【最新】関西8大学 難易度予想③

2021年1月7日 木曜日

一方、京都産業は公募、一般とも出願者数が減少しています。但し、追手門学院、大和の好調ぶりを見ると、京都市内での受験生の移動は限定的で、おそらく大阪からの流入が大きく減少しているのではないでしょうか。受験者学力層の変化が無ければ、出願名目倍率が下がっても、それほど合否ラインは影響を受けませんので、京都産業受験者は昨年並みの得点率を目指す必要があるでしょう。 甲南は2年連続で減少傾向にあります。神戸学院、武庫川女子とも、昨年度増加の揺り戻しで減少していますので、兵庫県下の人口減少と大阪への流出のダブルパンチを受けているように見えます。したがって甲南は易化する可能性大です。

多くの大学は今週から出願開始です。また、途中での情報が入ればここでお伝えしたいと思います。 がんばれ!受験生。

【最新】関西8大学 難易度予想②

2021年1月6日 水曜日

コロナ禍の拡大が止まらない中で、先行き不安から早めに大学を確保しておこうといった動きが、首都圏、関西圏の受験生にみられるのでは?といった予想もありましたが、どうなったのでしょうか。公募推薦の出願者数に関しての12月23日の記事、 http://www.kaisei-group.co.jp/nyushiblog/university/37330.html に書きましたように、逆に、出願者数上位30校の合計では11256件(5.3%)減少の約20万件となりました。但し、産近甲龍の4校の合計に限ると増加していますので、関関同立受験者層が手堅く近畿、龍谷の公募推薦に出願したとも考えられます。 当グループの状況を見てみると、一般入試に関しても、近畿・龍谷の出願者が昨年よりも増えており、特に近畿大学は3.5%以上の伸びになると思われます。但し、近畿大に関しては前年度の凹みを取り返すほどの増加ではないので、難易度は易化した昨年並みとなるのではないでしょうか。(続く)

【最新】関西8大学 難易度予想①

2021年1月5日 火曜日

昨年の11月18日、19日に関西8大学の難易度予想を行いましたが、12月末時点での当社のデータを元に、予想の修正をしておきたいと思います。 まず、今日は関関同立の4大学から・・・ 関西大学が易化するか?との情報から、関西大学への流入が増えています。当グループでも昨年よりも3%ほど志願数が増加しています。一方で、立命館が2.6%のダウン。つまり立命館から関大へのシフトが見られます。逆に流出のあった立命館では学部や募集単位によっては穴場が生まれる可能性が高くなってきました。ざっくりと関大・立命館は強気の出願を、関学・同志社は手堅い作戦をお勧めします。但し、理系に関しては、関学の改組によって関大、関学に穴場になる募集単位が生まれる可能性がありますので、注意が必要です。(続く)

あけましておめでとうございます

2021年1月4日 月曜日

なんやかんやで、年が明けました。 新型コロナウイルス感染症に呪われた2020年でしたが、2021年こそは治療法やワクチンが実用化されて人々を感染の恐怖から解放していただきたいものです。やっぱりマスクは不便です。

それはさておき、中学入試・大学入学共通テストも来週末。これらの入試が無事に行われることを祈りつつ、より良き年になることを願いましょう。

入試に関する情報、今年もお送りしますよ。本年もよろしくお願い申し上げます。

令和2年 最後のブログ

2020年12月29日 火曜日

思えば1年前、2020年がこんな年になるとは思いもしませんでした。東京オリンピック・パラリンピックも開催され、海外からの入国者数も史上最高!教育の世界でもグローバル系学部の人気がうなぎのぼり・・・のはずが、世界の環境が一変してしまいました。

実は102年前の1918年3月、アメリカが起源の新型ウイルスが第一次世界大戦の出兵によってヨーロッパに持ち込まれ、世界各地でのパンデミックへとつながっていきました。感染情報が当時中立国だったスペインから発表されましたので「スペイン風邪」と呼ばれますが、そこから2年の間に世界で1億人が亡くなったともいわれています。当時の人たちもワクチンや治療法がない中で、ウイルスに関する知識もないまま、ひとまずマスクは必須、という生活が強いられたようです。

日本では当時の人口約5500万人の約43%が感染し、39万人が亡くなったとされていますが、その結果集団的な免疫を獲得し、流行はそこで一気に下火になります。その直後の1925年に大阪と東京でラジオ放送が開始されました。最新の情報や娯楽を「密」にならずに楽しめるという新たなメディアは大歓迎され、人々の生活が一変し、その後テレビにつながるマスコミュニケーションへと発展してきます。(但し世界で悪化した経済状況が第二次世界大戦につながり、各国で国民を煽動するためにもラジオ放送が使われたという負の歴史も忘れてはいけません)

さて、コロナ後の世界を考えてみますと、既にインターネットを利用した双方向通信での授業提供や会議などが一般的になってきましたが、さらにバーチャル空間でのアバターを介しての会話やホログラムなど、新たなインターフェースがコミュニケーションの形を変えていくことになるでしょう。データベースの検索やデータ解析を先回りして行ってくれるAI秘書を各自備える日が来るかもしれません。そうなれば、そこで人として必要とされる能力は知識や技能ではなく、創造性の高い分野になるわけです。(例えば、文字をきれいに正確に書く、という技術はもはやパソコンに任せておけばよいのですが、同じ文字を書くのでも一種デザイン性が求められる「書道」は無くならなかったのと同じです)したがって、教育の目指す方向も今までと大きく変わるわけです。長時間拘束と反復練習、大量の課題で知識を詰め込もうとする教育は、もはや求められていないことになります。

