早稲田大学 一般選抜 志願倍率推移

2022年6月17日 金曜日

最も募集枠の大きい、一般選抜の志願倍率(出願数を募集人数で単純に割ったもの)の推移です。

ここ数年、早稲田大学は入試のハードルを上げ続けています。日本語と英語両方の長文読解など独自の試験を導入し、共通テストの数学を必須にした看板の政治経済学部や同じく共通テストを必須にした国際教養学部やスポーツ科学部、出願数は減っていますが、確実に力のある学生を集めています。一方、10年前に改編した文学部・文化構想学部は2年生から専門分野に分かれるカリキュラムや就職支援、大規模校なのにゼミは少人数といった手厚さが支持され、志願者はプラスに転じています。一方早稲田の中での安全志向もはたらいているのでしょうか、教育や人間科学も増加に転じています。その結果、早稲田の中での難易度の差は縮まっているといえるでしょう。

詳しくは、7月19日からオンラインで開催されます「関西8大学大研究/関東大学進学ガイダンス」をご覧ください。

東京難関私大(MARCH=明治、青山学院、立教、中央、法政)志願者数推移

2022年6月16日 木曜日

学部改編や大幅な定員変更の無い(というよりできない?)東京の難関私大の志願者数(共通テスト利用入試含む一般選抜のみのデータで、2部・夜間主コース含む)の確定値が明らかになりましたので、過去7か年分をグラフにしてみました。

今年だけをみますと、法政と青山学院が大きく伸びています。青山学院は昨年の減少からの揺り戻しとなっています。法政はグローバル教養と現代福祉以外の学部で伸ばしており、募集人数は少ないのですが情報科学部は一般A方式で志願倍率31.1倍を記録するなど大盛況となりました。また、最も募集定員の多い経営学部で2600名以上(一般A方式)も志願者が増えたことも大きく伸びた要因です。

一方、中央大学は2019年をピークに減少傾向が続きます。看板の法学部の都心への移転などプラス材料があったにもかかわらず、受験料値上げと併願割引の縮小と、共通テスト難化に伴う共通テスト利用出願者の減少が響いた形です。

詳しくは、7月19日からオンラインで開催されます「関西8大学大研究/関東大学進学ガイダンス」をご覧ください。

新型コロナウイルス感染症の公立高校入試への影響

2022年2月14日 月曜日

都道府県によって異なりますが、「前期」「特色・推薦」といった日程の入試は始まっています。しかし今年はこの受験時期に新型コロナウイルス感染症が広がっており、各都道府県教育委員会もそれに対する対応を発表しています。

そこで、わが社の教室のある都府県のみ、その対応についてまとめてみました。

まず、出願に関して一番進んでいるのは東京。一部の高校ではWEB出願も導入されています。換気や消毒、お手洗いの混雑を避けるという趣旨でしょう、東京と千葉では当日の休憩時間を長めに設定しています。合格発表は「掲示」というところが多いのですが、昨年大阪ではWEB上でも「掲示」されましたので、そのような対応もなされると思いますが、滋賀県は「WEB発表をしない」と明記しています。その代わり受験生が密にならないようにという配慮でしょうか、校内の複数個所で掲示するという作戦です。追試験についても各都府県、日程設定していますが、奈良の「個別に口頭試問」というのは珍しいです。

今後の日程に関して追加の変更が発表される可能性もありますので、公立高校を受験する皆さんは情報に注意しておきましょう。

【続報】東京都立高校 スピーキングテスト活用【CBT方式で】

2022年1月27日 木曜日

東京都教育委員会は2023年度入試から、スピーキングテストの活用を行うと発表していました【2023年度入試から】東京都立高校入試 スピーキングを採用【東京都独自】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)が、その詳細が次第に明らかになってきました。次年度の中3生(今の中2生)は11月末までに会場実施されるスピーキングテストを受けることになっているのですが、その方法は「ESAT-J」というシステムが入ったパソコンかタブレット利用のCBT方式で行うようです。(CBT方式=「Computer Based Testing」の略称で、コンピュータを使った試験方式のこと)

内容は、(A)英文の読み上げ、(B)図示された情報を基に質問に答える、(C)日常の出来事を伝える、(D)身近なテーマについての自分の意見とその理由を述べる、という4パートの分かれており、それぞれ「コミュニケーションの達成度」「言語使用」「音声」の3つの観点を2~5段階でAIと人が採点する、との事です。なんだか難しそうだ。

入試に対する配点は1020点の中の20点分ですので、決して比重が高いわけではありませんが、全く準備をしないという選択肢も無いでしょう。中学校でも対策用のICT教材の導入など、これから急ピッチで対策が行われることでしょう。

【大学入試】英語外部検定利用は 果たしてお得なのか???

