令和5年度 京都府公立高校 前期選抜 志願者

2023年2月20日 月曜日

先週行われた京都府の公立高校の受検者数(学力検査なので、「受験」ではなく、「受検」と表記します)が発表されました。まず、志願者数の合計は昨年の10,816名から今年は10,710名(約1%減)、受検者は昨年の10,307名から10,250名(約0.6%減)とほぼ同数でした。欠席者は昨年よりも減少しています。

平均受検倍率は昨年の1.99倍から1.92倍に若干緩和されましたが、普通科は2.42倍と狭き門となっています。そんな中で実質倍率が5倍を超えているのが5校あります。そこでランキングを作ってみました。

高校名学科・方式受検倍率
1普通科・A方式6.00
2鴨沂普通科・A方式1型5.54
3田辺普通科・A方式5.46
4日吉ケ丘普通科(単位制)・A方式5.21
5西城陽普通科・A方式1型5.15

なかなか厳しい倍率となっています。明後日が発表日。どきどきです。

【どうなる?】大阪府立高 再編案 決定【対象はどこだろう?】

2023年1月25日 水曜日

新聞報道によりますと、大阪府教育委員会は1月23日、新たな再編整備計画案を承認した、とのことです。

中学生の人口減に伴って、2023年からの5年間で9校程度の府立高校の募集停止を発表する、との内容です。

過去の府立高校の1次募集の段階で、ここ数年連続して定員を割っている普通科および普通科併設の府立高校を数えてみますと、4年連続は5校、3年連続も5校の合計10校あります。それ以外に総合学科や職業科でも数校ありますが、それは別の役割がありますので分けて考えるとすると、この普通科10校のなかでの統廃合が行われる可能性が高いのではないでしょうか。

具体的な校名は出ていませんが、地域ではその学校は知られているわけですから、今年の志願者動向にも影響を与えるのではないでしょうか。

3月に発表される追加情報にも注目です。

京都府 令和5年中学校卒業予定者の進路希望状況

2022年12月28日 水曜日

昨年も紹介した京都府の今年度卒業予定の中学生の進路希望状況が、今年も京都府教育委員会から発表されました。

卒業予定者総数は昨年よりも204名減の22,211名とほとんど変わらないのですが、私立高校希望者は7,544名と昨年よりも148名増えています。学習すべき内容が大きく増加した指導要領の改訂で、高校の教育力がより重要となってきていますが、私学の手厚さが見直されているということでしょうか。

一方、通信制への進学希望者が451名(2021年度)⇒570名(2022年度)⇒760名(2023年度)とここ2年で約1.7倍と存在感が増してきています。

【年末年始といえば】第102回 全国高校ラグビーフットボール大会 近畿圏出場校【花園】

2022年12月27日 火曜日

年末年始といえば、お家でゆっくり過ごそうかな、という方もいらっしゃるとは思いますが、熱く戦っている高校生もいます。今年で102回目となる「全国高等学校ラグビーフットボール大会」(通称:花園)は本日から始まります。

近畿圏からの出場校は以下の通り。初戦日も入れてみました。

【和歌山県】 近大附和歌山(2大会連続4回目)12月27日

【滋賀県】 光泉カトリック(4大会連続12回目)12月28日

【大阪府1】 常翔学園(8大会連続41回目)12月30日

【大阪府2】 大阪桐蔭(2大会連続16回目)12月30日

【大阪府3】 東海大大阪仰星(4大会連続22回目)12月30日

【兵庫県】 報徳学園(7大会連続48回目)12月30日

【京都府】 京都成章(9大会連続15回目)12月30日

【奈良県】 天理(4大会ぶり64回目)12月30日

近大附属和歌山と光泉カトリック以外はシード校という強豪ぞろいです。因みにラグビーはケガが多いためかラグビー部そのものが無い学校も多く、初出場校が生まれにくいといわれていますが、今年は北海道の立命館慶祥高校が初出場です。こちらは初戦が12月28日。こちらにも注目です。

【神戸山手女子中学校・高等学校】きてみてヤマテのクリスマス【オープンスクール】

2022年12月12日 月曜日

今から98年前の1924年に創設された「山手学習院」という学校をルーツに持つ伝統校神戸山手女子中学校・高等学校から入試関連イベントのお知らせが届きました。

選抜高等学校野球大会(春の甲子園)の開会式での大会歌の合唱でも知られており、兵庫県の私立高校では唯一音楽科が設置されていたのですが、コースの再編に伴って次年度以降は音楽科としての募集が無くなるようです。代わりに大学進学に特化したコースが設けられ、英語力の獲得や大学受験に特化した学校へと生まれ変わるようです。

さて、17日(土)の午前中には「きてみてヤマテのクリスマス」というオープンスクールが開催されます。入試に向けた講座や各種体験イベントが用意されているようです。加えて個別の相談会も設置されているようです。興味のある小6、中3女子は事前申し込みの上、参加してみましょう。

