コロナ禍と学校のICT活用①

2022年3月29日 火曜日

年度末になりますと、2020年、つまり2年前の3月の事を思い出します。2月27日夕方に政府から発出された休校要請。それに伴い学校生活は一変しました。部活動も全面禁止。音楽系のクラブが春休み中に予定していた引退コンサートも急遽なくなり、春の選抜高校野球大会も中止。卒業式、終業式も開催できず、その年に異動、定年になる先生方の離任式も無く、いつまで続くのかわからない春休みに突入したのでした。

そのような状況下でも私学を中心に一部の学校ではオンライン授業が行われました。しかし令和2年4月の文部科学省による調査では、双方向web会議システムを使っての授業が行われたのは全国で5%の学校に過ぎなかったそうです。(つづく)

【出典】 新型コロナウイルス感染症対策のための学校の臨時休業に関連した公立学校における学習指導等の取組状況について(令和2年4月16日時点)文部科学省

追手門学院大手前中学校「体験会」

2022年3月28日 月曜日

このエントリーで何度か紹介した大阪城の近くの「追手門学院大手前中学校」についてです。2022年度入試でもA日程で昨年度より約1割出願者を増やすなど、人気上昇中の中学校ですが、ICTの活用やポートフォリオによる成長の可視化等最新の教育活動でも知られている学校です。しかし、中学校受験を考えている小学生にとっては、ひとまずどんな学校なのか体験して、そのイベントを通じて学校の特徴を理解してもらうのは良い事だと思います。

と、思っていたところ、クラブ体験と授業体験を分けた「体験会」を企画したとのお知らせをいただきました。中学受験を考えている小学生と保護者の皆様、ひとまず申し込んでみてはいかがでしょうか。

【女子中フェアの】樟蔭中学校 オープンスクール2022【代わりに行こう】

2022年3月25日 金曜日

コロナ前は大阪梅田の阪急ホテルで毎年開催されていた「大阪女子中フェア」ですが、残念ながら今年もコロナ禍の影響で中止となってしまいました。開催されていたころは在校生の活動発表や手芸などの体験会、相談ブースなどで大変盛り上がっていただけに残念です。

と悲しんでいる場合ではありません。その代わり(?)に女子中の一つ樟蔭中学校では早々とオープンスクールを開催します。

女子中の楽しさを体験するためにも女子小学生は参加してみましょう。体験レッスンも充実していますのでお楽しみに。申し込みは先着順です。お急ぎください。

大阪国際中学校高等学校の新校舎にお邪魔してきました③

2022年3月18日 金曜日

中学生も利用可能な食堂です。座席数はそれほど多くは無いのですが、外にテラス席も設けられており、天気のいい日は気持ちよくランチタイムを過ごせそうですね。放課後は自習用に開放される予定だそうですが、各席にコンセントが付いています。タブレットやパソコンの利用も想定しているのですね。

校舎の真ん中は吹き抜けになっており、各教室の外側に書架が点在しています。校舎全体が図書室というイメージでしょうか(茨木市の追手門学院中高と似ているぞ)。司書教諭は1階のカウンターに常駐し、レファレンスサービスの業務にあたるとの事です(因みに運営は上宮中高・箕面自由中高と同じように紀伊国屋書店に委託するそうです)。職員室は生徒が入りやすいようにガラス張りで、校舎中央には先生が質問を受け付けるオープンスペースも設けられています。

4月からはこの新しい校舎で授業が始まります。今回はこの学校の看板の一つであるIB(国際バカロレア)などソフト面を紹介できませんでしたので、また授業が始まってからお邪魔したいと思います。ともかく、この度は新校舎の落成おめでとうございました。

大阪国際中学校高等学校の新校舎にお邪魔してきました②

2022年3月17日 木曜日

特別教室は平屋の別棟が点在している形になっています。音楽棟は2つの音楽室と準備室から成り、実験棟は物理、化学、生物の実験室と、各準備室といった配置です。校舎との間には屋根付きの通路があり、雨の日でも移動に支障が出ないようになっています。

物理教室です。ご覧のように木製のトラスが天井を支えています。木材のにおいが心地よいです。

化学実験室の中には化学の実験で有害なガスが発生する可能性があるときに使う「ドラフトチャンバー」という機器と、薬品を浴びてしまったときに使う非常用シャワーの設備がありました。併せて200万円超だと思われますが、ここまで備えている学校は少ないと思います。このこだわりは化学のすごい先生がいらっしゃるという事でしょう。帝国女子薬科専門学校(現大阪医科薬科大)の附属校だった歴史を感じる一幕でした(そういえば今、大阪医科薬科大と同じ法人の高槻中高の化学実験室には緊急シャワーは無かったような気が・・・)。

調理実習のための調理室にはガスコンロが設置されています。安全性や設置コスト、手入れを考えるとIHだと思いますが、中華や炙り料理を作るにはガスが必須ですので、そこにこだわったのでしょう。

炉を切った茶室にも転用できる和室が2間用意された「作法室」も別棟になっています。こういう伝統も大切にする姿勢が形になっているわけですね。(続く)

大阪国際中学校高等学校の新校舎にお邪魔してきました①

2022年3月16日 水曜日

4月から開校の「大阪国際中学校・高等学校」の校舎が完成しました。パナソニックの工場跡で今まで大阪国際滝井のグラウンドとして使われていた土地に真新しい校舎が経っています。設計は安井建築設計事務所との事、JR神戸線からも見える大阪市西淀川区の江崎グリコの本社や東大阪のサクラクレパス大阪工場、大阪総合保育大学を設計した会社ですね。

入り口には「人間をみがく」という校訓が刻まれたモニュメントがあります。徳島県鳴門市にある大塚美術館でも使われている陶板を使ってくみ上げられたものだそうです。今の2校の伝統を示すパーツも組み合わさっています。(その中に「帝女」の文字が・・・。そういえば帝国女子という校名でしたね、その昔)

真新しい校舎は靴を脱いで、と思いましたが、下足箱がありません。実は一足制(土足のままで教室まで入る方式)なのです。従って傘立ても各教室に設置されています。

教室は部屋ごとに樹木の名前が付けられています。またその名前の木材で作られた扉が1枚ずつ設置され、その樹木の説明が書かれていたりします。校舎全体が図鑑のようになっています。

ここで問題です。この教室の写真に違和感はありませんか?

