【矛と盾】生成AIを見破るAI?【勝つのはどっち?】

2024年5月10日 金曜日

願書のAI使用に判定システム 大学入試の総合型選抜などで(共同通信) – Yahoo!ニュース)によりますと、総合型選抜などに提出する願書や志望理由書に生成AIを使用していないかどうかを判定するシステムを河合塾が開発した、とのことです。

生成AIが作成した文章の癖を見抜く、とのことですが、生成AIを使っていないのに使った可能性があるという誤判定が5%ほどあるとのことで、まだ改良の余地はありそうです。 それでも一定数以上の規模での総合型選抜入試を導入している大学には、このシステム導入は欠かせないと思います。

しかし、将来的にAIを使いこなせることも社会で必要な能力の一つだと考えると、このシステムが対応できないレベルの志望理由書をAIで作った受験生の方が評価されても良いような気もします。そのうえで口頭試問やプレゼンテーションなど対面での評価も加えて合否判定すればいいのではないでしょうか。

インターネットの普及に伴い広まったコンピュータウイルスの被害とセキュリティソフトの戦いのように、生成AIの発達と、見破るシステムの改良といった不毛な戦いの始まりのような気もします。公平性を保ちつつ受験生を総合的、多面的に評価しましょう、という考え方にそもそも無理があるのかもしれません。