金沢大学附属高等学校にお邪魔してきました

2016年11月1日 火曜日


まず、学校の名称についてです。正式には大学の改組に伴って「金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校」と日本一の長さになってしまいました。しかし、学校の機関紙やバス停はもちろん、大学入試センター試験の受験案内に掲載されている高校コード表まで「金沢大学附属」と省略されて記載されています。北信越地方では唯一の国立高等学校で、大学進学実績も東大7、京大8、阪大3、(ここですでに1学年の15%)とトップレベルの実績です。

幼稚園、小学校、中学校、高校と同じ場所に並んでいますが、体育館やグランドはそれぞれ独立して設置されています。ちなみに募集定員は、幼稚園48名、小学校105名、中学校160名、高校120名と高校でいきなり絞り込まれています。高等学校は中学校との6年一貫教育ではないので半数ほどが外部からの入学者になっています。

1学年120名ということは1学年3クラス、学校全体でも360人と高校としては小規模な学校です。

実はこの日、「第69回 開校記念祭」という文化祭が行われていました。保護者のみならず入学希望者でしょうか、中学生の姿も多くみられました。芸術作品の展示や実験の体験に加えて、将棋サロンや古本市、クイズラリーなど個性的なコーナーもありました。先生方の姿はほとんど見られません。生徒の自主運営に任されているようです。それもほとんど高校2年生が頑張っているようです。体育館では軽音楽部のステージが行われていましたが、照明や音響なども生徒たちが分担していました。

3か月に1回刊行される「金大附高新聞」も展示されていました。生徒会の中の「新聞編集局」が自主的に編集しているようですが、9月の最新号もA3版12ページの堂々とした体裁で、部活や先生方のみならず、地域ネタまで掲載されている読み応えのあるものでした。この学校には学食が無いため、昼休みに校外にでて食事をするのも自由となっていますので、学校近くのグルメ情報は人気の記事なのでしょう。

全員が「国際社会で活躍するリーダーになれ」というこの学校、個性を大切に、というレベルではなく、個性をいかに発揮するかが日々問われているような学校なのでした。

 

大阪府立高校、ほとんど和式トイレ

2016年10月26日 水曜日

10月8日の朝日新聞(大阪版)に次のような記事がありました。

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大阪府立高校の9割近くでトイレのほとんど全てが和式で、老朽化も進んでいるとして、松井一郎知事は7日の府議会で、早期に全校に洋式トイレを導入する方針を示した。生徒や保護者から「汚い」「臭いがひどい」と苦情が寄せられているという。

府教育庁によると、1970年代に建てられ、その後トイレが改修されていない高校が多く、府立高校138校のうち約120校でほぼ設置当時の状態。ごく一部が洋式トイレの学校もあるが、大半が和式という。便器が割れたり扉の板が腐っていたりして、学校からも「生徒がトイレに行きたがらない」と声が上がっているという。建物の耐震化を優先し、トイレの改修は後回しになっていた。(中略)

府教育庁は配管や床などの改修も進め、1校あたり約5千万円、計約55億円かかると試算している。府は来年2月議会に関連予算案を提出する方針。(引用 以上)

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この記事をお読みになって驚かれた方もいると思います。一応誤解の無い様に説明しておきますと、便器が割れているのはごく一部です。普通の使い方をしていれば便器は割れません。しかし、水が流れない、ドアが閉まらないなどの不具合は結構あるように思います。また、記事の通り大半は和式です。

最近新校舎を建築した私立中学や高校では、洋式便器は当たり前で、洗浄便座や自動水洗、擬音装置がすべての便器に装備され、手洗いも自動水栓、天井のLED照明も自動点灯、消灯という至れり尽くせりの設備がついています。大阪偕星学園高校のように、校舎は新築ではありませんが、トイレはすべて改装して洗浄便座付きという学校もあります。

大阪の府立高校は学齢人口急増期の40~50年前に新設されたところが多いのですが、校舎は建築当時そのまま、というところが多いようです。普通教室の冷房装置や、耐震補強などの手を加えられているところもありますが、建て増しをした校舎とのつなぎ目から雨漏りするなど耐用年数が過ぎているのではと思われる校舎も現存します。階段や廊下は50年前のものでも問題ありませんが、特別教室の暗幕や視聴覚室のスクリーンなどの消耗品(?)も建設当時にあつらえられたままですので、かなり劣化しているものもあります。

