【獣医さんになるのは】第74回獣医師国家試験 大学別ランキング【結構難しいぞ】

2023年3月16日 木曜日

2月14、15日に北海道、東京、福岡の3会場で行われた第74回獣医師国家試験の結果が農林水産省から発表されました。まず、全体の受験者は1,254人(国家試験としては最小レベル)で、合格者数は877人(69.9%)。例年平均で80%以上の合格率ですので、今年は特に厳しかったようです。医師の国家試験の合格率は91.7%(2022年度)ですので、それと比べてもなかなか手ごわい試験です。

新卒に関しては大学ごとの合格率も発表されているので、今年の合格率でランキングを作ってみました。1位=山口大学。過去6年で2回も100%となるなど、なかなか安定した成績です。2位=岩手大学。2021年のみ全体平均を下回りましたが、こちらも安定して好成績です。3位=鳥取大学。こちらも2021年に100%となるなど安定していますね。獣医学科に関しては都市部ではなく、地方の方が健闘しています。獣医を目指す高校生諸君、地方を目指そう。さて、最下位は何と東京大学。そもそも受験者もわずか29名で、そのうち15名しか合格できなかったという悲惨な結果です。いつもは平均的な合格率ですが、今年はいったい何が起こったのでしょうか。

因みに世間の話題となってしまった岡山理科大学の獣医学部は2018年開設ですから、次回の国家試験からの参戦となります。こちらも楽しみです。 本日16日14時には、医師と歯科医師の国家試験の結果が厚生労働省から発表されます。

関西学院大学 オープンキャンパス2023

2023年3月15日 水曜日

一昔前まで、高校生に「夏休みにはオープンキャンパスに行きましょうね」と勧めていたのですが、年々開催時期が早くなって、ついにまだ入学者が確定する前から次年度の入試向けのオープンキャンパスをするようになってきました。入試担当の皆さん、ご苦労様です。

さて、関西学院大学のオープンキャンパスは昨年に引き続きオンラインと来場型のハイブリッド方式で開催されます。大学紹介や入試方式の説明だけではなく、模擬講義も用意されています。キャンパスツアーはオンラインでも参加できますが、個人的には関西学院大学は特に直接行くのがお勧めです。あの美しいキャンパスを見れば、受験勉強に気合が入ることでしょう。

【言語学も】いま注目の東京外国語大学【文系ではない】

2023年3月14日 火曜日

以前、このエントリーで東京工業大学と東京医科歯科大学の統合に関する記事を書きましたが【東京の国立大学が】東京工業大学と東京医科歯科大、統合協議開始を正式発表!【熱い】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)

その中で、4大学連合の残り、東京外国語大学と一橋大学も仲良くなるといいかも、と妄想を書き散らしておりますが、実は江戸幕府の洋学所をルーツに明治6年に建学された東京外国語学校は、明治18年に英仏独語学科が第一高等学校(今の東大)へ統合、それ以外は一橋大学の前身「高等商業学校」の附属外国語学校となり、明治32年に分離独立して再び東京外国語学校ができたのよと教えてくれる人がいて、自分の不勉強を反省しております。語学と商学のコラボ、明治の人だって気がつきますよね。因みに一橋大学の校名は、旧制東京外国語学校の一ツ橋校地が由来となっているそうです。

それはさておき、今年の東京外国語大学の志願者は前期日程で1,136名。前年の1,526名と比較すると26%も減少しています。やはりコロナ禍の影響か?と思ったあなた、残念ながら違います。実は大学入学共通テストで数学は一つ選択だったのを、2科目(つまりⅡBまで)必須にした、というのが大きく響いたようです。

経済学や社会学など数学を直接利用する学問分野が入試でも数学を重視するというのは理解しやすいのですが、最近スマホの音声認識や自動翻訳など、言語学の分野でもアルゴリズムや人工知能といった情報工学を利用する技術が進歩しており、他言語や異文化に親しむのみならず、言語学を通じて社会の役に立つ人材育成という観点で、数学にも強い受験生を求めているということのようです。そういえば、関西学院大学法学部の共通テスト併用型で個別学力試験は数学のみ、という方式がありますが、それは受験生の「理論性」をみたいからというのが理由だとの事で、数学が不得意だから文系にしようかな?という図式は過去のものとなりつつあります。

