2025年3月18日
『銚子市で千葉科学大学を運営する学校法人加計学園(岡山市)は15日までに、大学設置者を2026年4月に学校法人大城学園(沖縄県)に変更するための認可申請書を提出することになったと公表した。銚子市で議論した公立大学法人化は見送られたことになる。』(千葉日報 webニュース2025年3月15日20:26 より引用
千葉県銚子市の千葉科学大学の設置者が変更されることになりました。以前このエントリーで「公立大学になる?」という記事を書きました 【スクープ!】千葉科学大学 「特別奨学生」選抜【しかも公立大学になる?】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ が、その予測は外れました。すみません。
岡山理科大学などを運営する学校法人加計学園が銚子市の誘致を受け、市有地の無償貸与や建設費の助成を受けて2004年4月に開校したこの大学は、薬学部、危機管理学部、看護学部の3学部を擁する大学です。危機管理学部には消防官、地域防災コースや救急救命学コース、航空工学・ドローンコース、パイロットコースなど特徴的なコースも設置されており魅力的だったのですが、学生募集で苦戦していたようです。もし公立大学化すれば学費が一気に国公立統一価格になるわけですから一気に受験生激増が見込まれます。そこで銚子市に譲渡という交渉に入ったのですが、市から引き受けるにあたって財政を圧迫しないように学部規模の縮小などの条件が示され、膠着状態になっていました。
この度、沖縄の学校法人が名乗りを上げ、大学の組織や規模はそのままに引き受けるということになったようです。奨学金制度なども現状を維持するとの事です。
設置者変更が認可されることを祈っております。
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2025年3月17日
そろそろ春休み。学校によって違いがありますが、多くの学校では春休みは宿題も少なく、夏休みよりも楽しいぞ、という小学生もいらっしゃると思いますが、この期間に知的に楽しめるイベントはいかがでしょうか。
箕面自由学園中学校では、小学生向けに科学的な体験ができるイベント=「サイエンスフェスタ」が行われます。単なる実験系の体験だけではなく、チームで考えるミッションやプログラミングの体験など刺激的なプログラムが用意されています。各コーナーには定員がありますので、お申し込みはお早めに。
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2025年3月14日
4年前に一部校舎のリニューアルが行われ、それに関連させて京都光華女子中高の紹介記事をこのエントリーに書きました 【やっぱり】京都光華中学校・高等学校 新校舎建築中【新築はええわぁ】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ が、3月13日(木)全面共学化するというニュースが飛び込んできました。
85年前の1940年の高等女学校設立から、新制中学、高校、短期大学、4年制大学と発展しつつ女子教育を続けてきた光華女子学園ですが、2024年度から新たに歯科衛生学科を設置した短期大学部も含めた各学校種で2026年度から共学化する事が発表されました。
近畿圏の女子大では3年前の神戸親和大学、今春から神戸松蔭大学、園田学園大学と共学化が進んでいますが、中高でも、男子校だった滝川中高が2024年度より共学化、女子校では親和中学校で今春から「共学部」の募集、神戸山手グローバル中高の共学化、2026年から園田学園高の共学化、神戸の松蔭中高の一部のコースで男女募集、現在「男女併学」(男女別クラス運営)の奈良の帝塚山高校の2027年からの共学化も予定されるなど、共学化が加速しています。京都でも2022年度より女子校だった西山高校が共学化しています。
このような環境ではありますが、中高大、短大すべてが同時に共学化するというのは驚きです。
今後の各校種の志願動向にも影響が出ると思います。注意が必要でしょう。
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2025年3月13日
昨日は滋賀県立高校の合格発表の日でした。当グループの実績はまたそちらのページを見ていただくとして、次年度の日程が発表されましたので共有しておきます。
次年度(つまり現在の中2が受験する入試)からは日程が一本化されます。正確には一般型選抜はみんなが受験して学校独自型選抜は次の日希望者のみが受験するという形になります。それに伴い、合格発表も少し早くなります。
県立受験生の中で、先に入学先が確定した生徒とそうでない生徒が混在する期間が無くなるという意味では歓迎ですが、日程が一本化されるということは体調不良など不測の事態が発生した時にリカバーできる先がありませんので、併願私立は今まで以上に慎重に選ぶことをおすすめします。
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2025年3月12日
大阪府の公立高校一般選抜の出願結果が発表されました。受験生を応援する学習塾としては全員合格して欲しいのですが、現実問題として入試ですから競争倍率が1倍を超えた場合は不合格があり得ます。その場合は併願受験で合格していた私立高校に入学することになるわけですが、その人数割合、つまり「併願戻り率」はどの程度になるのでしょうか。
開成公開テストの基準偏差値帯と所在地ごとに計算してみました。偏差値57~55、52~50は重なっていますが、複数のコースを持つ私立高校を併願にするには学力ゾーンが広がりますので、あえて重なりを作って集計してみました。
基準偏差値65以上というのは実は文理学科の10校になりますが、こちらは地域性が薄いのでまとめて計算しました。
すると、ご覧のような結果となりました。一般的に上位校の戻り率が高くなりそうなものですが、旧2学区だけ異常値となっています。これは地域2番手の名門「寝屋川高校」と「いちりつ高校(の全学科合計)」のまさかの定員割れが原因です。また、旧4学区では偏差値52以下の高校では、併願戻りはほとんど無いということになります。というわけで、地域や偏差値帯にもよりますが、公立高校の倍率低下が私立高校の入学者減少につながる場合もありそうです。(私立の先生方へ業務連絡です。このデータを新年度準備にご利用いただければと思います。)
