西大和学園高等学校 今年最後の説明会

2017年12月12日 火曜日

この時期になりますと、いよいよ出願というわけで、説明会の件数も少なくなってきますが、奈良の西大和学園高等学校は何と年も押し詰まった12月28日(木)に説明会を実施します。

こんな時期に説明会しても、そこから受験校を変える事は無いんじゃない?と思っている皆様、実は本番さながらの時刻から始めることで、受験生に対して、学校への行き方も含めて下見として使えるというやさしさがにじみ出ているイベントなのです。

本番と同じ電車、バスを利用して教室に到着する練習ができれば、まず学校に行くまでのストレスを減らすことができるでしょう。当然学校内でのトイレの場所などの確認もできます。しかし、これをお読みの方にこっそり、それ以上のサービスがあることをお伝えしておきましょう。

実は、説明会開始後、昨年度のリスニングの放送が行われます。スピーカーの音質や音量、読み上げのスピードを確認できる絶好のチャンスです。昨年この説明会に参加した受験生の平均点は、参加しなかった生徒に比べて高くなったとの情報もあります。

というわけで、西大和学園高等学校を受験予定の皆様、追い込みで忙しい時期だとは思いますが、このイベントをご利用してみてはいかがでしょうか。

学校のホームページから申し込んでください。

 

【大阪の私立学校】平成30年度新入生初年度の納付金

2017年12月8日 金曜日

先日、大阪私立中学校・高等学校の新入生初年度納付金額が発表されました。
大阪私立中学校高等学校連合会の発表によれば、2018年度の入学生の初年度納付金額は、高等学校では入学金はおよそ200,000円前後、授業料はおよそ550,000円から650,000円で合計平均810,300円、中学校では平均837,200円となっています。前年度より高等学校・中学校ともそれぞれ3,200円~3,300円増えています。高等学校96校中11校が、中学校61校中6校が入学金や授業料を引き上げましたが、これらは、電子黒板の導入や教育環境の充実、校舎の耐震化などが主な理由となっていますので、学習環境のさらなる充実は期待できそうです。
大阪の私立高校では、国の就学支援金以外に独自の授業料支援補助金制度があります。世帯全体の収入や子どもの人数によって支給額が異なりますが、この制度が高校選びに魅力ある制度の一つなっていると思います。

一点注意ですが、この補助金は入学後に申請し、その後に認定を受けて還付という形になりますので、一度学校への納入は必要な場合がほとんどです。但し、学校によっては授業料の納付を2学期以降に設定する、または還付後まで納入期限を延長するなど、保護者の負担に配慮した制度を設けている場合もあります。入学前にしっかり確認して準備する必要があるでしょう。

(画像をクリックするとPDFが開きます)

 

城南学園中学校・高等学校にお邪魔してきました(幼児教育編)

2017年12月7日 木曜日

こちらの「幼福コース室」というのは、高校の「幼児教育・福祉コース」の生徒が使う部屋なのですが、御覧のように紙芝居や飾り付けを作る実習が行われています。レベルは短大や大学で行われているレベルです。高校では保育士や幼稚園教諭の資格が取れるわけではないので、高校の幼児教育コースのメリットは何だろうと思っていましたが、これらの技術を身に着けた状態で大学に入ると、現場での実習などで即戦力として役に立つことができ、活躍できるのだそうです。さらに、玄関にも優秀作品を展示し他のコース生に見てもらうことで、作品のレベルもさらに上がってきているそうです。

幼稚園の先生はピアノもある程度弾けなくてはいけません。教員養成系の大学でもピアノの部屋を持っているところがありますが、習った経験のない学生にとっては、とてもハードルの高いものとなっています。こちら「ピアノ室」にはピアノ練習用にヤマハの防音ブースが18もあり(近畿圏最大級)、放課後はグループレッスンも受けられるという手厚さ(近所のピアノ教室大ピンチ!)。そもそも音楽の授業が週2回あって、音楽の先生も3名、ピアノの先生も数名いるのだそうです。高校の時から指導されていれば大学に入ってからのストレスが全く違うことでしょう。しかも、実は今日、この部屋を中学生が使っていました。総合学習の時間を利用しているそうですが、全く未経験者でも結構難しい曲が弾けるようになっています。先生が各ブースを回って指導なさっていました。というわけで、ピアノに関しても中学校から入学するとさらに力が付くようです。