話が戻りますが、東京外国語大学では入試科目だけではなく、在校生に対する理系教育も強化しています。単位互換や複数学士号取得も可能な4大学連合は2002年から行われていますが、それに加えて昨年度からは電気通信大学と連携し、どの学部からでも受講可能な「たふDS」(たふ=TUFS=Tokyo University of Foreign Studies)というデータサイエンス系の講座群を設置し、受講を促しています。数学を勉強して東京外大に行こう。

【新6年生対象】履正社中学校 プレ・オープンスクール

2023年3月13日 月曜日

今から101年前の1922年(大正11年)に急増していた商業人需要に応えるべく、大阪市北区福島に「福島商業学校」が開校されました。修学旅行は朝鮮半島から満州国を訪れるという当時最先端のグローバルな感覚を持っていた学校でした。その後時代は戦争に突入していき、戦時中には当局の命令によって多くの商業系の学校が工業学校(という名の軍需物資工場)に転換しましたが、この学校の理事長は強固にその命令に反対し、廃校に追い込まれます。しかし終戦翌年には履正社高等学校として再興します。その後豊中市に移転、中学校を開校して、現在に至ります。

かつては校庭にブルートレイン(国鉄20系3段B寝台最後尾車両)があって、合宿所として使われていましたが、今は2017年に完成した新たな校舎が生徒の学び舎となっています。

多くのプロ選手の輩出で有名な硬式野球部に加えて、硬式テニス、サッカー、陸上競技、剣道、柔道、女子バレーボール、女子硬式野球、吹奏楽も強化クラブとなっており、Ⅲ類の生徒たちが活躍しています。

大学進学でも国公立20名、関関同立189名(いずれも2022年度、既卒生含む)と素晴らしい実績を上げています。

ここの中学校は大学受験まで6年間学ぶコースと、高校受験で外部受験を目指す3か年独立コースに分かれており、選ぶことができます。受験生はそのあたりを詳しく聞いておく必要はありそうですね。というわけで、こちらの入試イベント、第2回目、第3回目もありますので、ご興味のある方はご参加ください。

因みに、鉄道ファンの皆様、残念ながら校庭にあったブルートレインは老朽化のため既に撤去されております。また会いたいな、という方は鉄道博物館(さいたま市大宮区)で急行「あさかぜ」で活躍したナハネフ(ナ=中型ボギー車、ハ=普通車、ネ=寝台車、フ=最後尾車両)22形(履正社に有ったのと同型)がお待ちしております。

【こちらも】神戸女学院大学 新学部設立【急加速】

2023年3月10日 金曜日

150年前に設立された私塾(Day School)を元に神戸山本通(現在の神港学園がある場所)に設立された女学校(Girls’ School)という寄宿学校をルーツに持つ神戸女学院ですが、こちらは新制大学になってから文学部、その4年後に音楽学部、そして家政学部(後の人間科学部)という3学部体制で永らく今年まで運営されてきました。それが、なんと2024年から2学部増設です。確かに龍谷大学の活況を見ていると心理学部は魅力的ですし、お隣の関西学院大学では最難関となっている国際学部も欲しいということでしょう。教授陣は既存学部の改組も含めて何とかなるとしても、募集要項、学則などすべて作り直すというのは大変な手間だと思います。2学部が同時に認可されることを祈っております。女子の皆さん、こちらの新たな情報にも注意しておきましょう。

【大学改革】京都女子大学 新学部設立【急加速】

2023年3月9日 木曜日

1899年に創始された顕道女学院をルーツに、1910年に高等女学校として創立された京都女子大学ですが、新制大学になってから50年間、途中で2部を設置していた時期もありますが、学部としては2学部で運営されてきました。1999年からは、10年間かけて現代社会学部、発達教育学部、法学部を増設するという緩やかな変化を見せていましたが、ここに来て一気にペースアップ、今年から新規募集のデータサイエンス学部に加えて、次年度は心理共生学部の認可申請中とのお知らせが来ました。あっという間に7学部体制となりそうです。

