大阪府 公立高校 募集定員発表される

2022年11月14日 月曜日

大阪府教育委員会は11月8日に大阪府公立高校の募集定員を発表しました。

学校毎の詳細は大阪府教育委員会からの正式発表1104_R5募集人員表(数式入り色なし)1101から定時注修正 (osaka.lg.jp)をご覧いただければと思いますが、トピックスをいくつか挙げておきます。

①TOP10高に関して、北野高校が1クラス増、茨木高校が1クラス減となります。

2年前に1クラス減だった北野高校、昨年1クラス増だった茨木高校が再び元に戻すという動きです。TOP10高の合計数は変わりません。

②旧1学区は島本高校の募集停止に伴い120名(3クラス分)の減少がありますが、代わりに三島、箕面、桜塚、東淀川での定員増があるため、トータルではプラスとなります。

三島、箕面、桜塚はいずれも2021、2022の2年間、1クラス定員を絞っており、昨年は3校とも不合格者が100名以上の厳しい戦いでしたので、定員を元に戻すことになったと思われます。東淀川も昨年定員1クラス減で79名の不合格が出ましたので、定員増は妥当だと思われます。

③旧2学区ではほとんど動きがありません。昨年大阪市立の学校を4校も移管したこの地域ですが、茨田高校の募集停止に伴う120名(3クラス分)の減少以外には、門真西の1クラス減のみとなっています。

3月の段階で、守口東と長尾、門真西の3校について統廃合に向けての議論がおこなわれているというニュースをここで紹介しましたが、今回の定員変更をみると、その動きは限定的なのでは、と思われます。

④旧3学区は全く動きがありません。今回募集停止になる学校も無く、昨年の平均倍率も1.12倍と落ち着いた入試でしたので、受験生の大きな移動、変動は考えにくいと思います。

⑤旧4学区では鳳の1クラス増、金岡の1クラス減と相殺されていますが、泉鳥取の募集停止で160名(4クラス分)の減少がありますので、トータルでの定員は減少となります。

鳳は2021から1クラス減でしたが、昨年の不合格が100名以上となる人気でしたので、元に戻すのは妥当だと思いますが、金岡は昨年も1.07倍と安定した人気でしたので、定員減はちょっと地域の中学生にとって厳しいような気がします。とはいえ、決まったことですから、受験生は私立の併願校の検討も含めて十分な準備に励んでいただきたいと思います。

【秋晴れの中】高校駅伝2022(都道府県大会)開催される【各地で戦う高校生】②

2022年11月8日 火曜日

【兵庫県女子】

さわやかな秋晴れの丹波篠山で行われた大会、画面越しには気持ちよさそうに見えましたが午後には気温が上がり、まさかの乱調となってしまいました。都大路の常連、須磨学園は各区間を首位で通過しますが、2位の西脇工業との差は10~20秒程度の接戦です。ゴールの篠山鳳鳴高校グラウンドには須磨学園のアンカーが首位で現れますが、体調が優れずゴール100m手前で転倒、その後も意識が薄れていたのでしょうか、転倒を繰り返します。何とかふらつきながらゴールにはたどり着きましたが、その前に西脇工業に抜かれてしまいした。というわけで、西脇工業が男女とも都大路を走ることになります。

【京都府男子】

第1区では4位だった洛南、ここから7区中4区で区間新記録を出す爆走で次々と抜いていきます。ついには2位に2分以上の差をつけて余裕でゴールテープを切りました。圧倒的な力を見せつけた洛南でした。

【京都府女子】

立命館宇治高校、今年も全区間で区間賞という圧倒的な強さ、2位に3分以上の差をつけての優勝です。全国高校駅伝の女子は昨年で33回目だったのですが、そのすべてに出場している高校は全国で高知県立山田高校と立命館宇治高校の2校です。で、この2校、今年も共に代表校となりましたので出場記録更新です。

というわけで、各地域の状況と過去5年分の戦績(ベスト10)を紹介しました。今回の優勝校は12月25日(日)、女子は10時20分出発、男子は12時30分出発で、都大路を走ることになります。各代表校を応援しましょう。

【秋晴れの中】高校駅伝2022(都道府県大会)開催される【各地で戦う高校生】①

2022年11月7日 月曜日

各地で年末に行われる全国高校駅伝の都道府県代表を決める選考会を兼ねた駅伝大会が各都道府県で行われておりますが、近畿圏でも10月30日に奈良県、11月5日には大阪府、京都府、和歌山県、11月6日には兵庫県と滋賀県で開催されました。