【最速で】藍野高等学校 12月10日(土)入試対策講座【看護師になろう】

2022年12月9日 金曜日

昨年もここで紹介させてもらった大阪府茨木市の藍野高校【看護職への最短距離】藍野高等学校 オープンスクール【大阪唯一】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)についてのお話です。

この学校は普通科ではなく衛生看護科ですので、3年間で准看護師の資格取得も可能なのですが、系列の短期大学に進学すれば合計5年間で看護師資格が取れます。普通の高校を出てから専門学校(原則3年)に行くよりも早く看護師になれるというわけです。

今年も最後のオープンスクールが開催されます。ここでは学校の説明が行われるだけでなく、大学生による個別相談コーナーや過去問題質問コーナーも用意されているようです。まだどのように受験勉強をしたらよいのか不安な受験生は是非参加しましょう。

ところで、男子の皆さん、この学校は確かに女子の方が多いですが共学校ですので、看護師になりたい男子も大歓迎されると思います。お申し込みは学校HPからどうぞ。

京都廣学館高等学校 入試説明会

2022年12月5日 月曜日

京都の南部、相楽郡精華町の京都廣学館高等学校からも入試説明会のご案内が届きました。

42年前の1980年に商業高等専修学校としてスタートし、高校となったのはその4年後という比較的新しい学校です。2013年には現校名となり共学化されました。

南京都高校の時代を知っている人にとってはボクシング部が有名な実業校としてのイメージを持つ人もいると思いますが、実はこの法人は、専修学校になる前に予備校を運営していたこともあり、今でも部活は盛んではありますが、習熟度別授業を取り入れた大学進学に向けたきめ細かな指導も行われています。というわけで、今はどのような学校になっているのか来週の説明会やその次の週のオープンキャンパスで確認してみてはいかがでしょうか。お申し込みは学校HPからどうぞ。

城南学園高等学校 説明会&入試対策セミナー

2022年12月2日 金曜日

城南学園は1935年に、今日の近畿日本鉄道(近鉄)の道明寺線、南大阪線、長野線を運営していた株式会社大阪鉄道(1943年に合併)、とその大阪鉄道が運営していた大鉄百貨店(今のあべのハルカス近鉄本店)の女子従業員向けの教育機関としてつくられた商業専修学校がルーツですが、今では保育園、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、短期大学、4年制大学(大阪総合保育大学)、大学院を擁する総合学園となっています。したがって高校でも学園全体の保育に強いイメージ通り幼児教育コースは人気ですが、基本は普通科ですから進学をめざすコースの人数が多くなっています。それに加えて特進看護コースも人気です。このように将来の進路までイメージできる学校となっていますので、一度見に行ってみてはいかがでしょうか。因みに、参加者にはもれなくケーキのプレゼントがあるそうです。

因みに大阪で百貨店系の学校といえば、早稲田摂陵(の吹奏楽コース)は阪急百貨店の、夕陽丘学園が大丸百貨店の従業員向けの学校がルーツですから、昔の百貨店というのは教育機関でもあったのですね。

都道府県別「英語教育実施状況調査」②

2022年11月21日 月曜日

11月18日に続いて今回は検定を受けたことがある、という人の比率について調べてみました。縦軸は先生の中での比率、横軸は生徒の中での割合です。

教師ー生徒 検定受検率 相関.pdf

すると、やはり何となく相関があって、検定を受けたことがある先生が多い都道府県は生徒の受験率も高いように思います。なぜか秋田県が例外ですが、福井県は先生が引っ張っている様子がうかがえます。各都道府県によって検定に対する取り組みも違いますね、というお話でした。(こっそり業務連絡。入試に検定利用をお考えの大学は、地域によってその効果が異なりそうです。ご参考になさってください。)

都道府県別「英語教育実施状況調査」①

2022年11月18日 金曜日

文部科学省のHPを見ていたら、ちょっと面白いものを見つけてしまいました。

令和3年度「英語教育実施状況調査」の結果について:文部科学省 (mext.go.jp)

まあ、簡単に言えば都道府県別の英語教育の現状について調べたものなのですが、その中に、高校の英語教員の中でCEFER B2以上の検定を持つ先生の割合、高3生のCEFER A2以上の割合という表がありました。そのまま眺めていても面白くないので相関図を作ってみました。縦軸が先生の英語力、横軸が生徒の英語力を表しているとしましょう。

教師ー生徒 英語力 相関.pdf

おお、福井県は先生も生徒も頑張っているぞ。すげぇ。どんな取り組みをしているのか調べてみたいです。先生よりも生徒が頑張っている秋田県。いったい何が起こっているのでしょう。宮崎県は先生の頑張りが空回りか?

で、近畿圏はといえば、やはり伝統的に英語教育が盛んな兵庫県が先生も生徒も頑張っていて、滋賀県が出遅れているように見えます。(続く)