竣工から20年近くになる校舎ですが、とてもきれいで明るく、それほど年数が経っているようには見えません。トイレももちろんウォシュレット完備だそうです。事務の方、先生方もとても温かく接してくださいました。試験前のお忙しい中、ありがとうございました。

 

城南学園中学校・高等学校にお邪魔してきました(授業・進学・自習編)

2017年12月6日 水曜日

この日は期末試験前の授業でしたが、ご覧ください、全員真剣なこの姿を。どのクラス、どのコースもこのような状況です。たまたまかもしれませんが、今回見せていただいた授業では、あまり電子黒板などITC機器を使った授業ではなく、黒板とチョークで展開される授業でしたが、いずれも内容の濃い、生徒に考えさせるタイプの授業が展開されていました。

こちらの高校には「特進コースⅠ類」「特進コースⅡ類」「特進コース看護系」「幼児教育・福祉コース」「進学スタンダード」と5つのコースが設置されていますが、この特進コースに対する体制も充実しています。こちらは進路指導の部屋ですが、御覧のように赤本がずらり、国公立の募集要項などの資料も整理されて並んでいます。放課後には生徒たちが進路相談や勉強の相談にこの部屋にやってくるとのことです。

これまたこの学校に通っている生徒からの情報ですが「本当にいじめが無い」とのことです。学校では携帯電話、特に撮影機能については禁止ですが、その代わりに先生と生徒、生徒同士の直接の交流や対話を大切にしているようです。実際、生徒が先生と個別に相談している姿をあちらこちらで見かけました。職員室の廊下にも机があります。質問受けのためのスペースとなっています。これも先生と生徒の距離を縮める効果があるようです。

ブース形式の自習室もあります。黒板に書かれた文字は生徒が勝手に書いたものだそうですが、まあ書いていることは正しいからそのままにしておくかぁ、という先生方も素敵です。夕方遅くまでここで静かに勉強できるようです。(続く)

 

城南学園中学校・高等学校にお邪魔してきました(「女子校ならでは」編)

2017年12月5日 火曜日

大阪市南部、東住吉区にあります城南学園は、1935年に開校した「城南女子商業専修学校」をルーツとする伝統校ですが、幼稚園、小学校、短大に加え、2006年には大阪総合保育大学、2010年には大学院を開校、昨年は保育園を開園するなど、拡大路線が続く勢いのある女子総合学園です。その中の「城南学園中学校・高等学校」を訪問してきました。

見晴らしがよく、広々として明るい図書室。蔵書は2万5千冊ほどだそうですが、料理関係やライトノベルなど女の子が好きそうな本が手に取りやすく並べられています。また、医学系の本が並んだコーナーも充実していました。このように女子の好みや進路に適した蔵書が多い点も女子校のメリットの一つだと思います。

1階には広い食堂(カフェテリア)があります。御覧のように、週替わりパスタ280円、ミニカレー220円、ミニ唐マヨ丼220円、グリーンサラダ120円などカロリーを気にする女子向き(?)のメニューも並んでいます。パンの販売もありますし、自動販売機も充実、しかも食堂の前は中庭になっていますので、暖かい日は外でもゆっくりできそうです。この中庭は建物に囲われているために音響が良いので、吹奏楽部が昼休みにコンサートを行ったりするそうです。

ところで、とある生徒からの情報ですが、この学食は「死ぬほど美味い」とのことですので、オープンスクールに行こうと考えている女子は、是非楽しみにしておいてください。(説明会やオープンスクールは12月も予定されているようです。詳しくは学校HPでご確認ください。)(続く)

 

大阪府高等学校 第2ブロック音楽会

2017年12月4日 月曜日

その昔、大阪が9つの学区に分かれていたころの地域を今でも「ブロック」と呼びますが、その地域の高校の部活が集まってのイベントというのが今でも時々行われています。

その中で「ブロック音楽会」という音楽系の部活動や音楽選択の授業成果発表のためのイベントがこの時期、それぞれのブロックで毎年開催されています。今回は先々週の木曜日の祝日に行われた第2ブロックの音楽会を紹介します。

 

(クリックするとPDFが開きます)

