新しい 柏原!(東大阪大学柏原高等学校)

2017年6月7日 水曜日

柏原市・八尾市・藤井寺市の境界付近に立地し、女子校から男女共学の時代を経て、現在では府内では少なくなってきている男子校のひとつです。

今年度のニュースとしては新校舎が完成しさらに制服もリニューアルされました。

設置コースは【アドバンストコース】【キャリアアップコース】【キャリアアシストコース】と【スポーコース】に分かれています。特徴は進学や就職など、進路希望に応じた各コースと高いレベルでのスポーツにも力を入れている点です。

また、この中で特徴あるコースは【キャリアアシストコース】です。中学校生活が「うまく馴染めない」「出席日数が足りない」「塾には通っていたけど…」などご事情のある生徒さん達を受け入れ、学校生活・進路をサポートされている点です。大学進学はもちろんのこと、就職希望者にもしっかり進路指導されている印象です。

入試説明会が夏以降に開催されます。興味がある方は、是非参加してみてください。

 

第37回近畿高等学校総合文化祭は大阪で開催されます

2017年6月5日 月曜日

文化系のクラブに所属の高校生の皆さん。特に「部活優先(?)」の方は注目!文化系クラブの近畿大会ともいえる近畿高等学校総合文化祭(近総文)に関してのお知らせです。

1981年に兵庫県で第1回大会が行われて以来、毎年行われているイベントです。「近畿ブロック」に属する10府県が参加しています。会場は各府県の持ち回り制です。

兵庫⇒大阪⇒徳島⇒京都⇒和歌山⇒滋賀⇒奈良⇒三重⇒福井⇒鳥取⇒・・・

の順で行われるのですが、昨年が兵庫県で開催されましたので、今年は10年ぶりに大阪が会場となります。合唱・吹奏楽・管弦楽や邦楽といった音楽関係の演奏、美術、書道、写真などの展示、囲碁・将棋や百人一首かるたの対局や放送、芸能、演劇、バトントワリングなどの演技などが各会場に分かれて披露されるという大規模なものです。部門ごとに各府県の大会や展覧会で推挙された団体や個人しか参加できませんので、毎年レベルの高い演奏や展示を楽しむことができ、根強いファンもいるようです。

部門ごとの日程と会場です。中学生の皆さんは、高校選びの材料探しに出かけてみてはいかがでしょうか。(時間などは10月頃、学校などに掲示されるポスターをご確認ください。)

中間テストが終わった今頃は、文化部の生徒さん達はこの大会への参加を目指して、放課後も(から?)本気を出していることでしょう。

 

宇宙に一番近い学校

2017年6月2日 金曜日

いきなりですが、公立の中学校・高等学校なのに、男子校、しかも全寮制という学校が九州にあります。2015年に開校した「鹿児島県立 楠隼(なんしゅん)中学校・高等学校」はこの春、初めて全学年が揃ったという新しい学校です。

 

(Google Mapより)

まず特徴的なのは7時間授業が行われるうえに、全寮制ですので、寮にも学習室があり、先生方が夜も学習指導を行っていることです。つまり365日学習合宿をおこなっているような学校です。さらに英語や中国語漬けの語学キャンプも行っているようです。

中学校は1学年60名、高校からは30名募集ですので、来年度の高1が90名になるはずですが、これだけの人数が寝食を、それも3食を一緒にいただくという世界です。

この学校がある鹿児島県肝属郡(きもつきぐん)肝付町(きもつきちょう)にはJAXA(宇宙開発事業団)の内之浦宇宙観測所というロケット発射設備があります。その縁で、この学校は「JAXA県教育委員会提携宇宙航空教育推進モデル校」となっており、実際にその観測所を訪問するなど、宇宙事業への関心を高める取り組みがなされているようです。また、大学の先生による宇宙物理の講義が行われるなど、単に体験で終わることが無いような工夫がなされています。

 

大学入試実績は2018年度入試からなのですが、最初の3年間は高校から入学した30名による実績となります。中高一貫含めて1学年90名が揃うのは2021年度入試からになりますので、その実績が楽しみであります。

