近畿地区主要私立大 5月のオープンキャンパス・進学説明会

2016年4月28日 木曜日

新年度が始まって一か月が経ち、みなさんの新生活も落ちついてきたでしょうか。またゴールデンウィークも近づいていますので、いろいろと計画されているところかもしれません。

さて今回のエントリーでは、近畿地区の主な大学が5月に行うオープンキャンパス・進学説明会を一覧にまとめてみました。6月から夏休みにかけて各大学ともオープンキャンパスをたくさん開催することになっており、この時期はあまり目立った動きはないのですが、逆にゆっくりじっくり学校を見学することができるので、クラブやお出かけも良いですが、気になる大学があるようでしたら、是非参加してみてください。

受験はまだまだ先のことと思っている高3生の方もおられるかもしれませんが、夏休みを過ぎると受験勉強で忙しくなったり、様々な模試を受験したりで思うように大学を見学することができなくなります。また、今のうちから気軽に大学に触れることで、その学校の思わぬ魅力を発見し、受験に対するモチベーションが上がることもあります。自分の目でしっかりと確かめて、進路決定につなげてください。

 

大阪府内の高校の大学入試実績(2016年度)私立大編

2016年4月27日 水曜日

昨日に引き続き高校ごとの大学合格実績がまとまってきましたので分析してみました。

このリストは関関同立の4大学に加えて、近畿大学早慶上智などそれ以上、またはそれに準ずる首都圏・中京・九州の難関大学を加えた計16大学の合格者数を卒業者数で割った「占有率」の順に並べています。(この合格者数は「サンデー毎日」掲載の数値ですので、既卒生も含んでいます。)私立大学は一人で複数合格も可能ですので100%を超えた数値になります。

 

校名に黄色を付けているのは大阪府立で「文理学科」を設置している高校、いわゆる「Top10」と呼ばれる高校です。オレンジ色を付けているのはそれ以外の府立高校。ご覧のように5校がランクインしています。文理学科からは同志社大学の合格数が多いのに対して、(地理的に遠い岸和田高校以外は3ケタ合格!)それ以外の高校は関西大学や近畿大学で数値を伸ばしています。明星、付属池田、清風南海からは首都圏などの合格数が多く出ています。実際に何人の生徒が出した数値なのかはわかりませんが、比較的首都圏の大学に対する指向が強い高校だといえます。

 

大阪府内の高校の大学入試実績(2016年度)国公立編

2016年4月26日 火曜日

高校ごとの大学合格実績がまとまってきましたので分析してみました。
このリストは旧帝国大学の7大学に加えて、東京工業大学と一橋大学を加えた難関9大学の合格者数を卒業者数で割った「占有率」の順に並べています。(この合格者数は「サンデー毎日」掲載の数値ですので、既卒生も含んでいます。)

黄色を付けているのは大阪府立で「文理学科」を設置している高校、いわゆる「TOP10」と呼ばれる高校です。ご覧のようにベスト25位の中に見事に10校がすべてランクインしています。実際にはこの9大学以上の難易度である別大学の「医学部・医学科」への合格者や有名私大志向が強い生徒も居ますので、もっと多くの生徒が同レベルの大学に合格出来ることを表しています。
 

私立高校には「男子校」「女子高」「共学」の区別を付けていますが、女子高は大阪府下22校(来年度からは2校共学化しますので20校になります)のうち1校しかランクインしていません。女子は大阪府外の難関大学より自宅から通える範囲の大学を選ぶ傾向が強いのかも知れません。

 

慶應義塾大学 三田キャンパスに行ってきました。

2016年4月25日 月曜日

関西の大学が続きましたので、今回は東京の大学を一つ紹介します。JR山手線田町駅の近く、慶應義塾大学本部のある三田キャンパスに行ってみました。
緑が多く、落ち着いたキャンパスです。

さすが伝統あふれる建物が多くあります。これが慶應義塾の象徴ともいえる「図書館旧館」。1912年に建てられた国の重要文化財です。正面には福沢諭吉像が鎮座しています。中に入るとこれまた立派なステンドグラスがあって、「ペンは剣より強し」という意味のラテン語が書かれています。今は「メディアセンター」という新しい図書館に蔵書は移されています。

このもう一つ威圧的な建物は、「塾監局」と呼ばれる法人本部の建物です。中には塾長室というのもあるそうです。

新しい建物もあります。この建物は「大学院校舎」。ゼミ室が並んでいます。その左手には1875年建造の「演説館」という、これはさすがに非公開の建物があります。

このキャンパスの中で一番新しい建物がこの「南校舎」です。中にはホールやITルームなど最新鋭の設備を誇っています。

その入り口にこんなイベントの看板を見つけました。さすが慶應文学部にふさわしいイベントです。

学内を歩く大学生も、関西の大学と違って、かなり落ち着いているように感じました。

 

大学ランキング(公認会計士)

2016年4月22日 金曜日

「大学ランキング2017」(AERAムック)に公認会計士の合格者数ランキングが掲載されていました。
先に紹介した一級建築士よりも大学ごとの差が小さいように見えますが、大学の順位はあまり変化が無いようです。

