同志社大学 オープンキャンパスが開催されます

2017年6月19日 月曜日

夏は大学のオープンキャンパスのシーズンです。今回は同志社のオープンキャンパスのご紹介です。7月30日と8月6日の日曜日に2回開催されますが、1回目は京田辺キャンパス、2回目は今出川キャンパスと場所が異なりますので注意が必要です。

(画像をクリックするとPDFが開きます。裏面の詳細も見ることができます。)

さすが同志社、内容が硬派です。「教員による模擬講義」「同志社の英語を学ぼう!」(一般入試問題解説)「図書館見学」などなど・・・。参加した志願者にとっては「大学ってなんとなく楽しそう・・・」ではなく「こうやって勉強するところなのだな。」と背筋が伸びるような企画となっています。たとえば同志社の図書館の蔵書には膨大な洋書が含まれており、それを見るだけでも英語の勉強スイッチが入るというものです。

もちろんチャペル見学など立派な大学の施設などを見学することもできます。入試ガイドも入手できるようですので、同志社大学を受験する可能性のある高校生は参加すると、良い刺激を受けることに加えて入試情報の入手もできるでしょう。

因みに昨年は布製のしっかりしたトートバックが景品として配布されました。重宝しております。

 

 

京都橘大学 健康科学部に新学科誕生

2017年6月16日 金曜日

かつては文系の女子大学だった京都橘大学ですが、2005年に共学化、京都府内で初の看護学部を設置してから次々と学部を増設し、今や6学部11学科、学生数も4,000名を超える総合大学となっています。

(画像をクリックするとPDFが開きます。)

2012年に理学療法学科と心理学科の2学科体制で開設された「健康科学部」にも、2016年度から救急救命学科が開設され、看護や理学療法の国家試験の合格率の高さも評価されたためでしょうか初年度から多くの受験生を集めました。

その健康科学部に、2018年から「作業療法学科」と「臨床検査学科」が増設されることになりそうです。これからの高齢者社会を見越して人材不足となる作業療法士や、高度化する医療に対応できる臨床検査技師の育成を目指しているようです。

心理学科も臨床心理士資格取得が可能となりましたので、京都橘大学健康科学部の入試の難易度も全体的に上昇することが予想されます。注意が必要でしょう。

 

 

【スクープ】私立大学 一般入試の日程に関して【どうなる?】

2017年5月31日 水曜日

平成33年度(2021年度)入試では私立大学の入試日程が動く可能性が出てきました。現在の中3生以下の学年が関係する情報です。

関西では関関同立といった規模の大きい大学では、2月1日から10日の間に入試日程が集中しています。これは文部科学省の通達により、2月1日を解禁日としているためです。(現行の通達では2月1日から4月15日を入試日と定めています。)他の大学はこの期間に入試を行えば出願者が減りますので避けることになりますが、これより遅くすれば、国公立2次試験と重なってしまいます。そこで、文部科学省から怒られながら(?)例年1月下旬に入試を行ってきました。しかし先日、この文部科学省の定める2月1日という解禁日を、平成33年度入試より1月25日に変更するという方針が伝えられた模様です。

平成33年度は今のセンター試験と同じような日程で「大学入学共通テスト」が行われますので、もし、関関同立が1週間早く入試を行うことになった場合、他の大学はそれより前に日程を組むことが難しくなってしまいます。もちろん逆に後に持っていくことはできますが、出願者の減少や、合格者のうちで入学手続きを行う割合が変わるなど、適正な入学者数を確保するのが技術的に難しくなることが予想されます。一部の大学が入学手続きの状況を見てから追加合格を出すケースが多くなると、他の合格校の入学手続き後の辞退が増えるなどの混乱が生じることも予想されます。地方試験を実施している大学は、その会場確保も含めて新たな対応が必要となります。

いずれにしても、今までに考えられてきた併願受験パターンが使えなくなりますので、受験生にとっても大きなストレスがかかることになりそうです。

今後の文部科学省からの通達や、各大学の動きに注目が必要です。

 

 

