近畿圏 高校ごと大学合格状況(その5)

2018年4月17日 火曜日

関関同立の合計数で見てみましょう。

合計数を卒業生数で割った(率)が100%を超える27校です。100%を超える数値になるのは、一人で複数合格した生徒がいるためです。上から12番まですべて公立高校となっています。これらの公立高校では当然複数合格が多数いた事になりますが、一人当たりの受験回数が多いということは、試験回数が多い文系である可能性が高く、現役志向が強い文系の受験生が多いことを示しています。

今小学生・中学生の皆さんは、中学校選び、高校選びの材料に今回のランキングも参考にしてみてください。また、現在高校生の皆さんは、自分の高校がランクインしていたらそれを励みに、そうでなければ自分の力でランクインさせてやるぞという気持ちで大学受験準備をしましょう。(終わり)

近畿圏 高校ごと大学合格状況(その3)

2018年4月13日 金曜日

次は有名私大ランキングです。こちらも学校規模を補正するために、合格者数を卒業生数で割った「率」で並べています。まず関西大学のランキングのベスト50です。昨年3位だった岸和田がトップに来ました。しかしやはり入学定員厳格化の影響でしょうか、実数では昨年217に対し、今年は180と減らしています。

 

次は関西学院大学です。昨年度トップだった西宮市立西宮高校、今年は3位ですが安定した実績を出しています。私立では神戸海星女子学院、甲南女子、小林聖心、大阪女学院と女子校が上位に並んでいます。昨年20名でランクイン外だった甲南が25名に伸ばすなど進学校化が進んでいる様子もうかがえます。

 

(続く)

 

 

近畿圏 高校ごと大学合格状況(その2)

2018年4月12日 木曜日

東京阪神の実数の伸びについてもみてみましょう。今年の実数が10名以下の学校は除外しています。

 

 

大阪府立天王寺高校が昨年より41名伸ばして1位、兵庫県立姫路西も30名プラスで堂々の100名越え。大阪桐蔭も京都大学で大躍進です。残念ながら昨年減らした西大和、今年は復権です。1学年200名弱の大阪星光も85名、医学部受験の生徒も多い学校ですので、中位の生徒でも東京阪神に合格できるといえるでしょう。(続く)

 

近畿圏 高校ごと大学合格状況(その1)

2018年4月11日 水曜日

 

今春の大学合格状況が明らかになってきましたので、近畿2府4県の高校についてまとめてみました。(基礎データは週刊朝日、学校HP等を参考に作成しました。したがって、合格状況を発表していない神戸女学院や国公立の状況を発表していない大教大附属池田などは含まれていません。)

今回は東京大学・京都大学・大阪大学・神戸大学の4大学の合計数でのランキングです。実数ではなく、合格者数を卒業生数で割った(率)で上位30校を並べてみました。また、大阪の進学特色校であるTOP10高は黄色で塗ってみました。

ご覧のようにベスト5の中に公立が2校。京大の実数でも北野高校がトップ、続いて洛南、3位が天王寺とトップクラスの層が厚くなっています。(続く)

 

関西大学AO入試のポイント(その2)

2018年4月6日 金曜日

次に、政策創造学部の第2次選考(面接)についてです

 

・面接で、あらかじめ予想されるような質問にはよどみなく答えるが、予期しなかった質問には何も言えなくなる、という受験生が見受けられました。このような場合には、当然評価は厳しくなります。日頃からさまざまな事柄に対して関心をもち、考えをめぐらしていることが必要です。

・政策創造学部の志望学科に入学したい理由を具体的に説明できない受験生が多く見受けられました。まず、政策創造学部の教育方針や学科の特徴をできる限り調査して理解した上で、自分の能力が政策創造学部に本当に適合しているかどうかをしっかり考えるようにしてください。(以下略)

 

確かに世の中にはAO入試の方が合格しやすい大学もありますが、さすがは関西大学、「付け焼刃」では太刀打ちできないようです。高校生の皆さん、まずその学部の専門内容を理解し、自分の特性がその学問分野に適していることを自分の言葉で説明できるようにしたうえで、ともかく新聞を読みましょう。

関西大学AO入試のポイント(その1)

2018年4月5日 木曜日

今年も多くの受験生を集めた一方、定員厳格化で合格者は1割ほど削らざるを得なくなり、特に3月入試では厳しい戦いとなった関西大学から、「AO入試の結果と講評」という冊子を頂きました。その中に、今後の参考になりそうな辛口コメントがありましたのでいくつか紹介します。

 

(文学部 第2次選考(課題と面接)について)

 

