立命館 附属中高合同説明会・相談会

2019年4月10日 水曜日

本日立命館から届いたチラシとポスターを紹介しましょう。

立命館附属の3校は(本当は北海道にもあるので4校)それぞれ特徴がはっきりしています。新校舎ぴかぴかの「立命館中高」、国際バカロレアのコースを持つなどグローバル教育にも強い「立命館宇治」、元平安女学院大学の広々としたキャンパスを持つ「立命館守山」。立命館大学への推薦枠があるというところは同じですが、それぞれの学校が目指している部分はかなり異なるように感じます。

もちろんそれぞれの学校のオープンスクールに参加することをお勧めしますが、その前にこの3校の違いを知っておくというのもお勧めです。

というわけで、「令和」になって2回目の日曜日は「みやこめっせ」に行ってみましょう。

出口APU学長のお話も、とても楽しみです。

現役で医学部に入りたい方にお勧めの高校は③

2019年4月9日 火曜日

(11位から25位まで)

4位 愛媛の愛光高校 2002年から共学化しましたが、寮は男子のみ。それでも首都圏入試・大阪入試で全国から優秀生を集めてのランクイン。「愛光医会」という愛光出身の医師によるOB組織(校舎の建て替えが行われますが、彼らの寄付もあるのか?)もあるほど、伝統的に医学部に強いです。それに続く旧制松山中学だった県立トップ校「松山東高校」は現役8名(2.3%)と大差がついていますから、愛媛では独走状態です。

5位 鹿児島のラ・サール高校 7割近くが寮生であるこの学校は、他学年も混ぜた8人部屋という毎日合宿状態が特徴で、新入学生もいつの間にか自然に自主的に勉強する姿勢(文化?)が身につくというわけです。進路先もその寮生活で実家に帰ることを考えなくなるのか全国に散らばるというのが特徴的です。

6位 北海道の北嶺高校 こちらも寮のある男子校です。寮では夜間も講習会が開かれていますが、加えて現役医学部生(または院生)のチューターが20名以上在籍し、勉強のサポートをしてもらえます。卒業生123名と規模の小さい学校ですので、チューターの人数を見ればいかに手厚いかがお分かりいただけると思います。

つづいて東京の桜蔭、筑波大駒場、兵庫の白陵、京都の洛南と都市部の学校が続きます。ベスト25まで見ますと、国立大付属を除いて公立高校は入っていません。このデータだけ見ると、現役で国公立医学部合格となると、寮生活や中学時代の学習の重要性も見えてくるような気がします。というわけで、特にこれから中学受験というご家庭は参考になさってください。

現役で医学部に入りたい方にお勧めの高校は②

2019年4月8日 月曜日

まだ、2019年度入試の集計ができていないので2018年度の実績値を元にランキングを作ってみました。現役合格数を卒業生数で割った値で並べています。(データは「サンデー毎日」掲載の数値を元にしています)

(1位から10位)

 

1位 兵庫県の灘高校 浪人を含むと4割ほどが国公立の医学部です。それ以外の大半は東大が京大に合格しています。先生から聞いた話ですが校内のネットワークがダウンした時、生徒が自主的に接続機器のプログラムを書き直して復旧させたそうです。頼りになるなぁ。

2位 愛知県の東海高校 あの、ほぼタレント化した予備校講師の出身校ですが、名古屋大学医学部での圧倒的なシェアで2割近くが現役で国公立医学部合格。卒業生数が灘の2倍近くですので実数では全国一位です。

3位 福岡の久留米大附設高校 こちらは九州大学に20名という大量合格を含む55名、現役でも33名という数値です。男子は寮がありますから福岡だけでなく、九州全域から優秀生を集めてのランクイン。5位のラ・サールと合わせると九州大医学部の約3割(定員111名を占めていることから、九州のこの2強が実績を分け合っている状況がわかります。長崎大医学部など九州の医学部がむつかしいのはその影響でしょうか。(続く)

現役で医学部に入りたい方にお勧めの高校は①

2019年4月5日 金曜日

まだ、少し寒いですが、各大学では入学式シーズン。受験勉強が終わった新入学生はあわただしい中でもほっとしている頃でしょう。私立大学の定員厳格化やここ数年の国際系、経営・経済系の人気上昇などで、専門分野による難易度の波はあるものですが、その中で今も昔も最難関であり続けるのが「医学部医学科」です。その医学部医学科は私立と国公立で授業料の差が大きいのでも知られています。正確には国公立はどの学部でも授業料は年間53万5800円(2018年度)が基本となっていますが、医学部医学科だけはそれに加えて実習費が4~15万円ほどかかる大学もありますので、最大でも年70万円ほど。一方私立は最安値の国際医療福祉大でも年間300万超、川崎医科大は788万円ほどになりますので、6年間で国公立との差は4000万を超えます。

この4000万を節約(?)するために3年間に1日余計に5時間勉強し、無事国公立に合格したとすると時給は4000万円÷1825時間=2万円!となりますので、頑張り甲斐もあるというものです。

とはいえ、勉強の方向性を誤るとそうはならないわけで、やはり学校としての経験値の高い、すなわち現役での医学部合格率が高い学校に進むのが手堅いといえるでしょう。(続く)