答えは教室の右手に窓があるという配置です。学校では右利きが多いために左手に窓が来るように教室配置を行うのが一般的ですが、十分な天井照明があるからでしょうか、利き手がどちらでも差が無いよというメッセージでしょうか、あえてこの配置です。因みに今年は車いすの新入生がいるそうですが、エレベーターも完備されているので問題ありません。(続く)

【こちらも対面型】追手門学院中学校 オープンスクール

2022年3月9日 水曜日

まだまだコロナウイルスオミクロン株の流行が収まりませんが、マスクを正しく着用し、清潔な環境にお出かけする事はそれほどリスクの高いものではありません。コロナウイルスを恐れすぎて学校選びの機会を失ってしまってはいけません。というわけで、新小学4・5・6年生(つまりは現小3以上)の皆さんは、中学校ってどのようなところかな、というのを体験して見るのは如何でしょうか。

茨木市のJR総持寺駅から徒歩圏内に新築された追手門学院中学校は多彩な学びを支える独特な教室配置など、教室がずらりと並んでいるだけの学校とは異なるユニークな校舎が自慢です。現段階では私立中学校受験をあまり考えていない小学生やその保護者にとっても、このような無料の体験講座は、私立・公立のどちらが良いのか考えるきっかけになるのではないでしょうか。

詳しくは学校ホームページをご覧ください。あと、体操服が泥だらけにならない人工芝のグラウンドも必見です。

難関国公立大 推薦・特色選抜入試に強い高校【開明・雲雀丘学園】

2022年2月24日 木曜日

募集人数が少なく、なかなか合格を取ることができない難関大の「推薦・特色」選抜について今年も結果が発表されました。その中から突出した実績を出した2校を紹介します。

【開明中学校・高等学校】

2021年度は268名の卒業生のうち164名が国公立に合格するなど、進学校としての実績も申し分のない学校ですが、実は意欲の高い生徒も多く、過去5年間毎年京都大学の総合選抜への合格者を出しています。今年は過去最高の7名の合格が出ました。その内4名は同じクラスから!で、その担任の先生からお話を直接伺いましたが、ともかく2年のうちから徹底して準備を始め、志望理由書も何度も練り直す中で生徒自身の問題意識、意欲も向上していったとの事。入学後も楽しみでございます。開明高校はこの7名も含んで国公立合計40名の合格がすでに決まっています。

【雲雀丘学園中・高等学校】

こちらも2021年度の卒業生285名のうち、国公立に126名の実績を誇る進学校ですが、企業や研究機関と取り組んでいる本格的な「探究プロジェクト」を昔から行っている学校です。研究室訪問など、理系方面の取り組みをしている学校は多いのですが、こちらでは新聞社や大学の経営学部とのコラボなど、幅広い分野で行っているのが特徴で、加えて学校の先生方が主宰する「探究ゼミ」など主体的な学びを育む仕掛けが出来上がっている学校です。生徒たちの成果は論文集にまとめられるなど、本格的です。というわけで、推薦系の入試にも強いぞというわけで、今年はなんと大阪大学8名!阪大推薦入試ランキングで全国1位(詳しくは「サンデー毎日」3月6日号の115ページ参照)となりました。それも含めて既に24名が国公立大学の合格切符を手に入れております。

もちろん大学入学共通テストの点数や学校の成績が不要なわけではありませんので、基礎学力・受験学力養成の部分も大切なのですが、この2校は特に主体的な学びに向かう意欲を育む教育が本当にできているのですね、と感心した次第でございます。

【オンライン】同志社中学校 教育フォーラム【説明会】

2022年2月17日 木曜日

これからの教育には主体的な学びも重要だといわれていますが、そちらに振り切っている学校、制服が無い、チャイムが無い、教科センター方式(全教科特別教室)に加えて特色のある探求活動「同中まなびプロジェクト」も魅力の同志社中学校からオンラインイベントの案内が届きました。

幅広い志願者を求めているのでしょう、入試科目も次年度から2教科にするなど入試に関する変更点もありますので、中学受験をお考えのご家庭は是非ご参加ください。

【小学5年生は】樟蔭中学校 ミニオープンスクール【もう受験生ですよ】

2022年2月16日 水曜日

ついこの間、このエントリーで、2月5日も中学入試をやっています、という告知をしたばかりの樟蔭中学校から、次の学年向けのオープンスクールの案内が届きました。先生方休まなくて大丈夫ですか?

このようなご時世ですので時間は14時から15時半の短縮版ですが、体験講座や校内見学が用意されていますので、樟蔭中学校を感じることはできそうです。希望者には個別相談の機会も用意されているようです。一部の体験講座は既に定員に達しているようですので、詳しくは学校HPをご確認の上、急いでお申し込みを。