阪南大学にお邪魔してきました。

2016年9月9日 金曜日

大阪府松原市の阪南大学は、51年前の1965年に設立された文系の大学です。創立当初は商学部からのスタートですが、今では「経済学部」「流通学部」「経営情報学部」といった商業系の学部に加えて、「国際コミュニケーション学部」「国際観光学部」の5学部を擁する、学部学生だけで5000名を超える規模となっています。(「国際観光学部」のみ少し離れたキャンパスです。)実学を重んじる「キャリアゼミ」などの教育によって就職率も高く、実就職率では関西で4位だそうです。どのような大学なのでしょうか。

大学設備をいくつか案内していただきました。

まず、人工芝のグラウンド。この日はアメフト部が練習をしていました。最近は建物ばかりの大学が増えてきましたが、このように校地の真ん中に配置されたグランドのおかげで周りの建物からの見晴らしも良くなっています。

 

50周年記念館という真新しい建物の3階に学生課があります。銀行の窓口のように番号札を取って順番に待つ方式です。大学の事務室も進化したものです。その外に災害用の備蓄倉庫があります。水害も想定してあえて3Fに設けたそうです。

 

2階には「スチューデント コモンズ」という小集団学習やネイティブによる英会話を行うスペースがあります。いくつかのガラス張りの小部屋は壁一面がホワイトボードになっており、議論や授業にも使われるそうです。

 

阪南大学といえばJリーガーを40名以上輩出するほどのサッカーで有名な大学ですが、スケート(ショートトラック)においても、オリンピック選手の出身校として知られています。長野五輪で金メダルを取った西谷岳文選手、冬季五輪に3度出場している小澤美夏選手のユニフォームも展示されています。

 

4階は記念ホールとなっており、講演などにも使える仕様となっています。

 

勉強の設備と同じくらい欠かせないのが食堂です。学内には食堂、カフェテリアが3か所あります。大学生協の購買では文具や書籍はもちろん、スーツまで注文することができます。

最後は図書館。2層の開架式の図書館です。DVDの鑑賞ができるソファーのコーナーまであります。社会での「実践力」にこだわる大学らしく、ビジネスソフトのマニュアル類なども充実していました。

次の日曜日に今年度最後のオープンキャンパスが行われます。高校生の皆さんは、この就職に強いという大学を自分の目で確かめてみてはいかがでしょうか。

 

 

大学入試センター試験に代わる、新テストについて

2016年8月25日 木曜日

センター試験は1990年から実施されてきた大学入試に関わる試験ですが、2020年1月実施分を最後に廃止されることとなりました。それと同時に、大学入試制度も一新されることが決まっています。では、大学入試はどのように変化するのでしょうか。

まず、新しくスタートするのが「新テスト」とも呼ばれる「高等学校基礎学力テスト」と「大学入学希望者学力評価テスト」の2つです。前者は、高2・高3での学習到達度を図るテストで、後者は、実質的に現在のセンター試験に代わるテストです。

では、この新制度による入試はいつから実施されるのか、誰が対象になるのか、ご存知でしょうか。答えは、大学入試に関しては「2020年度から実施される」「2021年の春に大学に入学する生徒から対象になる」のですが、高等学校基礎学力テストは先行実施されます。つまり、今の中学生は新制度の対象になるのです。

 

文部科学省も十分な準備を行った上で実施するものと考えられますが、受験生や保護者の中には、大学入試制度の大改革による混乱を避けるため、内部進学で大学に進むことができる附属や系属の私立中学・高校を希望するケースも増えるかもしれません。

従って、今の中2生が高校を受験する2018年度の高校入試や、中学入試の動向にも変化が見られる可能性があります。

まだ決定していないことも多い新制度。今後、どうすればいいのか不安に思っている人もいるでしょう。とにかく今は、関連情報にアンテナを張り、状況が変わっても焦らず対応できるよう学習面の準備が必要になるでしょう。

 

関関同立 大学合格ランキング②

2016年8月23日 火曜日

前回に続いて、関西の有名私大にどの高校から「現役で」合格者、進学者が出ているかをお伝えしたいと思います。このブログ内のリストは「サンデー毎日」7月10日号から引用しています。私立高校の学校名には薄く色を付けています。進学者数÷卒業生数=進学率の高い順にランキングしています。