しかし学びの場として大阪府立高校が劣っているのかといえば、決してそんなことはありません。新しい設備が無くても先生方は様々な工夫をなさっています。たとえば食堂の壁にホワイトボードが設置されている学校がありました。校内でのガイダンスや補習授業などに使うようです。ちなみにこの府立高校では放課後、この食堂が自習室としても使われています。

特別教室や体育館、武道館なども含めて、教職員の方々や生徒さんの努力でしょうか、掃除をして丁寧に使っていますので、決して不潔な感じはありませんが、今回の予算でトイレもきれいになれば、府立高校に通っている皆さんはさらに気持ちよく過ごすことができるでしょう。ついでに夏の冷房も授業中以外に、もう少し使える程度の予算をつけていただけるといいのにな、と思いますが。

学校説明会などにお出かけの際には、学校の先生方の説明も大切ですが、設備などもチェックされますと、今までの学校の歴史などが垣間見えるなど、いろいろな発見があると思います。

 

神戸学院大学附属高等学校・中学校にお邪魔してきました

2016年10月25日 火曜日

神戸三宮駅からポートライナーで4つ目の駅「みなとじま」まで9分ほどですが、そこからわずか徒歩1分のところに「神戸学院大学附属高等学校」があります。1912年創立のこの学校、2001年には共学化されましたが、この4月には神戸の山手、会下山(えげやま)からこのポートアイランドに移転してきました。できたばかりの真新しく明るい校舎です。(タイトルに「高等学校・中学校」と書きましたが、中学校は2017年4月開校です。)

職員室をはじめとして、図書室などガラス張りの明るい作りになっています。真ん中にはグランドピアノも備えたモダンな色使いのホールがあります。座席は収納式になっていて、多目的仕様となっています。

 

食堂もぴかぴか。ちょうどこの日は定期試験の真っ最中とのことでほとんどの生徒さんは昼ごろに下校していました。したがって食堂の営業はしていませんでしたが、これから自習をするのでしょうか、お弁当を食べている生徒さんがいらっしゃいます。

 

教室の中です。ロッカーが大きい!しかも椅子の座面と色がそろっています。(北側の教室は山を意識した緑色、南側の教室は海をイメージした水色になっています。)冷暖房に加えて加湿器まで完備されています。実はこの部屋はまだ使われていません。来年から中学校が新設されますが、そのための部屋となっているそうです。男女計60名募集で、高校になっても高校からの入学者と一緒にせずに6年間の教育を行う計画だそうです。

 

体育館では特別に活動が許された一部の部活のみが活動していました。天井が特徴的な風通しの良い体育館です。

 

ホームルーム教室の向かい側にガラス張りの離れがありますが、これも自習室です。試験中ということで数名が残ってグループでお勉強していました。

 

この学校の近くには「神戸学院大学」のポートアイランドキャンパス(法学部、経営学部、現代社会学部、グローバル・コミュニケーション学部、薬学部)があります。また、場所は少し離れますが、総合リハビリテーション学部、栄養学部、経済学部、人文学部もありますので、大学と連携した授業もおこなわれているようです。

ちなみに、この高校では、神戸学院大学への推薦入学資格を保持したまま、他の大学を受験することができるというメリットがあるそうです。

 

神戸学院附属中学校の1期生になりたい方は11月3日のプレテストを受験してみましょう。(インターネット経由での事前出願が必要です。学校HPをご確認ください。)

 

大阪女学院中学校・高等学校の説明会に行ってきました

2016年10月24日 月曜日

大阪城公園の南には文教地区が広がっています。そのど真ん中にある大阪女学院中学校・高等学校の説明会に行ってきました。学校内の「礼拝堂」(“Hail Chapel”)が会場です。

65年前に建てられたこのチャペル、全校生徒が集まる毎朝の礼拝に使われていますが、まったく傷んでいるところがありません。御覧のように外観も含めて古さを感じさせません。

説明会が始まりました。校長先生から、「キリスト教教育」「女子教育」「国際理解教育」の3本柱についての説明をしていただきました。1884年(132年前!)の設立以来、この教育方針はぶれていないそうです。それでは今後も特にコースもシステムも変えずにこのまま続けます、という話になるのかと思えば違います。大きな改革が2点発表されました。

 ①英語科に「国際バカロレア」を取り入れます。

「日本語ディプロマ」というシステムでの採用とのことですが、高校英語科の中に設置される「国際バカロレアコース」に属する生徒は高2・高3の2年間、このプログラムで学び、全員ディプロマ取得を目標とするそうです。

