いた競争倍率となりました。中でも2022年度入試では3.6倍だった文学部は昨年よりも166名多い合格者を出したために1.4倍と低下しています。

昨年新設された社会情報は志願者減少に伴い、1.6倍と落ち着いた倍率となりました。

一方で看護は昨年よりも45名、薬は176名も合格者を絞っていますので、難易度は上がったと考えられます。

さて、今後の入試に関してですが、武庫川女子大学は今まで早い日程の入試でも厳しめの判定をする印象があったのですが、今回は早めに入学者を獲得する方針なのでしょうか。ここで多めの合格を出した学部(文、心理・社会福祉、健康、経営)は、一般選抜で厳しくなることも考えられますので要注意です。

【今年も】大和大学 公募制推薦 競争率【厳しかった】

2023年11月30日

大和大学の公募制推薦の結果も判明しました。今年は公募制推薦だけでも過去最高の7000件を超える出願となった大和大学ですが、各学部の状況はどうだったのでしょうか。

実質倍率からの推測ですが、社会学部、政治経済学部は昨年よりも難化の実質4倍となる競争率、教育と理工は易化したのではないかと思います。教育に関してはこの大学に限らず全体的に志願者が減少傾向にありますので致し方ないとは思いますが、それでも2.8倍で留まっているのは流石です。

というわけで、全学平均では約3倍という結果でした。理工学部は一般選抜で狙い目になるかもしれません。

【今年は】甲南大学 公募制推薦 競争率【厳しかった】

2023年11月29日

以前このエントリーでもお伝えしたように、今年は昨年の1.8倍の受験生を集めた甲南大学の公募制推薦入試について、合格者数が発表されました。

実際には募集単位は学科や方式別となっていますが、全体の傾向を見るために学部合計の数値だけまとめています。また参考までに昨年の数値も併せて紹介します。

出願しやすくなったということは他大学との併願も増えるため、そこも考慮して昨年よりも多くの合格者を出していますが、文学部は昨年の倍以上の競争率となってしまいました。特に日本語日本文学科の外部英語試験活用方式では合格最低得点率が86.6%と非常に高いハードルとなってしまいました。また、昨年も難関だった経営学部は今年も7.2倍という高倍率となっています。一方で専門分野として経営学部と重なる部分のあるマネジメント創造学部は3.1倍、合格最低得点率も方式によって多少の差がありますが、7割前後となっていますので、一般選抜での狙い目となるでしょう。

今年はこのような厳しい状況でしたので、ここで残念な結果となった受験生も一般選抜で再挑戦して欲しいと思います。但し、理工学部の生物学科は今回の募集で結構お席が埋まっている状況だそうですので、一般選抜では注意が必要でしょう。

【ついに和歌山も!】大阪府の高校授業料「完全無償化」和歌山県の私学も参加

2023年11月28日

大阪府民に対する高等学校授業料の無償化に関するニュースをこのエントリーでも5月にお知らせしましたが、

【大阪府が大盤振る舞い】大阪府 高校授業料完全無償化【現高2生から順次】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)

この世帯年収に関係なく授業料が無償となる制度は、大阪府民が大阪府外の私立高校に通う場合でも適用される方向なのですが、この制度に参加するかどうかはその大阪府外の高校の判断によります。学費が63万円以上の私学にとってはその超過分を学校が負担する必要があるため、例えば兵庫県にある授業料が70万円の高校の場合、大阪府民が通学する場合は大阪府からは補助金63万円しかもらえませんが、兵庫県民からはそれで足りない部分も含めて70万円以上払ってもらうという二重価格になってしまいます。それも含めて11月7日には大阪府以外の近畿圏の私学団体が大阪府に対して反対を表明していました。

しかし、27日の報道(共同通信)によると、和歌山の複数の私学がこの大阪府の制度に参加する意向を示したとのことです。

その報道で確認できる範囲では、開智、高野山、初芝橋本、智辯学園和歌山、和歌山信愛、近畿大学付属和歌山、近畿大学付属新宮の7校です。

この7校に関してはいずれも授業料が63万円以下なので、先に述べたような二重価格の心配はありません。特に在校生の半数以上が大阪府民で占められている初芝橋本がこの制度に参加してもらえることは、大阪側から例年受験生を送り出している私どもにとっても一安心です。

今後、他の府県の動きにも注目しておきたいと思います。

【11月17日確定値】龍谷大学 公募制推薦 志願者数【狙い目情報付き】

2023年11月27日

今日は龍谷大学から頂いた公募制推薦入試の出願状況を紹介しましょう。龍谷大学の公募制推薦入試は「スタンダード型」「英語資格試験利用方式」「高得点科目重視方式」など多彩な判定方式を選ぶことができますが、今回は学科ごとの志願動向を明らかにするため、各募集単位の「スタンダード方式」と学部合計だけの数値を切り出しています。従って各学科の合計が学部合計数とならないのでご了承ください。