その中から大阪府、兵庫県、京都府の結果をお知らせします。長距離走が得意な中学生は、学校選びの参考にどうぞ。

【大阪府男子】

長居公園を周回する道路で行われた今年の大会ですが、昨年に引き続き、清風高校が優勝です。3区でトップに立ったまま首位を譲らず、なんと大会新記録で36回目の都大路を走る切符を手に入れました。2020年に優勝した大阪高校も昨年に引き続き2位と健闘、関大北陽、興國と上位層が厚い大阪男子の高校駅伝でした。

【大阪府女子】

全国高等学校駅伝大会で2回の優勝、昨年も2位と全国的にも駅伝でも有名な薫英女学院。今年も5区間のうち、4区間で区間賞、アンカーは2位と2分以上の差をつけての余裕のゴールです。全国での戦いにも注目です。

【兵庫県男子】

兵庫県も毎年ベスト3が固定されているかのような接戦となのですが、今年の西脇工は1区から区間新記録を出すスタートダッシュで一度も首位を譲らず、2位に3分以上の差をつけて大会新記録で優勝です。

(続く)

【芸術の秋】第42回 近畿高等学校総合文化祭 和歌山大会【まだ一般観覧はできないですが・・・】

2022年11月4日 金曜日

秋といえば芸術の秋、文化の秋。今年で42回目を迎える近畿高等学校総合文化祭は和歌山県の各施設で11月19日から開催されます。2年前はオンラインでの開催でしたが、昨年の滋賀大会から会場開催に戻っています。今回は16の分野に分かれての高校生による発表です。合唱、吹奏楽、器楽・管弦楽、日本音楽、演劇、書道、美術・工芸、写真、茶道、放送、囲碁、将棋、自然科学、郷土芸能といった分野は、なるほど文化祭だなぁという感じですが、英語、マーチング・バトントワリングという分野の発表もあります。実は毎回この16部門と決まっているわけではなく、昨年の滋賀大会には小倉百人一首かるた、新聞、文芸の部門があって、茶道、英語はありませんでした。

さて、今年の器楽・管弦楽部門の出演団体です。

ご覧のように昨年に引き続き出演するのは単独では兵庫県の雲雀丘学園高等学校と和歌山県立耐久高等学校の2校。滋賀県合同弦楽合奏団も滋賀県立八幡高校と幸福の科学高校という昨年と同じ組み合わせで連続出場です。こちらの部門は一般の観覧ができず、客席には出演者しか入れないのが残念ですが、各校すばらしい演奏を聴かせてくれることでしょう。

育英西 中学校・高等学校にお邪魔してきました(放課後編)

2022年10月28日 金曜日

さて、放課後になりました。図書館を見てみましょう。こちらは学習コーナーにもなっていて、自習や調べ学習をしています。この図書館には生徒のノートパソコンから自由にプリントアウトすることができるカラープリンターも設置されています。

職員室前の質問受付コーナーです。たまたま今日は少なかったのですが、多くの生徒が先生に質問や相談に訪れるスペースだそうです。

グラウンドです。強豪ハンドボール部がゴールを自分たちで運んできて設置しているところでした。

体育館です。こちらも強豪バドミントン部とバスケットボール部。指導は先生方が手分けして行っているそうです。

筝曲部です。専門の先生の的確な指導を受けている最中です。このお2人も相当上手なのですが、押し手(音程を上げるために左手で弦を押し込む奏法)の加減について細かい指摘がなされていました。

最後は音楽部(軽音)。即席ライブで元気な演奏を聴かせてくれました。

というわけで、立命館コースがある、それ以外にも関西大学をはじめとして提携枠や指定校枠も豊富といった進路に関する安心材料だけではなく、国際バカロレアの理念を取り入れた教育活動と、それによって自分たちで考えて動ける人へと成長させてくれる学校だということがよくわかりました。入学希望者が年々増えている理由が少しわかったような気がします。すれ違う生徒さん方の自然で気持ちの良い挨拶からも先生方との関係の良さが表れているように感じられました。

育英西 中学校・高等学校にお邪魔してきました(授業編)

2022年10月27日 木曜日

10月24日の日本教育新聞に、国際バカロレア教育・有識者会議が「これまで中心だった高校段階(DP)以外にも、中学段階(MYP)の普及に力をいれていくことで一致した。」との記事がありましたが、国際バカロレアのMYP認定校は日本の一条校(普通の中学校か中等教育学校)では15校、近畿圏では大阪教育大学附属池田中学校と育英西中学校・高等学校の2校しかありません。

