【京阪神】中学入試ラストチャンス【追手門学院の2校】

2021年1月18日 月曜日

地域によっては多少天候も崩れたこの土日。中学校受験に参加した皆さま、お疲れ様でした。いつもの力が出し切れた方は結果を待つばかり。一方、不完全燃焼だった受験生への朗報もございます。今年はコロナ禍の影響もあり、例年ほぼ2日で終わっていた入試日程に加えて今からでも出願できる入試日程が増えています。 そんな中、追手門学院の2校は今週末に入試が行われます。基本は2教科入試(大手前のみ理科が加わった3教科型もあり)各種検定の加点制度もありますので、資格がある小学生にも是非お勧めです。

出願はインターネット出願です。詳しくは学校のホームページをご確認ください。

2021年度 大学入試概況(中間報告)

2021年1月15日 金曜日

2019年11月1日の大学入学共通テストに関わる英語外部検定の取り扱い変更や、記述式導入の見送り、コロナ禍による2020年2月27日に出された一斉休校要請にともなう3月から5月に至る休校に加え、2020年9月のe-ポートフォリオ消滅などとボコボコに翻弄され続けてきた今年の大学受験生たちですが、この状況の中でどのような入試動向になっているのか、まとめてみました。

【学校推薦型選抜・総合型選抜利用者は微増】  大学入試改革の混乱を避けるべく、5年ほど前から有名大学附属または提携している中学校、高等学校の難易度、競争率は向上しているのと同じように、学校推薦型の利用も増える動きも見られました。(上宮高校プレップコースが顕著)しかし、3月以降、対外試合や研究発表の場が失われたためでしょうか、総合型での出願そのものを見送る受験生もおり、結果的にトータルではほぼ同数となりました。

【関西圏から首都圏への受験生は激減 西日本から関西圏への受験生も減少】  長距離移動を避ける流れは受験生にも見られます。現段階の推薦系の入試結果からの分析ですが、関西圏から首都圏への出願は昨年よりも大きく減っています。少なくとも開成教育グループからは早慶上理が半減、GMARCHが2割減しています。一方、学校選抜型(公募推薦)に関して関西圏の30大学の出願者数は昨年比で5.3%減。志願者が最も多い近畿大学と2位の龍谷大学が昨年の揺り戻しで10%以上増やしていることから、実際には昨年よりも大きく減らしている大学が多く、関西圏への流入減少と一人当たりの受験回数減少のダブルパンチを受けている様子がわかります。その裏では、岡山理科大学が志願者を増やしているなど、地方の受験生がその地域に留まる動きとなっています。また受験であっても人混みに出かけることへの抵抗感があるようです。中学受験の県外入試(統一日の前哨戦として利用される近畿圏以外の私立中の大阪会場入試など)の受験者が激減(香川誠陵中志願者は前年の4割減)と同じような現象が大学入試でも見られます。大学へのアプローチがバスに限られる京都産業大学、摂南大学もマイナスとなっています。

【看護系・医療関係(コ・メディカル)志願者増】  ほぼ1年間毎日のように繰り返し報道されている医療現場の大変な状況や治療薬・ワクチン開発への待望感なども受験動向に影響が出ています。特に看護系は厳しい労働状況の報道を受けて、志願者が減るのでは、といった声もありましたが、現段階では看護系は志願者増、景気悪化の影響からトータル学費の高い薬学部は減少が見込まれましたが、昨年並み、理学療法や救急救命など医療関係資格系が増となっています。特に人工呼吸器「ECMO」の操作が学べる臨床工学やPCR検査の臨床検査、放射線の志願者は数が増えているだけでなく、説明会参加の段階から友達同士で来るのではなく、進学校からの一人での参加が増えるなど意識の高い受験生が集まった(森ノ宮医療大学)といった声も聞かれます。今の18歳は意識が高いようです。

大学入学共通テストが終わればいよいよ後半戦。既に主要私大の出願動向も見えてきましたが、関西では最難関の同志社が昨年並みと、上位に関しては昨年並みの戦いとなりそうです。これからが本命の受験生の皆さんは、体調管理に気を付けて、最後の調整に臨みましょう。

大学 女子学生割合ランキング

2021年1月14日 木曜日

これまたAERAムック「大学ランキング」2021(朝日新聞社刊)からのデータです。 まず女子学生の在籍数でランキングを作成してみました。

あれ?イメージと違うぞ・・・。その通りです。実は人数ランキングを作ると大学の規模に影響を受けてしまうからです。そこで、学生数5000名以上の大学93校だけを抜き出して「女子率」ランキングを作ってみると・・・