(面接)1人につき最大で30分程度の面接を行い、①志望動機、②将来への展望、③資格や受賞歴、④卒業後の将来像・・・(中略)・・・(a)答えが全体として筋道の通ったものになっているか、(b)問題の発見、考察、解決といった学問に対する主体性が見られるか、などを評価しました。

 (a)(b)どちらにもしっかりと答えるためには、付け焼刃ではダメです。例えば今回の面接では、【外国語能力重視型】の受験者に於いて以下の点が目立ちました。

・志望理由書には国際的、社会的視点が認められるが、実生活に於いて社会の情報を得ようとする積極的な努力がほとんど認められない。

・英語に対するモティベーションは認められるが、国際情勢に関する一般的な知識が非常に限られている。

 

 また、ほとんどの志願者が新聞を読んでおらず、家庭でも新聞をとっていない志願者が数人いました。

 面接とは、書類を読むだけでは測れない受験生の個性と意欲、そして勉学への適性をみるためのものです。準備してきた答えを単に繰り返すだけではないことを理解してください。

 また今回、面接してみたら優秀であったが、出願した方式の趣旨と合わなかった受験生がいました。AO入試に出願する際には、自分はどの方式が一番ふさわしいかをよく考えてください。(引用以上)

(続く)

看護・医療・幼児教育・栄養系 大学進学相談会 in 梅田

2018年3月26日 月曜日

昨日は京都産業大学や近畿大学がオープンキャンパスを実施しましたが、合同の大学説明会も始まります。今回ご紹介するのはテーマ別の説明会です。例えば医療の現場は医師と看護師だけで成り立っているわけではなく、それ以外に様々な資格や知識を持った人が必要です。このような人材を育成する大学や学部は限られるため、なかなか情報が得にくいのですが、同じような専門分野を持つ大学が集まることで、効率よく大学の内容や得られる資格を知ることが出来そうです。

新高3はもちろん、こういった分野に興味のある高2、高1の皆さんも是非参加してみてはいかがでしょうか。

大学入学共通テスト(英語)試行試験問題分析

2018年3月16日 金曜日

2020年度より現行の大学入試センター試験から「大学入学共通テスト」が始まりますが、その新しいテストの試行テストが全国約6300人の現高2生を対象に2月から3月にかけて行われました。その問題が昨日公表されましたので問題分析をしてみました。この1月に行われた現行のセンター試験と比較です。

これまでは設問文は日本語で書かれているのに対して、設問文が英語での記述に変更されています。またこれまでの知識(第1・2問)と読解力(第3~6問)の両方を問う形式の構成から知識を問う部分の問題が廃止され読解力を問う形式の問題のみに変更されているところが大きなところです。また、一つの問いで複数の正解をマークさせる問題は正答率も低く、実際の共通テストでどの程度取り入れられるのかも議論されるところでしょう。もちろんそれも含めて解答には時間がかかりますので、総問題数が51個から38個に減っていますが、受験生にとってはこれまで以上に速く正確に読み時間内にすべての問題に解答できるかどうかがカギとなります。

初年度受験の新高1生にとっては、過去問が無いという点で戸惑うこともあると思いますが、仮に今回の試行テストと同じような作りになるのであれば、現行の第3問のBが良い練習台になるのではと思います。私たちも予想問題を作るなど受験生の不安解消のお手伝いが出来ればと思っています。

 

 

立命館大学 今晩が出願締め切りの入試方式があります

2018年2月23日 金曜日

今年は入学定員厳格化の影響なのでしょうか、合格通知をなかなか出していただけない立命館大学ですが、3月入試の出願は今晩23時が締め切りです。

今まで思うように力が出し切れなかったけど、センター試験のスコアは持っているという受験生にはお勧めです。大学HPをご確認ください。

 

 

中国史がお好きな方は立命館がお勧め

2018年2月16日 金曜日

さて、これは来年以降、関関同立を受験する方へのお得情報です。世界史は地域や時代、テーマによる偏りが出やすい科目ですが、御覧のように今年の同志社大学と立命館大学では全く違った分布となっています。わかりやすいように中国史が関係するところに色を付けてみると同志社では15問中2問(13.3%)に対し、立命館では20問中9問(45%)と偏っています。関西大学、関西学院大学も同志社大学と同じような割合ですので、立命館大学だけは中国史のできる(好きな?)受験生を求めていることがわかります。

もちろん入試ですので来年の一般入試が今年と同じ傾向になるとは限りませんが、立命館大学受験を考えている方は、中国史の優先度を上げておくことが大切です。来年受験の方は入試日まで1年を切りました。がんばりましょう。