まず、全学合計としては昨年比109.11%となっています。その中でまず目を引くのが2025年度に深草に移転してくる社会学部の好調ぶりです。

昨年の一般選抜での合格最低点を見ても、文系学部のちょうど真ん中くらいでしたので、この出願者数だと文系最難関の国際学部国際文化学科に迫るラインまで上昇する可能性があります。

一方で例年難易度の高い文学部についてです。合計では昨年とほぼ同数ですが、募集単位毎に見ると哲学科教育学専攻と歴史学科文化遺産学専攻が昨年よりも大きく減少しています。どちらも例年合格ラインが低い募集単位ではありませんでしたが、受験者の学力層にもよりますが、公募制推薦であまり合格者が出なかったとすれば、一般選抜での狙い目となる可能性が高いでしょう。

一方、理系では先端理工学部、農学部とも昨年比で111%超の人気となっています。判定方式の区分けが昨年と今年で異なっているので単純比較はできませんが、理系でここ2年間最難関だった先端理工学部知能情報メディア課程の志願者が昨年比で15%ほど増えていますので、さらに難化することが考えられます。一方で昨年比較的入りやすかった応用化学課程はさらに志願者が減っていますので、狙い目だといえるでしょう。

文系学部の再編に伴って2024年度募集で最後となる短期大学部は合計で昨年比6割ほどとなりました。この表からは省略していますが、2学科とも英語資格試験利用方式の出願者は0となっています。日本に短期大学の制度が作られた1950年に設置され、70年以上にわたって1万人以上の人材を輩出した龍谷大学短期大学部ですが、2026年度にはその役割を終えることとなります。

【スクープ!】千葉科学大学 「特別奨学生」選抜【しかも公立大学になる?】

2023年11月24日

公立大学の学校数は1950年には26校、1980年には34校・・・。その昔に大学を卒業した方の中には、公立大学は数少ないというイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、2022年にはなんと全国で101校と国立大学よりも多くなっています(国立大学は86校)。これは私立大学から「公立化」した大学が増えたからなのです。自治体が大学を持つと、国からの予算が支給されて学費を国立大学と同額に設定することができるため、私立大学が公立大学に転換すると一気に全国から受験生が集まって大成功、となっています。

さて、20年ほど前に誕生した、千葉県銚子市の「千葉科学大学」は薬学部と看護学部、危機管理学部の3学部を持つ大学です。この危機管理学部の中には救急救命士をめざせる学科や航空機のパイロットになれる学科などが設置されており、なかなか面白いのですが、私立大学としての授業料が必要ですので残念ながら定員充足はできていないようです。

そんな中でこの大学が公立化するかも!?というニュースが飛び込んできました。もちろん銚子市の市議会などの承認が必要となりますからまだ決定というわけではないのですが、もし2025年度から公立化したとすると、2024年度入学者の場合、1年間は私立大学の学費が必要となりますが、2年目からは国立と同じ53万5800円となります。そうなれば一人暮らししてもお家から私立大学に通い続けるよりも安くなります。しかも公立大学卒業という学歴が手に入ります。公立大学になることが決まってしまえば偏差値も跳ね上がるでしょうから、今年の受験生にとっては絶好のチャンスだといえるでしょう。

「特別奨学生」案内(クリックするとPDFが開きます)

と、思っていたら、こんなお知らせが届きました。最初の1年間も国立大と同じ学費にしますよ。しかも、もし公立化とならなかったとしても、卒業までは国立大と同じ学費にしますよ、という「特別奨学生」を募集するというわけです。特に薬学部を考えている皆さん、6年間ずーっと国立大学の学費です。もう出願は始まっています。銚子市も良いところですよ。

【11月15日確定値】京都産業大学 公募制推薦 志願者数【狙い目情報付き】

2023年11月22日

公募制推薦の志願者数が京都産業大学からも届きました。

キャンパスが1箇所に集約されている「ワンキャンパス」の利点を生かし、学部間の学生交流も盛んな元気な大学ですが、他大学同様に、コロナ禍の影響で外国語学部や文化学部の合格最低得点率、実質倍率は共に低めとなっていました。

さて、今年の動向をみると、総合評価型、基礎評価型共に全体で82%台と低めになっています。その中で外国語は昨年並み、文化学部はさらに昨年よりも下がっていますので、一般入試では文化学部が狙い目となるのではないでしょうか。また、理系では生命科学部が全体的に減っていますが、特に先端生命科学科がまさかの続落。医学に関する最先端の基礎研究が行われていて就職もばっちりなのにどうして受験生は気がつかないのでしょうか。ここだけの話、バイオ系に興味のある受験生、今年はここがチャンスですよ。