2016年6月10日
大阪森ノ宮、玉造駅から徒歩10分ほど、大阪城公園南側に広がる文教地区にあるミッション系の女子校、城星学園を訪ねてきました。夕方のお忙しい時間帯にすみません。

入り口のマリア様の像の前で下校時にお祈りをして帰る小柄な中学生がいました。なるほどそういう決まりになっているのか、と思って後で先生にお伺いすると、そのような決まりはなく、たまたまそういう生徒がいたのだろうというお話でした。その生徒さんは今日の一日に感謝していたのでしょう。

中学校は1学年30名ほど、高等学校は90名ほどのこの学校は、少人数を生かして英語教育を強化していることでも知られています。
古くから受験英語にとどまることなく、コミュニケーション能力を高める仕掛けを持っています。まず、毎朝15分のリスニングの時間を設け、耳を慣らした後、中1で英語漬けの「イングリッシュキャンプ」という合宿を兵庫県で行い、そこで英語劇にも取り組みます。中2ではさらにネイティブと交流する多くの時間を作って対話能力を高め、中3でグアムに修学旅行という段階で、無理なく英語でコミュニケーションをとる能力を高めていっているそうです。
高校生ではGTECや英検にも積極的に挑戦させ、成果を上げているようです。それに加えて「英語広場」「数学広場」「美術広場」というそれぞれの科目を自主的に学ぶことができるコーナーを放課後に設置しているそうです。

こんな都会の真ん中ですが、案外広いグランドがあります。体育館もピカピカです。運動部も盛んなようです。写真は写せませんでしたが、日本水泳連盟公認の室内温水プールもあるそうです。

音楽や保育などに進む生徒向けでしょうか、個人レッスン室も整備されています。聖歌隊や吹奏楽など音楽系の生徒も使えるようです。

部活が終わった生徒たちが中庭に続々集まっています。その場所には聖人「ドン・ボスコ」の像が立っていて、生徒さんたちを見守ってくれています。なんだか微笑ましいですね。
また、この学校は生徒さんたちがよく声をかけてくれます。このような家庭的な雰囲気を持つ学校の教育力の大きさが実感できました。


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2016年6月9日
六年一貫の学校は、高校受験に中断されることなく、落ち着いて部活動ができるというメリットも大きいと思います。この学校では9割以上の生徒さんが部活に参加しているそうです。そこで、放課後でしたので部活動をいくつか見せていただくことにしました。
まず、コーラス部。ピアノの周りでパート練習をしていましたが、「ちょっと聴かせてもらっていいかな」とお願いすると、さらさらとその場でパートを決めて、アカペラで、しかも素晴らしいハーモニーで校歌を聞かせてくれました。いやいや、その場で「あなたはアルトね」とか言われてなぜ正確な音程で歌えるのか、なぜブレスの深さまで揃っているのか、驚きを隠せません。高校野球の開会式や閉会式、NHK音楽コンクールにも出場していると聞きました。いやぁ、このブログではその素晴らしい歌声をお伝えできないのが残念です。
校舎のあちらこちらから楽器の音も聞こえてきます。器楽部が教室に分かれて楽器ごとのパート練習をしているようです。そこでバイオリンのパート練習にお邪魔しました。8月にドイツ演奏旅行があるそうで、なんとワーグナーの序曲をガンガン弾いています。「楽器は学校で借りているの?」と聞いてみると、「いえ、それぞれ自分で購入しています。」との返答でした。楽器への愛着が生半可ではないことが十分伝わってきました。みなさん本気なのですね。

激しい音がしています。空手部です。顧問の先生とコーチの先生がついています。この時間帯はまだ生徒が少なかったようですが、手が相手に当たる音と踏み込むときの足音が激しく響いています。迫力満点です。
グラウンドの向こうではソフトボール部が練習しています。練習試合をしているようですが、守備が本格的です。人数も多いようです。手前は陸上部が使っているそうです。それにしてもこのグラウンド広いです。

卓球部の練習風景も見ました。いちいち球を拾いに行かなくてもいいように、ペアごとにかごいっぱいのピンポン玉が与えられています。ひたすらスマッシュの練習をしています。この集中力、すごいです。