2015年度のランキングです。(大学ランキング2017 AERAムック)より。

堂々の一位は慶應義塾大。何と41年連続で1位だそうです。もちろん慶應義塾大学商学部には会計研究室という、日商簿記試験や会計士試験の過去問を配布したり添削したりする付属機関があるそうですが、それ以上にダブルスクールしている生徒も多いそうです。また「公認会計士三田会」というOB組織まであって就職などでも有利なのだそうです。

旧三商大(現在の一橋大、大阪市立大、神戸大)はかつてこの分野の試験に強かったのですが、今ではベスト10には神戸大しか入っておらず、私立大学が8枠を占めている事から、公認会計士試験は人数と組織力が勝負だということがわかります。

 

大学ランキング(一級建築士)

2016年4月21日 木曜日

「大学ランキング2017」(AERAムック)に一級建築士の合格者数ランキングが掲載されていました。
大学の規模が違うのに人数で競い合うのは不合理なような気がしますが、ともかく人数によるランキングです。

2015年度のランキングです。(大学ランキング2017 AERAムック)より。

堂々の一位は240人定員の大きな建築学科を持つ日本大学です。その建築学科のホームページに、「建築学科は1920年の創設以来、わが国の建築教育の歴史の中で「私学の雄」としてゆるぎない伝統と実績を重ねてきました。教授陣には、構造、設計、計画、環境など幅広い分野のスペシャリストをそろえ、他大学に例を見ない充実した体制の中で建築の専門知識を学びながら、後世に残る「ものづくり」の楽しさや喜びを体感できる教育を行っています。」とうたっているように、組織的に建築士の資格取得を目指した教育が行われているようです。

2位の東京理科大学、さすが日本最古の私学(東京物理学校、東京物理学講習所時代も含む)だけあって長い歴史の中で何故そうなったのかわかりませんが、工学部と理工学部の両方に建築学部があります。従ってこの人数は両方の学部(キャンパスも別の場所)の合計数ですので大きく見えます。

さて、関西の有名私大である関関同立ですが、このランキングに入っていません。実は関西大が11位(45名)立命館大が45位(21名)とありますが、同志社大と関西学院大はランキングに入っていません。これは単に建築学を専門に扱う学科が無いからです。

10位の京都工芸繊維大学にも建築学部や建築学科はありませんが、工芸科学部の中の造型科学域というところでデザインや建築を学ぶ定員110人のコースがあります。名前が「建築」とか「設計」とついていないのでわかりにくいのですが、ご覧のように多くの人が一級建築士の試験に合格しています。建築士を目指す人はこういったランキングも参考に大学を選んでみては如何でしょうか。

 

大学ランキング(国家公務員総合職試験 合格者数)

2016年4月20日 水曜日

「大学ランキング2017」(AERAムック)に国家公務員の合格者数ランキングが掲載されていました。

その中で、高級官僚の候補生といわれる「国家公務員総合職」(実質はかつて「国家一種」と呼ばれていた試験)の合格者ランキングです。昨年度の平均倍率も13.2倍でした。採用試験の最難関といえるでしょう。

やはり、入試で多くの科目が課されている旧帝国大学系が圧倒的に強いです。ベスト10のうち、5大学が旧帝国大学に占められており、ベスト15まで広げて見ると、7つの旧帝国大学がすべて入っています。理系の大学もランクインしているのは、工学や化学、生物などの専門分野別に合計200名弱の合格枠があるからです。それにしても東京大学は強いです。1,367人の合格者のうち約三分の一が東大生という計算になります。

さらにその中で最難関といわれる外務省総合職のランキングを見てみましょう。

ここまで来ると、法律や政治の知識や能力と圧倒的な語学力が要求されます。そう思ってこのランキングを見ると、国立は2次試験の、私立は一般入試の英語の長文が特に長くて難しい大学が占めているようです。おそらくこのレベルの試験になると、大学で1~2年程度試験勉強した程度では通用せず、それまでに身に付けていた能力も総動員することになるのではないでしょうか。

 

近畿大学の東大阪キャンパスにお邪魔してきました

2016年4月13日 水曜日

今年も近畿大学の受験者数が日本一となりました。これで3年連続となり、今年度も合計16万3833件の出願があったそうです。近畿大学は文系学部と理系学部の定員がほとんど同じなので、理系の人気が上がっても、文系の人気が上がっても、全体的な人数変動は少ない大学だといわれていますが、今年度は昨年度から比べて国際学部の新設効果もあって文系学部の受験者数が114.6%と1万1千人以上増えており、理系の96.1%、つまり4%弱の減少(人数で3000人ほど)を余裕でカバーして過去最高を更新しています。女子の割合も30%を越え、文系学部の割合が多い関関同立と並ぶ数字になっています。

そこで、近畿大学東大阪キャンパスの状況を見てきました。

よくパンフレットにも載っている西門です。午後の授業中の時間帯に撮影しましたのでそれほど多くの人は通っていませんが、午前中は有名神社の初もうでみたいな状況でした。

門を入って左手に進むと、英語村「e-cube」という建物があります。カフェみたいになっていますが、この中は日本語禁止ゾーンです。入口にもネイティブの先生が居て、趣旨説明しています。


