下北沢成徳高等学校 オープンスクール

2020年8月4日 火曜日

下北沢成徳高校といえばバレーボールの強豪としても知られる世田谷区の女子校ですが、小田急線と京王線が交差する下北沢駅から鎌倉通りをわずか徒歩4分、駅前の商業地を抜けて住宅地になったあたりにそびえたつ4階建ての新しい校舎が見えてまいります。「国際」「特進」「進学」の3つのコース制と、3か月を1つの単位とする、つまり1年間が4学期に分ける「クォーター制」によって集中的、かつ十分な時間数の授業を展開しており、進学実績も向上しています。今年は夏休みが短縮される学校が少なくないのですが、こちらの学校では元から長期休暇を設けない4学期にすることで、勉強のペースを乱すことがないというメリットもあるようです。

8月22日のオープンスクールでは 公開講座が用意されています。いずれも魅力的な内容ですが、残念ながら今年は人数制限があるようです。というわけで、気になる講座があれば早めの申し込みをお勧めします。但し、希望の講座でなくても、この学校の雰囲気を味わうことはできますので、これって何だろう?という講座に申し込んでみるのも一つかもしれません。新しい出会いがあるかも?です。詳しくは学校のHPをご確認ください。

因みに、周囲に高い建物が少ないので、校舎の上の階に行くことができれば、学校からの眺望もお楽しみに。

早稲田大学 文系9学部 一般入試倍率推移(その2)

2020年5月22日 金曜日

他の難関大学でも同じような現象が見られましたが、大学入試センター試験が最後となった2020年度入試に向けて、2019年度から志願者が減少しています。何としても浪人は避けようとする「超安全志向」でしょうか。一方定員厳格化による合格者減の動きも一段落、各学部とも倍率に歯止めがかかってきました。したがって、2020年度の入試の実質倍率は落ち着いてきたようです。但し、そんな中で最難関の政治経済学部は高め安定、法学部、国際教養も要注意、といった状況です。

あと、2017年度から文学部は50名、文化構想学部は70名の「英語4技能試験」を利用する募集枠を設けたため、その分一般入試の定員枠が狭くなったのですが、この年の受験生はそのニュースを知らなかったのでしょうか、知っていても過去データを基にした模擬試験の判定を信じたのでしょうか、いずれも前年度よりも多くの出願があり、結果的に実質倍率が高騰しました。定員枠の変更というのは実質倍率に大きな影響が出ますので、早稲田大学に限らず、大学受験生はそのニュースにも敏感になってもらいたいと思います。

余談ですが、(その1)のほうでNHKが早稲田を応援しているように書きましたが、NHKの別番組「歴史秘話ヒストリア」では福沢諭吉を取り上げていました。さすが公共放送NHK、局内でバランスを取っているようです。

早稲田大学 文系9学部 一般入試倍率推移(その1)

2020年5月21日 木曜日

なぜかNHKの朝ドラで応援してもらっている早稲田大学のお話です。(見ていない方向けに先週末からのあらすじを超簡単に説明しますと、昭和初期、作曲家古関裕而をモデルにした若き主人公が早稲田の第一応援歌「紺碧の空」の作曲を依頼される、というくだり)早稲田大学といえばご存じ慶應義塾と並んで日本最難関私立大学なわけですが、募集単位の大きい文系の9学部の一般入試を例にとって私立大学定員厳格化と首都圏の定員抑制が実質倍率にどのように影響したのかを見てみましょう。

2015年から6年間についてみてみました。定員厳格化が始まった2016年から難化が始まっています。2015年から2016年にかけて合格者数はこの9学部合計で1167名減っていますが、出願は逆に3355件増えています。このような傾向は2018年まで続きました。やはりトップ校受験者層は簡単に志望校を下げないということでしょうか。(続く)