同志社大学は京都市、御所の北側に本部(今出川キャンパス)があり、京都府南部の京田辺市に京田辺キャンパスがあります。2012年までは1・2回生は田辺、3回以上は今出川と学年によってキャンパスがわけられていましたが、今では京田辺キャンパスは理工、文化情報、生命医科、スポーツ健康、心理、グローバルコミュニケーションの6学部の拠点となり、学年によるキャンパス移動は無くなりました。今出川が8学部ですから、二つの拠点の規模は近いといえます。

 

ランキングを見ると、京都の大学であるにもかかわらず、京都の高校は10位の1校のみです。広い範囲から受験生を集めていることがわかります。特に兵庫県から3校もランクインしているのが注目されます。関西学院と同じようにミッション系の学校ですので英語が得意な生徒が集まるのでしょうか、関西学院でトップだった兵庫県立国際高校もランクインしています。

 

立命館大学は京都市北西部、金閣寺や龍安寺に近い「衣笠キャンパス」が本部で、1998年に滋賀県草津市の「びわこ・くさつキャンパス」(BKC)、昨年2015年には大阪府茨木市の「大阪いばらきキャンパス」(OIC)が開設されました。学部レベルでも2008年に生命科学部・薬学部が、2016年に総合心理学部が新設され、2018年には食科学部の新設予定と、拡大路線の大学です。

大阪いばらきキャンパスのある茨木市の隣、高槻市のトップ高である大阪府立三島高校が1位です。茨木市のNo2高の大阪府立春日丘高校もランクインしています。いずれも茨木キャンパス新設の影響でしょう。2位の東大津高校はびわこ・くさつキャンパスから最も近い県立高校です。京都の紫野も比較的衣笠キャンパスに近い高校です。地理的には離れている和歌山から初芝橋本高校がランクインしているのはこの高校には立命館コースがあるため例外ですが、他の大学に比べると全国から広く受験生を集めています。

 

このように並べてみると高校のカラー、大学のカラーが見えてきます。高校選び、大学選びの参考にしてみては如何でしょうか。

 

関関同立 大学合格ランキング①

2016年8月22日 月曜日

関西の有名私大にどの高校から「現役で」合格者、進学者が出ているかをお伝えしたいと思います。

関西大学は高槻市の2学部(ミューズキャンパスの「社会安全学部」、高槻キャンパスの「総合情報学部」)と堺市の1学部(堺キャンパスの「人間健康学部」)以外は吹田市の千里山キャンパスに10学部が集結している大学です。今年度130周年を迎えるそうです。(あと76日だそうです。)

このリストは「サンデー毎日」7月10日号から引用しています。進学者数÷卒業生数=進学率の高い順にランキングしています。

 

御覧のように関西大学は1位から10位まですべて公立高校で占められています。そのうち大阪府立が9校と大阪からの受験生が多いことが表れています。但し同じ吹田市にある高校からは北千里、隣接の豊中市の高校からは桜塚がランクインしているだけで、大阪府下の広い範囲に、ランクインした高校が分布しています。

自主性を重んじる自由な校風を特徴とする大阪府立高校が多くランクインしていますが、現役合格者数をこれほど輩出しているということは、高校での授業のレベルや補習などの対応が進んでいるということだと思います。

 

関西学院大学は、神戸のイメージが強いのですが、実は少し離れた兵庫県西宮市に本部があり、そこに11学部のうち9学部が集中しています。少し内陸に入った三田市に「総合政策」と「理工」の2学部が設置されています。

私立高校の学校名には薄く色を付けています。こちらのランキングには私立高校が3件入っています。1位の兵庫県立国際高校と3位の芦屋国際中等教育学校は同じ敷地内にある学校で、関学のある西宮市の隣の芦屋市にあります。いずれも国際教育、語学教育で有名な学校です。同じように6位の小林聖心女子学院も徹底した英語教育で定評があります。文部科学省からSGU(スーパーグローバルユニバーシティー)に指定されている関西学院大学には、やはり英語に強い高校からの合格が多いようです。(続く)
 

 

立命館大学オープンキャンパスに行ってきました

2016年8月9日 火曜日

8月6日・7日両日に立命館大学でオープンキャンパスが開催されました。立命館大学は、京都の衣笠、滋賀の南草津、大阪の茨木キャンパスと3か所に拠点が分散しています。今回は滋賀県草津市の「びわこ・くさつキャンパス(BKC)」にお邪魔してきました。

 

まずは生命科学部の説明に参加してみました。生命科学部には「応用化学科」「生物工学科」「生命情報学科」「生命医科学科」と4つの学科があります。昨年の定員は合計で280人と立命の中では少人数の学部なので、参加者はそんなに多くないだろうと思っていましたが、説明会場は開始20分前にはすでに御覧のような状態で熱気にあふれていました。生物が好きな高校生がこんなにいるとは!