大学「定員厳格化」を考える②

2017年5月30日 火曜日

大学を定員充足率で縛る「文科省の2本目の縄」は学部新設の許認可に関するものです。

こちらは「4年間の平均」である上に、数値も私学助成より厳しくなっています。世の中のニーズの変化に応じて大学は学部の再編や新設を行う必要がありますが、今永田町で話題になっているように、学部を新しく作るというのは大変難しい手続きが必要なようです。その認可基準のひとつとして定員充足率も加わったわけですから、実は大学にとってこちらが大きな縛りとなっているわけです。京都産業大学も獣医学部の新設を考えていたという話も報道されていましたが、今後新たな学部展開の予定がある大学は定員を厳格に守る必要があります。逆に言えば、今回それを守り切った関関同立の4大学も何か新学部構想があるのかもしれません。

近畿大学、今年度入試では昨年比1.11倍の合格者を出しました。国際学部も含めて14学部を擁する今となっては学部を増設する必要も無い、さらに15万人を超える志願者が納める受験料だけで数十億円になる近畿大学にとっては、補助金よりも授業料収入の方がおいしい、となれば・・・・・・。

後はご想像にお任せしますが、次年度入試の動向に注目が必要でしょう。

 

大学「定員厳格化」を考える①

2017年5月29日 月曜日

今春の入試では文部科学省による定員の厳格化によって、大規模大学の多くは合格者の絞り込みを行いました。関西でも前年よりも12%も減らした立命館大をはじめとして、関西学院大が約9%減、関西大・同志社大が約5%減といずれも厳しい入試となりました。

文部科学省が打ち出した定員厳格化というのは、「経常費補助金」(私学助成)の交付と、新設学部の許認可という2本の縄で大学を縛ろうというものですが、そもそもその効力はどの程度なのでしょうか。

まず、平成27年度に各大学に交付された「経常費補助金」の金額を調べてみました。
(http://www.shigaku.go.jp/s_kouhujoukyou.htm 私学事業団のHPを参照)
全国566大学のうち、その金額の上位20位までをリストアップしてみました。(近畿圏の大学名を黄色に塗っています。)ご覧のように関関同立と近畿大学だけがランクインしています。ここからも近畿大学は「産近甲龍」というグループではないことがわかります。それはさておき、たとえば20位の同志社大は約28億円の補助を受けています。金額としては大きいと思いますが、もしこの金額が入らずに、次の年度の学部学生が均等に負担したとすれば、と仮定して学部学生の人数で除してみますと、ひとりあたり10万4千円ほどになります。つまり、同志社が授業料をひとりあたり年間10.4万円値上げすれば補助金は不要だともいえますし、その金額の値上げ程度で天下の同志社大への志願者が減るとは考えにくいので、「文科省の縄」の1本目は結構細いといえるでしょう。
さらにその学生一人あたりのインパクトが少ない大学ランキングも作ってみました。(学生一人当たり5万円以下の大学)

大阪府摂津市の大阪人間科学大学は、学生一人あたり約2万1千円、補助金合計で2687万円、(566校中554位)しか交付されていません。この大学の初年度納入金は、約133万円~169万円ですので、この交付金は20名の新入学生の学費にも満たない、大学経営にほとんどインパクトの無い金額だといえます。

(続く)

 

甲南大学に新たな施設が誕生します

2017年5月25日 木曜日

甲南大学は神戸岡本、閑静な住宅地に囲まれた岡本キャンパスが本部です。西宮北口の「Cube」キャンパス、ポートアイランドの「FIRST」キャンパスは最先端の設備を誇りますが、それらと比較すると「本部の西側の学生会館、学友会館は少し時代を感じてしまうなぁ、関西の経済の三分の一は甲南で回っていると言われるのになぁ」と思っていたら(・・・あくまでも個人の感想です。・・・)やはり建て替え工事が行われていました。どうやら地下1階、地上4階の豪華な建物のようです。 (完成予想図 大学HPより) その名も「KONAN  INFINITY  COMMONS(iCommons)」。学生部や医務室、食堂も含む、巨大な設備です。部室も数多く用意されているようです。音楽練習室に加えて、茶室やアトリエ、歌舞伎・能楽練習室が計画されています。文化系クラブ(甲南では「文化会」といいます)の学生にとってはたまりませんね。 また、フィットネスマシンやボルダリングができる壁を備えた部屋もできるようです。体育会クラブへの気配りも抜かりありません。グランドは以前から全面人工芝という贅沢な仕様ですが、その他六甲アイランドなどにも運動設備もありますので、それらと併せて思い切って体も鍛えることができるでしょう。 もちろんキャリアセンターやミーティングルームなど、部活に属していない学生も使える設備も配置されるようです。詳しくは6月4日の「進学説明会」でその紹介もされると思いますので、ひとまずこちらに参加してみましょう。 (画像をクリックすると、PDFが開きます。)