2022年1月12日 水曜日

英語の外部民間資格・検定(以下外部検定と表記)の大学入学共通テストへの利用は無くなりましたが、英語の外部検定を大学入試に個別に利用する動きは広がりつつあります。立教大学は昨年から、自校作成の英語の入試をほぼ取りやめ、外部検定か共通テストの結果を英語の成績として利用しています。

立教大学のこの新方式初年度の2021年度入試、英語の外部検定を取得していない受験生が避けることで出願者は減少するという世間の予測を裏切って志願者は44,099名(4,282名増)、受験者は42,363名(4,610名増)と大成功を収めました。(2020年度一般入試(全学部+学部個別)と2021年度(2月6~11日)日程の合計を比較)

定員の一部を「英語4技能テスト利用方式」として募集をしている早稲田大学の文化構想学部と文化学部(実は商学部も募集していますが、2021年度入試が最初ですので、5年間推移の取れる2学部のみ)の過去5年分の入試統計から受験者数÷合格者数で、受験倍率を計算してみました。すると・・・

受験者数が年々増加しており、それに伴って倍率も上がっています。昨年文学部は一般方式を超えています。しかし、入試は抽選ではありませんので倍率だけでは難易度の差はわかりません。そこで、合格最低得点率も発表している明治大学について調べてみました。まず、経営学部・・・

確かに検定利用の合格最低得点率が、一般方式よりも低くなっていますが、その差は少なくなり、2021年度にはあまり差が無くなってきています。次に商学部を見てみます。

何という事でしょう。2020年度入試から、検定利用の方が高い得点率でなければ合格できなくなっています。配点が違うので単に難易度が逆転していると判断するのも性急なのですが、少なくとも検定を持っている方が絶対にお得!という時代が終わったようです。外部検定取得者が増加しているにもかかわらず、大学側が検定利用による募集枠を広げていないため、逆に利用するほうが損をするという現象となっています。

というわけで、検定利用型の出願を考えている受験生は、それ以外の方法も併せて出願することをお勧めしておきます。

【コロナ対応】神奈川県私立中学校 共通追試実施を決定【安心の神対応】

2022年1月5日 水曜日

2月1日が解禁の神奈川県の私立中学校入試に関してニュースが飛び込んできました。新型コロナウイルス感染症に罹患、または濃厚接触者と認定された受験生に対し、他の地域では学校ごとの追試日を設けるなどの対応が検討されていますが、神奈川県では私立中学高等学校協会が共通の試験問題を作成し、2月21日午前9時から神奈川県私学会館で一斉に追試(4科目)を実施、合否は利用する各学校が判断する、とのことです。

合否ラインやどの科目を判定材料に使うのかは学校ごとの裁量となりますので、特に受験生にとって不利になるわけではないと思います。それよりも事前にこのような機会がありますよ、と発表されていること自体、受験生やそのご家族にとって安心材料になるという事が重要です。但し神奈川県内すべての私立中学校がこの「共通追試」に参加するわけではありませんので、各校の生徒募集要項をご確認ください。

このシステム、他の都道府県でも広がると良いですね。

【ついに公立高校入試にも】東京都立高等学校 インターネット出願導入

2021年12月15日 水曜日

東京都教育委員会は令和4年度東京都立高等学校入学者選抜においては、都立高校186校のうち、20校でインターネットを活用した出願を実施する、と発表しました。

(導入する20校[50音順]=足立、足立西、五日市、江戸川、清瀬、工芸、小松川、駒場、小山台、第五商業、立川、豊島、練馬、晴海総合、福生、松が谷、三田、目黒、雪谷、若葉総合)