このようにまだ、今のところ進学に関する実績が無い状態でも、2017年度入試では、出願者数:143名(県内:77名/県外:66名)で倍率:2.38倍となっています。実際には出願はしなかったけれども、この学校の教育に関心を持っている人も結構多いようです。

寮費は月に6万円前後必要なようですが、3食+大きなお風呂、お洗濯のサービスと先生の補習がついていると考えると安いかもしれません。

学校説明会が日本各地で開催されます。関西では大阪梅田で6月10日 午後2時から、京都で6月11日 午前10時からです。

宇宙物理学者や宇宙飛行士を目指す小学生は是非、ひとまず説明会に参加してみましょう。

(下の画像をクリックすると、PDFが開きます。このチラシの裏面に説明会場が記載されています。)

 

 

 

堺リベラル中学校・高等学校 入試関連イベントのご紹介

2017年6月1日 木曜日

以前、このブログで紹介したように「堺リベラル中学校」に高等学校が設置されるという紹介をしましたが、どのような学校になるのかを紹介する、生徒・保護者向けのイベント一覧が届きました。

(画像をクリックするとPDFが開きます。)

中学受験生向けには「夏の勉強会」や「プレテスト」といった受験向きのイベントが多数用意されていますが、今回設置される高校に関しては、どのような学校になるのかといった説明会に加え、オープンキャンパスや校外ライブ(!)など、体験型のイベントが用意されるようです。チラシによるとランチの試食もあるようですが、この学校のランチは、ホテル・ハイアットリージェンシー大阪が監修しているというぜいたくなもので、お値段は一食あたり390円と大変お得になっております。

生徒の健康を考えたという独自のレシピで開発したオリジナルのカレーもあります。試食してみたところ、これが辛すぎず、甘ったるくはなく、さっぱりとしているのに具はしっかり入っているというとてもおいしいカレーでした。

というわけで、元気な女子校を全身で体験していただきたいイベントのご紹介でした。

 

【スクープ】私立大学 一般入試の日程に関して【どうなる?】

2017年5月31日 水曜日

平成33年度(2021年度)入試では私立大学の入試日程が動く可能性が出てきました。現在の中3生以下の学年が関係する情報です。

関西では関関同立といった規模の大きい大学では、2月1日から10日の間に入試日程が集中しています。これは文部科学省の通達により、2月1日を解禁日としているためです。(現行の通達では2月1日から4月15日を入試日と定めています。)他の大学はこの期間に入試を行えば出願者が減りますので避けることになりますが、これより遅くすれば、国公立2次試験と重なってしまいます。そこで、文部科学省から怒られながら(?)例年1月下旬に入試を行ってきました。しかし先日、この文部科学省の定める2月1日という解禁日を、平成33年度入試より1月25日に変更するという方針が伝えられた模様です。

平成33年度は今のセンター試験と同じような日程で「大学入学共通テスト」が行われますので、もし、関関同立が1週間早く入試を行うことになった場合、他の大学はそれより前に日程を組むことが難しくなってしまいます。もちろん逆に後に持っていくことはできますが、出願者の減少や、合格者のうちで入学手続きを行う割合が変わるなど、適正な入学者数を確保するのが技術的に難しくなることが予想されます。一部の大学が入学手続きの状況を見てから追加合格を出すケースが多くなると、他の合格校の入学手続き後の辞退が増えるなどの混乱が生じることも予想されます。地方試験を実施している大学は、その会場確保も含めて新たな対応が必要となります。

いずれにしても、今までに考えられてきた併願受験パターンが使えなくなりますので、受験生にとっても大きなストレスがかかることになりそうです。

今後の文部科学省からの通達や、各大学の動きに注目が必要です。

 

 

私立中学校の「推薦入試」

2017年5月26日 金曜日

来年度の私立中学校の募集要項がそろそろ発表される季節になってきました。最近は学力テストだけでなく資格や特技によって評価される入試も増えてきました。帰国子女枠や、資格による推薦入試は珍しくありませんが、今日は自己推薦型の入試をいくつか紹介しましょう。

