賢明学院にお邪魔してきました(部活動編)

2017年8月9日 水曜日

部活の参加率が8割を超えているというこの学校は、教科の学習だけではなく部活の指導にも力が入っています。体育館が二つあります。一つはバスケットのコートが二つ取れる広さです。女子バスケットボール部とバトンチアダンス部が活動していました。女子バスケットボールを指導していたのは背の高いネイティブの先生。格好いいです。

バトンチアダンス部は高校生のように若々しい女性の先生と、男性顧問の2名体制で指導されていました。そのバトンチアダンス部に覚えたばかりの振り付けを見せていただきました。なんとすでにばっちり揃っています。

もう一か所は小学校の側にある座席格納型の多目的利用が可能な「リヴィエホール」という体育館です。壁面にバスケットのゴールも格納されています。この日はバレーボール部が練習をしていました。

校舎の前に「シャローム広場」とよばれる野外ステージのような場所があります。昼休みにはランチスペースにもなるこの場所でダンス部が練習しています。他の学校のダンス部と違い、いくつものユニットで練習しているのがユニークです。1つのグループからキレッキレのダンスを見せていただきました。

さて、リヴィエホールの1Fではハンドベル部が練習していました。このホールはこの学校の運営母体である「聖母奉献修道会」をフランスで設立した福者マリー・リヴィエの記念館とも呼べる建物です。マリー・リヴィエの肖像画はその正面で演奏する彼らを温かく見守っているように見えました。

もちろん演奏のレベルも高いです。高音域と低音域を上級生が押さえ、中音域に下級生が居るように見えましたが、音域の担当は曲によって変えるのだそうです。それにしても、ベルの数の多いこと!低音のベルは大きく重そうです。

先日もショッピングモールのイベント広場で演奏をするなど地域でも大人気の彼らの演奏は「開成進学フェア」(大阪会場)のミュージックフェアでも披露していただけることになりました。この10人の息の合った演奏が聴ける絶好のチャンスです。楽しみにしていてください。

賢明学院中学校・高等学校のオープンキャンパスは8月27日に開催されます。こちらも事前申し込みが必要となっています。学校のホームページでご確認ください。

 

http://kenmei.jp/highschool/admission/opencampus/

 

玄関に置かれている古い木箱は、この学校を設立するためにカナダから渡ってきた修道女が生活用品(工具も?)を入れて船便で送ってきた箱だそうです。幼稚園からの一貫教育で、面倒見の良い、優しい印象の学校なのですが、この木箱が「次は君たちが世界に出かけて行って教育を広める番ですよ。」と生徒さんに厳しく語っているようにも見えるのでした。

 

賢明学院にお邪魔してきました(教育環境編)

2017年8月8日 火曜日

大阪堺市、JR阪和線上野芝駅近くの閑静な住宅街の中にある賢明学院は、百舌鳥古墳群の近くにある霞ヶ丘公園の隣の少し小高い所にあります。周りに高い建物がなく、隣が公園ですので開放感のある立地です。1954年の幼稚園設立から小学校、中学校、高等学校と順次設立されました。中学校・高等学校は女子校としてスタートしたので、そのイメージが強いのですが、2010年に共学化され、今では男女ほぼ同数となっています。幼稚園から小学校、中学校、高等学校まで同じ場所に並んでいますので、生徒が早く帰宅する小学校のグラウンドを中学生・高校生が使えるなど、部活大好き生には恵まれた環境となっています。

英語教育にも力が入っています。希望者参加ですが、3か月・1年などの長期間の海外研修制度も整備されており、出発前、帰国後の講習も含めて、効果的に英語力の定着ができるようになっています。生徒用玄関の前には「English Lounge」というネイティブ常駐の部屋も用意されています。

図書館も充実しています。ほとんどが開架で冊数も多いようですが、新刊の購入冊数も多く、それらのディスプレイも凝っています。本好きの生徒さんが増える事でしょう。

職員室の前には机がずらり。ここは質問受付コーナー兼自習室のようです。もちろん自習室はその向かい側にあるのですが、試験前の勉強や質問ではここが活用されているそうです。

その廊下の反対側に並んでいるラックにはプロジェクタと巻き取り式のスクリーンがセットになったものです。これを必要な教室だけに設置しておくという使い方のようです。全教室電子黒板という学校もありますが、こういう工夫も合理的ですね。(続く)

 

 

平安女学院にお邪魔してきました(文化財編)

