大学入試(AO・推薦 「学力不問」 見直し)

2016年3月2日 水曜日

読売新聞 平成27年2月25日(木) 朝刊に以下のような記事が掲載されました。

大学の教学内容の維持や、大学生の水準を一定に保つという目的からすると、当然の流れなのですが、「学力検査を免除する」と明示する事で入学者数を確保しようとする大学があるのも事実だと思われます。つまり、このような大学が急に学力テストを行う入試だけに転換することは無いと思われます。

そこで、AOや推薦入試も含めて論述タイプの試験を行う大学が増えてくる事が予想されますので、国語的思考力や表現力の重要性が増すことになります。高校でも表現力を育成する授業や、web教材などが必要となってくるでしょう。

 

近畿地区主要私立大 2016年春のオープンキャンパス

2016年2月29日 月曜日

今まだ入試の真っ只中となっている大学入試では、私立大入試は2月の一般前期に続き、入試回としては最後のチャンスである一般後期が3月に実施されることになっています。国公立大では2月末からは入試が始まっているなど、大学入試は折り返し地点を過ぎた感があります。私立大の入試の合間を縫って(国公立大入試を避けて、という言い方もできますが)国公立大は入試を行っているなどスケジュール面だけでなく、体調管理の面でも特に気を使う必要がある最も忙しく、かつ精神的にも厳しいものがある時期が続きますが、受験生の皆さんには最後の最後まで頑張って、是非とも合格を勝ち取って欲しいと思います。

今年度の大学入試がまだ終わっていませんが、今現在の高校2年生以下の皆さんを対象としてまずは大学に来てもらう機会を設けようということで、早くも私立の各大学が3月の春休み期間中でオープンキャンパスを実施するということを告知し始めています。

あまりにも入試までに時間が空き過ぎているこの時期にオープンキャンパス・・・と、積極的になりにくい方も多いかもしれません。逆に、入試まで時間があり、気持ちに余裕があるこの時期こそが、大学入試の制度全般、個々の大学の様子や学部の特徴といった「基本的な情報」をしっかりと、ゆっくりと確認できる絶好の機会です。今回のエントリーは、近畿地区主要私立大が3月に行う春のオープンキャンパス日程をご紹介します。

※作成には万全を期していますが、開催日時・場所等については
各大学HPで必ず確認下さい

まず目に飛び込んでくるのは、近畿地区で特に人気が高い私立大が多く開催している点です。ただ、上記でご紹介をしているのは近畿地区私立大のほんの一部でして、上記以外の大学においても3月中にオープンキャンパスを開催するところが多数あります。そして、一日で大学をひとつだけでなく、違う大学も同じ日に回るなど、一日で複数のオープンキャンパスに参加することも可能です。しっかりと情報を得るために、聞きたい・知りたいことを念入りに準備をしてから参加しましょう。

 

近畿大 2016年度一般後期日程に向けて

2016年2月26日 金曜日

近畿大が2016年2月25日(木)に開催をされました、一般入試後期日程対策講座にお邪魔をさせて頂きました。

一般Bまで含めた学部ごとの入試状況です。


定員減もあり志願者数も減っており、狙い目

経済
公募と一般Aで志願減も一般Bは前年超え、しかも一般Aは志願減なのに合格者数も100名ほど減らしており、一般Bの合格の出し方次第では一般後期にチャンスが訪れるかも?

経営
昨年から人気傾向が止まらず、3月も「席」が残っている可能性は薄い

理工
全体的に減っている

建築
例年並みか


志願者が減っている
⇒ 大阪薬科大は志願増加、反対に京都薬科大と神戸薬科大は志願減少となっており薬学部は全体的に不人気

文芸
一般Bでやっと志願者が増えた

総合社会
公募・一般Aは前年割れも、一般Bで志願が前年増

国際(新設)
思ったほど志願者は集まっていないように思われる


完全に龍谷(農)の上位に位置しているが、中でも応用生命は成績層が高い生徒が多く、合格者に逃げられる可能性が高いので、ひょっとすると狙い目


初めて一般Aで補欠合格(追加合格)を出したそう

生物理工
京滋方面の受験生が龍谷(農)に流れ、志願減少になっているので、興味ある系統があるのであれば積極的に受けて欲しい


ここも減っている様子(特に兵庫県からの受験生)

産業理工
就職の良さが受けてか、志願動向は堅調

以上の情報を、今後の出願の参考にして下さい。

上の写真は、英語対策講座の様子です。たくさんの受験生が「最後の追い込み」のため真剣に聞き入っている様子が、非常に印象的でした。この中の一人でも多くの受験生に合格通知が届くことを願ってやみません。

 