入試でも大きな動きがあるかもしれません。女子の皆さん、京都女子からのお知らせにも気を付けておきましょうね。

令和5年度 大阪府 公立高校 一般選抜 出願数確定

2023年3月8日 水曜日

大阪府公立高校の一般選抜の出願は3月7日で締め切られましたが、大阪府教育委員会から出願数が公表されました。

旧学区別に概要を紹介します。

【旧1学区】

出願倍率が1.5倍を超えているのは大阪府下で4校ですが、そのうち3校は旧1学区に集中しています。府下最高の1.68倍の激戦となる春日丘、1.56倍の豊中、今年定員が1クラス(40名)減少した茨木の1.51倍となっています。茨木の出願数は昨年の579名から562名と17名しか減少しませんでしたので、倍率が上昇したというわけです。一方、希望調査では定員未達だった7校は定員割れが回避されましたが、2校は未達となっています。旧1学区合計での平均倍率は1.25倍と高めになっています。

【旧2学区】

こちらは全体的にバランスの良い倍率となりました。最も高い所でも四條畷と東、昨年は茨田を除いて8校もあった定員割れが、今年は4校となっています。この地域の平均倍率は1.13倍と落ち着いています。

【旧3学区】

今までの中学校校長会の進路希望調査と似たような傾向になったのがこの地域です。昨年8校が定員を下回りましたが、今年は7校となっています。そのうち4校が4年連続、3校が3年連続となっています。この地域の平均倍率は1.14倍です。

【旧4学区】

進路希望調査では2倍を超え、昨年の入試でも1.44倍と狭き門だった三国丘が今年は1.59倍の激戦となっています。希望調査では1.14倍と落ち着いていた岸和田が1.31倍と増加しており、泉陽も1.31倍ですので、上位は高めの倍率になっています。そんな中で今年定員増をした鳳が1.04と落ち着いています。定員割れは4校ですが、その内2校は3年連続となっています。旧4学区の平均倍率は1.13倍と落ち着いています。

試験は3月10日(金)、合格発表は3月20日(月)です。受験生の皆さん、体調に気を付けて頑張りましょう。

京都府 公立高校 中期入試 志願者数【入試は明日】

2023年3月7日 火曜日

3月8日に行われる京都公立高校中期選抜の志願者数が発表されました。

京都市・乙訓通学圏の状況ですが、昨年大人気だった鴨沂高校は今年は揺り戻しで下がりましたが、それでも1.38倍となっています。中期選抜での募集が少ない桂高校の植物クリエイト科と園芸ビジネス科は受験生が少し増えただけですが、倍率としては大きくなっています。山城通学圏では人気の城南菱創高校が1.58倍と高倍率ですが、中学募集も行っている南陽は1.19と落ち着いた倍率になっています。京都市・乙訓通学圏と山城通学圏のみデータを貼り付けておきます。

受験生のみなさん、希望の高校に合格できるように頑張ってください。

【今からでも】常磐会学園大学 総合型選抜入試【まだ間に合う】

2023年3月6日 月曜日

以前このエントリーでも紹介した、

常磐会学園大学 総合型選抜 エントリー開始 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)

幼稚園教諭養成で歴史のある 常磐会学園大学からご案内が届きました。

総合型選抜入試に絞っていたけれども、いい結果とならなくてがっかりしている幼児教育系の進学を希望する受験生の皆さん。朗報です。今からでも出願できる「総合型選抜」入試があるよ、という朗報です。

しかも今年は入学金が半額になるそうです。出願は13日まで。まだ間に合います。

大阪府 私立高校の専願率

2023年3月3日 金曜日

今年2月に行われた大阪府の私立高校入試で、本年度1000名以上が志願した24校について分析してみました。まず、志願者数ランキングは毎度おなじみ近畿大学附属が1位、2位は浪速、3位以下桃山学院、上宮、大阪と続きます。一方この24校の中で専願率(ここでいう専願率とは外部募集枠に対する専願者数の割合です)のランキング1位は大阪学院大学、2位は興國、3位以下は関西福祉科学大学、履正社、大阪商業大学と続きます。2020年~2022年の平均を基準として、今年の専願率が1.4倍以上と大きく伸ばしているのが、履正社、あべの翔学、追手門学院の3校です。関西大倉は専願率が一番低くなっていますが、これでも例年よりは高めになっています。

今日から大阪公立高校の一般入学者選抜の出願です。進路希望調査ではとても高倍率になっている学校もありました。どうなるのかとても心配です。