化学実験室では理化部が何か実験をしているそうですので、のぞいてみました。このような理科系のクラブはこじんまりと地味に活動しているものだと勝手に思い込んでいましたが、なんだ、この人数は・・・。しかも全員白衣、このあと防護メガネ。授業並みの人数で実験しています。先生にお伺いすると、「今回の一斉実験はちょっと例外で、活動の多くはいくつかの班に分かれての自主的な実験をするもので、先輩が後輩に教えるなど助け合いながら楽しく実験しています。」とのことでした。

こちらは書道部。こちらもまだ生徒さんがそろっていない時間帯でしたが、先に来た生徒さんが黙々と臨書(お手本を見ながら書くこと)しています。後ろには篆刻(作品の最後に押すための、石を削って手作りするハンコ)も置いてありました。本格的です。この日は半紙を使って静かに練習していましたが、音楽に合わせて巨大な作品をほうきより大きな筆で書くといったパフォーマンスもするそうです。ちなみにこの学校、芸術科目(音楽・美術・書道)に専任の先生が二人ずついらっしゃるそうです。

少数派ですが部活に入っていない生徒もいます。彼女らは何をしているかといえば、あれ?勝手に部活(?)しています。中庭ではバトミントンで遊んでいるグループとドッジボールしているグループがいました。つまりみんな学校が大好きなようです。

さて、今回印象に残ったのは、顧問の先生やコーチに教えてもらうのではなく、自主的に自分たちで練習している姿です。今回見せていただいたこれらのクラブでは、先生がその場にいらっしゃっても遠くで見守っているという感じです。このように、自主的に自分たちで何でもやろうとする姿勢が、先輩から後輩に受け継がれているようです。このような力は大学入試だけでなく、社会に出てからもっと生きてくるのかもしれません。

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2016年6月8日
神戸市灘区にあります親和中学校・親和女子高等学校にお邪魔してきました。阪急神戸線六甲駅からは徒歩15分と徒歩圏内ですが、市バスを使えば学校まで徒歩5分の「高羽町」というバス停まで行けます。今はきれいな校舎ですが、約130年前の明治20年(1887年)に開校した神戸市で最も古い女子校だそうです。

御覧のように図書室の閲覧室からは神戸港が一望という素晴らしい環境の1学年は200名ほどの女子校です。

最初に今春の大学合格実績をお伺いしました。大阪大学5名!全員現役だそうです。神戸大学6名、うち医学部2名、さすがに理系に強いイメージ通りです。たまたま今年はいませんが、例年京都大学の合格者も出る実力のある進学校です。
国公立は56名、占有率(卒業生に対する国公立合格者の割合)は23%という立派な実績に加えて、関関同立合計220件、神戸薬科・大阪薬科・京都薬科合計で20件、東京女子医大や防衛医大各1名と医学薬学系への合格が目立ちます。女子校としては珍しく1学年の半分が理系だそうです。
3年前から中学入学時から「Sコース」と「総合進学コース」の2コースが設置されていますが、授業時間数などそれほど差は無いように感じました。つまり進学に特化したコースだけ長時間拘束、大量の宿題、テスト攻めにして・・・、という学校ではないということです。もちろん部活OKです。

生徒の自主学習のための環境も整っています。9万冊以上の蔵書の詰まったこの立派な図書館では閉館時間まで司書の先生がいらっしゃいますので、資料探しで困ったとき助けていただけると思います。図書の整理法は一風変わっていて、基本はNDC(日本十進分類法)を使っているのですが、岩波文庫など国語の先生の要請で同じシリーズのものを一か所に集めておくなど、授業と連動した柔軟な対応になっています。読書については、校内読書感想文コンクールを40年に渡って実施しているそうで、文部科学省の賞状も飾ってありました。それ以外にも読書指導や読書感想文の外部への発表も行われているようです。国語力を中学の間に固めることが、理系進学にも生きてくることをこんなに昔からの実践で証明しているわけです。この写真の生徒さんたちは1冊の本を手に取って二人でその本の意味を議論し始めました。勝手に「アクティブ・ラーニング」できる力がついているようです。

もう図書館は閉館の時間なのに、案内してくださっていた日本史の先生が生徒の質問に対応しています。大学入試に向けた社会の勉強法を聞いているようです。ここの生徒さんは先生との心理的距離が近いように感じられました。このように先生にいつでも質問できるような環境も大学合格実績につながっていることでしょう。



