【今年は】龍谷大学公募推薦結果【厳しい】

2017年12月18日 月曜日

11月25日、26日に行われた、龍谷大学の公募推薦入試の結果が発表されました。

ご覧のように、受験者数が1割以上増えて、合格者数を1割減らしているという狭き門になっております。当然合格最低点も昨年より上がっている学部、学科がほとんどですが、特に上昇幅が目立つのは、文学部の臨床心理学科(スタンダード方式で76.0%⇒84.0%、高得点科目重視方式で75.7%⇒85.1%)の上り幅が一番で、同じ文学部の歴史学科、日本史専攻や東洋史専攻、経済学部、経営学部、法学部、政策学部、国際学部のいずれの学部でも合格最低点が上昇しています。

このように昨年より公募推薦の難易度上昇により、一般入試との差がなくなってきていますので、公募がダメなら一般はもっと無理、というわけでもないと思います。近畿大学と同じように、公募で厳しかった受験生も、気持ちを切り替えて一般入試に挑んでほしいと思います。

 

近大みかん 届きました

2017年12月14日 木曜日

今年の1月4日に、このブログで「近大みかん」を取り上げたら(?)、本当に送ってきてくださいました。

外の皮も、中の房の皮も薄くて食べやすく、なんといっても味が最高。

今年の公募制推薦では理系の難易度が結構上がっているように感じます。したがって、結果が思わしくなかった受験生も、怯まずに一般入試に向かっていただきたいと思います。入学したら、来年の今頃、学内でこの美味しいみかんを食べることができるでしょう。

 

岡山理科大学 獣医学部 602人出願

2017年12月13日 水曜日

色々と有名になってしまった岡山理科大学獣医学部ですが、公募推薦入試の出願について、21人の募集に対して、688人が出願(名目倍率32.8倍)しているとのニュースが入ってきました。以前、このエントリーで「狙い目」と書きましたが、すみません。謝ります。この公募推薦は併願も可能となっていますので、実際には募集人数の数倍の合格者を出すと思います。しかし、もし3倍の63人を合格にしても、実質倍率は10倍を超えますので、それでもとんでもない高倍率だといえるでしょう。

ここ数年、全体的に文系学部の人気が回復し、理系、特に生物系の志願者数が減少している中でよく集まっていると思います。

今や子どもの数よりペットの数の方が多いといわれますし、前回獣医学部の新設が認められた52年前と違って輸入食肉や検疫の扱い量もけた違いに多く、今年不足しているインフルエンザワクチンなどの開発や開発など、獣医師の活躍する場は増えています。生物の分野で社会に貢献したいと考える高校生・中学生は、獣医師という選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。

 

【新規開校】桃山学院教育大学 難易度ライン判明【今年がチャンス】

2017年12月1日 金曜日

以前、このエントリーで紹介した「小学校教育コース」「幼児保育コース」「健康・スポーツ教育コース」の3コース体制で新規開校を予定している「桃山学院教育大学」についてですが、当然昨年度入試が行われていないため、難易度が不明な状態でした。(模試会社によっては失礼なほどゆるゆるの設定をしたところも・・・)しかし、11月の公募推薦入試の結果から、その難易度が明らかになってきました。桃山学院大学と入試問題も共通ですので、合格最低点でそのまま難易度の比較ができるというわけです。

 
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結論としてはずばり、桃山学院大学と同じです。「小学校教育コース」は桃山学院最難関の経営学部マイナス2点、「幼児教育コース」、「健康・スポーツ教育コース」は共に桃山学院の社会福祉学部の少し上、という結果でした。

しかし、以前紹介したように私立大学とはいえ超本格的な教育大学としては夢のように入りやすい状態だともいえます。少なくとも今年度はとてもお買い得だといえるでしょう。

公募推薦後期入試の出願は12月4日(月)までです。(検定料納付は明日の火曜日まで可)試験は12月9日ですが、合格後の入学手続期間は1月19日、つまりセンター試験の自己採点の後ですから手ごたえを見てから入学金を納めるかどうか判断ができます。小学校教員志望の大学受験生は、ひとまず受験してみてはいかがでしょうか。

(入試に関する詳細については、大学HP、要項等をご確認ください。)

 

京都大学の改革

2017年11月21日 火曜日

平成28年度から「特色入試」という面白い選考方法を導入した京都大学についてです。どのような背景で入試改革を行ったのかについて、北野副学長の講演を聞く機会がありましたので少し紹介します。

 

まず、一言でいうと、京都大学は今の大学教育に危機感を持っています。具体的には偏差値重視による大学学部の序列化やミスマッチ、つまり、受験対策だけで合格した学生の志や適性の軽視、さらに少子化による研究レベルの低下など、これからすべての大学が直面するであろうことを、かなり早い時期から真剣に捉え、議論してきたようです。