第2ブロックでは、私立高校の進学校化に伴い、一時期は公立高校の出演が目立っていましたが、近年では逆に私立高校の復活も目に付くようになってきました。中でも関西大倉高校は40名のクラシックギター部と70名の吹奏楽部の2団体が単独ステージに出場するなど、文化面でも力が入っています。

昨年まで男子校サウンドを聞かせてくれた高槻中学校・高等学校は、今年度から共学化しましたが、早くも舞台上でも活躍する女子の姿が見られました。

吹奏楽やマーチングのコンクールでも有名な金光大阪中学校・高等学校の吹奏楽部は、舞台上を動き回るパフォーマンスを交えた素晴らしい演奏を聞かせてくれました。

一方、先週のブログで紹介した金蘭会高等学校・中学校も46名の吹奏楽部によるステージがあり、演奏途中で歌をはさむなど、女子校ならではの演出も効果的でした。

このイベントは外部にはあまり宣伝されていないものですが、入場無料で一般席も用意されています。毎年同じ時期に行われますので、音楽系の部活に興味のある小学生、中学生は、それぞれの学校の部活に入部した先輩方などから出演時間や詳細を聞いて、鑑賞してみてはいかがでしょうか。

 

金蘭会中学校・高等学校にお邪魔してきました(授業編)

2017年11月30日 木曜日

この学校にお邪魔して一番感動したのは授業です。どの教室をのぞいても、生徒さん方が授業に集中しているのです。

こちらは美術の授業光景です。オノマトペを図にあらわしましょう、というデザインの授業なのですが、皆真剣です。

体育館では跳び箱の授業がおこなわれていました。左のレーンでどうやら先生によって試験が行われているらしく、こちらは練習コーナーのようなのですが、跳べない生徒を、他の生徒たちが励ましたり、アドバイスをしたりしている姿が見られました。

音楽室では生徒たちによる合唱の授業です。先生は横でサポートしているだけで、指揮も伴奏も生徒が行っています。中学校1年生だと思いますが、既にレベルの高いハーモニーになっていました。

ちなみに音楽室はもう一つあります。

こちらはiPadを使った英語の授業です。自分で取り組む生徒と教え合いをする班が混在しているという珍しい授業です。ここでは留学生の周りに生徒が集まっていました。

こちらも英語の授業ですが電子黒板を活用しています。生徒が次々と積極的に答えを言っている姿が印象的でした。

こちらの家庭科の授業では電子黒板を使って答え合わせの能率を上げています。

こちらは国語の授業ですが、先生の提示する課題を生徒がノートに書きこむという、生徒に考えさせて書かせるということを中心に展開されている授業でした。

いずれの授業でも、生徒を上手に主役に仕立て、先生方が教えすぎないという授業が行われており、退屈したり寝ていたりする生徒が本当に一人もいないのが印象的でした。中高一貫校では、中3や高1で「中だるみ」が来る、などといわれますが、熱心に授業に参加している生徒さん方の姿を見ていると、この学校には全く当てはまらないなと思いました。

今後迎える大学入試改革をはじめとする教育改革の趣旨を理解し、既に実践に生かしていらっしゃる先生方ばかりで、今後この学校もさらに発展していくのではと感じました。

授業を見せてくださった先生方、ありがとうございました。

 

金蘭会中学校・高等学校にお邪魔してきました(学習環境編)

2017年11月29日 水曜日

きれいな広々とした図書館がありました。

自習ができる机の前には文庫の書架がずらり。

こちらには新書がずらり。


辞書・図鑑類も充実です。調べ学習も大丈夫ですね。

こちらは絵本や芸術のコーナー。現代書道の巨匠である村上三島氏の作品集もさりげなく混ざっています。女子校らしくレタスクラブのバックナンバーもそろっています。

一角に受験情報コーナーがありました。もちろん進路指導の部屋に最新のものがそろっているそうですが、ここにも大学案内や「赤本」がずらり。

こちらはパソコン室です。この日も先生が2名付いて情報の授業が行われていました。

茶室です。この学校では全コースで、総合学習の時間を使って本格的な茶道の授業が行われています。1クラス全員収容することができる和室では、さすがに炭火を使うのは安全上問題があるらしく電熱の炉を使っているようです。

