京都文教中学校 スタートダッシュ説明会

2023年3月2日 木曜日

今から119年前の1904年(明治37年)に浄土宗によって烏丸松原(烏丸四条よりちょっと南の東側)にある因幡薬師(平等寺)に設立された「高等家政女学校」という女子校がルーツです。その後生徒の増加に伴って1916年(大正5年)当時四条寺町にあった大雲院(現在の高島屋の一部。その大雲院は大倉財閥が所有していた岡崎公園南の地に1973年に移転)に、さらに1930年に岡崎公園南の日清紡績工場跡の現在地に移転しています。

因みに明治期の京都市街には鐘ヶ淵紡績(今のカネボウ)や東洋紡績、日清紡績などの大規模な紡績工場が多数存在し、繊維人材育成のために官立の京都高等工芸学校(現在の京都工芸繊維大学)が設立されたほどです。現在左京区松ヶ崎にある京都工芸繊維大学は1968年まで右京区花園の、現在の京都先端科学大学附属中高と府立山城高校の間にあったので、今でも嵯峨野に桑畑を持っていたりするのですが、そのキャンパス跡地は現在花園団地となっています。先に述べた各紡績工場の跡地も今では高野団地や京都大学熊野寮、花園大学などとして利用されています。

閑話休題、高等家政女学校はその後、「京都家政学園」となり、学制改革後も中学校、高等学校、幼稚園、短期大学、短期大学付属小学校、大学を次々に設立していきましたが、1995年には「京都文教」と法人名称を変更し、校名も順次変更されました。中高は創立以来女子教育が行われていましたが、100周年を迎えた2004年から共学化しています。

前置きがやたら長くなってしまいましたが、「京都文教中学校」が今月、学校説明会を開催します。受付は本日から始まっています。ご興味のある小学生は是非お申し込みの上、100年ほど昔にはここには紡績工場があったんだな、前の道には路面電車が走っていたんだな、この学校はそれよりも古い歴史をうけついでいるのだな、と過去に思いを馳せながらご参加ください。