国立大学付属 入試見直し論

2017年9月1日 金曜日

29日に、国立大学の付属校はどうなるのか、という記事を書いたばかりですが、次はこのような新聞報道がありました。文部科学省の有識者会議の議論の内容のようです。

その主張を簡単にまとめると、国立大学の付属校は教員養成のためなので、これから教員が現場で直面するであろう様々な生徒を集めるべきだ、というものです。確かにエリート養成が目的ではないというのはわかるのですが、週休2日制が導入された時でも、付属校ではその数年前から土曜授業をなくしてカリキュラムの開発を行いましたし、20年ほど前に総合学習の研究授業が付属校でしばしば行われていた時でも、付属の生徒たちは教科の時間が削られたにも関わらず、自主学習用に与えられた問題集で、一般中学生以上の基礎学力を維持していたわけです。つまりある程度、学習面で優れた集団でなければ教育面での研究は成立しないのではと思うのです。

付属校の先生方の意見も含めて、今後十分な議論がなされることを期待します。

(画像をクリックするとPDFが開きます)

(読売新聞 2017年8月27日 朝刊より)