近畿大 2016年度後期入試合格対策講座&説明会・相談会

2016年2月23日 火曜日

近畿大が一般入試の後期に向けて、受験生を対象とした合格対策講座&説明会・相談会を開催されます。

以下詳細などになります(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。


近畿大 後期入試合格対策講座&説明会・相談会

日時・場所:
2016年2月25日(木)14~17時 大阪北会場(梅田スカイビル・タワーウエスト10F)
2016年2月29日(月)14~17時 大阪南会場(近畿大学東大阪キャンパス)

内容:
後期入試活用ナビ、英語対策講座、国語対策講座、数学対策講座、保護者向け近大概要説明
個別相談・資料コーナー

※万全を期していますが、詳細は必ず大学HPでご確認下さい


ちなみに、近畿大の一般後期入試では昨年2015年度で2,192名、2014年度で1,900名、2012年度2,522名、2011年度2,331名と、かなりの数の合格者数が出ています。これだけ見ても、近畿大には大きなチャンスが眠っていることがわかります。これを見逃す手はあり得ないと思いませんか?

最後のチャンスに賭ける受験生の皆さんは必ずどこかの回で参加してほしいと思います。

 

立命館大 2016年度3月入試に向けて

2016年2月22日 月曜日

立命館大が2016年3月5日(土)に実施を予定されている「3月入試」に向けた情報をお届けします。

まずは、今後の出願先選択あるいは合否ライン予想をする上で大いに参考になる、「一般前期の出願動向」について簡単にご紹介致します。

全体の志願動向
・志願者数は前年から9.5%増加となっているが、新設の総合心理学部分も含めたものとなっているので、その分を差し引くと前年から3,120名増・+3.9%という増加率

新設の総合心理学部
・4,500名に迫る出願者数で、「前期出願者数÷一般募集定員」で算出される出願時の倍率では「28.1倍」となり、生命科学部の30.1倍に次ぐ2番目に高いという、驚異的な人気(ただし、合格者数次第でどのような最終倍率になるかが本当のポイントとなる)

志願者数減の学部や動向
・学部別に見ると特に文系学部で大きく増えている学部が多く見られる中、特に注意が必要なのは以下の学部
 法(昨年の一般前期も12.7%増だったので、2年続けて増)
 映像(昨年の一般前期も4.3%増だったので、2年続けて増)
 経済(昨年の一般前期では+30.5%だったが、今年は-6%に留まっており人気継続)
 政策科学(昨年一般前期は前年とほぼ同数で、今年は4割増)

志願者数増の学部や動向
・反対に狙い目となりそうなところは次の通り
 情報理工(昨年の一般前期は3%増だったが、今年は-6.6%で2年前水準より下の争いに)
 生命科学(一般前期だけだと2年続けて志願者減)

最後に、立命館大の合格を得るためのポイント、をご紹介致します。

・後期分割方式で2学科・学域を併願できるのは経済学部、文学部、理工学部、生命科学部なので、学部内併願でより安全な策を取るならこれらの学部がオススメ
・「後期分割方式」と「経営で学ぶ感性入試」が併願可能となっているので、入試問題のクセが強い「~感性入試」だが、トライしてみる価値はある(ただし、センター試験において「英語+高得点2科目の合計」が390点・65%を超えていないといけない)
・センター試験後期は複数出願可能なので、多目に出願しておくと、ひょっとして・・・

立命館大の3月入試は、2016年3月5日(土)の実施。「後期分割方式」と「経営で学ぶ感性入試」の出願は郵送・インターネットとも2月22日(月)が、センター利用型後期は郵送・インターネットとも2月26日(金)、がそれぞれ締切となっています。

立命館大の合格に向けて最後まで頑張る受験生の皆さんに、良き報せが届くことを祈ります。

 

関西大 2016年度一般後期に向けて

2016年2月19日 金曜日

関西大が一般後期・センター利用後期に向けて開催された「後期入試対策講座」にお邪魔させて頂きました。

一般後期は、3/3木に文系学部、3/4金に理系学部、3/3・4の両日では文理融合型である総合情報と社会安全の2学部、がそれぞれ試験を実施されます。

また、外国語学部に関しては英語1科目での入試となっており、英語力に自信がある方はぜひともチャレンジしてほしいと思います。

一般後期では「2学部併願」という制度が設けられており、1回の試験で2学部の合否判定を受けることが可能です(その分、受験料は高くなりますが)。第1志望学部に次いで入学希望となる学部があるのであれば、積極的に出願することをオススメします。併願先を決める際には、過去の学部別合格最低点などを参考にするのがよいでしょう。

さて、今年度の関西大の入試はどのような状況になっているのか、ここで詳しく見てみたいと思います。下の表は、過去6年間の学部別志願・合格動向を表したものです。一般入試のみを対象として表を作成おり、センター利用型については割愛しています(画像をクリックすると拡大します)。

