【大阪で】摂南大学「農学部」誕生【初めて】

2018年7月6日 金曜日

大阪には55(国立2、公立2、私立51)の大学がありますが、考えてみれば農学部が一つもありません。いやいや大阪府立大学や近畿大学があるでしょう、とお思いの方、大阪府立大学の農学部は「生命環境科学域」と改称され、近畿大学の農学部は奈良県奈良市なのですよ。まあ、名前が違っても大阪府立大学に実質農学部が一つあるとしても、私立大学の「農学部」は一つもなかったわけです。

そこに手を上げたのが拡大路線を続ける「摂南大学」です。毎年のように募集定員を増加させ、学部だけでも8000名を超える学生が学ぶマンモス大学となりましたが、新たに校地を拡大するなど、規模の拡大はまだしばらく続きそうです。

35年の歴史を誇る薬学部など、大学として生物系の蓄積もあると思いますが、それに加えて新たな学部設置のための詳細な検討も既に始まっているようです。340名の定員も含めて、学科名やその内容など、かなり具体的なところまで構想されているようです。企業とのコラボレーションや資格試験取得でも定評のある摂南大学ですので、卒業後の進路も考えられていることでしょう。続報が楽しみです。

近畿大学オープンキャンパス

2018年6月29日 金曜日

早稲田大学、日本大学、明治大学、近畿大学といえば、規模の大きい大学ですが、いずれの大学も昨年度のオープンキャンパスでは5万人集めています。この4大学を合わせると約22万人と、東京都渋谷区、近畿圏では宝塚市や寝屋川市の人口に匹敵するというとんでもないビッグイベントです。

その近畿大学のオープンキャンパスの案内が届きました。例年のように盛りだくさんです。近大マグロも食べられます。詳しくは・・・。ともかくこの案内をご覧ください。イベントが多すぎてここで紹介できません。オープンキャンパスそのものは申し込み不要ですが、予約が必要なイベントもありますので、大学のサイトをご確認ください。

関西8大学 一般入試難易度ランキング(医・薬・農・生命科学)

2018年6月18日 月曜日

いわゆるバイオ系ですが、医学部は別として、文系学部への人気回復の影響を受けて、ここ数年、競争倍率では落ち着きを見せている分野です。しかし、今回の調査では、むしろ大きく上昇している学科が多くなっています。(昨年の資料より5以上上昇しているところには水色を塗っています。)注意点として、近大和歌山がいずれも上昇しており、特に遺伝子工学は甲南の生命科学とほぼ差がなくなっていますので、併願を考える場合はどちらもそれなりの準備が必要です。

 

他の分野についての分析も行っていますが、詳しくは7月8日(日)に開催します「関西8大学大研究」で説明します。ご来場をお待ちしております。

http://www.kaisei-group.co.jp/freestep/event/800

(詳しくはこちらをクリックしてください。)

関西8大学 一般入試難易度ランキング(経済・経営・商)

2018年6月15日 金曜日

就職状況の好転から、人気が復調してきたこの分野ですが、募集単位が大きいこともあって、昨年と比べてそれほど難易度に変化は見られません。入学定員厳格化に伴う合格者絞り込みの影響で、全体的に上昇気味ですが、今まで狙い目とされてきた甲南のマネジメント創造や京都産業も上昇し、いずれの大学でも50以上の平均値となっています。この分野では、同志社、立命館 関西学院、関西、近畿と、そこまでのランキングは変わりませんが、財界とのつながりが強いといわれる甲南が、龍谷よりワンランク上になっています。(続く)

 

 

 

関西8大学 一般入試難易度ランキング(法・政治・政策)

2018年6月14日 木曜日

河合塾から大学別合格者平均成績一覧が発表されました。入試関係のデータ量で定評のある河合塾の資料ですが、今年度は更に細かく、偏差値帯ではなく、合格者の平均偏差値というリアルな数値で発表されています。(因みに5名以下のデータしか集まらなかった学科については掲載無しです。)

※「17偏差値」の数値は2017年度のボーダーラインですので、2018の数値と単純比較はできませんが、一応参考としてご覧ください。

その中から、関西8大学の法学・政治・政策関連の学部のランキングを作成してみました。

この分野での最難関は同志社法学部、今年度は更に難化し、平均偏差値は63.6です。大阪大合格者でも同志社が不合格だったケースもありますので、国公立併願校として考える場合でも、それなりの準備が必要です。龍谷の法・法律と甲南の法・法は昨年の資料よりも5ポイント高くなっています。(表の中で水色に塗っているところです。)

難易度では同志社の次は立命館、関西学院、関西と続き、近畿、龍谷、甲南、京都産業という大まかなランキングに変化はありません。(続く)

 

関西大学 入試説明会

2018年5月16日 水曜日

入学定員厳格化の影響からか、志願者が増加したにも関わらず合格者数を1割以上絞り込むなど、2018年度入試では難易度が上昇した関西大学ですが、今年もオープンキャンパス、入試説明会が行われます。

阪急「関大前」駅からの千里山キャンパスへのアプローチも整備され、学内にも新しい建物が増え、おしゃれな学生も増え、明るい雰囲気になりました。他の小規模な大学に通う学生が関西大学の学園祭に行ってみたら「まぶしかった。悔しかった。」との感想を述べていましたが、なるほどです。

(クリックするとPDFが開きます。)

