社長の出身大学 ランキング(地域別編④)

2018年12月28日 金曜日

今回は滋賀です。

こちらでは立命館大が1位で同志社大が2位。立命館大と違って同志社大は滋賀にキャンパスがありませんから当然でしょう。しかし、その差は2割もありませんのでやはり同志社の層の厚さを感じます。3位は滋賀医科大。これも京都の京都府立医科大と同じような理由ですが、これまた1学年の募集が100名と、京都府立医科大と同じような規模です。そう考えると逆に少ないなぁ、という話になりますが、滋賀医科大は「国立」で、もう40年も前の事ですからこの格付けを覚えている人も少なくなりましたが、実は「旧一期校」です。というわけで、卒業後、京都大の医局に属する医師も多く、その分滋賀に留まる率が下がるというわけです。

 

最後に奈良です。

2位の2倍以上と圧勝の近畿大が1位。近畿大の農学部や附属小学校は奈良にありますし、東大阪の本部も近鉄沿線にある近畿大学にとって奈良は「ほぼ地元」だと考えると納得できます。2位は奈良県立医科大、僅差で同志社大、関西大と並びます。京田辺キャンパスを持つ同志社も、近畿大と同じように「ほぼ地元」といえますが、距離的に離れている関西大がほぼ同じ人数だというのは評価されるべきところでしょう。

5位にはこういうランキングには珍しい理工系大学である大阪工業大学がランクインしています。大阪のランキングをお見せした時には突っ込みませんでしたが、大阪でも6位入賞です。実は大阪工業大学は実就職ランキングで連続8年間関西1位にランクインしており(大学通信調べ)、全国社長数も2000名弱と、全国の理工系大学では東京理科大学に次いで2位という大学なのです。こちらも元気のある大学として注目株ですね。

このようなランキングも、見ようによっては大学の歴史や背景などを再認識することができます。

2018年のブログもこれで最後です。ご愛読いただいた皆様には感謝いたします。次回は1月4日にお会いしましょう。良い年をお迎えください。

社長の出身大学 ランキング(地域別編③)

2018年12月27日 木曜日

次は京都です。

堂々のトップは同志社大。関西学院大と同じようにアメリカのキリスト教会と関連のある学校ですが、こちらはキリスト教が布教を目的として作った学校ではなく、皆様ご存知新島襄が独自に日本で作った英学校がルーツで、1920年には関西で最も古い私立「大学」となりました。今でも同志社大の受験者層は、近畿圏のトップレベルの高校に占められており、今でも記述問題を含むというこだわりのある(逆に時代の最先端?)入試問題の難易度も他大学と一線を画しています。

一昔前は教員・公務員志望の男子学生が目に付いた立命館大学も2位にランクインです。とはいえ、一部上場企業で比較すると、同志社大32人に対し、立命館大は9人とまだまだ差を感じてしまいます。しかし経営学部では起業を応援する教育プログラムも用意されていますので、今後はこの差が縮まるかもしれません。

6位に京都府立医科大が入っているのは、「社長」というより病院経営の「院長」としてカウントされているからです。京都府下の医学部は京大医学部と京都府立医科大の2大学だけで、募集人数はどちらも約100名と同じような規模なのですが、京都の地域医療は京都府立医科大が主に担っているという状況も見て取れると思います。(続く)

 

社長の出身大学 ランキング(地域別編②)

2018年12月26日 水曜日

さて、続いて兵庫県です。

これまた極めて順当な順位です。財界の子弟も多い甲南大が1位、「関西の経済の半分は甲南で回っている」とは甲南出身者の口癖ですが、これは自慢ではなく、謙遜なのだそうです。モロゾフの前会長も甲南出身というわけで、甲南学園100周年記念チョコレートはモロゾフ製なのでした。このランキングでは2位ですが、一部上場企業の社長に関しては関西学院大の方が多くなっています。関西大と同じように、大学昇格時に専門部文学部および高等商業学部、その後産業研究所を設置するなど財界の人材育成をルーツに持つ、来年で130周年の大学ですが、元はアメリカのキリスト教会が設置した学校ですので、英語教育には定評があります。その伝統もあってグローバル化した企業のトップになるための教育がなされているということでしょう。(続く)

社長の出身大学 ランキング(地域別編①)

2018年12月25日 火曜日

いやぁ今年もクリスマス。今頃ケーキも値引きされてお手頃価格になってまいりましたが、そんな小さいことばかり気にしている大人になってはいけません。ともかく社長、社長になりましょう。そして将来会長になって、高価なクリスマスケーキを定価で大人買いできるようになりましょう。でも社長になるにはどの大学に行けばいいの?というわけで、AERAムック大学ランキング2019(朝日新聞社)で調べてみました。(元データは東京商工リサーチの企業データベースのうち個人企業を含む代表者データを抽出したものだそうです。)

今回は企業の所在地別のランキングです。

まず、大阪

さすが近畿大、元気が違います。関関同立を押さえてぶっちぎりの1位です。社長率が高いといわれている同志社大、関西学院大、甲南大も健闘していますが、やはり大阪では近畿大に続いて、関西大がランクイン。法律学校と商業学校をルーツの130年以上の伝統を持つ関西大としては当然の結果だと思います。(続く)

私立大学の方が多い国は、世界で少数派だった

2018年12月21日 金曜日

 

文部科学省のサイトで「諸外国の教育統計」平成29(2017)年版 という統計を見つけたので、高等教育(大学)に通う学生数とその種別の各国比較をグラフにしてみました。グラフ中の数値の単位は千人です。

 

 

すると、諸外国はこんなもんです。アメリカは州立大学でも日本の私立並みに学費が高いですが、多彩な奨学金制度がありますし、授業料の減免もあります。というわけで、日本にも高等教育の無償化政策が導入されるといわれていますが、実効性のあるものにしていただきたいものです。

