国立大学2次試験 87.5%が「記述式」

2016年12月20日

大学入試改革についての議論が進み、大学入試センター試験にかわる新テストが実施される2020年には記述式を導入しようという方針で進んでいます。ところで、国公立大学の一般入試を受験する生徒は今でも記述式の模試を受けるなど、準備するのが一般的になっています。実際に国公立大学はどの程度、記述式を採用しているのでしょうか。

12月19日の朝日新聞に、すべての国立大学82校について調査した記事が載っていました。

調査したのは東北大学のグループです。○×式や選択式以外の、採点に人の判断が必要となる解答方式を「記述式」と定義して、分類して数えだしています。

すると、なんと全24,068問中、21,065問が記述式だったそうです。割合にしますと87.5%になります。

その記述式の問題をさらに分類したのがこのグラフです。


やはり、数学は記述式が多いようです。計算結果を聞くよりも、○○を導け、○○を証明せよ、という数学的思考力をじっくりと問う機会は、むしろ国公立の2次試験しかないともいえます。

英語でも数十語以上の英作文が増えるなど、すでに記述が難化、高度化する傾向にあります。国公立入試を考えている皆さんは、数学の途中式と英作文を書くことを習慣にすると良いでしょう。