大阪府 私立高校入学者数 募集人員との差 ランキング2024

2024年5月17日 金曜日

4月25日と26日にこのエントリーでも紹介した通り、大阪府による高等学校授業料無償化の影響で、今年の大阪府の高校入試は大荒れでした。どうせ高2から授業料が無料になるのなら、設備やコース制などが充実している私立高校を選ぼうというご家庭が増えたのでしょうか、専願は約1,500名増えたのですが、公立の倍率低下(半数の公立高校が定員割れ)となり、併願の戻り率は大きく低下、併願で入学者を確保する傾向の強い私立高にとっては入学者数の減少となりました。

そんな中で、募集人員と入学者数の差で、それを大きく超えた学校ランキングを作ってみました。参考までに過去10年分の入学者数も表記しています。募集人数との差が50名以上の20校を紹介します。

男子校は水色、女子校は薄オレンジ色で塗っています。現在は共学校であるが、元女子校だったというところは女子校として募集していた年度まで薄オレンジ色にしています。「地域」は旧学区を表しています。

1位は募集人員よりも326名も多くの入学生を迎えた浪速高校。中学校募集も好調で現在新校舎建築中です。学外の研修・スポーツ施設も充実、昨年には100周年を迎え、勢いのある学校です。

2位は大阪学院大学高校。北摂は公立高校の平均倍率が高い地域ですが、2020年竣工の明るい新校舎はJR岸辺駅から徒歩2分。隣接の大学設備の利用も可能と学習環境も抜群です。

3位は男子校の興國高校。スポーツ系のクラブの活躍も有名ですが、今年も東大1、京大8、阪大5、神大4、国公立医学部医学科3名など大学進学実績でも華々しい実績を誇っています。進学からキャリア系まで多彩なコース設定も魅力ですね。

4位は履正社高校。いつもなら400名前後の新入生を迎えていた学校なのに昨年は708名入学!今年はそれよりも減少したといっても600名近くが入学しています。こちらも創立から102年、共学化から24年。硬式野球部で有名なⅢ類以外の生徒は実質部活動ができなかったのですが、他のコースでも部活動に参加できるようになったことに合わせて、7年前に完成した新校舎も受験生を引き付けています。

5位は桃山学院高校。冒頭に併願の戻りが減少したと書きましたが、この学校の併願先はTOO10 高など高倍率の難関校ですから、その影響はありません。専願が増えた分プラスに作用した形です。きめ細かな教育活動による大学進学実績の安心感で厚く支持されています。

今回紹介した学校の中には教室の数の関係で次年度募集を絞り込むところがあるかもしれません。高校受験生は是非学校説明会などでそういった情報もキャッチしておきましょう。