(クリックで画像が開きます)

愛知淑徳大は元女子大という事も関係しているのでしょうか、女子が7割以上と全国1位。2位の国際医療福祉大も看護や薬学、福祉といった女子の割合の高い専門分野を複数持っていますからこうなるわけですね。航空業界への就職力で定評のある関西外国語大学も女子が多いです。4位の目白大学も看護、心理など女子が多い学部が影響しています。5位の明治学院大学は、その昔ローマ字のヘボン式を考案したヘボン医師が作ったヘボン塾がルーツですが、その女子部と男子部がそれぞれ独立したのがその後のフェリス女学院と明治学院となったので、本来男子校だったはずなのですが、キャンパス内のおしゃれな伝統建築やグローバル教育に反応した女子が集まってきたようです。

さて、その流れで色を付けた関西の8大学に着目すると、なるほどー、となると思うのです。関西学院大、同志社大、いずれもキリスト教系のおしゃれなキャンパスとグローバル教育に強いイメージがありますが、そこに反応している女子が多いようです。因みに8大学で最下位の近畿大学は、理工系学部の定員が多いことが影響していると思います。文系学部は他大学とそれほど変わらないような気がします。 因みにこの93大学に関しては京都大学と東京大学が女子率最下位を争っています。どちらも女子にとっては魅力的ではないのでしょうか・・・。

付属(附属)校からの内部進学ランキング②

2021年1月13日 水曜日

 それでは、付属校からの入学者が全体のどの程度を占めているのかを示したランキングも作ってみました。すると、1位は人数では2位だった東海大学。3割以上が付属校の出身となっています。2位は日本大学、3位が創価大学。都内から少し離れた八王子の駅からバスで20分の丘の上の広々としたキャンパスを持つこの大学の付属校は創価高校(東京都小平市)と関西創価高校(大阪府交野市)の2校のみですが、この2校からで入学者の4分の1を占めるというのは驚きです。

4位の慶應義塾について、付属校の名称が独特なので、慶應義塾のホームページからの図を借りてきました。

 湘南藤沢は実質中高6年一貫(高校からの一般外部募集は20名)ですが、それ以外は3年区切りで学校を卒業、入学する形になります。とはいえ、慶應義塾女子は慶應義塾三田キャンパス、慶應義塾中等部の隣ですし、普通部と高等学校は同じ日吉駅をはさんで反対側ですので、実質的にはそのまま進級、といった感じになるのでしょう。

このランキングの上位の大学を目指すのならば、高校から(もしくは中学校から)入学しておくのがお勧め、となりそうです。しかし、今の人気ぶりを見ていると、付属校でなくても、大学系列の高校・中学校はさらに増えていくことでしょう。

付属(附属)校からの内部進学ランキング①

2021年1月12日 火曜日

ここ近年人気の大学付属(附属)校について調べてみました。(国立大学に併設されている学校は「附属」で統一されていますが、私立では近畿大学「附属」や龍谷大学「付属」平安など、2通りの表記があります。ここではまとめて「付属校」と表記します)元データはAERAムック「大学ランキング2021」朝日新聞社 から取っています。数値は2019年度入学者数を元にしています。

 付属校からの入学者ランキング全国1位はやはり、日本最大の大学、日本大学です。なんと年間4233名というのは大阪の標準的な府立高校(1学年320名)の13校分にあたります。しかし、実は日本大学の附属校は全国に25校もあるのです。日本大学恐るべし。1校平均165名が入学した計算になります。

 2位は2254名の東海大学。こちらも北海道から熊本まで全国に14校の付属高を持っています。(うち3校は別法人)1校平均161名が東海大学に入学している計算になります。こちらもかなりの占有率ですね。

 3位は1535名の早稲田大学。早稲田の附属高は2校、系属校は5校(附属・系属の表記は早稲田のホームページに倣っています)の7校からの数字です。そのうち練馬の早稲田大学高等学院からの進学者は例年460名以上と卒業生のほぼ全員が早稲田大学に進学しています。7校平均でも219名と圧倒的な占有率ですね。(続く)

来週は近畿圏私立中学入試

2021年1月8日 金曜日

いよいよ入試シーズンが本格化、といったタイミングで、新型コロナウイルス感染症の感染者数が増え続けています。現段階では大学入学共通テストも中学入試も予定通り行うことになっていますが、特に私立中学入試に関しては例年に無い警戒状況となっています。 以前、このブログで書いたこと https://www.kaisei-group.co.jp/nyushiblog/juniorhigh/37226.html が現実となってきました。

