【大学入試】英語外部検定利用は 果たしてお得なのか???

2022年1月12日 水曜日

英語の外部民間資格・検定(以下外部検定と表記)の大学入学共通テストへの利用は無くなりましたが、英語の外部検定を大学入試に個別に利用する動きは広がりつつあります。立教大学は昨年から、自校作成の英語の入試をほぼ取りやめ、外部検定か共通テストの結果を英語の成績として利用しています。

立教大学のこの新方式初年度の2021年度入試、英語の外部検定を取得していない受験生が避けることで出願者は減少するという世間の予測を裏切って志願者は44,099名(4,282名増)、受験者は42,363名(4,610名増)と大成功を収めました。(2020年度一般入試(全学部+学部個別)と2021年度(2月6~11日)日程の合計を比較)

定員の一部を「英語4技能テスト利用方式」として募集をしている早稲田大学の文化構想学部と文化学部(実は商学部も募集していますが、2021年度入試が最初ですので、5年間推移の取れる2学部のみ)の過去5年分の入試統計から受験者数÷合格者数で、受験倍率を計算してみました。すると・・・

受験者数が年々増加しており、それに伴って倍率も上がっています。昨年文学部は一般方式を超えています。しかし、入試は抽選ではありませんので倍率だけでは難易度の差はわかりません。そこで、合格最低得点率も発表している明治大学について調べてみました。まず、経営学部・・・

確かに検定利用の合格最低得点率が、一般方式よりも低くなっていますが、その差は少なくなり、2021年度にはあまり差が無くなってきています。次に商学部を見てみます。

何という事でしょう。2020年度入試から、検定利用の方が高い得点率でなければ合格できなくなっています。配点が違うので単に難易度が逆転していると判断するのも性急なのですが、少なくとも検定を持っている方が絶対にお得!という時代が終わったようです。外部検定取得者が増加しているにもかかわらず、大学側が検定利用による募集枠を広げていないため、逆に利用するほうが損をするという現象となっています。

というわけで、検定利用型の出願を考えている受験生は、それ以外の方法も併せて出願することをお勧めしておきます。

【コロナ対応】神奈川県私立中学校 共通追試実施を決定【安心の神対応】

2022年1月5日 水曜日

2月1日が解禁の神奈川県の私立中学校入試に関してニュースが飛び込んできました。新型コロナウイルス感染症に罹患、または濃厚接触者と認定された受験生に対し、他の地域では学校ごとの追試日を設けるなどの対応が検討されていますが、神奈川県では私立中学高等学校協会が共通の試験問題を作成し、2月21日午前9時から神奈川県私学会館で一斉に追試(4科目)を実施、合否は利用する各学校が判断する、とのことです。

合否ラインやどの科目を判定材料に使うのかは学校ごとの裁量となりますので、特に受験生にとって不利になるわけではないと思います。それよりも事前にこのような機会がありますよ、と発表されていること自体、受験生やそのご家族にとって安心材料になるという事が重要です。但し神奈川県内すべての私立中学校がこの「共通追試」に参加するわけではありませんので、各校の生徒募集要項をご確認ください。

このシステム、他の都道府県でも広がると良いですね。

【ついに公立高校入試にも】東京都立高等学校 インターネット出願導入

2021年12月15日 水曜日

東京都教育委員会は令和4年度東京都立高等学校入学者選抜においては、都立高校186校のうち、20校でインターネットを活用した出願を実施する、と発表しました。

(導入する20校[50音順]=足立、足立西、五日市、江戸川、清瀬、工芸、小松川、駒場、小山台、第五商業、立川、豊島、練馬、晴海総合、福生、松が谷、三田、目黒、雪谷、若葉総合)

全国的に公立高校の出願に関しては中学校で作ってもらった調査書や紙の願書を持って、指定された期間に受験校まで提出しに行く、という昔ながらの方式なのですが、一方で大学入試や私立中学校入試ではもはや「web出願」「ネット出願」と呼ばれるインターネットを利用した出願が一般的になっています。ネット環境や情報機器では氏名や地名などで入力できない文字があるなど、「紙出願」の方が、優れている部分もありますが、インターネット出願をすでに導入している学校では、入学許可後に学籍簿を作成するため、正式な表記の文字を提出してもらう対応をするなど、その欠点を補うノウハウも蓄積されてきました。それよりも志願者が実際に学校まで出向かなくても良い、24時間出願可能、受験料もカード決済、受験票もおうちでプリントアウト、など出願する側はもちろん、それを処理する学校側も事務的な負担も一気に下がるというのは大きなメリットだと思います。

今回はまだ、試験的な導入ですが、今後さらにこのような動きは広がっていくことでしょう。

【2023年度入試から】東京都立高校入試 スピーキングを採用【東京都独自】

2021年11月18日 木曜日

東京都教育委員会は2023年度入試(今の中学2年生が受験する入試)からスピーキングを導入すると9月に発表していましたが、具体的な内容が次第に明らかになってきました。

