動物看護士 国家資格へ

2023年1月23日

英語の民間検定が大学入学共通テストに導入されると誰もが信じていた2019年6月、国会では動物看護師を国家資格とする法律「愛玩動物看護師法」が成立していました。今までは「認定動物看護士」といった民間資格はありましたが、資格が無くても動物病院で獣医師の助手として働くことができ、逆に資格があってもできることが限られているため、その待遇も厳しいものとなっていました。従って動物看護士も人向けの看護師と同じように、採血や注射など一定の医療行為を行うことができる国家資格にすべきとの意見が専門家の間では広まっていました。そういう流れの中で2018年に新設された加計学園、岡山理科大学の獣医学部は別の意味で世間の話題となっていましたが、実は同時に設置された獣医保健看護学科はまさに時代の最先端を読んでいたわけです。

さて、第1回目の国家試験がこの4月から開始されます。その受験資格は「養成校」を卒業しているか、予備試験に合格した者、となっています。大学でその「養成校」に該当するのは・・・

酪農学園大学、千葉科学大学、帝京平成大学、帝京科学大学、日本獣医生命科学大学、ヤマザキ動物看護大学、日本大学、倉敷芸術科学大学、東亜大学、岡山理科大学、九州保健福祉大学の11大学(ヤマザキ動物看護専門職暖気大学 も含めると12大学)しかありませんので、人向けの看護師に比べてかなり狭き門となっております。

というわけで、動物の健康にかかわる仕事を考えているが、獣医師はハードルが高いな、と感じている皆様、こちらの分野についても詳しく調べてみましょう。