いよいよ令和2年スタート

2020年1月6日 月曜日

あけましておめでとうございます。 この業界に長年居ますと、年の変わり目=冬期講習の中休み、くらいの重さにしか感じなくなっているわけですが、干支も最初のねずみに戻ったということで、心機一転、受験情報をより早く、よりたくさんお届けしたいと考えております。 2021年度大学入試は入試改革初年度といいつつ、英語の民間試験の全面利用見送りや記述式の再検討など、結局今までとあまり変わらないのでは?という論調もネット上には散見されますが、文科省の急激な方針変更をきっかけとして各大学ではどのような入試が望ましいのかについての議論が活性化され、結果として大学ごとに異なる様々な制度が生まれ並走することも考えられます。 また、今年は東京オリンピックが開催されるために、特に首都圏では大学のオープンキャンパスだけでなく中学校・高等学校の入試説明会も日程の集中化や回数減などの影響が考えられるため、例年よりも早めに情報収集することが重要になります。 このブログでも可能な限りその情報収集のお手伝いをしていきたいと考えております。今年もよろしくお願いします。

(昨年9月に練馬区で開催した「開成進学フェア」(東京会場)の様子)

首都圏高校・中高一貫校 難関国立大占有率ランキング

2019年3月25日 月曜日

今年もそろそろ週刊誌に大学の合格実績の高校ごとのランキングが発表される時期になってきました。今回は首都圏の学校についてのランキングです。東大の合格者数では圧倒的な強さを誇るのは「開成」です。受験の世界では最難関である東大理科Ⅲ類に10名(うち9名が現役!)をはじめ、理科Ⅰ類に79名、文科1類に29名など合計で187名の大量合格を果たしています。ただし、卒業生が400名を超えていますので、卒業生数が163名の筑波大附属駒場の東大合格者数は113名と少ないのですが、占有率(合格者数/卒業生数)に直すと、筑波大付属駒場のほうが上になります。(といってもどっちもすごいんですけどね)東大だけでランキングを作ると上位の数校しか意味のないランキングになるので、東大を含む旧帝国大学7校に一橋、東工、神戸を加えた10大学の占有率でランキングを作ってみました。

すると御覧のように7位に西大和(奈良)、11位の北嶺(北海道)、33位の海洋中等(愛知)、35位の愛光(愛媛)といった寮のある地方校もランクインしています。また、公立の中高一貫校(都立小石川中等教育や茨城県立並木中等教育など)も上位に来ています。かつて東大合格などのエリート養成は私立の独断場でしたが、公立も頑張っていることがわかります。もちろん県立浦和や県立千葉など近郊のトップ校は今も昔も健在です。

これらのデータも首都圏での中学校選びの参考になるのではないでしょうか。

 

(元データは『週刊朝日』平成31年3月29日増大号)

【首都圏の私立中学校は】首都圏中学入試イベント(2月)【動き出しが早い】

2019年1月11日 金曜日

近畿圏の私立中高の教職員の皆様にとっては、いよいよ来週末から中学入試が始まり、2月には高校入試、3月は生徒の送り出しや受け入れ準備で大変な日々が続きます。首都圏の中学入試は2月1日から6日の間に集中していますので、さらに大忙しな2か月になりそうなのですが、その合否発表の次の週から、もう学校説明会が始まっています。

(株)森上教育研究所が調べていただいた資料によりますと、今判明しているものだけでも26校が2月に説明会や見学会など生徒募集、学校紹介に関するイベントを行います。今年は5月の10連休などイレギュラーなカレンダーになりますので、5月~6月の普通の土日に説明会が重なる事が予想されます。受験生に落ち着いて学校を見ていただくために、この大変な時期にあえて設定をされたのでしょう。というわけで受験生(といってもこの段階ではまだ5年生)も入試関連イベントの情報収集はお早めに、というお話でした。

寮のある首都圏の中学校

2017年9月12日 火曜日

以前、このセッションで紹介した鹿児島県立楠隼(なんしゅん)中学校は全国的も珍しい公立で全寮制の学校でしたが、私立中学校では寮を併設している学校がいくつもあります。

