帝塚山学院中の説明会が、追加で行われます

2017年2月13日 月曜日

こちらのエントリー「早くも来年度入試の説明会が始まります!!」でご紹介したとおり、3月4日(土)に帝塚山学院中の説明会が行われることになっていましたが、定員に達したとのことで第2回目となる説明会が追加開催となったようです。内容は初回と同じものになるとのことですので、初回にお申し込みができなかった方はこちらをお申込みされてはいかがでしょうか。

日時・場所:
3月7日(火) 13:30~15:00(13時受付開始) スイスホテル南海 8階白鳥

内容:
・新時代の女子教育とは
・平成29年度中学校入試報告

申込方法:
・帝塚山学院中ホームページより専用申込フォームにて申込
・添付のPDF裏面に必要事項を記入し、FAXにて申込

前回も申し込み開始から早い段階で定員に達したようですので、ご興味のあるみなさまはお早めにエントリーされることをお勧めします。学校を身近に感じる機会にされてはいかがでしょうか。

 

大阪市立 咲くやこの花中学校の合格発表がありました

2017年1月30日 月曜日

1月28日(土曜日)に、大阪市立 咲くやこの花中学校の合格発表が行われました。

以前、このコーナーでも紹介したように、公立の中高一貫校は大学合格実績が高いところもあり、人気です。

大阪市立咲くやこの花中学校も、今年度入試で競争倍率5.58倍と厳しい戦いでした。

20名定員のコースが4つあり、合計80名の定員ですが、開成教育グループからは44名が合格しました。

各コースでの、開成教育グループ生の占有率は御覧の通りです。特に言語コースは75%が当グループ生で占められています。

競争倍率の高い入試ですが、塾生と塾生外とで合格率にどの程度差があるのかも調べてみました。

体育実技で適性検査が行われるスポーツコースでは、塾生と塾生外とでの差はありませんが、特に言語コースでは塾生外と塾生の合格率の違いは4倍以上と圧倒的な差になりました。

「読解・作文力検定」や「漢字検定」といった国語関連の検定をはじめとして、言語教育に厚みと強みのある開成教育グループならではの結果だといえるでしょう。

残念ながら不合格の生徒も出てしまいましたが、この入試に向けて身に着けた読解力や表現力といった国語の力は、次のステージでもかならず生きてくることでしょう。

 

大阪・兵庫・奈良 私立中学校入試出願者数について②

2017年1月30日 月曜日

前回(大阪・兵庫・奈良 私立中学校入試出願者数について①)の続き

5位の育英西は立命館コースもある女子校ですが、京大への合格者も出るなど進学実績も評価されたようです。自己推薦や英検重視など多彩な入試方法も支持されたかたちです。そういえば昨年の学校説明会も大変賑わっていました。

6位の関西大学中等部は、大学の付属校ということで、電車で10分ほどしか離れていない立命館中学と比較される学校ですが、2016年度入試では2015年入試より大きく落ち込み、お得感が出ていました。つまり今年の増加は揺り戻し現象だといえますが、ICT化をはじめとした充実の設備やハイレベルな理科教育も評価されているようです。

7位の園田学園も女子校です。屋上庭園付き6階建ての新校舎が間もなく完成という施設面も追い風ですが、茶道・華道・書道・着付け・短歌俳句など女子校ならではの文化教育やマナー教育と、小規模だからこそできるきめ細かな進学指導が評価されたかたちです。

8位の雲雀丘学園は東大・京大・阪大等難関国立大への合格実績も出しており、兵庫県で進学校としての評価が定着してきました。阪急電鉄の駅からも近いため、広い範囲から受験者を集めています。

このように昨年より大きく出願者が増えた学校は、それぞれ理由があるようです。もちろん前年度に大きく増加しため、今年度は上昇率で上位にランクしていないなど、今回紹介できていない中にも、人気のある素晴らしい学校はたくさんあります。今後の学校説明会などでは、今回紹介した学校の状況も参考にしつつ聞いてみられてはいかがでしょうか。

 

大阪・兵庫・奈良 私立中学校入試出願者数について①

2017年1月27日 金曜日

1月14日から、近畿では私立中学校の受験が行われましたが、その確定出願者数が明らかになってきましたので昨年の出願者数と比較してみました。その中で昨年度より大きく出願者数伸ばした学校を2回にわたって紹介します。(現時点でまだ確定出願者数を発表していない学校もありますので、すべて紹介できているわけではないことをご了承ください。また、今回は京都の中学校の情報が集まっていないため、大阪・兵庫・奈良の学校に限って紹介させていただきます。)

 

近畿では、解禁日初日(14日)の午前中に最も多くの中学校の入試が行われるため、受験生が分散して競争率は下がります。従って受験生はこの日に第一志望校を受験するケースが多く、合格すれば入学する率も高くなります。そこで、この日の入試の出願者数に着目して表にしてみました。

