平安女学院にお邪魔してきました(文化財編)

2017年8月7日 月曜日

歴史あふれるこの学校は、文化財の宝庫でもあります。

まず、室町通りと下立売通の角から見えるこの建物は「昭和館」という国の登録有形文化財です。吹奏楽部が練習しているホールはこの建物の中です。

中庭には「明治館」というこれまた国の登録有形文化財があります。この築122年の建物は「アン王女スタイル」といわれる建設当時の階段やドアの装飾がそのまま残されています。今でも学校説明会にも使われるなど、活用されています。

今はエアコンも入り、耐震補強工事も完成していますが、暖炉が当時のまま残されています。

極めつけは礼拝堂です。外装はレンガ造り、内装は木の構造材がむき出しになった築119年のこの建物、入るとひんやりとしていて、しかも信じられないほど静かです。生徒たちは毎朝ここで礼拝を受けるそうです。(生徒の人数が多く一斉に入ることができないため交代で行われるようです。)ドイツ ボッシュ社製のパイプオルガンの伴奏で讃美歌が歌えるというのはここの生徒の特権ですね。

受験前に、礼拝堂に来る高3生もいるのだそうです。心が落ち着くということでしょう。近々結婚するという卒業生のお友達(もちろんこの方も卒業生)が来訪し、校内で動画の撮影をしている場面にも遭遇しました。在校生はもちろん、卒業して数年経っても、ここが心の拠り所となっているようです。

ところで、学校の隣には「菅原院天満宮神社」があります。菅原道真の生誕の地と伝えられる場所ですが、その中に菅原道真が産湯に使った水を汲んだと伝わる井戸があります。ここからは観光ガイドブックに載っていないのですが、塀のこちら側、すなわち平安女学院にも同じ井戸があるのです。夜9時まで開いている自習室で勉強を頑張っている生徒さんにも、キリスト教のご加護と菅原道真の霊験があることでしょう。

(この写真はやらせではございません。このように先生と生徒が談笑する姿があちらこちらで見られました。)

さて、平安女学院中学校・高等学校では説明会、相談会が8月17日(木)~23日(水)、文化祭見学(オープンスクール)が9月9日(土)に行われます。文化祭と共に、文化財を見る絶好のチャンスです。文化祭見学は事前の申し込みが必要なようですので、詳しくは学校のホームページをご覧ください。

http://www.jh.heian.ac.jp/nyushi/open_school_setsumeikai