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2016年6月7日
毎年恒例、「大阪キリスト教 学校フェア」が今年も開催されます。大阪府内のキリスト教学校が一堂に会し、キリスト教学校の教育を一般にお知り頂くために開催されているイベントです。
詳細は下記の通りです(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。

「大阪キリスト教 学校フェア」
日時:2016年6月19日(日)10時30分~16時00分
場所:阪急うめだホール(阪急うめだ本店9階)
内容:ブース形式での進路相談、各学校の生徒による演奏会や発表会
「大阪キリスト教 学校フェア」は今年で7回目の開催となります。1回目・2回目の開催は7月末の土曜日を使って実施をされていましたが、第3・4回は実施時期が大幅に早まって6月の第一日曜日になり、第5回目からは6月の第三日曜に開催されています。いずれにしても、ここ数年間は6月の大阪府内にあるキリスト教学校の恒例イベントとして定着してきています。
会場についても、第1・2回は東梅田教会、第3・4回はYMCA会館、第5・6回は太閤園での開催でしたが、今回の第7回からは阪急うめだホールに変更となりました。
「大阪キリスト教 学校フェア」、今年はどのような動員になりますでしょうか。

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2016年6月6日
読売新聞 平成27年5月10日(火) 朝刊

文部科学省は高校の社会科について、科目とその扱いを変更する案を発表しました。選挙権年齢の引き下げに合わせ、主権者教育の必要性は様々な方面で主張されてきましたが、6年後にようやく実施される見込みが出てきました。しかし、それより大きい変化は、現行では世界史が必修だったので、世界史Aを学んだあとに日本史Bや地理Bを履修するケースも多く、その連携が上手くいっていたとは限りません。(中には世界史の中でも日本との関連の部分を強調して、日本史にもうまくつながるよう巧みな授業を行う先生もいらっしゃいましたが・・・。)それを歴史総合という形でその後日本史、世界史のどちらを選択しても連携が取れるようにしたのは大きいと思います。但しそれに加えて地理が必修化というのは科目の負担が増えることになるので、この案が通れば、2022年の高校生(現在の小学4年生)からは社会でも差がつくようになる事でしょう。地理の統計などは変わりますが、地名や地域名、気候区分・農業区分などはそうそう変化しませんので、世界地理や、同じように大きく変化しない世界史に興味を持ってもらえるようにカラフルな地図や資料集、歴史事典などを、小学生がいらっしゃるご家庭ではご用意されては如何でしょうか。

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2016年6月3日
この学校は生徒の自主的な学習を支援する設備にも力が入っています。

まず、職員室前の「学習室」というガラス張りの部屋は、隣のガラス張りの職員室前にあり、先生に質問をして個別に教えてもらうためのものですが、グループ学習を行うことも可能です。3万冊以上の図書を収納する図書室も立派です。普通は進路指導室にひっそりと収納されている大学入試の過去問や学習用図書も、この学校では開架されています。隣にはそれぞれLEDスタンドがついたブース形式の自習室があります。


本館は8階建ての建物ですが、その6階部分が「天空レストラン」と呼ばれる食堂になっています。見晴らしがよく、座席レイアウトも含めてホテルの設備のようです。しかも焼き立てパンのコーナーやソフトクリームなどが買えるカフェテリアも併設されていて、営業時間もお昼だけではないそうです。そこから東館の屋上に作られた空中庭園にでて一休みする事もできます。(ここはさすがに安全面を考えて、お昼だけの解放だそうです。)

芸術科目にも力を入れています。音楽室が3つあって一つは吹奏楽専用となっています。吹奏楽部も地区大会では金賞の常連です。

今回はお話を聞いただけでしたが、千早赤阪村に廃校になった小学校を利用して作った「多聞尚学館」という300名収容の立派な合宿施設があります。新入生のオリエンテーションや勉強合宿などに活用されていて、おもしろい事にその合宿の保護者参観まで実施されています。
堺市にも広いグランドを設置したそうで、この設備もクラブなどに活用されているようです。
校舎内のトイレはセンサー式の照明で便器はシャワー式、それに加えて廊下の端にも手を洗ったりすることができるような流しがあります。このように一部の生徒だけの為の設備ではなく、どの生徒も使う設備も充実しているこの学校は、設備の良さだけではなく、生徒を大切にしようという先生方の考え方が現れているようにも感じました。