 

岡山理科大学 獣医学部 2年目の入試

2018年12月19日 水曜日

学部を新設しただけなのにこれほど話題なった大学も珍しいと思いますが、そんなこととは関係なく、記念すべき1期生は、この業界トップレベルの教授陣の指導の下、獣医学の勉学にいそしんでいるそうです。

関西以西での獣医学部「獣医学科」の新設という点で注目を集めましたが、獣医学部の中の「獣医保健看護学科」は、日本ではまだあまりなじみのない学科名で、獣医師の補助にとどまらず、実験動物の管理や衛生管理など独立して活躍できる技術や知識を身に着けることができるという点で、本来注目すべきところでしょう。

一般入試は1月30日から3日間、及び2月19日の計4日実施されますので、他の獣医学部を持つ大学との併願も可能です。公募の結果から、一般入試の合否ラインも昨年並みとお得になると思われます。詳細は大学HPを見てみましょう。

 

【今からでも】近畿大学 公募推薦入試 難易度【説明会に参加しよう】

2018年12月18日 火曜日

入試直前となったこの時期でも入試説明会が行われていますが、もうオープンキャンパスも参加したし、大学案内もよく読んだので、行かなくてもいいや、と思っているそこのあなた、実はこの時期だからこそ手に入る情報があるのです。先日近畿大学の公募推薦入試がとんでもない競争倍率になったとお知らせしましたが、競争倍率が高い=合格最低点が高い、とは限りません。この時期ならではの合格最低点に関する極秘(?)情報が手に入りましたのでご紹介します。

11月17日、18日に行われた法学部と経営学部の公募推薦入試での合格最低点の高いものから順に並べてみました。

ご覧のように法学部が最難関となっています。あとは経営学部の各学科が続きますが、御覧のように同じ経営学部でも合格最低点に違いがあります。

12月1日、2日では、その順位に少し変化がありましたので、その平均値順に並べています。御覧のように最難関は国際学科グローバル専攻、次に文芸学部 文学科の英語英米文学専攻、総合社会学部 総合社会学科の心理系専攻が続きます。

というわけで、この時期の情報は、近接分野で合格最低点が低い学科や専攻も併願するなど、出願の作戦のヒントにもなるというわけです。

近畿大学の入試説明会は来週末が最後です。運が良ければあまくておいしい「近大みかん」も手に入るようです。受験予定者は参加してみましょう。

日本大学のイメージと志願者数の変動

2018年12月13日 木曜日

本日の産経新聞東京版の報道によりますと、日本大学の志願者数が26%減少したとのことです。河合塾全統マーク模試の志望校登録は前年の55,377人に対して40,857人と26.2%減少しているとのことです。昨年度の延べ志願者数(学部第一部合計)は114,316人(大学公表値)ですからこの全統マーク模試の約2倍の出願があったということを考えると、約3万人分の出願が減ることになります。

受験料収入の事だけ考えると、日本大学は1出願35,000円、2併願目から15,000円になるという割引がありますので、平均で25,000円払うと考えると、2万5千円×3万人=7億5千万円の減収となります。この影響が教職員の待遇や研究費の削減などにつながらないことを祈るばかりです。

今回の報道を見て、今年は狙い目だと判断して流入する受験生もいると思いますし、逆にやはりネガティブなイメージを多くの人が感じているのだなと知って志望校から外すという受験生もいるでしょう。レベル的に絡む東洋や駒澤、明治学院等の志望動向も含めて注意が必要でしょう。

早稲田大学 合格率 男女差?

2018年12月12日 水曜日

先日AO入試では女子の方が合格しやすいかも、という情報をお知らせしましたが、では一般入試と比較するとどうなのよ、とのお声を頂きましたので、同じ関学で比較してみようと思いましたが資料がありません。そこで、推薦系の入試と一般入試(センター利用含む)両方で男女比が公表されている早稲田大学を例に分析してみました。(さすが早稲田。なんて透明性が高いのでしょう。)

早稲田大学 男女別合格率

表の中で、女子の方が合格しやすかったところにはピンク色で塗ってあります。

(画像下のリンクをクリックすると表が開くはずですが、デバイスによっては表示できるとは限りませんので無理はしないでください。)

結論から言いますと、早稲田大学の場合、推薦系の入試では過去6年のデータすべてで女子が有利、平均で男子の1.5倍くらい合格しやすいというわけで、関西学院大学と同じような結果になりましたが、一般+センター利用入試では、逆に男子の方が女子より合格率が高くなっています。但しその差はわずかです。(2016年、全学部合計で男子の合格率は16.9%、女子の合格率は15.1%と1.8%の差となっています。それにしてもさすが天下の早稲田、実質倍率が約6倍と厳しい戦いになっています。)

というわけで、早稲田大学を受験する方は、決して男女異なった扱いはありませんので、安心して学力勝負してきてください。

阪南大学 一般入試合格対策講座

2018年12月11日 火曜日

大阪府松原市、近鉄南大阪線の河内天美駅から徒歩6分と便利な場所にある阪南大学は、関西私大の中でも就職率が高い事でも有名です。国際コミュニケーション、国際観光、経済、流通、経営情報という5つの学部を持つ文系中心の大学ですが、いまや学部学生数も5000名を超え、大規模大学となりつつあります。

こちらの大学でも一般入試に向けた対策講座が行われます。しかも入試相談会も併設されています。受験料が安い、合格発表から入学手続きまでの日数が長く他大学との併願がしやすいなど、受験生にやさしい工夫がなされています。文系志望の受験生は、一度説明会に参加して、受験校候補に入れるかどうかを検討してみては如何でしょうか。詳細は大学HPをご覧ください。