学校教育法第1条に規定されている学校で、このコースを設置しているのは全国で15校しかなく、近畿圏では京都府の立命館宇治高校しかありません。つまり、大阪府で初の認定校となる見込みです。(今年度は国際バカロレアディプロマプログラム候補校として認定されたという段階です。)認定されれば、世界の大学を受験する資格が得られる高校ということで、注目されることでしょう。

(今のところ2018年4月入学生より設置される予定だそうです。)

②理系のコースを強化します。

英語教育で定評のあるこの学校、少人数でネイティブスピーカーの先生とコミュニケーションを取る授業が行われており、その英語教育力の高さもあって、京大1名、大阪大8名、神戸大4名、関関同立234名(2016年度)といった合格実績を出しています。国際理解、英語教育から文系のイメージが強かったこの学校ですが、一方で実は医学部医学科に3名、歯学部にも5名、薬学部に至っては44名も合格者を出すなど難関理系分野に進学する生徒も数多くいます。そこで、次の入試から高校で理系を2つのコースに分けて募集し、効果的なカリキュラムを提供することにしたそうです。

建物も含めて古いものを大切にする、伝統を守るという姿勢を大切にしながら、実はコンピュータールームの設置は当然として、普通教室には全て電子黒板が装備されています。国語の新たな教材の導入も行うそうです。先の2つも含め、精力的な改革によって、さらに効率的な教育活動が行われることでしょう。

さて、説明会が終わった時間、ちょうどお昼休みです。都会の真ん中にありながら、広さに余裕のある校地には緑がいっぱいです。屋外のベンチでお弁当を食べたり、ギターの練習をしたりと日常の学校生活を楽しんでいる生徒さんたちの姿を見ることもできたのでした。

 

龍谷大学付属平安高等学校・中学校について(アクティブ・ラーニング編)

2016年10月21日 金曜日

前回(龍谷大学付属平安高等学校・中学校について(データ分析編)

龍谷大学付属平安高等学校・中学校は部活動も盛んです。高校野球(男子硬式)では、春40回、夏33回の計73回で、全国最多出場の記録を持っています。今までに衣笠祥雄・桧山進次郎など60人以上のプロ野球の名選手を生み出しています。

卓球は男女とも近畿大会常連、ゴルフ、チアダンス、フェンシング、バトミントン(男女とも)も全国レベルです。吹奏楽部はマーチングの部門で関西大会レベルですし、競技かるたでは全国大会2位と様々な分野で活躍しています。

ここで終わらないのがこの学校です。まず、部活も生徒の能力向上のための「アクティブ・ラーニング」の一つとして位置付けており、好きなときに好きなことをさせるという生徒任せの部活にならないような運営がなされています。また、部活ごとの進学率も明らかにしており、部活をしていたら勉強ができないので大学に行けないのでは?という不安を見事に打ち消してくれます。実際に昨年度でも大学進学率が100%や90%を超える部活が大半を占めていました。

英語教育も先進的です。中学1年から毎年段階的にペアプレゼンテーションや英語劇などを発表する場を作り、それに向けて英語を話す力を反復的に練習していきます。中学3年ではディベート(論議)ができる英語力まで育成していきます。

科学教育振興助成を利用し、京都市の水族館・動物園・植物園、龍谷大学農学部の演習林などを舞台にした研究活動も行っています。観察や体験を通して、自然や環境に取り組んでいます。

作文コンクールやポスターコンクールなどにも積極的に参加しています。さまざまな外部のコンテストを利用することで生徒のモチベーションを高める工夫をしています。

このように、部活も含めて生徒の生活全体の質を高め、効率を高め、生徒の力を引き出す工夫がなされていると感じました。

この学校に興味を持った小学生・中学生は、一度説明会に参加してみてはいかがでしょうか。「ドラゴンテスト」(プレテスト)やオープンキャンパス・「イブニング相談会」(夕方に行われる説明会)などの説明会日程や申し込み方法は学校のホームページでご確認ください。

龍谷大学付属平安高等学校・中学校について(データ分析編)

2016年10月20日 木曜日

中学入試プレテストについての記事にもプレテストの受験者が多いと紹介した「龍谷大学付属平安高等学校・中学校」をもう少し詳しく見てみましょう。

 

この学校は浄土真宗西本願寺派の寺院の子弟を教育するための学校をルーツに持つ140年の歴史がある伝統校です。元は男子校でしたが、2003年から共学化、3コース制にし、2008年からは「平安中学校・高等学校」という校名を現校名に変え、龍谷大学との連携が強化されます。その後、校地拡張や設備のリニューアル、大学進学校としての改革が進められました。2015年には法人としても龍谷大学と合併し、名実ともに「龍谷大学付属」となりました。