一般前期・センター利用前期中期合計の志願者数は73,799名となり、前年の74,714名から915名・1.2%の減少となっています。一般・センター利用それぞれに分けて志願者数の増減を見てみますと、一般前期は昨年から1%、センター利用前期中期は2%の減少となっており、特にセンター利用での志願者数減が目立ちます。

学部別の動向は次の通りとなっています。

・法
志願者数48.3%増と一時の人気薄から回復傾向にあるものの、往時のレベルにはまだまだ
・文
前年比85.4%と大幅減。国際系や心理系も有するが学部として特化した所が他大学にも増えたので志願が流れていると分析できる
⇒ 国際学部や心理学部のような名前にこだわらず、中身を重視する生徒には狙い目
・経済
前年比7.2%増だが、特に全学部日程内「同一配点方式」に志願が集中している
・商
全学部日程での志願減少率が9.9%と大きいが、上記の経済学部での「同一配点方式」に志願者が流れている様子
・社会
志願者数は6.7%の増加をしているが、合格者数は前年から10%強の減少となっている
⇒ 一般では合格最低点を大きく下げたにも関わらず合格者が減っている一方、センター前期では合格者数が大きく増やされている
・政策創造
前年比79.9%の志願者数だが、前年大きな人気となった反動である
・外国語
志願者数は前年並みも合格者数が8.8%減らされており、相変わらず高いラインが必要となっている
・人間健康
志願は8.1%増だが昨年志願が減った分までは取り戻せておらず、合格最低点も下がっている
・総合情報
志願は前年並みであるのに対して合格者数は6.9%減っている
⇒ 合格最低点を下げている所が見受けられる
・社会安全
昨年「開設以来最高」のが志願者数となった反動で、今年は-22.8%の志願者数となっているが、合格者数は0.9%の減に留まっている
⇒ センター利用は大きく合格者数が増やされている(セ利用前期は実に前年の2倍)
・システム理工
志願の減少の割には合格者数は据え置かれており、お得だった
・環境都市工
建築学科は集まっているがその他の2つ(都市システム工・エネルギー環境都市工)で志願の減少となり、トータル7.7%減
⇒ 建築と他2学科の合格最低点差が前年よりも開いており、特に建築志向だが学科のこだわりが薄い生徒には都市システム工は狙い目
・化学生命工
昨年に続き今年も志願減(6.4%減)、一方で合格者数は75名増えており、入り易い入試になっている印象

開成教育グループ 入試情報室は、関大合格に向けて最後まで頑張る受験生の皆さんを応援しています。

 

京都産業大 一般入試後期に向けた説明会

2016年2月17日 水曜日

京都産業大が一般入試後期に向けて実施される説明会についてご紹介します。

以下詳細などになります(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。


京都産業大 一般入試【後期日程】対策講座

日時・場所:
2016年2月25日(木)13~15時半 AP大阪梅田茶屋町
2016年2月26日(金)13~15時半 京都産業大学 むすびわざ館

内容:
一般入試【後期日程】ガイダンス、英語対策講座、個別相談


高校生の皆さんはもちろんですが、保護者の皆さんもお気軽にご参加下さい。

 

関連記事:
近畿地区国私立大 2017年度開設予定の新学部・学科
近畿地区主要私立大 志願者速報が確認できるサイト
2016年度大学入試 関関同立・産近甲龍志望動向
京都産業大 理学部に「宇宙物理・気象学科」を新設

 

 

立命館大 2016年も3月入試説明会を開催

2016年2月16日 火曜日

一般後期向けの各大学主催説明会のうち、今回は立命館大の説明会についてご紹介を致します。

詳細は以下の通りです(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。なお、以下の画像では大阪で開催される回のみのご紹介としていますが、大学HPには東京や福岡などの開催地も含め、全部で6か所での開催が予定されていることが告知されています(画像をクリックすると拡大します)。


立命館大 3月入試説明会

日時・場所:
2月19日(金)東京 秋葉原 TKPガーデンシティPREMIUM秋葉原 3階
2月19日(金)京都 京都 キャンパスプラザ京都 4階
2月19日(金)広島 広島 広島国際会議場 地下2階
2月20日(土)愛知 名古屋 TKPガーデンシティ名古屋新幹線口 7階
2月20日(土)大阪 茨木 大阪いばらきキャンパス A棟2階
2月20日(土)福岡 福岡 博多バスターミナル 9階

内容:大学・入試説明会(文系・理系別)、英語・数学対策講座、個別相談


最後のチャンスを最大限に活かし、立命館大の合格を勝ち取りましょう。

 

あきらめないで! 私立大後期入試に向けての説明会

2016年2月12日 金曜日

2月に入り、私立大入試が本格的に実施されており、中旬以降はその合格発表が続々と行われています。このブログをお読みの大学受験生の皆さんはどのような結果になりましたでしょうか?