平安女学院中学校の「課外活動重視型自己推薦型入試」
今まで取り組んできた課外活動(バレエやピアノなどの習い事も含みます)を事前に申告し、認定されると入試では作文と面接のみ課されます。英検、漢検も含まれます。英検の級が低いからダメかな?という場合は、小学校の通知表も加味して判断してもらえます。

武庫川女子大附属中学校の「M方式」
こちらも事前エントリー方式です。
「小5、小6において、児童会、学習、スポーツなどでの活動が顕著であり・・・」という条件です。認定されればこちらも作文と面接だけです。
大阪の金蘭会中学校も「K方式」という同様の入試を行っています。

と、このように女子校の多くが採用していますが、共学校でも常翔啓光学園や初芝立命館、早稲田摂陵なども事前エントリー型の入試を行っています。
しかもこれらの入試は事前エントリーを通過すればほぼ合格できているようですので中学受験の学習をする代わりにスポーツなどに打ち込んでいた受験生にとっては美味しい話です。中学校に入学すれば受験勉強をしてきた生徒と机を並べることになりますので学力が不要なわけではありませんが、ぜひ受験の参考にしてみてください。

 

甲南大学に新たな施設が誕生します

2017年5月25日 木曜日

甲南大学は神戸岡本、閑静な住宅地に囲まれた岡本キャンパスが本部です。西宮北口の「Cube」キャンパス、ポートアイランドの「FIRST」キャンパスは最先端の設備を誇りますが、それらと比較すると「本部の西側の学生会館、学友会館は少し時代を感じてしまうなぁ、関西の経済の三分の一は甲南で回っていると言われるのになぁ」と思っていたら(・・・あくまでも個人の感想です。・・・)やはり建て替え工事が行われていました。どうやら地下1階、地上4階の豪華な建物のようです。 (完成予想図 大学HPより) その名も「KONAN  INFINITY  COMMONS(iCommons)」。学生部や医務室、食堂も含む、巨大な設備です。部室も数多く用意されているようです。音楽練習室に加えて、茶室やアトリエ、歌舞伎・能楽練習室が計画されています。文化系クラブ(甲南では「文化会」といいます)の学生にとってはたまりませんね。 また、フィットネスマシンやボルダリングができる壁を備えた部屋もできるようです。体育会クラブへの気配りも抜かりありません。グランドは以前から全面人工芝という贅沢な仕様ですが、その他六甲アイランドなどにも運動設備もありますので、それらと併せて思い切って体も鍛えることができるでしょう。 もちろんキャリアセンターやミーティングルームなど、部活に属していない学生も使える設備も配置されるようです。詳しくは6月4日の「進学説明会」でその紹介もされると思いますので、ひとまずこちらに参加してみましょう。 (画像をクリックすると、PDFが開きます。)

 

神戸龍谷高校が変わります

2017年5月24日 水曜日

1921年、成徳実践女学校として設立されたこの学校、名前の通り女子校として81年間運営されてきましたが、2002年に「神戸龍谷高等学校」と校名を変更して特進文理コースを共学にしました。その後ほとんどのコースが共学となったうえに、校名に「女子」とも入っていないので、普通に共学の学校と思われがちですが、創立当時の伝統を守り続け、今でも女子だけのコースが2クラス分存在しています。女子バスケットに詳しい方は草彅結の出身校といえばピンとくるかと思いますが、そのバスケットボールをはじめとして、少林寺拳法やテニスなどの部活でも女子が活躍しています。

この学校が、ついに全面共学化することが決まったようです。

 

このわかりやすいチラシがすべてを物語っていますが、表にまとめてみますと、このようになります。コース名を黄色に塗っているところは次年度入試から新設されるコースとなります。まず、今年度も一番人気の特進グローバルコースに理系のクラスも作って「特進グローバル理系コース」を誕生させます。また、今年度までの「特進文理コース」(共学)と「進学GRコース」(女子)は併せて、「龍谷総合コース」となり、全面男女共学となります。校名からわかるように、この学校は龍谷大、京都女子大の系列であり、指定校推薦枠も数多く持っています。このコースはその指定校推薦の利用を想定しつつ、授業時間数を削減して部活動も頑張ってもらおうというコースになりそうです。

 

