令和4年度全国学力・学習状況調査の調査問題に見る「学力」の変遷

2022年4月22日

国立教育政策研究所 National Institute for Educational Policy Researchのホームページに全国学力・学習状況調査の問題が掲示されていたので見てみました。知識の比重の高い理科の問題を見てみました。

おお、大学入学共通テストも大好き(?)な会話形式・・・

(2022年度 全国学力調査 中学理科 より抜粋)

実は学力調査の理科の問題は10年前から会話文形式なのです。大学入学共通テストよ、ようやく追いついてきたかぁ。

(2012年度 全国学力調査 中学理科 より抜粋)

しかし、同じ会話文形式ですが、実は必要とされている力が異なります。2012年は単に知識を聞いているだけです。一方今年の理科は実験・観察の手法についてその操作から得られる情報を整理して考えるという思考力を測る内容となっているのです。

他の教科でも知識や技能を測るだけではなく、その問題内の条件での思考力・判断力の比重が上がっています。というわけで、求められる「学力」の変化に伴い、高校の入試問題も次第に変わっていくことでしょう。