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2025年3月11日
東大や京大などの合格実績でも知られている西大和学園は近畿圏最難関の一つとして知られていますが、高校入試では、東大寺学園の高校募集が無くなった今では奈良県で最も厳しい入試だともいえます。入試問題も良質な難問ぞろいとなっております。
新中3向けにご覧のような説明会が開催されます。今回は学校での開催ですが、実際の通学の便も考えて、一度公共交通機関で行ってみることをお勧めします。
このチラシに使われている空間図形の問題も良くできています。興味のある方は解いてみてください。右隅に解答が印刷されていますが、画像では見えないので別に貼り付けておきます。答え合わせはこちらからどうぞ。
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2025年3月10日
以前このエントリーでも紹介した京都桃山の京都橘中学校から春のオープンキャンパスのご案内が届きました。
2024年度の実績ですが、京都大をはじめとする国公立大学に62名合格、関関同立に215名合格など卓越した大学進学実績には定評がありますが、それを実現できるのは学習習慣の確立などの自立推進プログラムが行われているからです。さらに英語ディベートやプログラミングロボットなどの多彩な教育活動が生徒さんの自主的な学びの原動力となっています。で、このような環境なら高校の3年間よりも中高6年間浸った方が効果的、というわけで、どうせ行くなら中学から、となるのではないでしょうか。小学生と保護者の皆さん、一度この学校の雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。
この大学合格実績から厳しい進学校だと思われがちですが、在校生の皆さんは不思議なことに楽しそうなのです。
本イベントの詳細、参加については学校HPをご覧ください。
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2025年3月7日
大阪府公立高校の出願締め切りは3月7日(金)ですが、前日までの出願状況の「中間集計」が大阪府教育庁から発表されました。大阪府の公立高校には普通科以外に文理学科、総合学科、国際文化科などがありますが、それらをまとめて旧学区別に集計してみました(学区に属していなかった普通科以外の学科も学校の所在地から旧学区に割り振り、定員数は令和6年11月11日発表の数値を元に集計しています)。
【旧1学区】(北摂、主に阪急沿線)29校
定員合計8,560名に対し、出願者数は9,502名。平均倍率1.11
29校中11校(37.9%)が定員未充足となっています。
【旧2学区】(北河内、主に京阪沿線)28校
定員合計6,960名に対し、出願数は6,596名。平均倍率0.95
28校中18校(64.3%)と過半数が定員未充足となっています。
【旧3学区】(中河内、南河内、主に近鉄沿線)28校
定員合計7,480名に対し、出願数は7,700名。平均倍率1.03
28校中13校(46.4%)が定員未充足となっています。
【旧4学区】(泉州、主に南海沿線)25校
定員合計6,520名に対し、出願数は6,111名。平均倍率0.94
25校中19校(76.0%)と多くの学校が未充足となっています。
あくまでも中間発表時点での数値ですが、大阪府下合計で110校中61校(55.5%)が定員未充足となっています。8年前から同様の集計をしていますが、昨年に続き今年度とも異常値となっています。この結果から公立高校の統廃合の動きが加速するのでは、との地域の不安もあるでしょう。しかしそれ以前に大阪府の公立高校は1校あたりの生徒数も多く(1学年8~10クラスの学校も珍しくなかった)、学校行事や委員会活動、部活動など集団による、生徒相互の教育力の強い学校が多かったのですが、その活力が維持できるのか、の方が心配でもあります。
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2025年3月6日
昨年末にもこのエントリーで紹介した滋賀県近江八幡市の近江兄弟社からプレオープンキャンパスのお知らせが届きました。年末にお邪魔をした時には思いっきりクリスマス気分だったのですが、もう3月かぁ。時が経つのは早いなぁ。
地図で見ると近江兄弟社中高は駅から離れているので、こりゃぁ大変だぁ、と最初は思ったのですが、バスを使ってみると乗車時間は10分弱、学校の正面まで運んでもらえます。乗るときも長大な専用の屋根+囲い付きのベンチがあるので、多少の待ち時間は苦になりません。と学校の教育の中身と関係のない事を書きましたが、中身については是非プレオープンキャンパスに参加しご自身の目で確認していたければと思います。元気な在校生と一緒に楽しめるイベントも用意されているようです。対象学年の方は一度参加してみてはいかがでしょうか。
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2025年3月5日
曜日関係なく京都駅付近ではインバウンドと思しき人混みで大変ですが、京都と言えども観光地ではない市街地では案外落ち着いた街並みを味わうことができます。大宮通の近辺も昔ながらの薬局や金物店、米穀店といった地域に根差した個人商店などがあり、歩いているだけでも楽しめます。
しまった、京都の観光案内になってしまうところだった。その大宮通沿いにある龍谷大学付属平安中学校は名前の通り龍谷大学への推薦枠もあるのですが、進学校としても実績を伸ばしている注目校です。ただ、数年前にお邪魔した時に校舎は年季が入って味があるなぁと感じていたのですが、現在順次建て替えが進んでいます。2027年には全面リニューアルとのことでこちらも楽しみです。
さて、次の日曜日ですが、京都の龍谷大学付属平安中学校で「春のオープンキャンパス」が開催されます。小学生用に体験イベントが13種類も用意されています。但し、事前申し込み制で定員がありますのでどれでも選べるわけではないと思いますが、是非何か一つは参加して欲しいと思います。
詳細及び申し込みは学校HPからどうぞ。
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