(続く)

 

金蘭会中学校・高等学校にお邪魔してきました(安心・安全編)

2017年11月28日 火曜日

JR大阪環状線福島駅近くの金蘭会中学校・高等学校は今から112年前の1905年(明治38年)に設立された女学校を母体とする学校法人ですが、千里金蘭大学や共学校である金蘭千里中学校・高等学校を併設するようになり、現在、校地の横に保育園も建設中という発展が続いている学園です。バレーボールや新体操といった全国レベルの部活でも有名ですが、今回は授業や普段の学校生活を中心に紹介します。

今の場所に移転してきてからも95年という超伝統校なのですが、10年前に校舎を全面的に立て替えて、セキュリティーも万全な学校となりました。というわけで、今回はこの学校の「安心・安全面」をご紹介しましょう。

ご覧のように大きな通りに面しています。今はちょうど下校時刻なので門が空いていますが、それ以外の時間帯は表からインターホンで連絡して内側から開けてもらえなければ中に入ることはできません。

生徒用の靴箱です。玄関が吹き抜けというのも開放感があっていいものですね。おや、靴箱の横に何やらパネルが・・・。

実はこれは登下校時に各生徒が持っているカードをタッチすると、ご家庭にメールが送信されるという仕掛けです。

階段も緩やかで、1フロア移動の間に2か所の広い踊り場があります。エレベーターも3基あって生徒の使用も可能ですが、1基はストレッチャーを運ぶことができるサイズになっています。

ご覧のように廊下も広く、途中に多目的スペースがありますので、余裕が感じられます。

中学生には給食があります。中1には週3回、中2には週2回、中3には週1回だそうですが、こちらのおしゃれな空間で食べることができます。給食の無い日や高校生になっても同じ広さの食堂が別にありますし、食堂の営業時間帯以外はパンの自販機もありますのでカロリー消費の激しいスポーツ女子でも心配はなさそうです。(続く)

 

大阪公立高校2018年度入試 募集定員が発表されました

2017年11月27日 月曜日

先日、2018年度・大阪府公立高校の募集人員が発表されました。全日制などの公立校計155校の募集定員は43,190人。少子化による公立中学校の卒業生の減少を受け、前年度より1,795人少ない募集人員となっています。

2018年度については「学校統合」も発表されています。現「西淀川」高校と「北淀」高校が統合して「淀川清流」高校(エンパワーメントスクール)に、「泉尾」高校と「大正」高校が統合して大正白稜高校(総合学科)になります。さらに「能勢」高校は「豊中」高校の分校となり「豊中高等学校能勢分校」(総合学科)としての募集となります。

また、2019年度の学校統合案も正式決定されたようです。「柏原東」高校は「八尾翠翔」高校と、「長野北」高校は「長野」高校と統合されます。府立学校条例(「3年連続定員割れし、改善見込みがなければ再編対象」)による統合ではありますが、近隣の中学生やこれからの受験生、さらに在校生への影響は大きいと思われます。

 

既に報道されている通り大阪府立の「グローバルリーダーズハイスクール」(TOP10高)は定員のすべてが《文理学科》のみでの募集になります。以前の入試制度では、《文理学科》➡《普通科》への回し合格がありましたがほとんどの受験生は第1志望を《文理学科》としていることから影響は少ないと考えられます。ちなみに前年度・前々年度の学校倍率を見ると、全10校合計で2016年度入試は1.41倍、2017年度入試は1.35倍と人気を集めていましたが、回し合格がなくなる=難化する、と考える中学生もいるでしょうから、2018年度入試では多少倍率が落ち着く学校があるかもしれません。

 

【2018年度募集人員】(抜粋 統合校・文理学科設置校)

・淀川清流:210名(クラス数不明)

・大正白稜:240名(6クラス)

 

・北野:320名[↓](8クラス)

・豊中:360名[↑](9クラス)

・茨木:360名(9クラス)/・四條畷:360名(9クラス)

・大手前:360名(9クラス)/・高津:360名(9クラス)

・天王寺:360名(9クラス)/・生野:360名(9クラス)

・三国丘:320名[↓](8クラス)

・岸和田:320名[↓](8クラス)

※昨年度より、[↑]:1クラス(40名)増、[↓]:1クラス(40名)減