2017年8月7日 月曜日

歴史あふれるこの学校は、文化財の宝庫でもあります。

まず、室町通りと下立売通の角から見えるこの建物は「昭和館」という国の登録有形文化財です。吹奏楽部が練習しているホールはこの建物の中です。

中庭には「明治館」というこれまた国の登録有形文化財があります。この築122年の建物は「アン王女スタイル」といわれる建設当時の階段やドアの装飾がそのまま残されています。今でも学校説明会にも使われるなど、活用されています。

今はエアコンも入り、耐震補強工事も完成していますが、暖炉が当時のまま残されています。

極めつけは礼拝堂です。外装はレンガ造り、内装は木の構造材がむき出しになった築119年のこの建物、入るとひんやりとしていて、しかも信じられないほど静かです。生徒たちは毎朝ここで礼拝を受けるそうです。(生徒の人数が多く一斉に入ることができないため交代で行われるようです。)ドイツ ボッシュ社製のパイプオルガンの伴奏で讃美歌が歌えるというのはここの生徒の特権ですね。

受験前に、礼拝堂に来る高3生もいるのだそうです。心が落ち着くということでしょう。近々結婚するという卒業生のお友達(もちろんこの方も卒業生)が来訪し、校内で動画の撮影をしている場面にも遭遇しました。在校生はもちろん、卒業して数年経っても、ここが心の拠り所となっているようです。

ところで、学校の隣には「菅原院天満宮神社」があります。菅原道真の生誕の地と伝えられる場所ですが、その中に菅原道真が産湯に使った水を汲んだと伝わる井戸があります。ここからは観光ガイドブックに載っていないのですが、塀のこちら側、すなわち平安女学院にも同じ井戸があるのです。夜9時まで開いている自習室で勉強を頑張っている生徒さんにも、キリスト教のご加護と菅原道真の霊験があることでしょう。

(この写真はやらせではございません。このように先生と生徒が談笑する姿があちらこちらで見られました。)

さて、平安女学院中学校・高等学校では説明会、相談会が8月17日(木)~23日(水)、文化祭見学(オープンスクール)が9月9日(土)に行われます。文化祭と共に、文化財を見る絶好のチャンスです。文化祭見学は事前の申し込みが必要なようですので、詳しくは学校のホームページをご覧ください。

http://www.jh.heian.ac.jp/nyushi/open_school_setsumeikai

 

平安女学院にお邪魔してきました(部活動編)

2017年8月4日 金曜日

京都御所の近く、キリスト教系の女子校である、平安女学院中学校・高等学校を訪問してきました。

明治8年に大阪に設立され、明治28年(1895年)に現在の場所に移転してきたという歴史のある学校です。日本で初めてセーラー服を制服にしたともいわれています。以前このエントリーでも紹介したように、昨年は生徒を退避させて大規模な耐震補強工事を行ったばかりです。今回は夏休みの部活動の様子を見せていただきました。

体育館では体操部が練習していました。器械体操と新体操、二つに分かれて真剣な練習が行われています。どちらもインターハイ出場経験もある強豪チームです。今は夏の大会に向けて調整が行われているようです。新体操は中学生と高校生に分かれての演技を見せていただきました。

小学生向けの新体操クラブもあり、そこから入学してきた中学生もいるそうです。なるほどレベルが高いわけです。もちろん初心者も数名いるわけですが、経験者から良い刺激を受けているからでしょうか、皆で息の合った演技ができるようになっています。

 

外ではテニス部が練習しています。周りが建物で囲まれていますので、屋外でも思いのほか静かで、別世界のようです。顧問の先生が直接指導して、効率の良い練習が行われていました。

 

吹奏楽部もコンクール目前です。御覧のように贅沢なホール(アグネスホール)の木造独特な良い響きの中で練習しています。本番前ですが、厳しい基礎練習が続けられていました。

実は来る9月17日の「開成進学フェア(滋賀会場)」のミュージックフェアでは、平安女学院中学校・高等学校吹奏楽部の皆さんによる素晴らしい演奏を披露していただく予定です。開成進学フェア(滋賀会場)にご来場予定の中学生の皆さんは楽しみにしていてください。(続く)

 

 

『2017 開成進学フェア』受付開始!(大阪会場編)

2017年8月3日 木曜日

㈱成学社・開成教育グループ主催(後援:ABC朝日放送[大阪会場・滋賀会場・東京会場]、京都新聞・びわ湖放送[滋賀会場])の『開成進学フェア』を今年も開催いたします。毎年3会場合計で5000名を上回る来場者数があり、盛大に開催させていただいております。

今年も、全会場で総勢200校以上の「公立学校」・「私立学校」に参加いただきます。また、「私立学校の個別相談ブース」の他に、各会場別に学校を知るワクワクするイベントを実施いたします。是非、ご来場ください。

