2021年4月13日
本年度の大学入試実績がそろそろ固まってきたので、まとめてみました。元資料はサンデー毎日4月18日号(4月6日発売)です。大学通信、週刊朝日、サンデー毎日が3月に共同調査した数値ですので、その後既卒生の結果が判明したなどで変更されている場合もあります。ご了承ください。
学校の規模による影響を補正するために、合格者数を卒業生数で割って算出した「東京阪神率」でのランキングを作成しました。すると、1位は北野。京大95はなかなかインパクトがあります。また2019年には3名に過ぎなかった東大が13名と躍進しています。2位は大阪星光学院。昨年度は大阪府下5位と後退していましたが、今年は2位と大躍進。こちらも昨年に比べると東大も倍増、京大・阪大でも大きく伸ばしています。3位は天王寺、4位の茨木と同じく阪大の数で上位にランクインしています。
同じルールで集計したデータで今年ベスト12に入っている学校の4年分のランキングの変動を出してみました。すると、こんな感じです。私立では大阪星光に加えて高槻の、公立では三国丘の躍進が目につきますね。 地元志向、安全志向といわれた今春の大学入試ですが、その中でも順位の変動があった、というお話でした。
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2021年4月12日
令和2年度学校基本調査によりますと、都道府県別大学進学率は、京都府が全国1位、兵庫県3位、大阪府4位、奈良県7位と近畿圏が上位を占めています。(因みに2位は東京都、5位は広島県、6位は神奈川県)というわけで、奈良県も進学志向が強い地域なのですが、それは大規模校でなくても進学実績(率)を誇っている学校がいくつもあるからだと思います。今日はそのうちの一つ、智辯学園奈良カレッジについてです。
昨年の卒業者数105名中、医学部医学科に34名、国公立に42名、など、輝かしい合格実績となっています。中には日本最難関の慶應の医学部への合格者も・・・。
というわけで、その秘密は直接学校で聞いてきていただければと思います。 しかし、奈良といえばウチから遠いなぁ、と思っている大阪の皆さん、実はこの学校は大阪教育大学のお隣。最寄り駅(近鉄大阪線関谷駅)まで上本町から30分です。予約をしてからお出かけください。
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2021年4月9日
以前このエントリーでも紹介した浪速中学校からも入試関連のイベントチラシを頂きました。全教室電子黒板、無線Lan完備の新校舎が竣工したのは6年前。生徒もChromebookを使いこなしていたところに、昨年のコロナ休校。もちろん何の問題なく学習活動を続けられていたようです。
さて、この学校の魅力といえば、それに加えて恵まれたスポーツ施設や部活動の充実も挙げられますが、この学校の面白いところは授業体験とクラブ体験を別の日に設定しているところです。確かに授業とクラブの双方に同じように興味を持っている受験生だけではありませんので、合理的だといえるでしょう。
ところで、浪速高等学校・浪速中学校は毎日のように校内の様子がネット上に書き込まれています。というわけで、そのSNS公式アカウントを登録しておくと、自動で情報が送られてくるという訳です。積極的な情報発信もこの学校の魅力の一つなのでした。
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2021年4月8日
大阪市天王寺区にある市立「大阪ビジネスフロンティア高等学校」は9年前にいずれも大阪市立の天王寺商業、市岡商業、東商業の3校を統合して、天王寺商業の場所に設立された学校ですが、商業科を卒業すれば就職、というのは昔の話で、今では大半が進学しています。もちろん日商簿記検定や全商情報処理検定などビジネス界で必要な検定取得もできるのですが、普通科の学校と同じように、共通テスト対策や大学ガイダンスなども行われています。 加えて大阪市立大学、関西大学などと連携協定を結んでいますので、むしろ普通科よりも恵まれているといえるでしょう。
先日こちらに送られてきたのは2017~2019年度、つまりひとつ前の学年までの3年分の結果ですが、77%が進学しており、国公立にも26名(単年度だと9名弱)合格しています。学校ホームページにある速報値では今年も国公立に7名合格したようです。というわけで、公立高校も進路実績を外部に宣伝するような時代になったのだなぁ、というお話でした。
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2021年4月7日
いやぁ、今朝も中学校の入学式に向かうと思しき親子連れを見ながら2021年度のスタートを実感していたのですが、彼らが高校を卒業する2027年のことを考えてみました。ちょっと関連する統計を見かけたので、貼っておきます。出典は大阪市教育委員会のHPです。 https://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/cmsfiles/contents/0000527/527255/saihenseibikeikaku.pdf
