いよいよ令和2年スタート

2020年1月6日 月曜日

あけましておめでとうございます。 この業界に長年居ますと、年の変わり目=冬期講習の中休み、くらいの重さにしか感じなくなっているわけですが、干支も最初のねずみに戻ったということで、心機一転、受験情報をより早く、よりたくさんお届けしたいと考えております。 2021年度大学入試は入試改革初年度といいつつ、英語の民間試験の全面利用見送りや記述式の再検討など、結局今までとあまり変わらないのでは?という論調もネット上には散見されますが、文科省の急激な方針変更をきっかけとして各大学ではどのような入試が望ましいのかについての議論が活性化され、結果として大学ごとに異なる様々な制度が生まれ並走することも考えられます。 また、今年は東京オリンピックが開催されるために、特に首都圏では大学のオープンキャンパスだけでなく中学校・高等学校の入試説明会も日程の集中化や回数減などの影響が考えられるため、例年よりも早めに情報収集することが重要になります。 このブログでも可能な限りその情報収集のお手伝いをしていきたいと考えております。今年もよろしくお願いします。

(昨年9月に練馬区で開催した「開成進学フェア」(東京会場)の様子)

いよいよ平成が終わります

2019年4月26日 金曜日

あと5日になった「平成」ですが、こちらのブログは土日祝の更新がありませんので、これが平成最後のブログとなります。

思えば平成が始まったころは、公立高校のオープンスクールや説明会どころか学校を紹介するホームページもリーフレットもなく、どの学校がどのような校風であるのかは、地域や先輩方からの情報しかありませんでした。また、私立の中学校や高等学校は、受験生向けの説明会はありましたが、学習塾を対象とした説明会をしていないところもあり、十分な情報を得るのは困難な時代でした。

大学も同じようなもので、国立大学は白黒印刷の募集要項の冊子のみ、私立大学はそれよりはもう少しきれいな(とはいえ文字だけの)学部紹介パンフレットと出願書類がセットになったものがありましたが、書店で有料販売されていました。これで専門性の高い大学を選びなさい、というわけですから乱暴な話です。大学受験では「蛍雪時代」のような情報誌がありましたが、高校に関しては同じような情報誌が出版されていた人口密集地を除くと、ほぼ中学校の内申点で受験校が決められていたように思います。

当時、私の進路指導で入学した学校が自分の求める環境と異なり、我慢を強いられた生徒・学生も少なからずいたはずだと思うと心が痛みます。

すべての子どもにとって「良い」学校や「悪い」学校というのは存在しません。子どもに伸ばすべき個性があるように学校にも校風や理念といった個性があり、その個性の相性(通学時間などもその相性に含まれます)で学校の「良し悪し」が決まるものです。そういった意味で今は当時よりはるかに学校の中身を知る機会が多いわけですから、ミスマッチが減ったことでしょう。一方ネット上の出所不明な情報が氾濫する今日は逆にどの情報を信じればよいのか判断に迷う局面もあると思います。一部の無責任なネット上の書き込み(もし、それが真実だとしても、客観的情報ではない場合も)やその情報を鵜呑みにした加筆や拡散が、多くの学校関係者がおこなっている熱意溢れる誠実な教育活動に水を差している側面も否定できませんし、そもそも匿名による投稿は学校の校風や理念をまともに紹介していないものが大半です(中には所属コース名称を間違っているなど「偽」在校生の書き込みも)。

「学校選びの道しるべ」ブログでは、できるだけ客観的データを収集しつつ、実際に学校に足を運んでしか得られない情報も取材し、学校選びに失敗する子どもを一人でも減らすことに加え、よりよい教育活動が学校関係者に共有していただけることを願って、元号が変わっても掲載を続けていきたいと考えています。今後ともお付き合いよろしくお願い申し上げます。

(次回の更新は令和元年5月7日(火)の予定です)

「学校選びの道しるべ」について

2019年1月4日 金曜日

あけましておめでとうございます。

いつも本ブログをご愛読くださりありがとうございます。

お正月とはいえ、毎年数千人の受験生を抱える私たちとしては、年末年始関係なく、合否結果の集約までは緊張感が続いています。

大学入試についてですが、2020年度(2021年1月)に、第1回目の「大学入学共通テスト」が始まります。つまり今の高1生が最初の年になるわけですが、受験指導に限って言えば、当然高校も塾も授業内容をリニューアルしていかなくてはなりません。記述試験の導入、英語の民間検定・資格の利用など今回の制度変更は大規模なものですので、過去の大学受験のノウハウが通用するとは限りません。そういった意味で、各高校の合格実績によるランキングも乱高下が予想されます。