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2016年6月2日
毎年初もうでに行き、地鎮祭や上棟式では神主さんをお願いし、受験前、出産時などには神社のお守りを身に付ける人が多い日本ですが、不思議な事に神社神道系の中学校・高等学校というのはあまりありません。全国でも「皇學館中学校・高等学校」、「國學院高等学校」、「國學院大學久我山中学校・高等学校」、「國學院大學栃木中学校・高等学校」、「浪速高等学校・中学校」の5校しかありません。しかも関西ではこの「浪速高等学校・中学校」しかありません。この神社神道の考えを生かした教育を受ける事ができるのはここしかないという訳です。

学校の正面左手に「学院神社」があります。この立派な鳥居は伊勢神宮の倭姫宮の明神鳥居を譲り受け移築したものだそうです。毎月1日にはここに全校生徒がお参りします。因みに古い社殿は東日本大震災で流失した岩手県大船渡市の神社に寄贈したのだそうです。

神社といえば日本文化と関わっています。日本文化といえば・・・というわけで、まず立派な和室がありました。家庭科で利用されているようですが、床の間が付いた本格的な形式です。建物内のベンチにも畳を利用しているものが随所に置かれています。芸術科目の一つとして書道も重視しているようです。もちろん茶道の部屋もあります。

武道は空手を採用しているようですが部活としても全国優勝レベルという素晴らしい戦績を残しています。剣道や弓道といった部活も強豪です。もちろん硬式野球やサッカー、ボクシングなど伝統的な日本の武道以外にも強いクラブはたくさんあります。
さらに特徴的なのは雅楽部と神楽部でしょう。神楽部は大阪天満宮の先生から直接指導を受けている本格的なものです。雅楽部は2012年の近畿高校総合文化祭(和歌山県大会)で奨励賞を受賞したというレベルで、昨年の「開成進学フェア」で実際に演奏をして頂きましたが、周りの空気感を変えてしまうような緊張感あふれる凛とした演奏が印象的でした。いずれも学内行事等での奉納演奏を担当しているそうです。
道徳教育も神社神道の考えを基礎として、他者とのつながりをテーマにした授業が中学校で行われています。この実践を元に道徳教育研究会がこの学校で開催されたほどです。
このように芸術、部活、道徳教育、学園生活の中に日本文化を重視する仕掛けが織り込まれているこのような学校は類を見ないものです。大人が見ても実際の住まいや生活から薄まりつつある文化を再確認できるような学校でした。


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2016年6月1日
創立90周年を記念して校舎の建て替え工事が完了した浪速高等学校・中学校にお邪魔してきました。最寄駅は南海高野線「我孫子前駅」ですが、地下鉄御堂筋線「あびこ駅」、JR阪和線「杉本町駅」「我孫子町駅」、のどの駅からも徒歩圏内ですので、大阪市内のみならず、北摂方面からでも十分通学可能な利便性の高い立地です。

遠くから見える立派な建物が中央館という8階建ての建物です。平成27年8月に竣工したそうです。この建物の2階部分が玄関になっています。

玄関を入ったところに「コスモススペース」という名前のオープンスペースがあります。ミーティングテーブルやプロジェクターがありますが、無線Lanの設備もあり、生徒は借りたiPadで調べものもできるという場所でもあります。アクティブラーニングのためにミーティングテーブルやパソコンを用意している学校も増えてきましたが、このように人数やスタイルに合わせて柔軟にレイアウトが変更できるスペースが玄関前にあるのが斬新です。

各教室には電子黒板が準備されています。このような最新の機器を利用しにくいといわれる国語の授業がいくつかの教室で行われていましたが、有効に利用されていました。平均年齢34歳と、先生方も若い方が多いのでこのような新しい授業スタイルも柔軟に取り入れられるのかも知れません。

大画面で一斉に動画が鑑賞できるシアターもありました。面白いのが前半分のスペース。カーペットを敷き詰めたフラットなスペースになっていて、多くの生徒を収容する事も可能です。