この表は昨年と比較して出願者の増加割合が高い順に並べています。

1位の城星学園は、以前このブログでも紹介した女子校ですが、昨年度の初日受験者は少なすぎました。今年の出願者数は昨年比2倍以上となっています。これでもこの学校の良さが正当に評価されているとはいえませんが、回復基調です。大阪の最難関男子校である大阪星光学院と提携するというニュースも好材料となったようです。(但し、この提携は人的な交流を行うというレベルで、共学化するというわけではありません。)この学校の聖歌隊は昨年8月の24時間テレビ「全国高等学校合唱選手権」において合格出場校、5校の中の1校に選ばれ日本武道館で演奏を披露するなど、元気な学校です。

2位の金蘭会は大阪市福島区の女子校です。吹奏楽も大阪府大会常連校ですが、バレーボールが全国レベルで有名、シンクロナイズドスイミングで活躍する生徒さんもいるなど、スポーツも盛んな女子校です。大阪では今年度から女子校が2校共学校になったため、女子校を志向する受験生の動きから、伸び率1位、2位とも女子校が占めています。

3位の履正社豊中は3か年と6か年と二つのコースがありますが、3か年のコースが大きく伸ばしました。難関高校合格実績が評価されているようです。新校舎が間もなく完成というのも好材料だったようです。

4位の関西学院大学千里国際の帰国生枠も大きく増加しています。この学校に限らず、帰国子女枠を持っている中学校の多くが受験生を増やしています。子どものいる家庭では、海外転勤といえばお父さんが単身赴任、というケースが多かったのですが、最近では国際感覚を養うために、あえて子どもも連れて行く家庭が増えているようです。つまり帰国子女枠の盛況は今後も続くと思われます。インターナショナルスクールを併設しているこの学校でさらに国際感覚を磨きたいという受験生を集めているようです。(続く)

 

今年の中学入試問題から(香川誠陵)

2017年1月24日 火曜日

昨日に続いて、中学入試問題を紹介します。今日は香川誠陵中学校です。

円の問題なのに、円の半径が書いていません。ここで受験生は何度も問題を読み返したことでしょう。

三角形ABCの面積がわかっているだけです。

さて、解説です。まず、補助線を引いてみましょう。

すると、線からはみ出ている部分と、線より引っ込んでいる部分が一緒だということに気が付きますので、そこに移動させて考えます。すると、面積を求めるべき部分は次のようになります。

この青い線を引いている矢じりのような形は三角形ABCの2/3となりますので、答えは20㎠となります。

算数は「ひらめきだ」という人もいますが、円の補助線は、半径と接線というのが受験算数の基礎となりますので、図形問題の解き方の復習をしていた受験生であれば解けていたはずです。学校がどのような生徒を求めているのがわかるような問題でした。

 

今年の中学入試問題から(同志社女子中)

2017年1月23日 月曜日

先週末から続いていた関西地区の中学入試も、ひとまず落ち着いてきました。

やはり今年度も厳しい戦いになった中学校が数多くみられましたが、その中で受験生の手が思わず止まってしまうような問題を紹介しましょう。

今回は京都にあります「同志社女子中学校」前期日程の算数より、問題2の問4です。図形の問題です。

これだけの条件でADの長さを求めなさい、という問題です。

三角形ABCは正三角形の半分ですから、ABの長さはACの長さの2倍になっているというのは中学受験でよく使うネタですので、そこはわかっているとしましょう。ただし、中学生で習う(1:2:√3)や、AB:AC=BD:CD は使えません。

さて、解説です。

三角形ADCに注目します。この三角形も正三角形の半分ですので、DAはDCの2倍です。そこでDCの長さを①として、DAに②と書き込みましょう。

次に三角形ABCに着目して、∠ABCが30°と計算し、書き込んでおきます。

三角形ABDに着目すると、30°の角が二つありますので二等辺三角形だとわかります。そこで、DAとDBが同じ長さなのでDBにも②と書き込みます。

そこで、BCの10㎝は①+②の③だとわかりますので、①は10/3ということになります。

問題で聞かれているのはADの長さなので、DCの2倍、すなわち20/3(6と2/3)㎝となります。

このように二等辺三角形に気が付くところがポイントですが、緊張している受験生にとっては気が付かないことで焦ってしまう問題だといえます。同志社女子中では、算数の第2問はこのような小問が6題並んでいますが、一つ2分くらいで解かなければ全体の時間が無くなりますので、解法が浮かばなければ、悩むのをやめて次の問題に移るという思い切りも必要になります。

中学入試を勝ち抜くためには、十分な知識量や技能も必要ですが、その場の判断力や、わからなかった問題のことで悩まないという強い精神力も必要とされるのです。

また、面白い問題を紹介していきたいと思います。

 

早くも来年度入試の説明会が始まります!!

