近畿地区国私立大 2017年度開設予定の新学部・学科

2016年1月19日

4月から高校3年生になる皆さんが大学入試を迎え、入学する年度は「2017年度」となります。その2017年度から近畿地区の大学において新たに開設される予定となっている学部・学科について、現時点で具体的な内容が判明している情報の中から、特に受験生たちが注目するであろう大学・学部・学科について、まとめてご紹介します。

※以下に記載する情報は2015年12月時点で判明しているもので、今後名称や教学内容については変更される可能性がある点、お含みおき下さい。

滋賀大 「データサイエンス学部」を早ければ2017年度に開設
インターネット上などに蓄積された膨大な情報「ビッグデータ」の解析法などを研究する予定としている、全国初となる「データサイエンス学部」を早ければ2017年度にも開設。ビッグデータの活用は、新産業創出などにもつながるとみられ、経済界などから注目を集めそう。統計学やデータ解析だけでなく情報管理などの専門家らも人選中で、他大学との連携で第一線研究者の授業を受けるほか、長浜バイオ大、滋賀医科大との連携授業も計画されているそう。1学年の定員は約100名の予定。この新学部設置により、滋賀大は人文社会系大学から文理融合型大学へ転換を図ることになる。

神戸大 人文系学部を再編し「国際人間科学部(仮称)」を設置予定
神戸大は、国際文化学部と発達科学部を再編統合し、2017年4月にグローバル教育に重点を置く「国際人間科学部(仮称)」を設置する予定。これによって人文系学部は文学部とこの新学部の2つになる。
新学部では文系と理系の境界を越えた基礎教育やフィールドワーク重視の専門教育などを通じて、国際社会の課題解決に貢献できる人材の育成を目指し、「グローバル文化学科」「発達コミュニティ学科」「環境共生学科」「子ども教育学科」(いずれも仮称)の4学科を設置する予定。

京都産業大 現代社会学部を新設予定
京都産業大は現代社会学部を新設予定。1学年の定員は380人で、「地域社会学」「人間社会学」「メディア社会学」「健康スポーツ社会学」の4専攻を置く予定としており、社会学の知識を基礎として、これら4つをテーマに現代の社会を深く学ぶ。今春より「理学部に宇宙物理・気象学科を新設」するなど学部の改組・改編、学科の新設・改組・改編は毎年のように行われているものの、新学部の設置は2000年の文化学部以来となり、現代社会学部の新設により全9学部となる予定。

大阪工業大 新キャンパス開設に合わせ新学部も開設
大阪工業大は2017年4月の設置を目指し、梅田に新キャンパス「OIT梅田タワー」を建設中。地上22階・地下2階で、地下は梅田地下街と接続される。同時に、新学部として「ロボティクス&デザイン工学部」を設置予定。既存の「ロボット工学科」「空間デザイン学科」を先の新学部内へ編入・キャンパス移転させるのと同時に、全くの新規学科として「システムデザイン工学科」を新設し、3学科体制とする。新学科「システムデザイン工学科」は3年次に全員海外へ行かすプランも計画中とのこと。
なお、このOIT梅田タワーには一般の方も利用可能なホール、ギャラリー、セミナー室、レストラン、カフェなども設置される予定。

 

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