中庭です。ここも多くの学生が一休みしています。

新しくできた国際学部の建物に入ってみました。

新しくて気持ちいいです。

もっと奥の方にある「情報処理教育棟 KUDOS(キューダス)」です。パソコンを自由に借りられる施設です。しかしここも人がいっぱい。向かい側の総合社会学部の建物は人が多すぎて入ることをあきらめました。

薬学部の建物です。壁面のガラス張りの大きさをお伝えするために、文芸学部の4回生に立ってもらっています。

この中にも自習室があって皆さん静かに自習しています。

現在キャンパス内では工事が行われており、400億円の総工費で図書館や24時間営業の自習室などを整備するのだそうです。マグロやナマズといった水産系や農学系が話題となり、理系が元気なイメージですが、文系も含めて全体的に活気あふれるキャンパスでした。

 

立命館大学 2017年度入試変更点について

2016年4月7日 木曜日

3月28日に立命館大学から、2017年度入試の変更点が発表されました。主な変更点をまとめました。

 

①出願方法:一般入試に関して、出願方法は基本的にWeb出願のみに

②学科再編:経済学部の国際経済学科を、国際専攻として経済学科に統合

情報理工学部情報のシステム学科、情報コミュニケーション学科、メディア情報学科、知能情報学科を情報理工学科に統合

③入試日程:後期分割方式・「系系学部で学ぶ完成+センター試験」方式の実施日が3月7日に変更。情報理工学部「センター試験+面接」グローバル方式を3月6日に実施

④出願条件:情報理工学部「センター試験併用方式」の「英国数型」「数学重視型」を廃止

理工・情報理工・生命科学・薬ではセンター試験方式、センター試験併用方式の場合、高校で数Ⅲ・理数数学Ⅱの履修が出願条件に追加

⑤科目変更:センター試験型、総合心理学部の3教科型を廃止

経済学部経済学科国際専攻ではセンター試験方式を実施しない

情報理工学部情報システムグローバルコースでもセンター試験を実施しない

⑥英語外部検定試験の特別措置:基準が変更になっています。

⑦配点変更:情報理工学部、薬学部で配点変更

⑧推薦関連:東日本大震災被災地域指定推薦を廃止

 

詳細については、今後大学からHPを通じて発表される入試要項をご確認ください。

 

同志社大 オープンキャンパス 「大学紹介・入試説明会」の様子

2016年4月1日 金曜日

当ブログではこちらのエントリー「同志社大 2016/3/26土 オープンキャンパスの様子」でご紹介したとおり、2016年3月26日(土)に今出川キャンパスにて開催されたオープンキャンパスにお邪魔させて頂きましたが、今回は当日行われたイベントの「同志社大学 大学紹介・入試説明会」について詳しく触れたいと思います。

このプログラムでは、同志社大学を『同志社大学について』『一般選抜入試について』『試験問題について』の3つのテーマで紹介されていました。まず『同志社大学について』では、創立者・新島襄氏の略歴を紹介しながら、建学の精神である「良心教育(キリスト教主義・自由主義・国際主義)」について。そして京都市内という立地の中、新旧さまざまな校舎で学ぶことになる「今出川キャンパス」の様子や、甲子園球場20個分という広大な敷地を有し、今年開設30周年を迎える「京田辺キャンパス」の様子などを説明されていました。

また、気になる「就職状況」についての説明では、2015年度の就職率が96.9%であったこととともに、過去10年間の就職者数上位企業が表で紹介され、参加したみなさんも大変興味深く聞き入っておられました。

続いて『一般選抜入試について』では、先般終了した2016年度入試の結果を踏まえ、「直近3か年の志願者と受験者の動向」が早くも紹介され、参加したみなさんも食い入るように画面に注目されていました。また「入試日程」についても全学部日程と学部個別日程が用意されている点に触れ、同一学部でも複数回の受験機会があることが説明されていました。3月中のオープンキャンパスということで2017年度入試のものではありませんでしたが、大学入試をはじめて意識された参加者にとっては大切な情報だったのではないでしょうか。

最後に『試験問題について』ですが、まず「出題傾向」についての説明があり、各科目ごとに組織された出題委員会によって問題作成がなされているため、複数回受験すると問題の傾向を感じることができ、有利に働くとのこと。また「問題内容」は難問や奇問を問うことはせず、高校生活での着実な学習努力が報われるような内容を心がけているとのことでした。同志社大学の「解答形式」はできるだけ記述式を用いるようにしているため、受験生の論理的思考力や正確な表現力が問われることになるのですが、この説明がされているときは、参加者の表情も一層引き締まったように感じました。

概要説明や大学全体の説明が中心ではありましたが、大学生活に思いを馳せつつも、その手前にある入試についての情報も得ることができ、参加したみなさんも有意義なプログラムであったように思います。次回のオープンキャンパスは、上に示した画像の日程で行われます。興味を持たれたみなさんは、是非ご自身の目で確認されてみてはいかがでしょうか。

以上、同志社大学オープンキャンパス 大学紹介・入試説明会の様子でした。