2017年1月20日 金曜日

1/14(土)に統一解禁日を迎えた近畿地区の中学入試。今週末には、大阪市立咲くやこの花中や初めての入試を迎える大阪府立富田林中などを控え、まだまだ合格へ向けて頑張っている受験生もたくさんいらっしゃることと思います。

そんな中、すでに来年度の入試へ向けた動きが始まっています。

日時・場所:
2017年3月4日(土) 13:30~15:00(13時受付開始) あべのハルカス 25階会議室

内容:
・新時代の女子教育とは
・平成29年度中学校入試報告

申込方法:
・帝塚山学院中ホームページより専用申込フォームにて申込
・添付のPDF(上記の画像をクリックしていただきますとPDFファイルが開きます)裏面に必要事項を記入し、FAXにて申込

あらかじめ定員が決まっているようですので、ご興味のあるみなさまはお早めにエントリーされることをお勧めします。自分の受験はまだまだ先のこと、などとは思わずに積極的に説明会へ参加してみましょう!!

 

東京都 私立高校の無償化が始まります

2017年1月18日 水曜日

大阪では2011年から始まっている、私立高校の無償化が東京都でも実施されることとなりました。

17日の新聞各社の報道によりますと、東京都の小池百合子知事は都内外の私立高校に通う都内在住の生徒の授業料について、世帯年収760万円未満の家庭を対象に、実質無償化する方針を明らかにしました。都の試算によると、支給対象は都内の約5万1千人で、約3割の生徒が対象になるようです。この支給基準となる年収760万円というのは、大阪の590万円と比べてかなり高くなっています。

無償といっても施設費や制服、修学旅行の積立などは対象外となりますので、全く費用が必要なくなるというわけではありませんが、最大で年間44万2千円を受け取ることができるため、その効果は大きいと思います。

また、都内の私立高校だけでなく、都民であれば都外の私立高校に通っていても無償化が適用されるというのも魅力的です。私立高校によっては広い校地・充実した設備といった学習環境や、進学実績を特長としている学校もありますので、公立高校と経済的な負担があまり変わらないとなると、当然私立高校への入学希望者が増えることになるでしょう。また、私立高校の方が良いといった評判から、近年盛んになってきた都立高校の学校説明会に参加する人数が減少すれば、都立高校の魅力を知ってもらう機会が減る事にもなりますので、来年以降の都立高校受験者がさらに減少するかもしれません。

一方、年収400万円未満であれば、私立小学校・中学校に通う世帯には年間10万円が支給される制度も来年度から始まります。高校から私立に進むのではなく、もっと早く、小学校、中学校から入学するという動きも出てくることでしょう。

 

大阪でも私立中学入試 始まりました(その2)

2017年1月13日 金曜日

昨日に引き続き、私立中学入試の様子をお送りします。

次は9日に大阪福島にありますTKPガーデンシティ大阪梅田という会場で実施された愛媛県の愛光中学校の県外入試の様子です。

ビルの真ん中を高速道路が貫いているというユニークな構造のビルですが、受験生は面白がっている場合ではありません。ここは上の階にある受験会場までエレベーターで入場するのですが、1Fのエレベーターからは受験生だけが入場していくようになっています。

そこで、建物の外で受験生が塾ごとに集合して激励を受けたりすることになります。毎年同じなのですが、800人以上の受験生が集まるこの入試会場ではのぼりや応援の旗が林立して神社の縁日のようになっています。そこで開成ベガの塾生たちは、寒風と混雑を避けて近くの地下モールに集まり、先生たちから注意事項の伝達を受けていました。

こちらもすでに合否が発表されています。この後の日程の中学校を受験する場合は、合格した受験生はその通知を自信に変え、残念だった受験生は結果を反省材料として生かし、14日から本格化する京阪神の中学入試では力を出し切ってほしいと思います。

 

大阪でも私立中学入試 始まりました(その1)

2017年1月12日 木曜日

今週末には大学入試センター試験と京阪神の私立中学校入試が行われますが、近畿圏以外の私立中学校で大阪を会場とする入試(「県外入試」と呼ばれます)はすでに始まっています。

昨年9月に「開成進学フェア」の会場として使わせていただいた「マイドームおおさか」では、この8日(日)に函館ラ・サール中学校の入試が行われ、早くも合格発表が出ています。そこで、実際の入試会場の様子をお伝えしたいと思います。

御覧のように広い会場に机が並べられています。いつもと違う雰囲気で生徒たちは緊張していますが、試験開始直前まで保護者や塾の先生も試験場の中に入ることができますので、直前のアドバイスを与える姿なども見られました。

この週末は気温も下がり厳しい天候になるとの予報もありますが、受験生は体調管理に気を付けて、力を出しきってもらいたいと思います。