【速報】大阪府 公立高校 一般入学者選抜 出願状況中間発表【過半数校が定員割れの衝撃】

2025年3月7日 金曜日

大阪府公立高校の出願締め切りは3月7日(金)ですが、前日までの出願状況の「中間集計」が大阪府教育庁から発表されました。大阪府の公立高校には普通科以外に文理学科、総合学科、国際文化科などがありますが、それらをまとめて旧学区別に集計してみました(学区に属していなかった普通科以外の学科も学校の所在地から旧学区に割り振り、定員数は令和6年11月11日発表の数値を元に集計しています)。

【旧1学区】(北摂、主に阪急沿線)29校

定員合計8,560名に対し、出願者数は9,502名。平均倍率1.11

29校中11校(37.9%)が定員未充足となっています。

【旧2学区】(北河内、主に京阪沿線)28校

定員合計6,960名に対し、出願数は6,596名。平均倍率0.95

28校中18校(64.3%)と過半数が定員未充足となっています。

【旧3学区】(中河内、南河内、主に近鉄沿線)28校

定員合計7,480名に対し、出願数は7,700名。平均倍率1.03

28校中13校(46.4%)が定員未充足となっています。

【旧4学区】(泉州、主に南海沿線)25校

定員合計6,520名に対し、出願数は6,111名。平均倍率0.94

25校中19校(76.0%)と多くの学校が未充足となっています。

あくまでも中間発表時点での数値ですが、大阪府下合計で110校中61校(55.5%)が定員未充足となっています。8年前から同様の集計をしていますが、昨年に続き今年度とも異常値となっています。この結果から公立高校の統廃合の動きが加速するのでは、との地域の不安もあるでしょう。しかしそれ以前に大阪府の公立高校は1校あたりの生徒数も多く(1学年8~10クラスの学校も珍しくなかった)、学校行事や委員会活動、部活動など集団による、生徒相互の教育力の強い学校が多かったのですが、その活力が維持できるのか、の方が心配でもあります。