慶應義塾大学 歯学部誕生か

2020年11月30日 月曜日

11月26日、東京歯科大学のホームページに、法人合併に向けて協議を始めたとのお知らせが掲示されました。医学部を持たない早稲田が慶應に対抗すべく医学の単科大学統合を目論んでいるという噂も流れていますが、慶應が先に一歩引き離した印象です。

東京歯科大学の創設者も大学建学者も慶應義塾の出身だという縁もあったようですが、2020年5月時点で28,733名の学部学生を持つ、慶應義塾にとっては同時点で836名の学生が在籍する東京歯科大学を統合するメリットは学生数ではなく、日本で最も歴史のある歯学部としての研究の蓄積ではないかと思われます。 医学部に加えて看護医療部・薬学部も持つ慶應義塾としては歯科大学も統合することで医療系でもスケールメリットを生かすことができ、研究のレベルもさらに上がることで、近年日本の大学が苦戦している世界大学ランキングでの上位ランクインも目論んでいるのでしょうか。

さらに東京歯科大学は市川総合病院・千葉歯科医療センターと千葉県にも拠点を持っています。千葉県には体育会の合宿所しかない慶應義塾にとっても、首都圏に新たな拠点が増えるというメリットが大きいような気がします。もしかしたら千葉県内のどこかの私立中高が「慶應義塾〇〇」と名前を変えることが起きるかも・・・。