 

希望学科別に席が決められています。実はこの説明の後、研究室の見学ができる企画があるのですが、人数制限があるようです。その限定チケットは早く来たもの順に配布されるのです。つまり、こういった企画がある時には早く参加しなければ損をします。

 

生命医科学科の研究室を見せていただきました。そこは実際に学生たちが実験・研究を行っている研究室です。分析装置など最新の機器も説明してもらいました。日曜日なのに先生方、ありがとうございました。

 

さて、お昼になりました。学食も営業しています。3種類あるランチの一つをいただきました。これだけで、400円でおつりが来ました。しかもおいしい。平日は朝ご飯が100円で食べられるそうです。というわけで、オープンキャンパスでは食堂やカフェなどの施設にも出向いて実際に試食してみましょう。

お昼休みには学生サークルの紹介などのイベントやドリンクの無料配布などウエルカム感満載の企画を楽しませていただきました。案内をしてくれた学生さんたちもご苦労様でした。

 

教科(科目)が変わる?(新指導要領 答申案より)

2016年8月8日 月曜日

大学入試改革について、大学入試センター試験が2020年に廃止されるなど大きな変更が報道されていますが、実は小学校から高等学校までの指導要領も大きく改訂されることになっています。小学校では平成32年(2020年)、中学校では平成33年(2021年)、高等学校では平成34年(2022年)から順次適用されることになります。

文部科学省は8月1日、学習指導要領の改定作業を進めている中央教育審議会の特別部会に、答申に向けた素案となる「審議のまとめ」案を示しました。小学5、6年の英語を教科化し、3、4年で英語に慣れ親しむ「外国語活動」を導入するという内容も含まれています。「道徳」の教科化と合わせて大きな変更だといえるでしょう。

高等学校ではもっと大きく科目の編成が変化することになります。

以下の図は新指導要領に向けて、現在文部科学省が検討している、教科・科目構成についてです。

 

今までの指導要領の改訂は、扱う内容を変更する、単元を扱う学年が変化する、という変化が主で、科目名まで変更するというのは限定的だったのですが、今回の改定では科目名も大きく変更されます。また必修科目のカバーする範囲も広くなります。

 

大きいところでは、日本史Aと世界史Aが合体して「歴史総合」という必修科目になるというのがあります。近現代の基礎を中心とした分野であっても合体することによって、大量の知識量を問われる教科になることは避けられないと思います。

国語も今までは「現代文」とされていた科目が「論理」と「文学」と明確に分けられ、それぞれ教科化することになります。論説文が不得意でも小説で得点しカバーしていた高校生は、今後は「論理国語」という論説文だけの科目の試験で苦労することになります。
(http://twinavi.jp/topics/tidbits/57a05996-0898-49e4-a2a5-754b5546ec81 より転載)
現代社会は倫理・政経の内容の一部を取り込んだ公共という科目に統合され、選挙権年齢の引き下げに伴って必修化されます。数学も中学校内容の増大に伴って消えていた「数学C」が復活するなど、内容の大きな増加に伴って科目の変更が考えられています。

 

さて、6年後の高校生になる現在の小学4年生はこのような科目構成の高校に進学することになるわけです。このような厳しい学習内容を乗り切っていくためにはそれを構成している科目の基礎をできるだけ早い時期、つまり今から身に着けることをお勧めします。そのためにはまず思考言語としての「国語」力をつけるために、新聞の購読などを通して多読・速読力と現代社会の知識を身に着けることが必要になります。また、理科・社会の基礎知識も大切になりますし、正確で、効率的な工夫ができる計算力なども必要でしょう。

国際社会では学歴よりも、正確な知識と的確な判断力、それを伝達できるプレゼンテーション能力の高い人材がリーダーとして求められています。

ちなみに中学校に関して、今回の答申では科目が変わるほどの大きな変更はありませんが、小学校で英語が教科化されることから、中学英語の内容は一新されると見込まれます。

 