そこで、育英西の授業を見たくなってお邪魔してきました。

古文の授業です。高校1年生の10月末、当然助動詞の識別など古典文法を中心に学ぶ時期ですが、おや、4人ずつの班を作って何かしているぞ。

作品に登場する人物の心情を互いに考えて、1枚のプリントに書き込んでいくというグループワークです。生徒たちは活発に意見を出し合っています。古典を学ぶことの楽しさを実感させる実践に感動です。

こちらも国語の授業です。ここでも協同学習が行われています。

こちらの英語の授業では、ついに生徒が立ち上がっています。これは二人組でじゃんけんで勝った方が立ち上がって、もう一人にプリントからの出題をしているところです。

英語の授業とは別に英語コミュニケーションの授業が用意されています。何とネイティブが2人入っての授業。しかも全員立ち上がって会話の練習をしています。

というわけで、座って先生の話を聞いてノートに写す、といった授業がありません。一部のコース生のみを対象とするDPではなく、全員を対象とするMYPを導入したからこそ、すべての授業がこんなに刺激的になっているわけです。中学生でこのような教育を受けた生徒が中心となって、高校からの入学者にもこの教育方法が定着しているのでした。恐るべし・・・(続く)

【中3女子】ノートルダム女学院 高等学校 オープンスクール【お急ぎください】

2022年10月25日 火曜日

このエントリーでも数回紹介させていただいた京都市東山のノートルダム女学院中学校・高等学校ですが、昨年度の卒業生数は102名という小規模な女子校です。しかし、学校のHPや動画を見ても、在校生の元気な姿が印象的で、まさに生徒が主役である学校だと感じさせます(先生方の影が薄いってこと?という意味ではありません。悪意のある解釈をしないでください)。

この100名前後の卒業生に対して関関同立の推薦枠が49名分あるという、安心材料もありつつ、京都大学への進学者も毎年いるなど、大学進学に関しても素晴らしい実績が出ています。

本当はこのような学校には中学校から(いや、本当は小学校から)通っていただきたいのですが、中学からの進学は40名強、つまり高校募集のお席も50名強空いております。大学進学も考えるのであれば、この学校を選択するのもお得ではないでしょうか。ひとまずこの学校の雰囲気を実際に訪問して感じるのが一番です。オープンスクールは事前予約制・早い者勝ちとなっております。お申し込みは学校HPからどうぞ。この高校のオープンスクールは今回で最後ですよ。

【大阪府立高校も】大阪府立今宮高等学校 オープンスクール【募集がんばっています】

2022年10月19日 水曜日

まだ今宮駅から北の大阪環状線も無かった (湊町どまりの関西本線のみ) 116年前に作られた旧制中学校をルーツに持つ大阪府立今宮高等学校はかつて定時制も併設していましたが、今は全日制の過程だけの高校となっています。全国大会常連のダンス部、水球部に加え、バドミントン、ソフトテニス、硬式テニス、吹奏楽、書画部、能楽部、軽音エレキ部など部活動も盛んですが、2022年度入試で、国公立に32名、関関同立に79名など、大学進学実績も立派です。総合学科ということで、2年生から「理数系列」「人文系列」「ヒューマンライフ系列」の3系列に分かれて学ぶことになっています。

この今宮高校から手作りの温かみのあるオープンスクールの案内が届きました。総合学科に興味のある方はどうぞ。

華頂女子高等学校 第1回入試説明会

2022年10月17日 月曜日

昨年よりも約1週間早く、京都市の華頂女子高等学校の入試説明会が開催されます。元々浄土宗の総本山、知恩院が111年前に山内に創設した女学院がルーツで、同一法人が運営する「佛教大学」「京都華頂大学」どちらにも推薦枠があります。2年生から4つに分かれるコース制も好評ですが、なんといっても恵まれた教育環境やスラックスも選べる人気の高い制服など魅力はたくさんあります。中3女子は一度説明会に参加してみましょう。

【大阪府外からも】賢明学院中学高等学校 府外特別入試 スタート【いらっしゃい】

2022年10月13日 木曜日

67年の歴史のある、堺市の賢明学院中学高等学校に関する話題です。元は女子校でしたが、12年前に共学化し、広いグラウンドやチャペルが併設された落ち着いた学習環境と国際理解教育で定評のある学校です。2020年度から関西学院大学の系属校となり、関西学院大学の理系学部との連携という魅力もさらに加わっています。

さて、その学校が「府外特別入試」という制度を導入しました。確かに阪和線の駅から徒歩圏内ですから和歌山からのアクセスには問題は無く、尼崎からでも50分前後で到着できますので兵庫県も通学圏です。府外の受験生は受験料がサービスされますので、一度考えてみられてはいかがでしょうか。