全国的に公立高校の出願に関しては中学校で作ってもらった調査書や紙の願書を持って、指定された期間に受験校まで提出しに行く、という昔ながらの方式なのですが、一方で大学入試や私立中学校入試ではもはや「web出願」「ネット出願」と呼ばれるインターネットを利用した出願が一般的になっています。ネット環境や情報機器では氏名や地名などで入力できない文字があるなど、「紙出願」の方が、優れている部分もありますが、インターネット出願をすでに導入している学校では、入学許可後に学籍簿を作成するため、正式な表記の文字を提出してもらう対応をするなど、その欠点を補うノウハウも蓄積されてきました。それよりも志願者が実際に学校まで出向かなくても良い、24時間出願可能、受験料もカード決済、受験票もおうちでプリントアウト、など出願する側はもちろん、それを処理する学校側も事務的な負担も一気に下がるというのは大きなメリットだと思います。

今回はまだ、試験的な導入ですが、今後さらにこのような動きは広がっていくことでしょう。

【2023年度入試から】東京都立高校入試 スピーキングを採用【東京都独自】

2021年11月18日 木曜日

東京都教育委員会は2023年度入試(今の中学2年生が受験する入試)からスピーキングを導入すると9月に発表していましたが、具体的な内容が次第に明らかになってきました。

まず、このテストは入試の時に行うのではなく、2022年11月27日(日)に外部施設を試験会場として一斉に行います。受験者にタブレット端末を配布し、イヤホンから流れる音声に対しての解答を録音していく方式が想定されています。評価はA~Fの6段階で表されますが、その段階を上から20点、16点、12点というように4点刻みの点数(Fは0点)に換算し、調査書に加点します。つまり今までの学力検査700点+調査書300点=1000点満点が、1020点満点となるわけです。見方によってはスピーキングによる点数の比重はそれほど高いわけではありませんが、あと1年以内にスピーキング力を付けなければならない今の中学2年生では、その不安から先に私立に決めてしまおうという動きが起こる可能性もあります。

いずれにせよ首都圏の中学2年生以下の学年は、今後発表される詳細内容に注意が必要でしょう。

【いよいよ開催】開成進学フェアオンライン2021【9月25日~10月3日】

2021年9月24日 金曜日

ことしもついにこの日がやってまいりました。年に一度の大イベント「開成進学フェア!」。今年で32回目となります。2019年までは大阪では「マイドームおおさか」を借り切って4000名以上の方に集まっていただいていましたが、今はもうそんなことはできません。それどころか、マイドームおおさかは集団接種会場となっています。というわけで、オンラインでの開催です。

今年の特設サイトでは訪問した学校数に応じて「コイン」がたまる、という仕掛けを用意しています。このコインを換金することはできませんが、集めた枚数上位500位に入ると、100名に抽選でクオカードが当たるというお楽しみ企画となっております。明日13:00から特設サイトオープンします。このイベントはお申し込み制となっておりますので、まだの方はこちらからどうぞ。

【近畿圏】⇒開成進学フェア2021オンライン (kaisei-group.co.jp)

【首都圏】⇒開成進学フェア オンライン2021 | イベント・トピックス | 個別指導学院フリーステップ[関東] (kaisei-group.co.jp)

開成進学フェアオンライン2021 来週末いよいよ開催!

2021年9月13日 月曜日

昨年から大きくリニューアルした、「開成進学フェアオンライン」がいよいよ来週土曜日から開催されます。中学入試・高校入試に関する最新情報や入試問題研究、受験生への応援メッセージなどのコンテンツ満載。9月25日、26日にはライブでの学校説明会もあります。まだ、内緒ですが毎日夕方にはライブでの「終礼」も企画中。塾に行く前にスマホ見てね。

いろいろな学校を巡るとコインがたまる、それによってメイン画面が変わっていく、しかもたくさんコインを貯めた人にはクオカードが当たるかも、という楽しい仕掛けもあります。

事前エントリーも好調です。現時点での学年構成はこんな感じです。

ここで学校の先生方への業務連絡です。今回開成進学フェアオンラインに参加していただいている学校はもちろん、そうでない学校の方も大歓迎ですよ。エントリー時の学年入力欄に「学校関係者」という選択肢もあります。お待ちしております。

エントリーはこちらからどうぞ

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