帝塚山中学校・高等学校(奈良)の「エンパワーメントプログラム」

2017年9月28日 木曜日

この夏休み、奈良の学園前の帝塚山中学校・高等学校の広い会議室が、不思議な熱気に包まれていました。高校1年生の生徒のうち、50名弱が順番に、まるでTEDのようなプレゼンテーション番組さながらに、身振り、手振りを交えながら、にこやかに英語で自分の夢を語っています。周りの生徒たちからは歓声や笑いが沸き起こっています。英語圏の学校に来たかのようなこの信じられない光景は、実は希望者が参加するこの学校の「エンパワーメントプログラム」が実際に行われている場面です。

『エンパワーメントプログラム』とは国内でできる海外名門大学への留学体験プログラムとして、カリフォルニア大学やハーバード大学などの大学生・大学院生の協力を得て、英語漬けの議論やプレゼンテーションの練習をして、その発表をするというものになります。

ほとんどの生徒は海外経験や特別な英語学習の経験はありません。普通の高校生です。彼らは5日間、朝から夕方まで英語漬けになります。

これが英語で書かれた5日間のカリキュラムです。段階的に様々な活動を行ったということがわかります。お手伝いのネイティブの学生は10名ほどですので、5名程度の班(チーム)を作って、そこで英語での議論を繰り返します。それぞれのチームには名前がついています。(チームトトロとかディズニーとか・・・)最後のプレゼンテーションは、そのチームが一体となってさらに盛り上げます・・・。

 

海外語学研修や留学制度が充実している学校も増えてきましたが、工夫すれば国内にいながら、それどころかいつもの学校で、それ以上の力を身に着けることができるというお話でした。