医学部進学でランキングの高い鹿児島のラ・サール中、長崎の青雲中、愛媛の愛光中、岡山の岡山白陵中、北海道の北嶺中、函館ラ・サール中などが寮を併設している学校として挙げられますが、いずれも地方に立地しています。通学の必要が無いので、地方で広々とした良い学習環境で学習できます。しかし、親御さんは何かあった時に駆け付けるのは大変です。

 

(クリックするとPDFが開きます)

埼玉県の秀明中学校は首都圏にありながら「全寮制」という学校です。中学入試の難易度は難関というわけではありませんが、医学部進学を目指したコースがあるなど、進学には力を入れているようです。首都圏にお住いの方は、全寮制なので、安心して学校に任せることができます。夜までみんなで勉強してくれることでしょう。また何かあっても東京駅から1時間ほどで駆けつけることが可能です。また週末ごとの帰宅もできますね。

というわけで、その学校の学校説明会の1回目は終わってしまいましたが、11月には2回目がありますので、いかがでしょうか。

 

 

第1回私立女子中学校フェスタが開催されます!!

2017年3月29日 水曜日

都心にある私立の女子伝統校が一堂に会するイベントとして「第1回私立女子中学校フェスタ」が、開催されるとのことです。

内容は以下のとおりです。

第1回私立女子中学校フェスタ

日時:
2017年4月2日(日) 10:00~16:00
場所:
十文字中学校
アクセス:
JR巣鴨駅、都営三田駅・巣鴨駅、JR大塚駅より徒歩5分
内容:
生徒によるアトラクション・プレゼンテーション・体験授業・個別相談・女子校あるある座談会など
参加校:
跡見学園、鷗友学園女子、大妻、大妻中野、吉祥女子、共立女子、品川女子学院、実践女子学園、十文字、女子聖学院、東京家政大学附属女子、豊島岡女子学園、富士見、三輪田学園、八雲学園、山脇学園、和洋九段女子
※ご注意:男性のみの入場はお断りしております・上履きを必ずご持参ください(いずれもイベントHPより)

プレゼンテーション会場と個別相談ブース会場にあるスタンプポイントを回りスタンプを5つ集めると、景品と交換してもらえるスタンプラリーもあるとのことです。女子の中学受験生ならびにその保護者の皆さまは、ぜひご参加ください。ただし、春休み中ということもあり、当日は混雑が予想されますので、その点はどうぞお知りおき頂いた上でご来場ください。
また詳細につきましては、イベントHP(http://www.mirai-compass.jp.net/joshifes/)に当日のプログラムと会場別・学校別のタイムスケジュールが掲載されていますので、そちらも合わせてご確認ください。

以下はプログラムからの引用です。
わたしたちは、楽しい催し物を通して少しでも女子校のよさを小学生のみなさんに体感していただくためにこのフェスタを企画しました。アトラクションあり、プレゼンあり、座談会あり、体験授業あり、個別相談ありの充実したプログラムをご用意しました。わたしたち生徒が中心に行う初めての合同フェスタです。どうぞ今日一日様々な学校の会場に足を運んでいただき楽しい一日を過ごしてください。

 

東京都 私立高校の無償化が始まります

2017年1月18日 水曜日

大阪では2011年から始まっている、私立高校の無償化が東京都でも実施されることとなりました。

17日の新聞各社の報道によりますと、東京都の小池百合子知事は都内外の私立高校に通う都内在住の生徒の授業料について、世帯年収760万円未満の家庭を対象に、実質無償化する方針を明らかにしました。都の試算によると、支給対象は都内の約5万1千人で、約3割の生徒が対象になるようです。この支給基準となる年収760万円というのは、大阪の590万円と比べてかなり高くなっています。

無償といっても施設費や制服、修学旅行の積立などは対象外となりますので、全く費用が必要なくなるというわけではありませんが、最大で年間44万2千円を受け取ることができるため、その効果は大きいと思います。