この資料の中にある「公立高校の総募集定員の試算」は公立中学3年生数の66.7%を公立の定員として計算したものです。(公立:私立=2:1ということですね)ご覧のように本年度に谷があって、2022~24年は少し回復させるのですが、2026年から毎年1000名ずつの減少が見込まれています。つまり、私立の入学者も500名ずつ減少し、2023年から2031年までの間に2000人以上減少するという事です。 学校というものは、生徒数が半分なら教職員も半分で済む、校舎を縮小して余ったスペースを貸し出す、というわけにはいきませんので、生徒規模が縮小するという事は、運営効率が下がるという事でもあります。実際公立高校で入学者が定員を下回っているところでは教職員数が削減されるため、学校行事の運営や、定期テスト時の試験監督の不足など、様々な問題が生じています。また伝統と理念あふれる私立学校も、生徒数確保のためにその特色や多様性が薄まっていくのも残念なことです。公教育の良さを否定するわけではありませんが、東京都のように思い切って公立高校の定員を受験人口の半分以下にするなどの議論がなされても良いのではないでしょうか。
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2021年4月6日
入試が終わってほっとしているこの時期に、もう次の年度の募集に向けたニュースが入ってきました。今から103年前、今の大津市の皇子山運動公園は練兵場だったのですが、その南に「松村裁縫速進教授所」という女子教育施設が生まれました。それがその後「大津裁縫女学校」になり、「滋賀高等女子実業学校」、「大津家庭高等学校」、「滋賀女子高等学校」と名前を変えながら、滋賀県唯一の女子校として運営されてきましたが、2008年には「滋賀短期大学附属高等学校」と名称を変えて共学校となりました。このような歴史のある学校ですので、普通科に併せて被服・食物・保育など家庭科に関する専門知識を身に着けることができる「生活デザイン科」という学科が設置されていました。 ところが、ついにその「生活デザイン科」を廃止し、すべて普通科にするとのお知らせが届きました。
その代わり(?)普通科の定員は増やすようです。特に難関大学進学を目指す「普通科Ⅱ類」のさらなる充実が行われるようです。部活動も盛んなこの学校、さらに元気になりそうです。詳しくはオープンスクールで直接お聞きください。
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2021年4月5日
大阪城の南、上町台地の上に建つ学校群の一つである大阪女学院から説明会の案内が届きました。この写真に写っているのは「ヘールチャペル」という登録有形文化財、ヴォーリス建築事務所の設計による建物で す。(詳しくは5年ほど前の記事をご参照ください)
http://www.kaisei-group.co.jp/nyushiblog/juniorhigh/24338.html
その記事の中で世界的にも珍しいドイツ製のスタインウェイのピアノのことを書きましたが、中高の各音楽室にはベーゼンドルファーのグランドが鎮座しています。(ご興味のある方はお値段を調べてみてください。ピアノの合計金額だけでマンションが買えます。)
今回の説明会は学外での実施ですが、恵まれた学習環境は、今後実施されるオープンスクールなどでご確認ください。
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2021年4月2日
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2021年4月1日
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2021年3月31日
いよいよ年度が変わります。今年大学受験をした皆さんもそろそろ行先が固まったかと思いますが、果たして合格者のうち、どの程度がその大学に進学するのでしょうか。各大学がホームページに発表している合格数は、一人で複数合格した数値ですので、実態はわかりにくくなっています。そこで、開成教育グループからの受験生を元に、それぞれの大学に合格した実人数のうち、その大学に進学するぞと申告してきた割合を計算してみました。まず、学校群別に計算してみました。例えば関関同立というのは、4大学の合格者のうち、それぞれの大学に入学した受験生の割合を表しています。
すると、なんということでしょう。関関同立はここ3年間増えているではありませんか。安全志向や地元志向でしょうか、遠隔地の国公立を避けて(?)関関同立を選んだ受験生が多かったようです。しかし、以前のエントリーで紹介したように、全体的に受験者数は減少し、合格率も上がっていますので、その分のしわ寄せがそれ以下のグループに波及したようです。(続く)
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