まず、このテストは入試の時に行うのではなく、2022年11月27日(日)に外部施設を試験会場として一斉に行います。受験者にタブレット端末を配布し、イヤホンから流れる音声に対しての解答を録音していく方式が想定されています。評価はA~Fの6段階で表されますが、その段階を上から20点、16点、12点というように4点刻みの点数(Fは0点)に換算し、調査書に加点します。つまり今までの学力検査700点+調査書300点=1000点満点が、1020点満点となるわけです。見方によってはスピーキングによる点数の比重はそれほど高いわけではありませんが、あと1年以内にスピーキング力を付けなければならない今の中学2年生では、その不安から先に私立に決めてしまおうという動きが起こる可能性もあります。

いずれにせよ首都圏の中学2年生以下の学年は、今後発表される詳細内容に注意が必要でしょう。

【いよいよ開催】開成進学フェアオンライン2021【9月25日~10月3日】

2021年9月24日 金曜日

ことしもついにこの日がやってまいりました。年に一度の大イベント「開成進学フェア!」。今年で32回目となります。2019年までは大阪では「マイドームおおさか」を借り切って4000名以上の方に集まっていただいていましたが、今はもうそんなことはできません。それどころか、マイドームおおさかは集団接種会場となっています。というわけで、オンラインでの開催です。

今年の特設サイトでは訪問した学校数に応じて「コイン」がたまる、という仕掛けを用意しています。このコインを換金することはできませんが、集めた枚数上位500位に入ると、100名に抽選でクオカードが当たるというお楽しみ企画となっております。明日13:00から特設サイトオープンします。このイベントはお申し込み制となっておりますので、まだの方はこちらからどうぞ。

【近畿圏】⇒開成進学フェア2021オンライン (kaisei-group.co.jp)

【首都圏】⇒開成進学フェア オンライン2021 | イベント・トピックス | 個別指導学院フリーステップ[関東] (kaisei-group.co.jp)

開成進学フェアオンライン2021 来週末いよいよ開催!

2021年9月13日 月曜日

昨年から大きくリニューアルした、「開成進学フェアオンライン」がいよいよ来週土曜日から開催されます。中学入試・高校入試に関する最新情報や入試問題研究、受験生への応援メッセージなどのコンテンツ満載。9月25日、26日にはライブでの学校説明会もあります。まだ、内緒ですが毎日夕方にはライブでの「終礼」も企画中。塾に行く前にスマホ見てね。

いろいろな学校を巡るとコインがたまる、それによってメイン画面が変わっていく、しかもたくさんコインを貯めた人にはクオカードが当たるかも、という楽しい仕掛けもあります。

事前エントリーも好調です。現時点での学年構成はこんな感じです。

ここで学校の先生方への業務連絡です。今回開成進学フェアオンラインに参加していただいている学校はもちろん、そうでない学校の方も大歓迎ですよ。エントリー時の学年入力欄に「学校関係者」という選択肢もあります。お待ちしております。

エントリーはこちらからどうぞ

近畿圏はこちら

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【開成進学フェア 参加校紹介】東葉高等学校【首都圏】

2021年9月7日 火曜日

今回は千葉県の「東葉高等学校」についてです。今から96年前の大正14年、JR船橋駅と東船橋駅(当時はありませんでしたが)の間に作られた「船橋実科高等女学校」がルーツです。その後「船橋高等女学校」「船橋学園女子中学校・高等学校」と校名を変えながら女子教育を続けてきましたが、1996年に東葉高速鉄道飯山満駅近くの現校地に移転して、現校名に改称、2005年から共学校になりました。登録有形文化財の現在の校門は、今の校地が豪農近藤家の屋敷跡で、その門を校門に転用したものだそうです。今では1学年400名前後(男女ほぼ同数)の規模の学校となっています。東葉高速鉄道は東京メトロ東西線とつながっていますので、三鷹~勝田台にお住まいなら、乗り換えなしで通学可能です。校舎は高台にありますので、東京方面の眺望も良好です。白いグランドピアノが置かれ、自然光が降り注ぐ豪華な1階の「エンデバーホール」では講演会やダンスドリル部の発表に利用されているようです。

今年までは「特進」「選抜」「進学」の3コース制でしたが、次年度から「S特進」「特進」「進学」と名称が変わり、「S特進」で国公立入試に対応したカリキュラムが用意されています。というわけで、3年後の大学合格実績も楽しみです。

共学になってもう16年になりますが、女子校当時の名残でしょうか、「作法室」(和室)や「食物室」(本格的な調理実習室)もあり、書道室、美術室も本格的です。フルコースの食べ方を学ぶテーブルマナー講習会をはじめとするマナー教育もこの学校の特徴です。

詳しくは開成進学フェアオンラインでご確認ください。

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【開成進学フェア 参加校紹介】浦和麗明高等学校【首都圏】

2021年9月6日 月曜日

埼玉県といえば、県立でも浦和高校という男子校と浦和第一女子高校という女子校が存在するなど、別学が多い地域なのですが、場所的には浦和第一女子と線路を挟んで反対の東側に85年前に作られた浦和女子洋裁学校という女子校をルーツとする浦和麗明高等学校についてです。