また、都内の私立高校だけでなく、都民であれば都外の私立高校に通っていても無償化が適用されるというのも魅力的です。私立高校によっては広い校地・充実した設備といった学習環境や、進学実績を特長としている学校もありますので、公立高校と経済的な負担があまり変わらないとなると、当然私立高校への入学希望者が増えることになるでしょう。また、私立高校の方が良いといった評判から、近年盛んになってきた都立高校の学校説明会に参加する人数が減少すれば、都立高校の魅力を知ってもらう機会が減る事にもなりますので、来年以降の都立高校受験者がさらに減少するかもしれません。

一方、年収400万円未満であれば、私立小学校・中学校に通う世帯には年間10万円が支給される制度も来年度から始まります。高校から私立に進むのではなく、もっと早く、小学校、中学校から入学するという動きも出てくることでしょう。

 

札幌聖心女子学院 中学校・高等学校について

2016年11月18日 金曜日

今回は、札幌にある学校をご紹介します。このブログをお読みの皆さん「そんな遠い学校まで通学できないから関係ない」とお思いかもしれませんが、お読みいただけるとなぜ紹介するのかお分かりいただけると思います。

札幌市中央区、1972年の札幌冬季オリンピックでも使用されたスキージャンプ台「大倉山シャンツェ」近くの「札幌聖心女子学院 中学校・高等学校」は、女子の学校として珍しく「寄宿舎」と呼ばれる寮を併設している女子校です。(珍しく、と書きましたが、今ほど交通が発達していなくて、学校そのものが少なかった戦前では、通学できる範囲が限られていたため、旧制高等女学校や高等女子師範学校に寄宿舎が併設されているところも多く、その設備が無い場合でも下宿をして通学するのが珍しくはありませんでした。)

 

この学校の寄宿舎は、単に食事と寝るところが提供されているというものではありません。まず、中学1年生で寄宿舎に入りますと、上級生のお姉さんがお世話係としてついてくれます。(新入生は「チャイルド」、お世話係の高校生は「エンジェル」と呼ばれます。)寝室は2人部屋で、この二人が同じ部屋で過ごすことになります。いろんな人と仲良くなるために、この組み合わせは年に3回変わります。また、食事の時は6人テーブルに座るのですが、各学年1名ずつの6名が固定されたグループとなり毎日の食事を共にします。寄宿舎専属の栄養士が作成した献立が3食提供されます。(金曜の夜はバイキング形式だそうです。)このグループには、食事をしながら上級生から下級生にいろいろ伝えるばかりではなく、メンバーの一人が、体調が良くない、何か悩みがある、などの異変にもすぐに誰かが気づくことができる、という機能もあるようです。このような生活を通して、目上の方に対する言葉遣いや食事のマナー、テーブルセットを学んでいきます。食後のお皿洗いは食洗機を使っての当番制となっているなどの共同作業もあり、楽しそうです。生徒たちは共同生活を通して学年を超えて仲良くなり、その関係は卒業後も切れることはないそうです。

 

この学校は、東京の聖心女子大学、聖心女子学院中学校、高等学校をはじめ、静岡の不二聖心女子学院、兵庫の小林聖心女子学院などを擁する学校法人「聖心女子学院」が運営している学校です。先に寄宿舎の事を書きましたが、全員が寄宿舎で暮らしているわけではなく、自宅通学の生徒もいます。1学年の定員が60名のこの学校は、SGH(スーパー・グローバル・ハイスクール)に指定されており、「聖心女子学院」ならではの英語教育を少人数制で実施しており、英語暗唱やスピーチコンテストなども行われています。)

卒業後は東京の聖心女子大学に推薦進学する生徒も多いのですが、国公立大学や、医療系に進学した生徒も多く、昨年卒業31名中4名が医学部医学科に合格しています。

中学入試は東京でも行われていますので、たくさんの「姉妹」と一緒に学園生活を送りたい女子は、詳しく調べてみてはいかがでしょうか。2017年度の首都圏入試は、東京の聖心女子大学3号館にて、1月9日(月・祝)に行われます。(札幌本校入試は1月8日(日)です。)