 

今回は〔大阪会場〕《9/18(月祝)10:00~16:30 入場無料・入退場自由》の紹介です。

★大阪会場・進学&教育イベント紹介

【私立中学校&高等学校・個別進学相談会】(各私立中学校・高等学校の先生方と個別にご相談できます。)

【中学受験・入試分析会】【高校受験(大阪)・入試分析会】(開成教育グループの緻密な入試分析をお伝えいたします。)

【大阪公立中高一貫校・教育講演会】【大阪公立高校・教育講演会】(各学校の校長先生に自校の紹介をいただきます。)

【開成進学相談ブース】(進学全般のご相談を開成教育グループのスタッフがお受けいたします。)

【シリウス模試】(開成教育グループ独自の難関高校受験への受験必勝アイテム。※事前申込みが必要です。)

 

★大阪会場・学校活動イベント紹介

【ためしてハッケン・まなびステーション】(学校の特徴ある指導を体験できます。)

【Kaisei Autumn Music Fair】(生徒の音楽系部活動を生披露していただきます。)

 

★大阪会場・お楽しみイベント紹介

【開成NET・体験コーナー】(開成教育グループの講師陣による映像授業を体験してみよう!)

【開成親学セミナー】(受験生を持つ保護者に送る大人気プログラム)

【ザ・開成大抽選会】(特賞・USJペアチケットが当たる!空クジなしのイベント参加者へのプレゼント企画!)

 

※参加校や各イベント時間など詳しくは、HPで確認ください。(お申込みもHPで行っています。)

http://www.kaisei-group.co.jp/seminar/event/649

 

 

同志社 大集合

2017年8月1日 火曜日

同志社ファンの皆様、お待たせしました。年に一度の大イベント「同志社合同学校説明会」が開催されます。同志社幼稚園、小学校、中学校、香里、国際、女子、大学、女子大学の9校が集結。学校法人理事会のような様相を呈しています。

(クリックするとPDFが開きます)

各園・校の説明に合わせて、同志社グッズの販売も行われます。しかも同志社大学・女子大学のオープンキャンパスも同時開催されていますので、大学の雰囲気を味わうこともできます。

例えば中学生のお子さんがいらっしゃる保護者にとって、中学校以下の学校の説明を聞いても仕方ないなと思われるかもしれませんが、高校に入学すれば、これらの中学校や小学校の卒業生と一緒になるわけですから、何を学んできたのかを知ることは有効でしょうし、まとめて説明を聞くことで、すべての学校を貫く哲学や雰囲気を感じ取ることができると思います。

というわけで、次の日曜日、京都も暑いと思いますが、室町キャンパスの涼しい寒梅館で同志社に浸ってみましょう。

 

 

大阪府立大手前高校「号外」

2017年7月31日 月曜日

先日このエントリーでも紹介した、大阪府立高校文理学科併設8校で、募集定員のすべてを文理学科にするというニュースの続報です。

(画像をクリックするとPDFが開きます)

大阪府立大手前高校から「号外」が届きました。7月21日発表のわずか2日後に発行されていますので、大手前の先生方の並々ならぬ期待が感じられます。

この中の高校公式見解のQ&Aが大変参考になります。課題研究や発展的な専門科目など、文理学科のカリキュラムが全員に提供されることや、その意義が説明されています。「文理学科はレベルが高く、入ってからも大変だ」と心配している中学生の不安に答える内容になっています。

ところで、学校としては、文理学科を担当する先生の増員や組織替えなどの準備も必要だと思います。大学入学共通テストのプレテストや近畿総合文化祭の準備に加えてall文理学科対応も・・・先生方も大変です。今SSH海外研修でオーストラリアに行っていらっしゃる先生方は、帰国後驚かれることでしょう。

 

 

私立【大阪高校】の学校説明会に行って来ました!

2017年7月26日 水曜日

2017年7月20日、梅雨明け直後の暑い日でしたが、大阪高校の学校説明会に行って来ました。

200名を超える参加者は、設立当初からの伝統あふれる講堂に案内されました。

会の始まりは、『和太鼓部』の迫力ある演奏・演技、そして在校生によるスピーチ、学校DVDの上映など生徒たちの元気な様子を披露して頂きました。

多くの中学生を迎え入れ、志望する所へ卒業生を送り出しているこの学校ですが、入試については大きな変化・変更はないようです。

一方、今年度注目すべきことは、『学校内改革』です。キャッチフレーズが【あったかい学校】と謳われていますように、生徒により寄りそったシステムを立ち上げていらっしゃいます。その中で《支援センター》と名付けられた組織では、生徒の[生活][学習][進路]の3分野の支援が行われています。