まず、この学校のすごいところは情報発信力です。

生徒の学びの様子に関しては、コースごとの男女の人数はもちろん、年間行事予定から学年・コース別の教育課程、部活加入人数(各学年男女別)、入学者の出身小学校、中学校別人数、大学合格も150校以上の大学の過去5年間の合格者数を一覧にするなど、もはや質問の余地がないほどの膨大なデータが示されています。図書館の蔵書数まで公表されています。

このデータ収集・分析は教務活動に生かされています。数学の習熟度別授業の効果測定や、年間読書冊数や英検取得状況などの数値と学力の伸びとの関係を見るなど、今までは一部の先生が職人芸として行っていたものを、学校全体の取り組みとして共有化することで、今の生徒の能力を最大限に引き出す教育活動に応用されています。その結果、大学合格者数も昨年度は京都大学をはじめとする国公立大に40名合格、関関同立早慶上理90名、これに龍谷の307名を含む産近甲龍+GMARCHは377名、関西8大学合計で467名と、高校入試ではワンランク上のレベルの公立高校をも圧倒する実績をたたき出しています。(続く)

 

文部科学省 SGH中間評価

2016年10月19日 水曜日

文部科学省は、語学力やコミニュケーション力などに優れた人材育成を進める高校『スーパーグローバルハイスクール(SGH)』の取り組みについて初の中間評価を公表しました。4校が最高評価を受けた一方、2校は計画見直しなどの対応が必要とされました。
事業がスタートした2014年度にSGHに認定された56校(国立4校、公立34校、私立18校)の最初の2年間の取り組みを、同省の有識者が6段階で評価しました。指定期間は5年間で14年度に最大1600万円、15年度は1200万円が助成されています。
最高の「優れた取り組み」の評価は、東京都の渋谷教育学園渋谷高校、愛知県の名城大付属高校、島根県の県立出雲高校、広島県の広島女学院中高校の4校が受けました。
このうち、出雲高校は、日本の文化の海外発信、商店街活性化などの課題研究を生徒がグループで行っており、教材開発や地域との連携などが「地方の県立高の取り組みとして高く評価できる」「意欲的な取り組みが随所に見られる」などと評価。名城大付属高校は、中小企業の国際化などの課題学習の前後に生徒にアンケート調査を行う評価法などが「全国に発信すべき取り組み」などと評価されました。
一方、6段階中5番目の評価で、計画変更の対応を迫られたのは、千葉県の渋谷教育学園幕張高校と大阪府の府立北野高校。渋谷教育学園幕張高校は、「食」の研究を通した交渉っ力育成などに取り組んだが、「育てたい能力が明確でない」などと指摘され、課題研究や海外研修を行う北野高校は、「生徒の成長の検証が不十分」などの指摘を受けました。両校は「今後、改善を図りたい」と話しているそうです。
SGHの指定は、毎年行われ、16年度までに計123校が指定されています。(読売新聞より)

(文科省HPより編集)

開成進学フェア2016 終了しました

2016年10月14日 金曜日

このコーナーでも何度か告知した「開成進学フェア2016」ですが、滋賀会場(9月18日)、大阪会場(9月22日)、東京会場(10月9日)の全日程が終了しました。

 

今年も各会場昨年を上回る来場者を迎え、各コーナーは熱気にあふれていました。

 

今年から滋賀会場に設置した「公立高校『先輩にきいてみよう』」についてです。滋賀県の公立高校(9校)に実際に通っている高校生や卒業生が1校あたり2~3名机に座って中学生から学校生活や受験についての質問を受け付けるというコーナーです。実際に高校生が上手に応対できるのか心配でした。しかし、始まってみると、さすがどちらもわがグループの生徒たち、すぐに仲良くなって中学生の質問に一生懸命答えているではありませんか。しかもあちらこちらから笑い声も上がっています。設定時間が終わってからもあちらこちらで楽しそうに、さらに先輩の話を聞くグループが残っていたのが印象的でした。

 

「Kaisei Autumn Music Fair」は滋賀会場で3校、大阪会場で6校に出演していただきました。各校の気迫に満ちた素晴らしい演奏を聴かせてくれました。来場者からは学校の部活動のレベルの高さや、規律のとれた行動に感動の声が聞かれました。出演してくれた皆さんも自分の演奏が終わった後に他校の演奏を聴くなど、いい刺激を受けていたようです。

 