一方、中学から入学した6年一貫生から国公立に11名、高校から入学した特進文理Sや特進グローバルコースから、同じく14名が国公立に合格しており、大学入試の実績も次第に上昇しています。上位のコースでは指定校推薦が使えないという高校もありますが、神戸龍谷高校の場合はどのコースからでも基準を満たしていれば指定校推薦を使うことができるようですので、高校入学時・中学入学時にそこまで考えなくてもいいという点で選択の幅が広い学校だといえます。

新コースの詳細については、今後の説明会で明らかにされるでしょう。今回はひとまず概要の紹介をさせていただきました。

 

大阪大学「世界適塾入試」基準緩和へ

2017年5月23日 火曜日

大阪大学は2017年度入試から後期試験を廃止し、「世界適塾入試」という名の推薦・AO入試を導入しました。「世界にはばたくポテンシャルを秘めた人材を選抜」として話題を集めましたが、11学部合計270名(+若干名)の募集に対し、志願者は332人しか集まらず、合格者は118名に留まりました。この残りの158名分の枠は一般入試の定員増で対応したので、入学者が減ったわけではありませんが、大阪大学としては「世界にはばたくポテンシャルを秘めた人材」の確保ができなかったわけです。

この募集の少なさは、出願条件が厳しすぎるのが理由です。

例えば、法学部では・・・

調査書評定平均が4.3以上、または国際バカロレアのスコアが38以上で、TOEFLなどのスコアや海外留学経験、社会貢献活動などを証明する書類提出が可能で、大学入試センター試験80%以上の人しかスタートラインに立てません。

理学部・工学部・基礎工学部での「国際科学オリンピックAO入試」では、国際科学コンテスト(数学や物理など6分野)に日本代表として出場した者、というのが出願の条件です。こちらは逆にセンター試験のスコアが必要ありませんが、資格のある受験生はそもそも日本に二十数人しか居ません。しかも東北大学や筑波大学、慶応大学なども同様に国際科学オリンピック代表者を対象にした推薦入試を実施していますので、実際に大阪大学に出願した人数は少なかったのではないでしょうか。

 

来年はもう少しセンター試験の基準点など出願条件を緩和する方針が発表されました。また、募集定員も増やす方針だそうです。条件によっては狙い目になるかもしれません。大阪大学志願者は募集要項の発表に注意しておきましょう。

 

関西大学のオープンキャンパスと説明会

2017年5月22日 月曜日

(画像をクリックするとPDFが開きます)

130周年記念行事が終わり、キャンパス周りの整備も行われ、年々豪華になる関西大学ですが、6月にもオープンキャンパスと説明会が開催されます。

オープンキャンパスについて・・・

6月11日(日)は千里山キャンパス

6月25日(日)は高槻キャンパス(総合情報学部)と高槻ミューズキャンパス(社会安全学部)です。

私としておすすめしたいのは、両日とも参加することです。まず、さらにきれいになった千里山キャンパスには是非足を運んでもらいたいのですが、一度総合情報学部、または社会安全学部とはどのようなものなのか、どのような設備が用意されているのかを自分の目で確認してもらいたいと思うのです。残念ながら6月25日は同じ高槻市内にありながら2か所を移動するには時間がかかるので、どちらかの一方の参加になると思います。駅から距離のある総合情報学部もJRの摂津富田駅(阪急京都線の富田駅も近い)からバスが頻繁に出ていますので、それほど距離感は感じません。特にこの日は無料送迎バスが運行されるそうですので、平日に自分で見に行くよりお得ですね。

かつては庶民的なイメージのある大学でしたが、今や研究成果も目覚ましく、企業や行政とのコラボも多く、意欲的に学ぶ学生が増えてきたように思えます。それに加えて図書館や博物館もリニューアルされ、学習環境もさらに向上しています。是非ご覧ください。

説明会は名古屋以西の12会場で開催されます。こちらはPDFをご覧いただくか、大学のホームページでご確認ください。

ところで現在発売中の「週刊ダイヤモンド」5月20日号(関西流企業の逆襲 大阪・京都・神戸はなぜ強い?)には関西の大学、大学生の強さも説明されていますので、併せてお読みください。