●[生活支援センター]

・毎日の学校生活を気持ち良く、そして悩むことなく過ごす対策が行われます。「出欠や遅刻の管理」「生徒間問題」「身だしなみ」それと「自治会活動」なども含まれます。

●[学習支援センター]

・「Study&Collaborate」すなわち、「いっしょに苦しいことをする」をスローガンに、

〔夏期講座〕や〔文化祭プレゼン〕など積極的に行っています。

●[進路支援センター]

・大学進学だけでなく「社会で生き抜く力」の養成を目標に、様々な学習を通じて〔社会的〕〔職業的〕そして〔精神的〕に自立するための能力や態度を育成をしています。

進路決定率93.5%、下のチラシをご参考ください。

と、なかなかこの学校の魅力をここでお伝えするのも難しいので、オープンスクールにも是非一度、足を運んでみてください。

開成教育グループでは、生徒への学習支援だけでなく、子育てされる保護者様へのアドバイスも行っております【開成教育グループ・親学セミナー】などがございます。こちらも一度覗いてみてください。

http://www.kaisei-group.co.jp/sv2blog/

 

【またもや】大阪府立高校 文理学科定員激増【変更】

2017年7月25日 火曜日

前期入試を始めたり、やめたり、文理学科を作ったりと、改革が進む大阪府立高校の入試に関して、また新しいニュースが飛び込んできました。

次の入試(平成30年度入試)より、文理学科を設置している北野・茨木・豊中・大手前・四條畷・高津・天王寺・生野・三国丘・岸和田の10校のうち、北野と天王寺のみ1学年全員が文理学科でしたが、普通科併設の残りの8校も募集定員すべてを文理学科とする、と発表されました。

2017年度入試では文理学科の定員は合計で2000名、普通科は1560名でしたので、合計人数が変わらないと仮定すると、文理学科が3560名と一気に1.78倍になるという計算になります。しかし実際には文理学科併設の高校ではほとんどの受験生が普通科ではなく文理学科での出願をしていましたので、入試に関してはこれら10校の難易度にはそれほど変化はないでしょう。

一方、1学年をすべて文理学科にすることで、クラス編成や選択科目設置の自由度が増し、大学進学に向けた成果が出しやすくなるかもしれません。2018年度入学生が卒業する4年後の大学合格実績がどのように変化するのかにも着目したいと思います。

 

 

英検(外部検定)と大阪公立入試

2017年7月24日 月曜日

大阪公立高校入学者選抜入試の結果が公表され、その中に【英語】『外部検定を利用した生徒人数』の一覧表がありました。(下表)

 

今年度(2017年度)より、英検など外部検定資格による英語選抜試験でのみなし得点が採用されました。試験のレベルや成績に応じて80%~100%の得点が保証されていて、当日の学力検査得点と見なし得点の高い方が採用されます。80%の得点が保証された志願者は315人。90%が3人、100%が27人の合計345人となっています。全日制課程の延志願者数は、52,735人ですからこの制度の利用率は、0.65%と1%に満たないことになります。すなわち、中学生にとっての外部検定(特にみなし得点を得る成績・レベル)はまだまだ難しいものかもしれません。

ただし、利用した生徒が多い志望校は、北野(64人。利用者の18.55%) 茨木(44人。12.75%) 天王寺(25人。7.25%) 大手前(22人。6.38%)の順に全体から見ると非常に高くなっています。

また文理学科設置10校では、221名が利用(利用率64.06%)し、利用者全体の半数以上を占めていることが分かります。

英語を得意とする生徒が志願する傾向の強い学科別での利用をピックアップしてみると、[英語科]を志望している生徒は9名(利用率2.61%)。[国際教養科]も9名(2.61%)。[グローバル科]では14名(4.06%)となっており、全体より高い利用率となっています。

一方、上表からも分かりますように、受験者344名に対して、到達者数は164人(割合47.7%)なっており、外部検定資格から保証された点数より当日の学力検査の得点の方が低かった受験生が、180人いたことになります。これら生徒の入学後の他生徒との英語における学力差が懸念されることも課題として残されたように思います。生徒にとって本当に良かったと思える制度にしてほしいものです。

最後に、外部検定においては、3ヶ月、半年先程度では、高いレベルは獲得出来ません。高校入試、さらに今後は大学入試にも導入されるこれら【外部検定】は、小学生の時から受験しておくことをお勧めします。開成教育グループでは、英検や漢検など多彩な検定を自教室で実施しております。是非、ご利用ください。