2022年7月11日
進学校として57年の歴史を誇る金蘭千里中は高校募集をしない完全中高一貫校ですが、昨年から算数のみ、国語のみ、といった1教科入試を取り入れるなど、ある分野に秀でた生徒向けの入試も行っています。昨年入試の「中期M(算数のみ)」試験での合格者平均点は120点中101.6点(84.7%)と高水準の受験生が集まったようです。もちろん「前期A(算国理社)」がメインなのですが、それ以外にこんな入試もあるよ、というお話です。
【前期E入試】
2020年度から導入した「前期E(算国英+英語リスニング)」です。内容は英検3級程度との事ですが、こちらも今春の合格者平均点は360点中252.7点(70.2%)と「前期A(算国理社)」の68.6%よりも高くなっております。というわけで、算数と国語の対策もお忘れなく。
【帰国生入試】
海外生活をしていた受験生対象の試験です。こちらは「日本語」と日本語での「集団面接」「適性検査」となっており、入学後日本語での受講やコミュニケーションか可能かどうか判断する内容となっています。こちらは今春17名出願、16名受験、13名合格(1.23倍)となっております。試験日は「後期入試」と同じ1月16日午前ですから、後期との併願はできませんが、前期(1月15日午前)や中期(1月15日午後)との併願は可能です。英語圏からの帰国なら「前期E」入試との併願もお薦めですね。
というわけで、多彩な入試方式を取り入れている金蘭千里なのでした。
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2022年7月8日
今回は卒業生数で割った占有率でランキングを作ってみました。実際には既卒生もいるはずですが、学校の規模による有利不利を補正するため、合格件数÷卒業生数でのランキングです。占有率10%以上の20校をリストにしてみました。
まず東京阪神ですが、まあ、何で並べても北野・天王寺の1・2フィニッシュ。北野高校ってこの4大学に学年の6割も合格できるのですね。さて、3位には大阪星光学院。卒業生数が180人前後の学校ですから、割合にすると高くなるわけです。大教大付属も上の方に来ますね。
関関同立は、一人で複数合格があり得ますので、100%を越えます。というわけで、100%越えの24校をリストにしてみました。春日丘・大手前は卒業生数の2倍以上の合格を出している計算になります。やりすぎです。24位の金光八尾、伸び率でも実数でも40位以下なのですが、実は卒業生が少ない学年だったようで割合にすると上位に来るというわけです。大学の合格実績という数字は、学校の経験値で判断したいのであれば実数を、学校全体の雰囲気を重視するのであれば占有率を、過去と現在を比較するのであれば伸び率をみれば良いわけです。因みに伸び率に関しては追手門学院のように探究活動や課題解決型の授業展開を積極的に取り入れるなど、教育改革が進んでいる学校が上位に来ているような気がします。このように同じ数字であっても、分析することで多面的に学校の様子がわかるというお話でした。(大阪以外の地域は現在頑張って入力中なので、もう少しお待ちください。)
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2022年7月7日
同様に関関同立での実績ランキングを作ってみました。
こちらは合格件数合計150以上の48高校のランキングです。府立高校が10位までを占めます。こちらのランキングではTOP10を押しのけて、春日丘、三島が10位以内に入っています。北摂恐るべし。私学も負けていません11位に桃山学院、12位に清教学園と上位ランクインです。
さて、同じようにこちらも伸び率ランキングも作ってみました。すると新校舎に移って多彩な教育が充実の追手門学院が伸び率No.1です。そして3位には教員力も自慢の箕面自由学園が。8位には新校舎完成、部活も解禁された履正社が追い上げています。北摂の私立、頑張っています。これらの学校の人気が高いのは、進学に向けた教育力の高さも評判になっているという事でしょう。
(続く)
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2022年7月6日
今年も毎日新聞社から「大学入試全記録」という本が出版されました。この本の数値はサンデー毎日、大学通信などが共同で調査し、4月頃の週刊誌に掲載された数値なのですが、元の数値は各大学が発表したものと、高校へのアンケートによる速報値との事で、各高校が最終集約した数値と一致しないケースも多いのですが、ひとまずこの数値が毎年同じ基準で作られているので、こちらでランキングを作ってみました。
まずは今年度の「東京大・京都大・大阪大・神戸大」の4大学合計の合格者数が30以上の22校です。ご覧のように大阪では北野高校がトップ。2位の天王寺高校も150ラインはキープです。以下、茨木、三国丘と府立が続きますが、この22位までにTOP10高がすべて入っているのには驚きです。私学も10校ランクインしています。
この22校を(2021年と2022年平均)÷(2018年から2020年の平均)という計算をして近年の伸び率で計算してみました。するとご覧のように順位が大きく変わります。附属池田の2018年のデータが欠損していますので、そこだけは2か年平均との比較になりますが、私立では高槻、清風南海、桃山学院の躍進が目につきます。(続く)
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2022年7月5日
何度かこのブログでも紹介した人気校、大阪市旭区の常翔学園中学校からオープンスクールのご案内が届きました。
