ドボルザークの交響曲第9番「新世界より」・・・世界中の人が知っているクラシックの名曲で、2楽章の一部の旋律が「家路より」と名付けられ、下校時のチャイムとしても使われているので日本でも有名ですが、この全曲を2024年4月にびわ湖ホールで全曲演奏したのが、このノートルダム女学院のオーケストラクラブなのです。
オーケストラとは弦楽器5部(バイオリン2チームにビオラ、チェロ、コントラバス)に管楽器、打楽器が加わった演奏形態のことですが、ここ400年弱の間に作られた多くの管弦楽曲・交響曲がこの編成で再現できるようになっています。この4月にノートルダム女学院の中高生が、1893年にドボルザークが楽譜に書いた通りに、当時と同じ構造の楽器を使って手分けして音を出したら、131年前にニューヨークのカーネギーホールのお客さんに与えたのと同じ(いや、それ以上の)感動を、びわ湖ホールでも与えることができたというわけです。(正確に言うと、ドボルザークの手書きの楽譜をドイツの出版社が清書して印刷したのですが、ドボルザークの書き間違いと出版社の清書し間違いをドイツ在住のブラームスらが校正したので、初演楽譜と違っている部分があるようですが、演奏者でなければ気がつきません。)
閑話休題、このような演奏形態をクラブとして持っている学校は京都市では文化都市といえども5校(洛星、同志社、同志社女子、京都女子、京都ノートルダム女学院)の私立のみとなっています。

前置きが長くなりましたが、ノートルダム女学院中高では、「オーケストラクラブ推薦」という制度があります。合奏経験のある楽器経験者(特に弦楽器)はもちろん大歓迎されるのですが、そうでなくてもピアノなどの楽器経験があれば初心者でも戦力になれる教育力がこのクラブにはありますので、大丈夫です。ひとまず一度相談してみてはいかがでしょうか。びわ湖ホールの舞台、気持ちいいですよ。