大阪府の公立高校入試(一般入学者選抜)英語の問題

2017年3月13日 月曜日

3月9日、大阪府の公立高校の入試が行われました。大阪府の一般入試では英数国の3教科に関してはA(基礎レベル)・B(標準レベル)・C(発展レベル)の3種類の問題が用意されており、学校ごとの選択となっていますが、今年度から出題傾向が変わるとアナウンスされていた英語C問題についてです。

文法的な間違いさがしや穴埋め問題もありますが、長文が4題あるのが特徴的です。設問や選択肢も含めてすべて英語です。長文のテーマも、考古学・日食・食料の保存法・人工的に雪の結晶を世界で初めて作った実験物理学者の中谷宇吉郎の話、と多岐にわたっています。

 

(中谷宇吉郎がここで人工雪が誕生させたという北海道大学構内にある記念碑の写真です。)

 

さて、ここでご紹介するのはメディアの重要度や信頼度に関する内容の大問3です。御覧のように設問も含めてすべて英語となっています。また、文章だけでなく統計表も見て判断する必要もあります。しかし小問は2つしかありませんので、ここで時間をかけるところではありません。話の流れをさらりとつかんで、文章を挟む場所を判断する、指示語の内容を判断する、という作業になりますが、普通の中学生にはなかなかハードルが高かったのではないでしょうか。

 

 

C(発展レベル)問題を採用しているのは難関校ばかりですが、どの程度の平均点だったのか気になるところです。次年度以降の大阪の中学生も、このような形式の問題にも慣れておく必要がありそうです。