「大学入学共通テスト」に限らず、これから人に要求される能力は知識・技能偏重から脱却する方向に進んでいます。それぞれの持つ伝統や校風を活かしつつ、生徒の意欲を喚起し、共に学ぶ姿勢をサポートしているような学校を、今後も紹介していきたいと思います。

今後とも本ブログをよろしくお願い申し上げます。

ブログも明日から夏休みです

2018年8月9日 木曜日

学校も夏休みになり、かかってくる電話の本数もめっきり減って寂しく暮らしている入試情報室ですが、こちらも実は明日から夏休みに入ります。したがって本ブログの更新も16日までお休みです。

2020年の大学入試改革をはじめとして、学校教育には大きな変化が訪れようとしています。急激な技術革新や社会情勢の変化によって、子どもにとって必要とされる力が変化してきているのは確かなのですが、その対応として、学びのスタイルを変える必要があり、学校は校舎の建て替えやICT機器の導入、また使いこなすための教員研修など大きな負担が強いられています。しかも首都圏を除く多くの地域では少子化という試練にもさらされており、地域で安定した受験生数を維持するためにも大学進学実績をはじめとして数字として表れる教育成果を示すことが求められています。今まで充実させてきたスポーツや芸術面、情操教育の部分は省略できるはずもなく、これまで以上にお忙しくされている先生方も多いことでしょう。

先日も、とある高校のオープンスクールがありましたが、焼けつくような炎天の下、学校前の道路や付近の横断歩道に立って、にこやかに来場者を大きな声で迎えている先生方の姿には感動いたしました。もはやその姿だけで、来場者のみならず、通行中の近隣住民にも先生方の教育に対する熱意を示すことができたのではないでしょうか。公立・私立を問わず、より良き教育を提供するため、日々努力していらっしゃる学校関係の皆様には頭が下がる思いでございます。

これから学校選びをする皆様はもちろん、教育に関心をお持ちの皆様へ、学校教育に関係する皆様の熱意や工夫の一部でもお伝えできればと思います。休み明けも本ブログをよろしくお願い申し上げます。

 

 

2018年が始まりました

2018年1月4日 木曜日

あけましておめでとうございます。

2018年(平成30年)がいよいよ始まりました。

小学校の新指導要領全面実施は2020年度、中学校は2021年度からとなっていますが、ともに2018年度から先行実施が始まることになっています。つまりこの4月からは学校の教育内容が大きく変わるという節目の年となっております。

また、大学入試も2021年1月から新テストに切り替わるわけですから、現行のシステム最後の受験生となる今の高1生は浪人できない(してもいいけど不利になる)など、いよいよ現実味を帯びてきました。

それだけに受験情報の重要性は増してくると思います。教育情報、受験情報、学校情報に関して最新の生きた情報をお届けしていきたいと思っております。

今年も、本ブログをご愛顧いただきますよう、お願い申し上げます。
文部科学省 HP(PDF資料)より引用

 

 

 

「学校選びの道しるべ」について

2017年12月29日 金曜日

早いもので、2017年もあとわずかです。今年も本ブログをお読みいただいた皆様、ありがとうございました。今年の1月4日から237本のブログを発信してきました(このブログが238本目)が、その情報を御提供いただいた学校関係、教育関係、報道関係の皆様にも感謝でございます。夏の暑い中、校内を長時間案内してくださった先生、急な訪問にも温かく迎えてくださった先生、プライベートの時間にもご連絡下さった「ある教育関係者」をはじめ、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。やはり自信のある学校ほど外部発信にも積極的だということでしょうか、多くの情報を頂いた学校様ほど人気が高まっているようにも感じます。

また、教育改革関連の文部科学省の会議やセミナーにも出席しましたが、文部科学省の官僚の皆さんの超人的な情報収集能力もさることながら、この国を、この世界を、教育から変えていきたいという熱意溢れる議論には感心いたしました。

一昔前なら考えられなかったことですが、国公立大学、公立高校もカラーのパンフレットを作成し、Webサイトを充実させ、オープンキャンパス、オープンスクール、入試説明会を開催するようになりました。

そういった意味では学校情報は手に入りやすくなったといえるでしょう。しかし学校発の情報では、その学校の「良い所」しか発信されないわけですから、逆にあふれる情報の取捨選択が求められているともいえます。本ブログでは、できるだけ客観的事実に基づく取材を通してそのお手伝いができればと考えております。