大学教員の自校出身ランキング

2016年8月3日 水曜日

大学の教員も一部の例外を除き大学を卒業していますが、その大学が今勤務している大学と同じ、つまり自分の出身大学で今教鞭をとっている教員は俗に「純血」と呼ばれています。そしてその教員の比率、つまり自校出身者の割合は「純血率」と言われています。今回はそのランキングを見つけてきました。その中から40%以上の大学だけを抜粋しました。

(AERAムック「大学ランキング2017」朝日新聞社より)

 

(専任の教授・准教授・助教以上、私立大学は常勤講師100人以上の大学を抽出しています。)

この比率が高い大学を、自分の弟子で固めているという点で競争原理が働かない、研究機関としての大学の実力が伸びないといった理由でマイナスに評価する人もいます。しかし、医・歯・薬といった医療系の学部の定員が多い大学名を黄色に塗ってみると、この28位までの中で22校、つまり大半を占めていることがわかります。また、それ以外の6校に関しても、慶応、早稲田は私学のトップですし、残りの4校もそれぞれ体育、農業、美術、ファッションデザインの分野ではトップレベルの大学です。つまり、この比率が高いことは専門性が高い分野であることに加え、その大学の高い教育力・研究力によって人材を育てる環境が揃っており、それ以外の大学からその分野の力量を持った人材を採用するのが困難だという見方もできると思います。

因みに国立大学で最も純血率が高いのは東京大学です。グローバル化を進めており、外国人教員の割合が増えたため、純血率は近年大きく下がったといわれますが、それでも68.10%とトップレベルです。

さて、この表には入っていませんが、関西の私立大学(医歯薬以外)でトップはどこでしょうか。

 

関西の私立の中では入試の難易度も一番高い、「同志社大学」で、36.51%となっています。そのあと大谷大(仏教・哲学)・京都外国語大(スペイン語・ポルトガル語・イタリア語・・・)とそれぞれ専門性の高い分野を持った大学が続きます。大学教員を自前で育てることだけが大学の教育力を表すものではありませんが、こういった指標も大学選びの材料の一つにしてみてはいかがでしょうか。

 

大学の私学助成ランキング

2016年8月2日 火曜日

「私立大学の学費について」で紹介したように、私立大学は学生からの授業料収入で主に成り立っています。しかしそれだけですべて賄おうとすると授業料が高額になりすぎて、経済的に恵まれた一部の学生しか大学という高等教育を受けることができないということになります。また、生徒数の増減が直接財政状況に影響するとなると研究機関や地域の人材育成機関として不可欠となっている大学が安定して存在することも難しくなります。そのために私学助成という仕組みで大学を安定的に財政支援することになっています。

まず、私学助成についての歴史から振り返ってみます。

**************************

私学助成は、昭和45年度に私立大学等経常費補助金が創設され、私立大学等の人件費を含む教育研究に係る経常的経費に対する補助が開始されました。
しかし、その後の物価の高騰や人件費の上昇による経常費の増大は、私学側の自主的努力による収入の伸びを上回り、私学財政は支出超過が増幅する方向にありました。また教育研究条件は、例えば私立大学でみると高等教育に対する国民の需要が急速に高まるなかで入学者の大半を受け入れざるをえなかったという事情もあり、いわゆる水増し率や教員1人当たり学生数でみた教育条件は国・公立学校と比較してなお相当な格差がありました。これらの事情を背景として、私学助成について法律の制定を求める声が高まり、昭和50年7月議員立法というかたちで私立学校振興助成法が成立し、昭和51年4月から施行されました。
この法律は、私立学校が国の財政援助についての法的保障の下に教育条件の維持向上などの努力ができることになったという意味で、私学振興史上画期的な措置といえるものです。これによって私立大学等経常費補助金や昭和50年度に創設された私立高等学校等経常費助成費補助金の法的根拠が整備され、また学校法人に対する税制上の優遇措置など私学振興施策の充実が図られることになりました。(文部科学省「私立学校振興助成法」http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/002/001.htmより一部引用)

**************************

現在その金額は毎年少しずつ減額されてはいますが、私立大学に対しては総額で3千億円を超える金額が補助されています。補助金は一律に行われるものではなく、医学・薬学系などの研究補助や国際交流の基盤整備、大学院等の機能の高度化など特徴的な取り組みに重点的に配分されています。その結果、大学によって濃淡が出ています。

この表は学生数が1万人以上の大学について、一人あたりの助成額をランキングにしたものです。たとえば1位の慶應義塾大学は、もし私学助成が無かったら、今と同じ教育環境を維持するのに約30万円余計に学費を払わなくてはいけないことを意味します。(AERAムック「大学ランキング2017」より)