 

大阪大学「世界適塾入試」基準緩和へ

2017年5月23日 火曜日

大阪大学は2017年度入試から後期試験を廃止し、「世界適塾入試」という名の推薦・AO入試を導入しました。「世界にはばたくポテンシャルを秘めた人材を選抜」として話題を集めましたが、11学部合計270名(+若干名)の募集に対し、志願者は332人しか集まらず、合格者は118名に留まりました。この残りの158名分の枠は一般入試の定員増で対応したので、入学者が減ったわけではありませんが、大阪大学としては「世界にはばたくポテンシャルを秘めた人材」の確保ができなかったわけです。

この募集の少なさは、出願条件が厳しすぎるのが理由です。

例えば、法学部では・・・

調査書評定平均が4.3以上、または国際バカロレアのスコアが38以上で、TOEFLなどのスコアや海外留学経験、社会貢献活動などを証明する書類提出が可能で、大学入試センター試験80%以上の人しかスタートラインに立てません。

理学部・工学部・基礎工学部での「国際科学オリンピックAO入試」では、国際科学コンテスト(数学や物理など6分野)に日本代表として出場した者、というのが出願の条件です。こちらは逆にセンター試験のスコアが必要ありませんが、資格のある受験生はそもそも日本に二十数人しか居ません。しかも東北大学や筑波大学、慶応大学なども同様に国際科学オリンピック代表者を対象にした推薦入試を実施していますので、実際に大阪大学に出願した人数は少なかったのではないでしょうか。

 

来年はもう少しセンター試験の基準点など出願条件を緩和する方針が発表されました。また、募集定員も増やす方針だそうです。条件によっては狙い目になるかもしれません。大阪大学志願者は募集要項の発表に注意しておきましょう。

 

関西大学のオープンキャンパスと説明会

2017年5月22日 月曜日

(画像をクリックするとPDFが開きます)

130周年記念行事が終わり、キャンパス周りの整備も行われ、年々豪華になる関西大学ですが、6月にもオープンキャンパスと説明会が開催されます。

オープンキャンパスについて・・・

6月11日(日)は千里山キャンパス

6月25日(日)は高槻キャンパス(総合情報学部)と高槻ミューズキャンパス(社会安全学部)です。

私としておすすめしたいのは、両日とも参加することです。まず、さらにきれいになった千里山キャンパスには是非足を運んでもらいたいのですが、一度総合情報学部、または社会安全学部とはどのようなものなのか、どのような設備が用意されているのかを自分の目で確認してもらいたいと思うのです。残念ながら6月25日は同じ高槻市内にありながら2か所を移動するには時間がかかるので、どちらかの一方の参加になると思います。駅から距離のある総合情報学部もJRの摂津富田駅(阪急京都線の富田駅も近い)からバスが頻繁に出ていますので、それほど距離感は感じません。特にこの日は無料送迎バスが運行されるそうですので、平日に自分で見に行くよりお得ですね。

かつては庶民的なイメージのある大学でしたが、今や研究成果も目覚ましく、企業や行政とのコラボも多く、意欲的に学ぶ学生が増えてきたように思えます。それに加えて図書館や博物館もリニューアルされ、学習環境もさらに向上しています。是非ご覧ください。

説明会は名古屋以西の12会場で開催されます。こちらはPDFをご覧いただくか、大学のホームページでご確認ください。

ところで現在発売中の「週刊ダイヤモンド」5月20日号(関西流企業の逆襲 大阪・京都・神戸はなぜ強い?)には関西の大学、大学生の強さも説明されていますので、併せてお読みください。

 

ついに大学入試センター試験から英語が消える???