JR浦和駅から上り、川口方面に乗車しますと向かって左手、第2閉塞信号を過ぎたあたりにJR社宅が4棟小高い丘に建っていますが、その端からちらっと見えるのが体育館、校舎はちょうどJR社宅の蔭になっています。浦和駅からは徒歩8分です。

一時期は商業科を設置していたこともありますが、2015年には小松原女子高等学校から現学校名に変更、2018年には校舎を立て替えて共学化(今年度男女はほぼ同数)した急激に変化を遂げている注目の学校です。

共学化を機に、進学校化に大きく舵を切り、予備校のように大学合格実績を玄関の外に貼りだすようになりました。共学化1期生による2021年度入試で国公立+大学校23名、早慶上理7名、GMARCH36名など素晴らしい大学進学実績を出していますが、学校行事の整理、毎日の小テスト、細かなコース分け、長期休暇の講習など、先生方の努力の結晶が実を結んだ形です。しかし、決して詰込み型の教育ではなく、それぞれ12ほどの運動部や文化部での活動も推奨され、キャリア教育も含んだ総合学習、映像授業やDMM英会話の導入など、ICTを活用した学習活動も行われています。

詳しくは開成進学フェアオンラインでご確認ください。

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【開成進学フェア 参加校紹介】城西大学附属城西中学校・高等学校【首都圏】

2021年9月3日 金曜日

池袋から東京メトロで一駅の要町駅と西武池袋線で一駅の椎名町駅の間は、大正時代から昭和にかけて、「池袋モンパルナス」と呼ばれる画家や音楽家、詩人などの芸術家が多く住んでいた文化の香りのする地域で、今では立教大学や立教池袋中高、都立千早高校が、椎名町の隣の江古田駅前には日本大学芸術学部があるなどの文教地区ともなっています。鉄分の多い方は大江戸線の試作車両が静態保存されている千早フラワー公園といえばピンとくるでしょう。そのような地域のど真ん中にある城西大学附属城西中学校・高等学校についてです。

中学校は100名ほど、高校からはそれに加えて200名ほど入学し、今年の高3生は346名となっています。交通の便も良いため、埼玉県からの通学者が2割以上、その他神奈川や千葉からの通学者もいるようです。男女比は男子:女子=3:2と、若干男子の方が多くなっていますが、スポーツ推薦のCSクラスの大半が男子ですので、普通クラスはほぼ男女同数になっています。

進路については「城西大学附属」ですから城西大学への推薦枠もありますが、2021年の進学者は12名、城西国際大へは25名、日本医療科学大には4名と、系列校への進学者はむしろ少数派で、国公立や難関私立に挑戦する生徒の方が多くなっています。

理学部と薬学部がある城西大学や系列の日本医療科学大の影響もあるのでしょうか、学内には化学、生物、物理の各実験室があり、3年間で約100種類の実験が行われるなどSTEM教育にも力を入れています。そのため薬学、看護、その他医療系に進学する生徒の割合も高くなっています。

部活は陸上部と軟式野球部が強豪ですが、その他グリー部(混声合唱)や弦楽部などの文化部も含めて活発に活動しているようです。 因みに、ウィキペディアによりますと、陸上短距離のサニブラウン、歌手の橋幸夫、つのだ☆ひろ、木の実ナナ、野々村真なども卒業生なのだそうです。

詳しくは開成進学フェアオンラインでご確認ください。

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【開成進学フェア 参加校紹介】岩倉高等学校【首都圏】

2021年9月2日 木曜日

JR上野駅の入谷口からは道を渡るだけ。日本には珍しい軌道遮断式(鉄道の方を止める)の公道との踏切がある 東京メトロ上野検車区も近くといった好立地にある岩倉高校についてです。何と今から124年前の明治30年に鉄道人材育成のために「私立鉄道学校」として開校、その6年後に日本に鉄道の必要性を説き、日本鉄道会社の設立に積極的にかかわった岩倉具視の遺徳を偲んで校名を「岩倉鉄道学校」となりました。戦後、普通科も設置するようになり「岩倉高等学校」となったそうです。

最新設備の図書館や体育館があり、スカイツリーが見える屋上の運動場を備えた、地下1階、地上10階の中央館や、鉄道運転シミュレーターがある実習棟など、設備は充実しています。校地には建物が集中しているため、西東京市に野球部、サッカー部が利用できるグラウンドがあります。

「普通科」は希望する進路に合せて4コースに分かれています。それに加え、設立時からの伝統が受け継がれた「運輸科」が設置されており、運行技術や旅客業務を学ぶことができます。進路に関しても、普通科からは国公立7名(2021年度)をはじめとして難関大学への合格実績がありますが、運輸科からは進学に加えて、JRはもちろん、東日本一円の鉄道会社に就職しています。鉄道業界を目指しているのなら、まずはこの学校も知っておくべきでしょう。

男女比ですが、ここ数年は、普通科で男子:女子=2:1、運輸科は50:1と男子の割合が高くなっています。

というわけで、詳しくは開成進学フェアオンラインでご確認ください。

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