例えば有名大学への合格実績というのも、学校選びの基準の一つではありますが、その数字が在校生・卒業生の満足度につながるとは限りません。もちろん社会に出て必要なルールの定着やしつけが行われたうえでのことですが、それぞれの生徒が生き生きと成長できる環境をどのような形で提供しているのか、どのような成果を生んでいるのか、をできるだけ生徒の目線に近い形でお伝えできればと考えています。

本ブログは土日祝をお休みとしておりますので、次回は1月4日発信となります。

皆さま、よい新年をお迎えください。

 

(この写真は10月に行われた大阪府立槻の木高校の説明会の風景です。説明会の後半では、部活に所属する全生徒がずらりと並んで、放送部の生徒の司会で、各クラブの紹介がきびきびと行なわれていました。)

 

 

「学校選び」とは

2016年12月30日 金曜日

2016年もこのブログをお読みいただきありがとうございました。明日から年末年始のお休みに入り、このブログの更新もしばらくできなくなりますが、ここで、「学校の選び方」について書いてみたいと思います。

昔、野球が大好きなので、野球部が強い学校を選んだ生徒がいました。あこがれの野球部に入部したところまでは良かったのですが、そこは各中学から強豪たちが集まってきていたため、残念ながら高2になっても彼はレギュラーメンバーに入ることができませんでした。そこで彼は部活をやめてしまうのですが、張り合いが無くなってしまったのでしょうか、学校も長期欠席するようになってしまいました・・・。

この生徒のように部活の強さという一面だけで、学校選びをさせてしまったのは、学習塾として痛恨の極みです。自分の夢や進路を叶えるために学校を考えるばかりではなく、もっと多面的に学校をとらえてもらうようアドバイスをするべきだったと思います。

まず、万人にとって「良い学校」、「素晴らしい学校」というのは存在しません。学校は先生のみならず先輩、理事会、地域といった人の集団で運営されていますので、それぞれ個性というのがあります。その個性と子どもの個性がマッチした時、初めて「良い学校」に行った、と実感できるわけです。例えば学習意欲が高い子どもは、自習や先生に自由に質問できる時間と空間が準備されている学校が合うでしょうし、周りの雰囲気に流されがちな意志がそれほど強くないタイプの子どもは、勉強面だけでなく、生活面でも厳しく引っ張ってくれる学校で大きく成長するでしょう。

また、学校は毎日生活する場でもありますので、設備や環境も大切です。教室や実験室など授業のための設備だけでなく、たとえば成長期の子どもはおなかが空くものですから、お弁当を作ってもらえなかったときのために学校に食堂があるかどうか、放課後でもパンなどの軽食が入手できるかといったことまで考えながら学校見学をしてみると良いでしょう。水泳が不得意なのでしたら、最初からプールが無い学校を選ぶという考え方もあります。この子どもにとっては、「無いということ」がメリットになるわけですね。

男女別学と共学もそれぞれにメリットとデメリットがあります。男女別学といえば近畿では私学しかありませんが、「女子校だから(男子校だから)ダメ」と決めつけるのではなく、そうであるからこそ、学校はこんなこともできる、生徒はこんな風に成長できる、という部分も聞いてみましょう。

1月になると中学入試・大学入試が、2月には高校入試が本格化しますが、次の受験生である今の小5、中2、高2にとっては学校選びのスタートラインでもあります。今後もお読みいただいている皆さんのお役に立つような、皆さんと学校との素晴らしい出会いのお手伝いができるような情報を「学校選びの道しるべ」としてお届けしたいと思います。よろしくお願いします。

 

 

このブログについて

2009年12月1日 火曜日

開成グループ 入試対策課は、近畿地区の中学校・高校・大学それぞれの学校・入試情報を収集・分析して塾生・その保護者・開成グループの教室へ発信しています。受験生とその保護者が学校を選ぶ際に参考にしてもらえるような情報をできるだけ早くお届けしたいと常々考えており、「ブログ」を用いた分かりやすい形でインターネット配信することになりました。

しっかりと腰をすえて学校選びをしよう、という方々の参考になるような記事はもちろんですが、受験生たちが勉強の合間の気晴らしにさらっと読めるような、面白い・興味深い・読みやすい記事も掲載していこうと思っています。

近畿地区にある多くの学校の中から、お子様・ご自分にあった学校を選び出すことは非常に大変です。しかし、将来を大きく左右しますから、おろそかにすることは出来ません。このブログで、学校選びに役立つような各学校の先生・生徒の様子や学校の雰囲気、受験生やその保護者が本当に必要としている入試情報など、進路選択に必要と思われる情報をいろんな角度からお届けするつもりです。

学校選びに迷われている方、学校・入試情報のスペシャリスト「開成グループ 入試対策課」にお任せ!