【69年ぶり】東京大学 新学部「カレッジ・オブ・デザイン」設置【なんじゃこりゃ】

2025年4月7日

「東京大学が、2027年秋に創設する5年制の新課程「カレッジ・オブ・デザイン」のトップに、学内の外国人教授を起用する方針を固めたことが3日、わかった。新課程は学部の一つとする方向で、東大の学部長に外国人が就くのは1877年の開学後、初となる。100人程度の定員の半分を海外からの留学生とし、日本人学生を含む多様な若者の学びの場となることを目指す。」(読売新聞オンライン 4月4日5:00配信)

現時点で判明している情報は・・・

①定員は100名程度

②文理融合

③約半数を留学生とする

④授業はすべて英語で行う

⑤1年次は全寮制

⑥5年生課程で学士と修士両方の学位が得られる

⑦入学については、秋入学とし、現行の入試とは異なる選考が行われる

①、③、④、⑤を見ると、これって、大分県別府市にある「立命館アジア太平洋大学(APU)」が東京にできるってことですかね。初年度ですが全寮制にするのなら地価の高い東京よりも大分の方が合理的かも?寮を出たら別府温泉のホテルでバイトもできるし・・・。

⑦についてですが海外からの学生を獲得するには日本の学年暦が障壁になっているといわれており、1年前にこのエントリーで紹介したように大阪公立大学 2027年度より秋入試に移行? « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ、今後、他大学でも秋入学が広がるかもしれません。選考方法について、数年前に京都大学の当時の山極総長が「海外からの優秀な学生を獲得するために日本語の入試をやめたいんですよね。」と話されていたことも思い出しました。この新学部入試は日本語ではなくなるかも。

②については、大学公式HPによると、「デザインを幅広い概念として改めて定義し、従来の人文学、社会科学、自然科学、工学などの分野をまたぎ、文理融合の学際的な知識に基づく、従来とは異なる「デザイン」教育を展開」とありますから、何をやっても許されそうです。どんな教員組織になるのか楽しみです。

⑥については国立大学なら千葉大学や東京藝術大学音楽学部、京都大学医学部のように飛び入学制度(高校卒業を大学入学の用件としない、例えば高2終了時に入学する事も可能)や、大学院への飛び入学制度(大学3年次終了で大学院に入学する事が可能)が既に認められていますから、こちらは特に問題は無いでしょう。

というわけで、東京大学も攻めているぞ、というお話でした。(心の声・・・東大が頑張るとマネする他大学が出ちゃうのよね)