このチラシの裏面にありますように、名古屋~福岡+千里山、高槻の全15会場で説明会が行われます。各地の受験生にとってはなかなか手厚いサービスだと思うのですが、6月13日~24日は入試センターの皆さんにとっては地獄のロードが続くわけです。準備も含めると大変なご苦労になっている事だと思います。そのお疲れも抜けない7月8日(日)には開成教育グループ主催「8大学大研究」でも説明してくださいというわけですから、非常に恐縮でございます。(関西大学職員の皆様へ、弊社の塾生が多数参加するイベントですので、ぜひよろしくお願いいたします)。

入試説明会で一番つらいのは、残った資料を再び梱包して持って帰るという作業です。したがって、入試説明会に参加する受験生は入試センターの皆さんの苦労を少しでも軽くするために、大学案内などの資料を、お友達の分も含めてたくさん持って帰るようにしましょう。

 

 

国立大学のAO入試 推薦入試

2018年5月15日 火曜日

私立大学の中には、入学者のうち一般入試で入学した人数の方が、推薦系の入試で入学した人数より少ない所もありますが、国立大学では、一般入試での入学者は約84%と、まだまだ多数派です。

そんな中で、近畿~四国の大学で、推薦系の入試による入学者の割合が25%以上と比較的高い学校を上げてみます。こちらは募集定員ベースで、実際の入学者数は多少この数値よりも割合が高い所もあります。

教育系はやはりコミュニケーション能力が重視されるためか、面接を課される推薦系の入試による入学者の割合が高くなります。実際に面接入試を行う大学の先生方は大変だと思いますが、点数のみで合格させるよりもいい学生を迎えることができるとの判断でしょう。滋賀医大の医学科も25%が推薦による募集となっています。中には一般入試で課される数Ⅲが不得意な受験生が合格することもあり得ますが、その数学の能力よりも対人能力を優先するという考えでしょう。

というわけで、国公立志願者は、センター試験と2次対策を考えていると思いますが、これらの推薦系の割合が高い大学を考えている場合は、推薦対策とその出願要件を一度調べてみるとよいでしょう。

 

 

定員管理厳格化と関関同立一般入試

2018年5月9日 水曜日

2016年から始まった文科省による「入学定員管理の厳格化」によって、一定規模以上の大学は入学者数を段階的に減らす必要があります。そのために今年度も合格者の絞り込みが行われた模様です。関西でも2016年度~2018年度の一般入試における合格者数を比較してみると、関関同立はいずれも合格者を減らしている様子がわかります。特に減少数が大きいのは立命館、2016年の31,953名から2018年の24,995名と6,988名、割合で約22%も減少していることになります。約7,000名といえば、中規模大学2校分くらい、高校約20校分に匹敵する規模ですので、かなり狭き門になったといえるでしょう。

合格者数だけでなく、実際の入学者数によって来年度の減少率も影響を受けますから何とも言えませんが、これらの規模の大きい大学だけでなく、推薦入試の割合を増やし、一般入試での募集を絞る傾向のある中堅大学でも難化が予想されますので、今年の受験生は、学力をつけるのはもちろんの事、様々な評価方法での出願など、受験作戦も考えておきましょう。

摂南大学 オープンキャンパス

2018年5月8日 火曜日

 

最近大学のオープンキャンパスも次第に芸が細かくなってきました。文系学部の学生の方が人数は多いのですが、薬学、看護などの資格系にも強い大学として有名な摂南大学のオープンキャンパスも、合計8回!も計画されています。しかも9月は模試までセットになっています。

大学職員によるガイダンスや説明会は当然として、学生スタッフもキャンパスツアーやプレゼンテーション、女子受験生向けのカフェの運営などに参加することで、学生自身のスキルアップにも役立っているようです。

摂南大学の紹介だけでなく、それぞれの専門分野やその後の進路についての説明もあるようですので、摂南大学の志願者だけでなく、それぞれの学問分野に興味のある受験生も参加すると得るものが多いのではないでしょうか。

当日は無料バスも出るようですが、乗り場や運行時間は大学のホームページでご確認ください。

(画像をクリックすると PDFが開きます)

 

森ノ宮医療大学 新学科情報

2018年4月24日 火曜日

以前このエントリーでも紹介した(http://www.kaisei-group.co.jp/nyushiblog/university/20565.html)大阪南港、コスモスクエア駅近くの森ノ宮医療大学ですが、今春から開設された「臨床工学科」に加えて、2年後には「診療放射線学科」が設置されるかもというニュースが入ってきました。

ガンの治療法として手術や抗がん剤が知られていますが、実は歴史が一番古いのは放射線治療であり、今でも手術ができない深部のガンでも放射線なら治療可能な場合が多いそうです。しかし、実は高度な技術が必要です。

レントゲン写真を撮るときには、体の一か所に放射線が集中しないように、体の外を中心とした扇形に輻射する必要がありますが、逆に体内の一か所に放射線を集中させる必要のある放射線治療では、その周囲の組織の被ばくを防ぐために、逆に線源の方を移動させてターゲットの周りを回転させる必要があります。つまり、放射線を利用する点ではレントゲン写真も放射線治療も同じですが、技術的にはかなり異なることになります。

このような高度医療を行う技術者は実は限られており、人材不足だといわれていますが、この森ノ宮医療大学ではその人材の養成も行おうというものです。

しかし、放射線治療の機器は非常に高価で、低価格の物でも3億、一般的に5億以上となっていますので、実習は既に設置されている病院に出向くことになると思いますが、興味ある方は、学校の説明会に行ってそのあたりも詳しく聞いてみましょう。