このランキングに入っていない私学助成が少ない大学は、その取り組みが文部科学省に認められていないようにも見えますが、文学・法学など新たな取り組みを証明するのが難しい分野の定員が多い大学は不利になりますし、助成金をもらうことで大学独自の改革や活動が制限されることもありますので、あえて申請を行わない大学や学部もあるようです。

 

私立大学の学費について

2016年7月28日 木曜日

今回は大学の学費について紹介します。

国立大学の授業料はここ20年ほとんど変化のない年額535,300円という金額ですが、入学金や保険料を加えた初年度納付金は文系で821,100円となります。文部科学省の調査によりますと、私立大学の2014年度の初年度納入金学額の平均額は文系で約115万円 理系で約150万円となっていますが、どのような大学の学費が安いのでしょうか。そこで私立大学の初年度納入金のランキング(安い順)の表がありましたので紹介します。(AERAムック「2017年度大学ランキング」より)先日当グループが主催した「関西8大学大研究」に参加いただいた大学を黄色く塗っています。6校が25位以内にランクインしています。

御覧のように地方の大学が上位にランクインしています。特に沖縄の2つの大学が上位3位にランクインしています。国立大学とほとんど変わらない金額で進学できる私立大学が2つもあるのですから、琉球大学と合わせて県内に低価格で入学できる大学が3つとなり、この点では沖縄の高校生は恵まれていると言えるでしょう。

4位の松山大学もかつては松山商科大学という名称で、90年以上前に今の場所に設立された四国で最も古い私立大学です。大規模な移転や拡張もなく、余計な費用負担が無かったといった背景もあるのでしょうか、国立との学費差は16万と、その差は週1回のアルバイトで埋めることができる程度の金額です。因みに国立の愛媛大学と道一本隔てて向かい合っていますので、学生の交流も盛んなようです。

学費が安いことによって学生が集まる(つまり難易度が上がる)場合もあります。医学部では順天堂大学の医学部が30年ほど昔は初年度納入金が900万円を超えていましたが、今では290万円という私立の医学部では最安値を実現したため、難易度が一気に上昇したという例もあります。因みに関西医科大学は570万円、大阪医科大学は648万5千円ですが、医学部医学科の中では全国で金額が低いほうからそれぞれ8位と12位です。

国家試験の合格率が低い歯学部・薬学部や、それ以外の学部でも就職率や資格試験の合格率が低いとなると、人気は一気に下がります。つまり実際は金額だけではなく、実績や教育の中身、教授陣などを志望校選びの材料にしている受験生も多いようです。

(金額は主に2014年度のものです。大学によっては地域や条件による入学金の割引や奨学金の給付などが適用される場合もあります。)

 

2016オープンキャンパス in 京都・京都17私立大学 開催

2016年7月25日 月曜日

京都を代表する17の私立大が同日にオープンキャンパスを開催するイベントである「2016オープンキャンパス in 京都・京都17私立大学」が今年も開催されます。
※以前、こちらのエントリー「京都産業大 オープンキャンパス続々開催」でも、少し紹介しております。あわせてご覧ください。

詳しくは次の通りです(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。

○2016オープンキャンパス in 京都・京都17私立大学

日程:2016年8月6日(土)・7日(日)(一部大学を除く)
場所:京都にある17私立大(大学名はPDF文書でご確認下さい)
HP:http://www.kyoto17oc.jp/

オフィシャルHPには以下の紹介文があります(以下、一部抜粋)。

~同じ日に開催することで、受験生の皆さんに、より多くの大学のオープンキャンパスに参加してもらい、各大学の特徴を理解していただきたいと考えています。夏休みで比較的時間の取りやすいこの時期に、全国から受験生の皆さんをお迎えして、17大学のことを知っていただく2日間。大学の学びを知ることができる多彩な企画をご用意して皆さんをお待ちしています。~

遠方から京都に来られる方は、6日(土)に京都に来て一日大学を回り、その日は京都のホテルで一泊。そして、翌日7日(日)にも一日回って最後に帰る…という行動ができるので、大変ありがたいイベントですね。

あとは、各大学のHPに掲載されるオープンキャンパスのプログラムをよく見て、必ず参加したいイベントがどの大学で何時からやっているのかを洗い出し、しっかり回れるスケジュールを事前に立てておきましょう。