その過程で、科目群の見直しや時間割の整理をし、特に英語教育に関しては学部ごとに教科書を指定し、ライティングやリスニングの養成のためにオンライン自習教材を導入しました。既に入学後英語力が低下するのを防ぐ効果が表れているとのことです。

日本には博士号取得者が少ないといわれますが、博士課程を充実させるだけでなく、経済的支援やその後の進路保障、また産学共同として企業の支援を取り入れるなどの改革も進んでいます。

また、少子化対策として1学年当たり50~70名の優秀な学部留学生をASEAN諸国から迎える目標を立て、入試も英語で行っているそうです。日本の学生が彼らと切磋琢磨することで刺激を受けるという効果も狙っているとのことです。

「特色入試」で入学した学生は、女子の割合が高く、首都圏出身者も多いそうですが、積極的な学生が多いとのことで、ひとまず成功したと考えられているようです。

霊長類研究所出身の山極京大総長(上の画像の先生)による「大学はジャングルだ」という名言がありますが、今回の話を聞いているうちに、自由すぎる京都大学が、もっと大きな「智のジャングル」になりそうな、そんな気がしてきました。

 

近畿大学 入試合格対策講座&説明会・相談会

2017年11月20日 月曜日

過去4年連続、出願者数日本一の近畿大学ですが、それでも志願者に対するサービスの手を緩めることはありません。12月には大阪・名古屋・京都・神戸の4会場で対策講座と説明会を実施します。入試問題に関する対策は学校でも塾でも予備校でも可能だと思いますが、「入試アドバイザーによる近大入試活用ナビ」と名付けられた説明会は得難い機会だと思います。

近畿大学も様々な入試方式や判定方法がありますが、どれに出願するのが自分にとって有利なのか、なかなか一般高校生では判断が付かないと思います。入試要項をじっくり読みこめばわかるかもしれませんが、その時間が惜しい人や、自分にとってどうであるのかを個別に相談したい受験予定者は是非是非参加しましょう。

 

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ところで、以前このエントリーでも紹介した、あまくておいしい「近大みかん」の配布予定もあるそうです。一般ではなかなか手に入らないものですので、そちらもお楽しみに。

 

関西8大学 志望動向

2017年11月17日 金曜日

9月の駿台マーク摸試による志望動向が発表されました。

そのうち、関関同立 産近甲龍 と呼ばれる関西の難関8大学についてまとめてみました。

 

まず、関関同立の4大学では、昨年同時期の志願者数123,390名に対し、122,452人と昨年比99%と減少しています。中でも立命館大が96%と大きく減少させていますが、これは2017年度入試で、定員厳格化の影響か、合格者数を大きく絞り込んだため、合格ラインが上がって敬遠されていると考えられます。逆に同志社はセンター利用が昨年並み、一般が102.0%と全体でも101.5%と伸びてきています。学部にもよりますが、昨年度より難化することも考えられます。

 

次に産近甲龍の4大学については、近畿大学がさすがに昨年度の反動で94.9%と減少していますが、それでも関西8大学の中ではダントツの40,000名近くの志願者数をキープしています。龍谷大学の減少は、京都産業大学の新学部への流動も考えられるでしょう。

これらのデータを元に、一般入試の難易度が予測されると思いますが、各大学の出題傾向は大きく異なりますので、摸試の判定で一喜一憂することなく、受験する大学の対策を入念に行うことの方が重要です。

特に文系学部は引き続き人気が高いようですので、複数の判定方式を申し込むなど出願でも注意が必要でしょう。

 

京都産業大学 一般入試対策講座

2017年11月13日 月曜日

以前、このエントリーで京都産業大学の公募推薦入試対策講座を紹介しましたが、次は一般入試対策講座のお知らせが届きました。

全国9か所で行われるこの講座は、ガイダンスと2科目分の対策講座がセットになっており、その後個別相談が行われるという手厚さです。開催地によって日程が異なりますので、京都産業大学志願者は、日程を確認の上、是非参加するようにしましょう。

 

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ところで、地図を見ると京都産業大学って遠いなぁ、という受験生の感想を時々聞きますが、実は地下鉄や京阪の駅からバスが頻繁に出ていて便利です。個人的には北大路駅から賀茂川(今出川通より北の鴨川は「賀茂川」と表記します。)沿いに15分ほど北上するバスが好きなのですが、地下鉄で国際会館駅まで行きますと、バスに乗っている時間は10分もかかりません。バスターミナルは大学の中にありますから、降りたらあとは学内の移動だけです。このように通学は便利なのですが、バイク通学をしている学生も多いのか、広大なバイク駐輪場もあります。バイクを使う場合は、晴れた日に鞍馬や大原までツーリングするのもお勧めです。

