京都聖母学院中学校・高等学校にお邪魔してきました

2016年12月7日 水曜日

京都市伏見区の「京都聖母学院中学校・高等学校」は京阪電車「藤森」駅から徒歩3分という便利なところにあります。同じ敷地の中に幼稚園から小・中・高・短大までが併設されている学園の中にあります。小学校までは共学ですが、中学校以上は女子校です。昨年度の卒業生は139名とそれほど大きな学校ではありませんが、京都大学をはじめとして国公立12名合格、関関同立43名合格、その他上智大学や東京理科大学などの難関大学にも合格者を出すなど、すばらしい進学実績をあげています。

カトリックミッションスクールらしく校門からすでにクリスマス仕様になっています。

正面に学園の本部がある「本館」があり、その横に中学校・高等学校の校舎があります。向かいの幼稚園からは元気な声も聞こえてきます。

職員室の前が質問受付コーナーになっています。明るい廊下に机が並べられています。同じように職員室前に机を並べている学校を見たことがありますが、ここでは筆記具やメモ用紙などが置かれており、日常的に実際に活用されているようです。優れた大学合格実績はこういったきめ細かな対応で生み出されたことがうかがえます。ちなみにここにもクリスマスツリーが。

図書室も充実しています。4万冊は閉架にしているそうですが約8万冊の蔵書を収蔵しており、随所にみられるディスプレイも生徒の興味を引く工夫がいたるところになされています。基本はNDC(日本十進分類法)で配架されていますが、全集やシリーズものをまとめるなど、書架が非常にすっきりとしていて見やすくなっています。中にはカーペット敷きのコーナーもあり、リラックスして閲覧できる工夫もされています。ぬいぐるみや毛布が備えられているなど、女子校らしい気配りもありました。ここもクリスマス仕様になっています。図書室は自習室として夜8時まで利用することができるそうです。

「オラトリウム」というお祈りをするための部屋がありました。この建物にはチャペルが無いため、代わりにこの部屋があるそうです。天井が高く、おごそかな雰囲気が感じられる部屋です。オルガンも備えられています。もちろんここにもクリスマスツリーが。

 

この部屋だけではなく、階段や各教室にも(エレベーターの中まで)十字架が飾られています。廊下の窓にもクリスマスの飾りがあり、学校を挙げて降誕祭を祝う気持ちが表れています。

 

ちょうど授業中でしたが、どのクラスも「レベルが高いな!」という印象を受けました。生物室では眼球の解剖実験が、また普通教室でもハイスピードな英語の授業や、数学の「場合の数と確率」の授業も行われていました。調理実習の部屋は楽しそうです。これらの日々の授業の積み重ねは、落ち着いた環境の中でのキリスト教による情操教育と相まって、大学進学も含めて生徒の可能性を伸ばしているのだなと感じられる学校でした。

 

もちろんこの学校は高校からの入学もできますが、可能であれば中学校から入学して落ち着いた6年間を過ごされるのはいかがでしょうか。