常翔学園といえば100周年を迎え、記念碑でも建てる?記念式典が行われる?しかしこのコロナ禍にどうする?と思っていたら、そのお金と手間をかけて「常翔ライダー」という歌を作りました。形のない物のほうが後世まで残るという事をよく御存知です。
詳しくは校長先生のブログ常翔ライダー| |常翔学園中学校・高等学校 (josho.ac.jp)
がありますので、ひとまずこれを読んでいただき、その中の「コチラ」と書かれたリンクを押すとYouTubeで再生することができます。是非一度お楽しみください。
それはさておき中学校オープンスクールは7月16日、もうすぐです。様々な体験プログラムが用意されていますので、お申し込みはお早めに。
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2022年7月4日
世の中の情報化は等比級数的に進化していますが、情報教育、データリテラシー(情報を読み解く力)に関する学部の新設という形で、高等教育にも大きな影響をもたらしています。近畿大学にこの春新設された「情報学部」の人気を見ても、これは大きな流れだと思うのですが、なんと同志社大学には学部関係なく全学部学生にデータサイエンスの知識・技能の習得が可能というプログラムが用意されています。
産業革命によって労働者に必要とされる能力が変化したのと同じく、Society5.0 と呼ばれるこれからの社会では、従来の情報読み取りだけではなく、メタバースなど物理的な制約を超えたインターフェースの中での即座の情報処理と判断、AIの適切かつ効果的な利用ができる新たな能力が必要となります。今の高校1年生から普通科の高校では「情報」が必修教科となりましたが、残念ながらこれでAI人材が育つとは思えません。
そこで、同志社は全学挙げてその教育について検討した結果、このプログラムを開発したというわけです。いやぁ同志社恐るべし。
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2022年7月1日
7月です。梅雨も明けました。夏です。夏といえば吹奏楽。2020年はコロナ禍でコンクールそのものが中止になりましたが、今年は大阪では7月末からの各地区大会からスタートし、勝ち進めば8月の府大会、関西大会、10月の全国と長い戦いが続きます。
昨年は関西大会まで進んだ精華高校の吹奏楽部、もちろん今年もコンクールに参加すると思うのですが、なんとその前の週に別の本番をやってしまうという驚きの企画です。
精華高校単独ではなく、西宮市立大社中学校、泉南市立泉南中学校、堺市立浅香山中学校、関西大学応援団吹奏楽部とのコラボとなっています。お?演奏曲目に今年のコンクールの課題曲が2曲も含まれているぞ。譜読みが間に合いません、などと弱音を吐く部員は一人もいないのでしょう。頼もしい限りです。
事前予約制となっております。吹奏楽に興味のある中学生は是非どうぞ。
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2022年6月30日
以前、このブログでも紹介した「京都聖母学院中学校・高等学校」から、看護系大学進学コースの詳細についてのチラシが届きました。2016年に設置されたこちらのコース、Ⅰ類、Ⅱ類、Ⅲ類と別枠で募集されていますが、このコースも進学を強く意識した内容となっています。
Ⅰ類から協定校である同志社女子大学への推薦枠がありますが、人気の看護学部に関してはこちらのコースからの推薦となります。それ以外にも指定校推薦枠が20以上あり、むしろ推薦枠の方が余っている状態です。
1年生から病院での体験プログラムが用意されており、早くから医療に向き合う姿勢が育成されています。しかし逆に「どうやら向いていないなぁ」ということも早めに判断できますので、遠回りをせずに済みます。実際このコースを卒業した過去4年の卒業生のうち、看護、医療系に進学したのは84%、つまり16%は他の分野に進学したようです。
というわけで、もしかしたら変わるかもしれないけど、医療に関する仕事に興味がある女子は一度オープンスクールに参加してみてはいかがでしょう。因みに高3のこのクラスの担任の先生はハンドベル部の顧問もなさっていますので、入学したらハンドベル部にもどうぞ。
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2022年6月29日
今年も「兵庫女子教育セッション2022」のイベントチラシが届きました。兵庫県の女子中高一貫校14校による合同説明会です。各校の相談コーナーがメインですが、動画視聴コーナーも設けられているようですので、空き時間に見てみると良いでしょう。予約不要となっていますが、時間帯によっては入場制限がかかるかも知れません。ご参加はお早めに。
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2022年6月28日
泉北高速鉄道泉ヶ丘駅近くに移転して9年。「薬剤師育成プログラム」や「教員育成プログラム」といった大阪大谷大学への連携枠に加えて、関西大学との「高大接続パイロット提携」、170校以上の指定校推薦枠など高大連携に強いのに、国公立大学への15名現役合格など多彩な進路実現が自慢の学校となっています。
もちろん、築9年の新しい校舎の恵まれた学習環境や、盛んな部活動など、魅力は満載なわけです。
と、文章で書いても伝わりませんので、オープンスクールに参加してみましょう。このようなご時世ですので、5回に分けて実施されます。体験できる部活は日程によって異なるようですので、その日程も含めて学校HPで調べ、早めに予約しておきましょう。
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