私立大入試ですが、2月の一般入試前期が最も規模が大きい入試となっています。一部の大学は2月の一般入試ですべての入試を終えてしまうのですが、大多数の私立大では3月に行われる「一般入試後期」と呼ばれる入試にも、少数ではありますが、定員を割いて受験チャンスを設けています。

一般入試後期で合格を勝ち取ってもらうために、各大学は受験生を対象として「後期入試出願のポイント説明」や「予備校講師による教科別対策講座」をメインとする説明会を開催されています。

今回のエントリーでは、近畿地区の主要私立大で3月に入試を行う大学が主催する、一般入試後期に向けた説明会日程・内容をご紹介したいと思います(画像をクリックすると拡大します)。

※作成には万全を期していますが、日時等は必ず各大学のHP等でご確認下さい

一般後期入試に向けての注意点を1つ。「今までオープンキャンパス、説明会、入試を通して全く大学に行ったことがないけど、後期入試は受験する」という方は、出来れば複数ある日程の中で大学のキャンパスで行われる説明会に参加する、大学での実施が無い場合は別に時間をとって大学まで足を運ぶなどし、とにかくキャンパスを隅々見るようにしましょう。一度もキャンパスの様子を見たことがない大学を受験させるのは、入学後のミスマッチの可能性を考えると、進路指導をする側にとってみても抵抗があります。その大学を受験して正しいかどうか、については実際にご自身の目でキャンパスを見てから決めるようにしてください。

そして、こういった説明会に参加することの利点のうちで最も大きなものとして、各教科の対策講座による傾向分析や学習法といった勉強面の情報が得られることと、各学部の「一般入試前期終了時点の人気動向、合格・手続き状況」を聞かせてもらえる、というものがあります。

特にこの人気動向に関する情報があれば、後期試験における「狙い目学部」や「要注意学部」を探り当てることが可能です。出願学部で迷いがある、あるいは学部にこだわりはないがとにかく○○大に合格したい、といった方に関してはこの情報は大変有益になることでしょう。また、こういった情報は説明会に参加しないと得られないものです。見逃せません。

 

 

新センター試験 「年複数回実施」を見送りへ

2016年2月8日 月曜日

過去、当ブログでも何度もご紹介をしております「2020年度からの新大学入試」に関する続報です。

センター試験に代わるテストとなる「大学入学希望者学力評価テスト」は「年複数回の実施」と予定されていたのですが、文部科学省はその方針を「見送る」方向で検討している、という報道がこの程ありました。

以下、これに関して報じられた新聞記事の引用となります。


センター試験後継、年複数回実施見送り 文科省検討(2016年1月27日産経新聞 より)

現行の大学入試センター試験に替えて、平成32年度から導入予定の「大学入学希望者学力評価テスト」について、文部科学省が「年複数回実施」を当面見送る方向で検討していることが27日、関係者への取材で分かった。高校の授業日程への影響や試験会場となる大学側への負担が大きいためとしている。

評価テストでは、現在のような一発勝負からの脱却を図り、年複数回の試験実施が検討されていた。ただ、マークシート式以外に、思考力や判断力をみる目的で新たに取り入れる記述式問題は採点に時間がかかる。

文科省は記述式の採点期間を問題数などによって10~40日程度と試算。記述式は国語と数学で先行実施するが、マークシート式をセンター試験と同様に1月中旬とした場合、記述式は前年12月ごろに行うことが想定され、複数回実施となると、さらに同年の夏や秋に日程を確保する必要があるという。かねて高校や大学側から複数回実施は困難との声が出ていた。

これらの検討案は1月29日の有識者会議で示され、是非などが議論される。


上記の記事から主だった部分を抜き取ると以下のようになりますでしょうか。

・「大学入学希望者学力評価テスト」について、文部科学省が「年複数回実施」を当面見送る方向で検討している
・理由の1つ目は「記述式の導入で採点に時間がかかる」
・理由の2つ目は「高校の授業日程への影響や試験会場となる大学側への負担が大きい」

年明け前の12月はおろか、夏や秋にも同テストが実施されるとなると、高校での行事と重なったり、そもそも試験範囲を全て学習し終えていない、というようなことが起き得ます。その点から考えますと、今回は一旦「見送り」として、充分検討することが必要であることは誰の目から見ても明らかではないでしょうか。

 

関連記事:
新大学入試 記述問題導入に関する動きのまとめ
アクティブラーニング 新しい時代を創る若者に「真の学力」を!
大学入試 広がりを見せる「英語外部試験活用」
早くも! 新大学入試に向けて変化を見せる大学