【全面建て替え】相愛中学校・高等学校 新校舎 【完成は4年後】

2022年9月5日 月曜日

大阪市のど真ん中、南北に貫く「御堂筋」という、幅が40メートル前後の大通りがあります。約100年前に整備されたこの幹線道路、沿道に西本願寺津村別院(北御堂)と東本願寺難波別院(南御堂)があったため、「御堂筋」と名付けられたわけですが、その北御堂の境内に134年前に開かれた女子校が今の相愛中学校・高等学校となります。その西側、今は阪神高速環状線となっているあたりは当時西横堀川という運河があり、本町通には路面電車が走っているなど、物流、人流の中心地だったこの地は、100年以上の時を経て、ビルの立ち並ぶオフィス街となっています。

そんな中にある築60年の鉄筋校舎、相愛中学校・高等学校も施設のリニューアルを考えたようですが、周りはビルに囲まれています。そこでその中の一つと共同で建て替えることにしたそうです(隣のビルといっても、実は地主は北御堂)。100年前から御堂筋沿いは「百尺制限」と呼ばれる、約31m以上の高さのビルを建ててはいけないという規制がありましたが、1995年から50mに緩和され、2014年には歩道から後退すれば100mを超えるビルを建てることも可能となりました。そこで、その制度を利用してなんと高さ123m、約40階の高層ビルを建設することにしたようです。そして、その中の2階から8階を学校が利用し、その上には企業が入るオフィスビルとなるようです。この隣のビルの地下1階は地下鉄御堂筋線の地下改札とつながっていますので、新校舎では通学に全く傘が不要になるかも。

この巨大建て替えプロジェクト、2026年4月竣工ということで既に動き出しています(隣のビルのテナントの撤退は完了、校舎も一部解体が始まっています)。建て替えの間は大学の設備などを使いながらの運転となるようですから、先生方、生徒さんも大変だと思いますが、楽しみですね。