化学室です。実験室としての設備に加え、ここにも大型モニターが設置されています。後ろの席の生徒でも先生の実演などを見ることが可能です。
このように新たな設備をそろえました、というだけでなく、それを使って効率的な授業を展開しているのが印象的でした。今年の卒業生のうち、六年一貫の25名中5名が国公立に合格したそうですが、このような充実した設備での学習によって、今後の実績が期待できます。

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2016年5月31日
高槻中学・高校がなにやら騒がしいので覗いてみました。
あ、建物が消えている。

医大体育館横の建物が消えて、基礎工事が行われています。確かに来年から共学化するのでトイレや更衣室を改装するのかと思えば、何と思い切って校舎が立て替わっています。今の高校の校舎もそのうち消えるらしく、新たに図書館と講堂など大型施設ができるようです。
テニスコートも囲まれている。

ここにはアリーナ棟という多目的ホールを建築するそうです。テニス部かわいそう、と思ったら、グランドの向こうにテニスコートが4面新設する工事が行われていました。

工程表と完成予定図面も戴きました。今の小6が入学する頃には半分完成し、次の年度にはほぼ残り半分が完成するようです。医学部への進学者も多く、理系の生徒が多い学校ですが、物理・化学・生物・地学(!)の実験室が計7教室、準備室が4室並んだ最新鋭の校舎が作られるそうです。


来年から共学化する高槻中学・高等学校ですが、設備もさらに充実させて受け入れ態勢万全なようです。ちなみにこの学校は昔からプールがありませんので、水泳の授業が男女一緒ならいやだなというご心配もございません。
女子の受け入れ人数は決まっていますが、部活への参加など、細かい内容を現在検討中との事です。また新たな情報が入りましたらお知らせしたいと思います。

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2016年5月30日
5/18(水)朝はまだまだすがすがしい空気の中で、海の眺めもすばらしい神戸ポートライナーに三宮駅から乗って約10分、[みなとじま]駅で降りるとすぐそこに高校の校舎が見えました。駅から徒歩約2分!あっという間に学校に到着しました。この地には大学キャンパスもあり登校時にはポートライナーも満員になるそうですが、電車は2~3分間隔で運行されており、便利であるとしか言いようのない感じです。また、埋め立て地である広大な敷地は平たんでした。今春の教育改革(2コースから4コースへ)と校地移転があいまっていいタイミングだったようです。
校内は緑あふれる空間も演出されていました。


説明会の内容は、まず[進路状況]からの説明。大学の進路は卒業生の42%が神戸学院大学、2%国公立大学、38%が他の私立大学、短大へ2%、専門学校へ7%などとなっているそうです。他の私立大学へは指定校もあり産近甲龍への進学が多くなっています。
高校入試については、合否判定得点は《総合点》で判定されます。
《総合点》=評定値×3+学力試験+α項となります。α項は、専願のみに20点と中学校でのクラブ活動や資格保持者などに最高10点が加点されるものです。
募集状況は、専願者が増えた(不合格者も少し多かったようです。)ということです。入学者数は・・・
・特進サイエンス(理数)コース:39名/特進アカデミック(文理)コース:40名/特進グローバルコース:39名/総合進学コース:239名 合計357名となりました。
教育方針については、5つの項目を掲げ、取り組んでおられます。
①:高大連携教育 ②:教育の情報化 ③:きめ細やかな教育 ④:国際的視野 ⑤:社会との出会い
具体的には、オープンスクールや説明会などに参加してみてください。
来年度入試については、210名募集で、試験科目は、特進サイエンス(理数)コースで英数国理の4科目、他のコースは、英数国の3科目となっています。(特進グローバルコースは、英語200点満点)
今回の説明会でのポイントは、来年度より[中学校募集開始]です!男女60名(30名×2クラス)で、中高完全一貫校とします。6年間この2クラスで進みます。(高校からの入学者と混じらない。)進路保証とグローカル(グローバル+ローカル)人材の育成を目指し、5つの学びのポイントで学習指導していくとのことです。
①:中高大連携教育 ②:サイエンス教育 ③:ICT教育 ④:社会連携教育 ⑤:国際理解教育
●入試科目:算国理(小6・3学期末までの教科内容で出題)、Web出願 となります。
★中学校・オープンスクール:8/28(日)
★高等学校・オープンスクール:7/17(日)、8/27(土)


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