 

【ようやく】岡山理科大学 獣医学部 【認可答申】

2017年11月10日 金曜日

もはやここで説明しなくても、マスコミ等で有名になってしまった「加計学園」の運営する岡山理科大学の獣医学部についてです。52年前の北里大学以来の学部新設というのは報道の通りなのですが、募集定員やその中身についての情報がほとんど報じられませんのでここで紹介します。

 

そもそもこの「岡山理科大学」は理学部・工学部・総合情報学部・生物地球学部、という理系の学部と、教育学部・経営学部の文系学部を持つ総合大学です。既存の理学部に生命科学、臨床生命科学、動物学科が、工学部にもバイオ・応用科学科が、さらに生物地球学部があるわけですから、農学部か獣医学部があっても不思議ではないといえるでしょう。

獣医学部の定員は200名ですが、実は2つの学科があります。

「獣医学科」(6年制)140名 「獣医保健看護学科」(4年制)60名と分けて募集されます。「獣医学科」の140名のうち20名は四国入学枠となっていますので、他地域からは約120の募集ということになります。

 

「獣医学科」はもちろん獣医師養成の課程なのですが、動物病院のお医者さんを養成することだけが目的ではありません。想定される進路は以下の3点です。

  1. ライフサイエンス分野=製薬会社など医薬品開発関連の研究機関
  2. 公共獣医事分野=公衆衛生、産業動物(いわゆる家畜)臨床
  3. 医獣連携獣医分野=実験動物研究施設、中央競馬会など

口蹄疫や鳥インフルエンザなど様々な脅威が現実となっている今、さらに輸入食肉の検疫など2に関する需要は増える一方なのに、そのための人材は不足しています。この学校はそういった人材育成を目標としています。

一方、「獣医保健看護学科」は、いわゆる動物看護士を養成する学科ですが、人間向けの看護師は国家資格であるのに対し、動物看護士は通信教育で取得が可能な民間資格であり、法的根拠がないためその水準は様々だといわれています。しかし、獣医師と同じように獣医療従事者の需要は高まっていますので、公的な資格に格上げされる方向で進んでいます。そこで、そのレベルに対応できる人材育成を先にやっておこうというのがこの学科です。こんな難しいこと、新しい大学ができるのか、と思ってしまいますが、実はこの加計学園、倉敷芸術科学大学という大学も運営しており、そこではすでに獣医看護の教育が行われています。つまり、新設学部となるものの、積み上げられたノウハウのもと、数少ない有資格者を目指せる大変魅力的な学科になるといえるでしょう。

さて、入試関連の情報です。多くの私立大学は公募制推薦入試がすでに行われているわけですが、この学部は認可が遅れたため、ここまで入試が実施できていません。12月16日(土)、17日(日)の公募推薦が初回の入試ですので、ここで大きく合格者を確保することが予想できます。つまり狙い目だということです。出願は12月9日(土)までですので、出願はお早めに。

ちなみに、教育学部でも、これからの教育に備えた「IB(国際バカロレア)教員養成コース」を立ち上げるなど、時代の変化に機敏に対応するという姿勢の学園です。現在建設中の獣医学部図書館も医学書を中心に1万3千冊以上の図書を用意するなど準備が進んでいます。獣医学部の1期生になるのなら、今がチャンスですよ。(次の機会は52年後か???)

 

関西国際大学オープンキャンパス

2017年11月7日 火曜日

大阪駅からJR神戸線に5分ほど乗りますと、かつては工業地域だったJR尼崎駅があります。駅の北側は8年ほど前に再開発が行われ、今はホテルやショッピングモールが並ぶにぎやかな場所になりました。その一角に「関西国際大学」の教育学部のキャンパスがあります。「関西国際大学」は兵庫県の三木市に本部がある大学ですので、かなり離れた場所に引っ越してきたなぁ、という印象でしたが、実はこの大学は昭和28年(1953年)に作られた「尼崎幼稚園教員養成所」という学校がルーツとなっていますので、尼崎に「帰ってきた」わけです。

 

60年以上教育系の歴史をもつこの学校は、今年度44名が教員採用試験の合格者を出し、教員免許更新の講習を行うなど、教育、保育の人材育成でも定評があります。2013年には三木市の本学にある看護学科が開設されましたので、この分野でも今年から卒業生が生まれることになります。

 

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今年はあと1回になりましたが、オープンキャンパスのお知らせを貼っておきます。

大阪からでも十分通学範囲内ですので、教員養成系を考える受験生は一度のぞいてみてはいかがでしょうか。