個別にブースを設けて説明している私立高校の先生も大変です。大阪会場では104校の私立中学校、高等学校にご参加いただきましたが、朝10時から夕方の4時まで休憩もなく説明を続けた先生もいらっしゃったようです。設定時間終了後も説明を続けていらっしゃる学校もありました。本当にありがとうございました。
 

東京会場は今年2年目の開催です。私立学校31校、都立高校14校にご参加いただきました。分析会や説明会など、効率よく回って、学校の先生に熱心に質問する来場者の姿が目につきました。首都圏は学校数も多く、特徴的な取り組みを行っている学校も多いのですが、選択肢が多い分、学校選びも大変だなと感じました。

 

今回の「開成進学フェア」を通して、今までよりも具体的に学校の取り組みや特徴をお伝えすることができたのではないでしょうか。また、その学校の生徒も参加する「Kaisei Autumn Music Fair」や「ためしてハッケン まなびステーション」などのイベントを通じて、受験生のモチベーションも上がったのではないかと思います。

来年もさらにパワーアップした「開成進学フェア」を企画したいと思います。来年以降受験を迎える小中学生とその保護者の方は、是非お楽しみに。

(滋賀会場 参加校一覧)

(大阪会場 参加私立校一覧)

(東京会場 参加校一覧)

 

 

枚方地区入試説明会が開催されます

2016年10月13日 木曜日

日時:2016年10月16日(日)
場所:ラポールひらかた
内容:
教育講演会「教えます、学校選びの極意」(12:50~13:20)
各学校別相談コーナー(13:30~16:30)、総合相談コーナー、パンフレットコーナー、制服展示コーナー


当日は、各校の相談コーナーだけでなく、勉強方法や受験校選びなどありとあらゆる相談を受け付けてくれる「総合相談コーナー」も設置されていますので、そちらにまずは座って学校選びのポイントを聞いてから各校を回る、というのもいいかもしれませんね。

こちらの「総合相談コーナー」は、開成教育グループ 入試情報室が担当させていただくことになっています。当日はよろしくお願いします。

また、学校別の相談コーナーとは別に、会の冒頭に30分の教育講演会が催されます。今回も、大変僭越ではありますが、開成教育グループ 入試情報室が担当させていただくことになりました。ご来場の皆さまの受験校選びのご参考になるようなお話になるよう、しっかりと時間をかけて準備をしております。

当日は1人でも多くの皆さまにお会いできるとうれしいです。ぜひご来場ください。

 

大阪夕陽丘学園高等学校の説明会に行ってきました

2016年10月11日 火曜日

先日大阪夕陽丘学園高等学校の説明会が行われました。かつては「大阪女子学園」という70年以上の歴史を持つ女子の伝統校でしたが、2005年から「大阪夕陽丘学園」と改名され共学化したという学校です。ある年齢以上の方でしたら河合奈保子の出身校といえばピンとくるかもしれません。上町台地の西の端、まさに文字通り夕陽が臨めそうな場所にあります。

この学校は、とにかく一つの学校とは思えないほどの多彩なコース制が特長です。1年時には「特進Ⅰ、Ⅱ」という大学入試に対応したコースがありますが、21日間の講習会などで受験学力を養成しているようです。2年からは3つのコースに分かれます。英語に特化した「英語国際」というコースでは海外研修や英検への取り組みに加えて関西外大との接続授業も行っているそうです。このコースのためにALT(補助語学教員)が3名用意され、TOEICやエッセーライティングで段階的に英語力を高め、留学をする生徒にはその準備を段階的に行うとのことです。在学中に英検を取得した生徒には報奨金が出るなど、生徒の頑張りを賞賛する仕組みでモチベーションを高めています。

「音楽コース」、「美術コース」もそれぞれ夏休みに2週間の特別講習が用意されているそうです。

女子のみのコースですが、「総合進学」というコースは幼児教育、保育への進学を想定しており、加えて2年からは「進学探究」という看護系への進学を考えている生徒用のコースが増設されます。つまり2年生からは8コース制になるというわけです。

現在では4年制大学に進学する生徒も多く、就職する生徒はごくわずか、とのことです。

ちなみに昨年度は国公立大学2名、関関同立37名、産近甲龍117名と進学実績も年々高まってきています。

元、女子校と書きましたが、今では男女比はほぼ1:1、部活はそれほど盛んではないイメージですが、陸上や弓道は近畿大会に出場するなど、立派な戦績を挙げています。

 

10月22日には「体験入学」というオープンスクールが開催されるようです。部活の体験もできるようですから、この学校に興味を持った方は学校のHPで各イベントの時間帯など詳細を調べ参加してみてはいかがでしょうか。