「学校選びの道しるべ」ブログでは、これからの100年を作っていく子どもたちのために、学校や教育に関する客観的データを収集することに加え、実際に学校に足を運んでしか得られない情報も取材し、学校選びに失敗する子どもを一人でも減らしたいという思いで、掲載を続けていきたいと考えています。今後ともお付き合いよろしくお願い申し上げます。 どなた様も良い年をお迎えください。(受験生の皆さん、今年の初詣は感染予防の観点からも受験後に行くようにしましょう)

(次回の更新は令和3年1月4日(月)の予定です)

京都市立・府立 中高一貫校 志願倍率推移

2020年12月28日 月曜日

2021年1月16日に入試が行われる、京都市立・府立の中高一貫校の出願が締め切られ、志願者数が発表されました。5校合計で定員320に対し922名が出願し、平均で2.88倍となりました。 一般的に公立の中高一貫校は募集が開始されて数年は高倍率で推移しますが、京都も例外ではありません。西京と洛北に中学校が設置された2004年には平均倍率11.46倍、次の年も8.43倍と高倍率を記録しましたが、その後次第に落ち着いてきて、今回初めて3倍を割り込むことになりました。とはいえ、それでも中学入試で3倍近くというのは、なかなか厳しい戦いであることには変わり有りません。

大和大学 理工学部 今年はチャンス

2020年12月25日 金曜日

以前このエントリーでも紹介した大阪府吹田市の大和大学。学校推薦型選抜(公募制)の結果が発表されました。社会学部新設も手伝って、出願数は昨年よりも990人増の5527件。募集定員200名の社会学部への志願者が888名でしたので、他の学部はほぼ昨年並み、という計算になりますが、学部ごとの凸凹に気が付きました。 昨年度開設の理工学部、初年度よりも実質倍率が下がっています。特に機械工学、電気電子は約2.0倍と穴場となっています。建築も基礎評価型で2.5倍。どうやら1月入試向けのお席もまだまだ空いていると考えられますので穴場になるのではないでしょうか。 理系の受験生はひとまず大学のホームページを見てみましょう。

履正社高等学校 S類奨学金制度

2020年12月24日 木曜日

大阪府豊中市の履正社高等学校は、2021年度入学生から、思い切った奨学金制度を導入すると発表しました。 簡単に言いますと、入試で上位25位に入れば、授業料+施設設備費を合わせた年間64万円が無料になるという制度です。公的支援金を受け取っている場合はその分は減らされますが、いずれにしても生徒が負担する学費は無くなります。 成績不振や素行不良がなければ原則3年間運用される、と明記されていますので、公的支援が無いご家庭の場合は学校から192万円プレゼントという豪華なキャンペーンとなっています。腕に自信のある受験生は是非チャレンジしてみましょう。

近畿圏私立大学 2021年度推薦入試 志願状況

2020年12月23日 水曜日

近畿圏の私立大学の推薦入試の志願状況について大勢が判明しました。 令和3年度の志願件数順に並べてみました。

1位、近畿大学。ダントツです。今年度はコロナ禍の影響で志願者が減少傾向の国際学部でも志願者を増やしています。昨年度減少の反動もあって、今年は昨年比110%です。 2位、龍谷大学。ここ5年で最高の出願数です。京都産業からの流入もあったと思いますが、それでは2000人近い志願者増の説明にはなりません。安全志向から関関同立志願者からの受験があったのではないでしょうか。 3位、摂南大学。公募に関しては昨年の急伸からの反動で、学部を増設したにもかかわらず2019年度水準に落ち着いています。一般入試では狙い目になるのではないでしょうか。 4位、追手門大学。校地移転効果もあった2019年に続いてベスト5にランクイン。というより4位というのは過去最高順位です。公募推薦の日程増加と出願基準の緩和も手伝って一気に1.5倍近くになりました。 5位、京都産業大学。昨年よりも減ったとはいえ、12000件超の出願は流石です。合格者数は昨年よりも増えているようなので、一定の学力層が出願したと考えられます。 それ以下では11位の大和大学、学部増設効果もありますが、この5年間で約7倍!拡大が止まりません。 全体的には公募推薦の出願者数は減っていますが、これは受験者減というよりも一人当たりの出願数が減ったことが大きいのではないでしょうか。 合格者数がわかれば、またランキングを作成してみたいと思います。

【コロナ対応】大阪の私立高校入試 面接中止の動きあり

2020年12月22日 火曜日

残念なことに新型コロナウイルス感染症(covid-19)の感染拡大が止まりません。これから迎える入試にも影響が出てきました。特に多くの受験生が集まる高校入試では、使用する教室数を増やして受験生の密度を下げる、特別講義室や体育館といった広い部屋を試験場に転用する、といった学校もあるようですが、面接試験を見直す学校も出てきました。

大阪府豊中市の大商学園からのお知らせの一部です。

こちらは大阪市住吉区の浪速高等学校からのお知らせの一部です。

いずれも、2日目に予定されていた面接試験を中止するというわけです。面接そのものの場面では、感染リスクはさほど高くないと思われますが、待合室や友人の帰宅待ちなど、密になる可能性は否定できないので思い切ったと考えられます。

大阪市東淀川区の大阪高校は、昼食の時間帯はマスクを外す=感染リスクが上がる、と考えたのでしょう、2日目の面接試験を取りやめ、代わりに学科試験を2日間に分けそれぞれ午前中のみで行う、という方針です。

今後の状況によっては、さらに面接を中止・縮小する学校も出てくるかもしれません。学校のホームページは定期的にチェックするようにしましょう。