大阪府立高校 2020年度入試日程

2019年4月4日 木曜日

これが発表されたのは3月でしたから致し方ないのですが、「平成32年度」という幻の年号で書かれていますが、間違いなく「令和2年度」入試のお話です。

試験日程ですが、特別選抜は2月20日(実技は21日)、一般選抜は3月11日と決まったようです。一般入試の出願期間は曜日の関係で3日連続となりますので、出願期間に土日を挟んだ2019年度より2日間悩める日数が少なくなっております。

今度受験を迎える大阪の中3生にとっては気の早い話に聞こえると思いますが、受験校選びはお早めに、というお話でした。

【えらいことに】常翔学園 2019年度大学合格実績【なってます】

2019年4月3日 水曜日

その昔、大阪工業大学高校という男子校で、漫才の西川のりお師匠もそのころに卒業したはずですが、50年近く前に共学化しています。その後2003年から普通科のみ、つまり進学校として特化し始め、2008年からは「常翔学園」と改称、2010年には新校舎完成、2011年から中学募集を開始、ICTを活用した公開授業を行うなどここ10年間に急速に進化を遂げています。

今年(2019年度入試)は中学募集3期生を含む大学合格実績の速報が届きました。

まず、中学3期生の82名の実績から・・・

 

京都大学1名、大阪大学3名、医学部医学科2名を含む、なんとほぼ半数が国公立に合格しています。初年度の国公立14名も立派な数値だと思っていましたが、2期生、3期生ではその2倍以上と急激に伸ばしてきています。

高校からの入学者を足すとなんと国公立合格127名と初の3桁。省庁大学校を除外しても90名を超えています。阪大の7名のうち、3名は「世界適塾入試」という推薦入試での合格とのことですから、一般入試に向けた厳しい指導というより、生徒の興味関心を最大限伸ばすという教育活動も併せて行われたということでしょう。

もはやルーツである大阪工業大学や同じ法人の摂南大学・広島国際大学の付属高という位置づけではなく、独立した進学校への変身に成功した一つの例だといえるでしょう。

大阪TOP10高と併願私立高校④

2019年4月2日 火曜日

今回は「近畿大学附属」です。

こちらはコースが多いので、縦長になっています。

近畿大学附属高の「スーパー文理コース」もなかなか評価の高いコースとなっています。合格者の9割ほどが、TOP10高に出願しており、残念ながら全員とはいきませんでしたが、高い合格率となりました。一方、特進文理Ⅰの合格者は5割以上がTOP10高に挑みましたが、特進文理Ⅱでは3割弱、進学の2割が生野高校を受験して合格しているのは例外として、特進文理以下のコースからは出願すらされていません。つまりTOP10高受験に関しては特進文理以上の合格というのが、ひとつのラインになっていることがわかります。大学の人気の高まりもあって、付属高であるこの学校も多くの受験生を集めていますが、データを見ると依然併願校としての使われ方がなされていることがよくわかります。

 

大阪TOP10高の併願といえば、男子なら清風や明星、女子なら四天王寺、共学校では清風南海や大阪桐蔭も挙げられると思いますが、手持ちのデータでは併願者が少なく、ご紹介できません。今後、数年分のデータを累積するなどして分析してみたいと思います。(終わり)

大阪TOP10高と併願私立高校③

2019年4月1日 月曜日

今回は「清教学園」です。

いや、さすがでございます。清教学園の場合は合格通知が来たらそのままTOP10に出願するのが当たり前、という高校ではありますが、合格コースが文系であってもほぼTOP10受験というのは、受験生にとって清教学園の合格通知というのは相当な価値があるということでしょう。ウチの生徒に限って言えば、この割合を超えるのは奈良の西大和だけでした。(西大和の場合は不合格者でもTOP10に出願して合格しています)このような受験者層が集中するというのは、進学校としても安定した実績を上げているなど、地域からの信頼が厚いということでしょう。(続く)

大阪TOP10高と併願私立高校②

2019年3月29日 金曜日

関西大倉高校は前回の桃山学院と異なり、合格コースによるTOP10出願率に大きな差があります。

特進S合格ならほぼ9割以上がTOP10に出願であるのに対し、総合での合格の場合は1割も出願できていません。つまり受験生にとって合格コースの違いが公立出願に大きな影響を与えたわけですが、同じ関西大倉でもコースによる難易度の違いが大きいと考えられているようです。居住地にもよりますが、このように差が大きい学校を併願受験する場合は他府県の別日程の私立も受験もおすすめです。(続く)

大阪TOP10高と併願私立高校①

2019年3月28日 木曜日

大阪府の公立高校の合格発表も終わり、データの集約がほぼ終わりましたので、その結果をもとに、併願私立高校の合格コースと公立の出願校の相関について考察してみます。

今日は「桃山学院高校」についてです。公立高校合否との相関データも作りましたが、私立高校のコースのブランド力を見てもらうために、あえて出願割合で算出しています。もちろん元データは開成教育グループの塾生のみですので、五ツ木模試など他の業者による調査結果とは多少割合が異なることはご承知おきください。

グラフの色塗りにグラデーションをかけている(下半分が白くなっている)のはTOP10高です。S英数の合格通知が来た受験生は全員がTOP10に出願したということがわかります。これが英数の場合は8割弱、文理、国際(AとBを合わせています)でも4割以上の合格者がTOP10に出願しています。地域的に高津、生野への出願割合が高くなっています。(続く)