2023年11月20日
11月9日(木)にこのエントリーで紹介した追手門学院大学の公募制推薦入試(前期日程)の出願状況の確定値が発表されました。
前回と同じく募集は学部単位ではなく学科・専攻単位なのですが、全体状況をざっくりみていただくために学部合計の昨年比の表を作ってみました。「昨年比」が大きい方を赤色、少ない方を青色で示しています。
まず、全体合計で昨年比108.2%。これはかなり好調な数値だといえるでしょう。
学部ごとに見ていきますと、途中経過でも好調とお伝えした国際学部は133.8%。コロナ禍によるマイナスから回復です。文学部も結果的に116.5%と続伸です。社会学部、経営学部も予想通り昨年越えとなりました。これらの学部は昨年度の合格最低点では厳しいかも知れません。受験生の皆さん、最後の最後までがんばりましょう。
途中経過では伸びを欠いていた法学部と地域創造学部もほぼ昨年並みとなってきました。こちらの合否ラインは昨年並みを想定してればいいのではないでしょうか。
試験は22日、23日となっています。受験生の皆さんの健闘をお祈りしております。
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2023年11月17日
ここ数年、定員を順次減らしてきていた旧4学区ですが、次年度は定員を増やします。文理学科は変動なしですが、泉北、佐野、登美丘、久米田、高石、堺東、金岡の7校で1クラス増となります。この地域の定員合計は6920名と4年前に近い水準となっています。
エンパワメントスクール・ステップスクールの定員は昨年まで8校とも210名の設定でしたが、次年度はステップスクールの2校が各60名減と、昨年の募集状況に応じた調整がなされています。
これから進路希望調査の結果なども新聞発表されると思いますが、大阪の中学3年生はこれらのデータも参考に、受験校を選んでいきましょう。
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2023年11月16日
かわち野、美原、平野の3校が募集取りやめになるこの地域では動きが大きいです。ここ数年定員を割っていたこの3校ですが、各4クラス、合計で12クラスの枠が無くなるわけですから地域として公立という選択肢を維持しようということでしょうか、八尾、住吉、清水谷、布施、河南、阿倍野、花園、阪南のいずれも地域の人気校8校が定員を増やします。合格ラインの変動なども考えられます。併願私立の選択も、より大切になりそうです。(続く)
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2023年11月15日
こちらの地域では、文理学科には動きはありませんが、隔年現象を起こしている2番手の寝屋川は次年度当たり年との予測でしょうか、1クラス増です。香里丘、港も1クラス増、門真なみはやは計算上では14名増ですが、この後「日本語指導が必要な生徒」の希望によって一般枠が縮小しますので例年通りになると思われます。(続く)
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2023年11月14日
11月13日 大阪府教育庁より公立高校の令和6年度入学者選抜の募集定員が発表されました。現在は大阪府には学区制度が無くなりましたが、職業科や体育科など実技試験が課される特別選抜を除いた高校を地域別に分けて状況を紹介します。
昨年度1クラス増した北野がまた元に戻す形で1クラス減、一方でこちらも昨年1クラス分減らした茨木が1クラス増となります。千里は総合科学を1クラス増、高槻北、吹田東、豊島、東淀川、大冠、福井も1クラス増となっています。この地域の中学生の人口増を反映した動きとなっています。(続く)
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2023年11月13日
120年前に創設された商業学校をルーツに持つ大阪学芸高等学校についてのお話です。この学校の所在地を「長居公園の近く」と説明することが多いのですが、実は長居公園ができる以前からこの場所にありました。因みに長居公園は大正時代には水田の中にため池が点在するような町はずれだったのですが、昭和23年には競馬場が、続けて競輪場やオートレース場が作られたため、戦後の人口急増期でも市街化されることが無く、今では複数の競技場を持つ広大な公園を作ることができたというわけです。
それはさておき、大阪学芸高校には2019年4月から「ダブルディプロマ(DD)コース」という20名募集のコースを立ち上げました。カナダのブリティッシュコロンビア州の基準に準じたインターナショナルスクールを併設し、そちらの授業も受けることで、日本とカナダ両方の高校卒業資格が得られるというコースとなっております。英語圏の大学への進学も有利になるというわけですね。
で、こちらのコースに入るためには併設中学校からの進学であっても、高校からの入学者と同じように試験を受ける必要があったのですが、次年度から無試験でこのコースに進学できるという枠を中学校募集段階からつくることになりました。これが中学校の「DD進学コース」というわけです。
出願資格等、詳しくは学校説明会で聞いてみましょう。
