【衝撃】姫路独協大学 薬学部 募集停止

2024年4月11日

1987年に外国語学部、法学部の2学部体制で開学した姫路獨協大学は、2年後には経済情報学部を増設し、2005年にはスペイン語学科、韓国語学科を開設、その次の年には医療保健学部を、さらに次の年には薬学部を開設するなど拡大してきましたが、その薬学部は近年入学者が募集定員を大きく下回る状況になってしまいました。

そして、ついに募集停止が大学HPで公表されました。 「令和7年度入学者の募集を停止」とのことですので、今年の入学者が最後となります。これからの受験生にとって選択肢がまた一つ無くなるという点でも残念でもあります。

先日このブログでも紹介しましたが、薬剤師の国家試験は、直近(第109回)のの平均合格率が68.43%と大変厳しい試験なのです。従って大学間の差が大きく、合格率が低い大学には受験生が集まらない、入学者のレベルが下がると国家試験の合格率も下がるという負のスパイラルになりがちな分野でもあります。

因みに厚生労働省は各大学の新卒:既卒の人数も発表していますので、大学ごとの合格率と新卒率の相関を作ってみました。合格率は新卒、既卒合計での合格者数を受験者数で割ったもの、新卒率は新卒の受験者数÷総受験者数で計算しています。その数値を5か年分平均しています。まず全国74大学の分散図を作ってみました。するとご覧のようにほぼ比例するわけです。因みに平均新卒率が100%の大学がありますが、これは今年初めての卒業生を出した山口東京理科大学です。

この二つの数値が共に70%以上、つまり右上だけ切り取ったグラフがこちらです。国公立に限らず私立も上位に結構多く入っています。

このような薬学部に入学できれば薬剤師になれる割合も高いわけですが、難易度も高くなっています。薬剤師をめざしている受験生の皆さん、気合を入れて準備していきましょう。