2017年5月18日 木曜日

「文部科学省は16日、大学入試センター試験に代わって2020年度に始める新テスト「大学入学共通テスト(仮称)」の実施方針案と問題例を公表した。国語と数学は記述式問題を3問ずつ出題。英語は20年度にも共通試験を廃止し、民間の検定・資格試験に移行する。「知識偏重」から脱し、思考力や表現力を測る入試への一歩とする。」(17日 日本経済新聞)

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新テストについて、また少し動きが見られました。今回のプレスリリースでは新テストの名称が、「大学入学希望者学力評価テスト」という寿限無的な名前から、「大学入学共通テスト(仮称)」と変わったところと、数学や英語の問題例が示されたところが新ネタですが、NHKニュースでは、「センター試験から英語がなくなる」という表現がなされたそうで、確かに英語で民間試験を利用ということは、国として問題作成を放棄することだなぁと改めて感じました。当然ですが大学入試は指導要領とシンクロしており、スポーツに例えればルールがあって、それを身に着けた選手を、審判が判断するというのと同じようなものだと思うのですが、指導要領と関係ない文脈で作られた検定試験で合否を決めるというのは、いきなり審判から「おれがルールブックじゃぁ」といわれるようなものかもしれません。と、愚痴っていても仕方がないので、学校も英検やTOEFLに対応できる授業に切り替えなくてはいけません。(開成教育グループでは昔から英検の準会場となるなど英検に対して積極的に取り組んでおります。)それはさておき今までに発表された内容も含めて、簡単にまとめてみました。

英語については(A)案と(B)案がまだ決めきれていないとのことで、6月に発表される見込みです。ところでその(B)案の2023年というのはなんだろう、4浪までOK?? という意味ではございません。

先に述べたように、指導要領とテストは関連しますので、改訂された指導要領で学ぶ高校生が受験を迎える2024年には教科、科目も含めて大きな変更が見込まれます。特に「理数探究」という科目が高校で設置されますので理科と数学を融合した合科型のテストも導入されるようです。(実はこの科目名は「数理探究」と高大接続システム改革会議最終報告では表記されていましたが、数理=数学の理論、という意味もあるので、中教審としては 理科+数学=「理数」とするようです。)このように大きく大学入試が変わるのは実は2024年、つまり今の小5も大きな影響を受けることになります。小5以下の保護者の皆様、大学受験は高校になってから考えようとお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、中学校、小学校のそれぞれの段階での学習も重要になってきます。一日も早く、変化への対応力の高い開成教育グループにお越しください。

あと3年後(またはあと7年後)に迫った新テスト、また新たな内容が判明しましたらここでお知らせしていきたいと思います。

 

近畿大学オープンキャンパス

2017年5月16日 火曜日

3月から始まっている近畿大学オープンキャンパス、夏前のスケジュールが送られてきました。さて、この申し込み方法はと・・・・?事前申込不要?

多くの大学では定員限定のイベントを企画し、その申し込みをWeb上でさせるというのが広まってきましたが、Web出願を早くから取り入れたこの大学にとっては、もはやこのシステムは陳腐化したという事でしょうか、はたまた、人数が増えすぎたからでしょうか(何と言っても西日本最大のオープンキャンパス動員数!)近大の技術力があれば軽くできると思うのですが、Web申し込みをあえて取り入れていません。なんだか他の大学の1周先を走っているような感じです。3月はマグロ解体ショーなど「こてこて」の企画でしたが、今回は受験生向けの英語学習法講座、研究内容の紹介、キャンパスツアーなど真面目な企画もあるようです。この欄で以前紹介した新しい施設も見学できるようです。お時間がありましたら夏期講習の合間にいかがでしょうか。(数量限定ですが近大マグロやカンパチも食べることができそうです。お魚好きの方もどうぞ。)