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2023年11月10日
2023年7月12日~16日に今年の司法試験が実施されましたが、その結果が11月8日(水)午後4時に発表されました。全体状況としては4,165名の出願、3,928名の受験、最終合格者数は1,781名で、合格率45.3%となりました。新たな司法試験制度が始まったのは2006年ですが、最初は4割を超えていた合格率が2009年から2018年まで20%台と低迷していましたが、その後次第に合格率は上昇し、今年は過去15年間で3番目に高い水準となりました。
出身または在籍している法科大学院別の数値を元に、ランキング形式でまとめてみました。
今年度の1位は昨年に続いて京都大、マークシート形式の短答式で約9割、難関とされる論文試験でも76.7%の通過率は流石です。
今年の2位は一橋大。こちらも論文試験で高い合格率となっています。実戦的な訓練を積んできた証でしょう。
第3位は慶應義塾大。私学ではトップですね。第4位は東京大、昨年は2位でしたが、短答式で41名も不合格になったのは痛恨だったのではないでしょうか。第5位は昨年7位だった神戸大。こちらも安定の上位ですね。
一方で、1人も合格者を出すことができなかった法科大学院が13(内1大学は出願も0)もあります。今後これらの法科大学院が存続できるのか、心配なところです。
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2023年11月9日
本日11月9日(木)が出願締め切りの追手門学院大学の公募制推薦入試ですが、11月8日(水)の朝段階での速報値が届きました。
募集は学部単位ではなく学科・専攻単位なのですが、全体状況をざっくりみていただくために学部合計の昨年比の表を作ってみました。「昨年比」が大きい方を赤色、少ない方を青色で示しています。
ご覧のように国際学部は既に昨年最終出願数に迫っています。コロナ禍の影響でどの大学も苦戦していた専門分野ですが、ようやく需要が戻ってきたようです。2022年度から新設(というより復活)し、昨年度も多くの受験生を集めた文学部も現時点で8割を超えてきましたので、高い評価を得ているようです。社会学部、経営学部も安定の人気ですね。
一方、昨年新設で話題を集めた法学部とこれまた手堅い人気を誇っていた地域創造は伸びを欠いています。
心理学部は同様に昨年の最終と比べて65.5%となっていますが、受験者の学力層が高いため、実際の合否ラインにはあまり影響がないと考えられます。
週明けには確定値が公表されると思いますので、注目しておきたいと思います。
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2023年11月8日
突然ですが、第3の水ともいわれる「好適環境水」はご存知でしょうか。塩分(塩化ナトリウム)濃度を海水の4分の1ほどに調整し、その他塩化カルシウムや塩化カリウムを加えた水のことなのですが、不思議なことにこの中では淡水魚も海水魚も生きていける、そればかりか海水魚は代謝が上がって成長が早くなる、という魔法のような水なのです。
このような性質を利用すれば、海の無い場所でも魚の養殖が可能になるわけですが、海での養殖と異なり閉じた水域では寄生虫や感染性の病気の心配もないため、抗生物質などの薬剤を使う必要も無く、安心して食べられるお魚を育てることができます。
実際に奈良県でトラフグが、福島県でベニザケが養殖されており、既にスーパーなどで販売されているようです。
この新たな養殖技術を可能にした「好適環境水」を開発したのが岡山理科大学山本俊政准教授だそうです。岡山理科大学の生命科学部ではこのように最先端の食料生産技術が研究されているようです。内陸部でも新鮮なお魚を食べることができるという夢のあるお話でした。
高校生の皆さん、このような最先端の技術も面白そうですよ。
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2023年11月7日
大学入試、中学入試ではインターネット出願が当たり前、という時代になってきましたが、紙の願書にこだわっていた(?)高校受験の世界でも次第にネット出願が普及してきました。四天王寺高等学校からこのようなお知らせが送られてきました。
コロナ禍の影響もあってか、ここ3~4年で各ご家庭のネット環境も急速に普及してきましたので、当然といえば当然の流れですね。
ネット出願の利点は、受験料の支払いのために平日の昼に金融機関の窓口に行く、平日に受験校に提出しに行く、または郵便局の窓口に出向く、といった手間が無くなることでしょう。また、ネット出願なら何時でも入力可能ですので、自宅で家族と相談しながら行うことができるというメリットもあります。既にネット出願を導入している学校から聞いた話ですが、出願「時刻」は夜8時~9時が多いそうです。
因みに大阪府立の「咲くやこの花中学校」、「水都国際中学校」、「富田林中学校」も次年度からインターネット出願を導入します。公立も含めて、高校受験でもインターネット出願が主流になっていくのかも知れません。
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