【会場増設・変更】 西大和学園のように、学外会場を増やして、受験生を分散させようという学校もあります。学内だけで行う場合でも、収容定員を減らして、使用教室を増やすなどの対策が行われています。入試の2~3日前から在校生の入構を制限する学校もあります。因みに西大和のシンガポール会場は今年度開設できないとの事です。

【入試応援禁止】 大阪星光、高槻、六甲、雲雀丘、のように、塾関係者の応援を禁止する学校が増えてきました。そうでなくても多くの学校では1塾2名までなどといった制限付きです。保護者の付き添いも1家庭1名まで、また保護者待機場所も設けない、設置していても席数を限定、座席指定としている学校もあります。

【合否発表もオンライン】 灘のように掲示板での合否発表を行っていた学校が、オンライン発表も併せて行うところも出ています。

何かと不自由な状況ですが、受験生の皆さんは落ち着いた環境で力を出し切っていただきたいと思います。

【最新】関西8大学 難易度予想③

2021年1月7日 木曜日

一方、京都産業は公募、一般とも出願者数が減少しています。但し、追手門学院、大和の好調ぶりを見ると、京都市内での受験生の移動は限定的で、おそらく大阪からの流入が大きく減少しているのではないでしょうか。受験者学力層の変化が無ければ、出願名目倍率が下がっても、それほど合否ラインは影響を受けませんので、京都産業受験者は昨年並みの得点率を目指す必要があるでしょう。 甲南は2年連続で減少傾向にあります。神戸学院、武庫川女子とも、昨年度増加の揺り戻しで減少していますので、兵庫県下の人口減少と大阪への流出のダブルパンチを受けているように見えます。したがって甲南は易化する可能性大です。

多くの大学は今週から出願開始です。また、途中での情報が入ればここでお伝えしたいと思います。 がんばれ!受験生。

【最新】関西8大学 難易度予想②

2021年1月6日 水曜日

コロナ禍の拡大が止まらない中で、先行き不安から早めに大学を確保しておこうといった動きが、首都圏、関西圏の受験生にみられるのでは?といった予想もありましたが、どうなったのでしょうか。公募推薦の出願者数に関しての12月23日の記事、 http://www.kaisei-group.co.jp/nyushiblog/university/37330.html に書きましたように、逆に、出願者数上位30校の合計では11256件(5.3%)減少の約20万件となりました。但し、産近甲龍の4校の合計に限ると増加していますので、関関同立受験者層が手堅く近畿、龍谷の公募推薦に出願したとも考えられます。 当グループの状況を見てみると、一般入試に関しても、近畿・龍谷の出願者が昨年よりも増えており、特に近畿大学は3.5%以上の伸びになると思われます。但し、近畿大に関しては前年度の凹みを取り返すほどの増加ではないので、難易度は易化した昨年並みとなるのではないでしょうか。(続く)

【最新】関西8大学 難易度予想①

2021年1月5日 火曜日

昨年の11月18日、19日に関西8大学の難易度予想を行いましたが、12月末時点での当社のデータを元に、予想の修正をしておきたいと思います。 まず、今日は関関同立の4大学から・・・ 関西大学が易化するか?との情報から、関西大学への流入が増えています。当グループでも昨年よりも3%ほど志願数が増加しています。一方で、立命館が2.6%のダウン。つまり立命館から関大へのシフトが見られます。逆に流出のあった立命館では学部や募集単位によっては穴場が生まれる可能性が高くなってきました。ざっくりと関大・立命館は強気の出願を、関学・同志社は手堅い作戦をお勧めします。但し、理系に関しては、関学の改組によって関大、関学に穴場になる募集単位が生まれる可能性がありますので、注意が必要です。(続く)

あけましておめでとうございます

2021年1月4日 月曜日

なんやかんやで、年が明けました。 新型コロナウイルス感染症に呪われた2020年でしたが、2021年こそは治療法やワクチンが実用化されて人々を感染の恐怖から解放していただきたいものです。やっぱりマスクは不便です。

それはさておき、中学入試・大学入学共通テストも来週末。これらの入試が無事に行われることを祈りつつ、より良き年になることを願いましょう。

入試に関する情報、今年もお送りしますよ。本年もよろしくお願い申し上げます。